ビキニ事件(第五福竜丸事件)パネル展のご案内-29日(土)12時まで延長

とき:2月15日(土)~2月29日(土)12時(変更されました)

ところ:ハカルワカル広場

1954年3月1日、アメリカの水爆実験により日本のマグロ船第五福竜丸とその漁師たちは被ばくしました。しかし、被ばくしたのは第五福竜丸だけではなかったのです。その実験区域にいた累積1000隻にも及ぶ漁船も、また客船も、そして実験場に選ばれたマーシャル諸島の人々も、いえ、世界中が被ばくしたのです、、、。

アメリカの核実験はこの水爆実験の前後108回にも及び、その放射能汚染は地球規模であり、そして人体実験、多くの島民の健康被害、暮らしの破壊を引き起こしました。その全容に迫ろうと、第五福竜丸展示館はパネルで展示しています。今回、展示館のご厚意でそのパネルを20枚お借りし、ハカルワカル広場で展示いたします。

ぜひご覧においでください。そして共に「脱原発、核兵器廃絶」考えるきっかけにしていければ幸いです。

なお、3月1日(日) 北野市民センターの ハカルワカル映画会「太陽が落ちた日」映画会は中止になりました。ご了承下さい。

ハカルワカル広場

2020.2.3

2月1日(土)のお茶会のご案内「ビキニ事件とは何か?」

2月1日(土)のお茶会は次の要領で行います。
と き:2月1日(土)10時~12時
ところ:ハカルワカル広場

テーマ「ビキニ事件とは何か?」

2月お茶会は「ビキニ事件とは何か?」のテーマでビキニ事件を考えたいと思います。併せて、1月19日に見学した「第五福竜丸展示館のレポートも行います。

3月1日のハカルワカル映画会の「太陽が落ちた日」で福島を経験した視点から広島の被ばくを考えますが、その前にビキニ事件を考えたいと思います。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

~~ 内容のご紹介~~

ビキニ事件と聞けば、すぐに第五福竜丸が思い浮かび、第五福竜丸が太平洋上の核実験で被ばくした事件、という認識で終わりがちではないでしょうか。

けれど実際には、ビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験は地球規模の放射能汚染をもたらし、日本だけでものべ1000隻のマグロ漁船が被災し、約1万人の漁船員が被ばくしました。

さらに、核実験場に近いマーシャル諸島に暮らす人々の生活は完全に破壊され、その被害は今も続いています。

これは、どこかの地域に限定され過去のものとなった「事件」などではなく、人類史上まれにみる、さらには未来までをも巻き込む犯罪といえるのではないでしょうか。

このことを身に迫る問題として理解するため、被災した漁船員、住民の証言を確かめながら、ビキニ事件とはなにか?をみなさんと一緒に考えたいと思います。

ハカルワカル広場
2020.1.21

「ビキニ事件とは何か?」資料

3月1日(日)第24回ハカルワカル広場 映画会「太陽が落ちた日」のご案内-延期になりました!

広島の原爆投下から75年目。福島原発事故を経験した私たちは、過去を問い、未来に責任を持ちたいと、核について考え行動するため、この映画会を企画しました。ともに見て、考えませんか?

【あらすじ】この映画のドメーニク・アヤ監督は広島赤十字病院で原爆の被曝者を治療していたという祖父の足跡をたどろうとして、肥田舜太郎医師、また看護婦をしていた内田さんと出会います。そして、祖父の語らなかった過去を辿るうち福島原発事故が起こる、、、その原発事故に対し、内田さんがとった行動とは?

*とき:3月1日(日) 上映 13:30 ( 開場 13:00)-延期になりました。

上映終了後、トークセッション
「広島-ビキニ-福島を考える」を行います。
スイス在住の ドメーニク・アヤ監督 のビデオメッセージも上映します。ご期待下さい 。

*ところ:北野市民センター8階ホール

*チケット:前売り800円 当日1000円
 障がいのある方、高校生以下は無料

*チケットの申し込み方法:電話、メールで
 ハカルワカル広場までお申し込みください。
 お取り置きし、当日お渡しします
  電話 042-686-0820
  メール hachisoku@gmail.com

ぜひご覧ください。皆さまのご来場をお待ちしております。

ハカルワカル広場

1月19日(日)第五福竜丸展示館へ行こう!

第五福竜丸展示館見学会を1月19日(日)に実施します。詳細は下記をご覧ください。

というのも毎年3月1日のビキニデーにハカルワカル広場は映画会を開催していますが、今年は「太陽が落ちた日」と言う映画を上映します。その映画の予習も兼ね、見学会を実施します。

実施の詳細

日時:2020年1月19日(日)午後1時(各自昼食を済ませて〉
集合場所:現地集合 【第五福竜丸展示館 館内ロビー】

東京都江東区夢の島2−1−1、夢の島公園内.
TEL:03-3521-8494

アクセス: 東京メトロ有楽町線、JR京葉線、りんかい線、『新木場駅』下車、徒歩10分

第五福竜丸は1954年3月1日にアメリカの水爆実験により大量の死の灰を浴び、乗組員が被曝しました。

しかし、実は 被害を受けたのは、第五福竜丸だけではありません。日本各地から多くの船が出漁し被害を受けました。 1000隻近くの船が被ばくしたことが明らかになっています。

高知県の高等学校教諭山下正寿さんは、アメリカが1946年 – 1958年にビキニ環礁やエニウェトク環礁で計67回行った一連の核実験で被爆したとみられる県内の船員への聞き取り調査、アメリカの公文書の分析、厚生労働省への情報公開請求に取り組み、被災の実態を明らかにしてきました。山下さんがビキニ核実験から34年後に第五福竜丸以外の漁船員204名を調べた結果、癌などの病気で3割(61人)がすでに亡くなっていました。

高知県 【ビキニ環礁水爆実験に関連した健康相談】

広島、長崎に次いで、ビキニ環礁での水爆実験で被ばくしたことにより、原水禁運動が全国に広がりました。そして福島の原発事故。3度にわたり放射線被ばくを受けた私たちがしなければならないことは何か?

第五福竜丸展示館見学を実施し、考えたいと思います。

ふるってご参加ください!

ハカルワカル広場

2019.12.9

1月11日(土)のお茶会 会員交流会についてのお知らせ

1月11日(土)のお茶会は会員交流会を予定しております。開始時間は11時とし、一品持ち寄りで、おおいに食べ、語り、交流を深めましょう!

みなさま、ふるってご参加ください。

ハカルワカル広場

2019.12.9

冬季閉室のお知らせ

寒くなってまいりました。今年度もハカルワカル広場を支えてくださりありがとうございました!

年末年始は次の通り閉室とさせていただきます。ご了承ください。

12月22日(日)~1月8日(水)まで

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

ハカルワカル広場

ページデザインを変更

みなさん、昨日(12月8日)にホームページのデザインの更新を行いました。

旧ページでは、上部に横長のメニューバーがありましたがそれがなくなり、「メニューはどこ?」と戸惑われる方もあるかと思います。

新ページでは、メニューは右上の方にある「3本横棒の上にメニューとあるアイコン」からアクセスできます。このアイコンはどこのページに行っても現れます。

新ページは時代の流れに合わせて、スマホでもアクセスしやすいデザインにしてあります。
世界にある原発に関する数字と、核兵器禁止条約の調印・批准国に関する情報を表紙で示して、世界の脱原発・核廃絶に向けての情報を共有するようにしておきました。

みなさんのご意見を聞きながら今後も改良していきたいと思います。月例お茶会の時などに、是非ご意見ご感想をお聞かせください。

12月定例お茶会 「ジャビルカ」上映会のご案内

師走の12月となりました。12月7日(土)定例お茶会のご案内です。
12月の定例お茶会は、測定振り返りの後、浜岡原発見学ツアー報告&映画「ジャビルカ」上映会となっております。この映画は 2014年6月21日(土) 第6回映画会で上映された映画で、 アボリジニのウラン鉱山開発に抵抗する抵抗運動、オーストラリア環境団体も応援しての運動で、採掘が止まるすばらしい映画です。 京都精華大学の細川 弘明 さんがその映画の時来てくださり「その後」も話してくださいました。

しかしジャビルカ鉱山は止まっても、田中角栄首相のトップセールスにより北部のレンジャー鉱山、南部のオリンピックダム鉱山は開発され、日本の原発へウランを輸出し、 2011年3月11日に福島第一原発事故によりオリンピックダム採掘のウラン核燃料がメルトダウンし最悪の大規模な放射能汚染が起きてしまいました。

とき: 12月7日(土)10時~12時

ところ:ハカルワカル広場

映画会「ジャビルカ」チラシダウンロード

ハカってワカった話 まぎらわしい誤検出

ハカってワカった話 まぎらわしい誤検出

二宮 志郎

まぎらわしい誤検出

 今回の測定結果表、八王子北野の落ち葉がCs137が382Bq/kgでびっくりするような高い数値なんですが、よくみるとCs134が347Bq/kgで、これは明らかに何か変だと気づきます。福島由来のCs134は事故後の年数を経てCs137に対する比率では1/10以下になっているはずなのに、ほぼ同じに近い値が出ています。最近に新しい事故でも起こっていない限りこういう数値はありえないので、このCs134は自然放射能の影響で大きく誤検出していることは明らかです。さらに検体重量に注目すると、なんとたったの39gです。これではまともな測定値は期待するのは無理です。

 ただ同じように、八王子北野の落ち葉で89gという少ない検体量だった2019年1月8日の測定では、はっきりとCs137が検出されています。この両者の違いをスペクトルで見てみましょう。

 下の赤線の方はピークがCs137の存在を示す662keV付近に来ていますが、青線の方はかなり左の方にずれています。青線の方がはっきり示しているのはBi(ビスマス)214の609keVとPb(鉛)214の352keV、295keVのピークです。青線の方には662keV付近のピークはほぼ見られず、Cs137の存在は確認できないと見るべきでしょう。

落ち葉は新鮮な雨水で湿っていたのか?

 Bi(ビスマス)214、Pb(鉛)214は天然のラドンガスが崩壊してできてくるものですが、雨水に多少含まれています。それも数日で急激に減っていくので、新鮮な雨水でないと、あまり検出されません。

 おそらく10月16日測定の落ち葉は新鮮な雨水で湿っていたのでしょう。そのせいでBi214, Pb214といった自然放射能が含まれて、それが出す放射線、特にBi214が出している609keVのピークを誤検出して、それが39gという少ない検体量だったせいで、誤り部分が拡大されて、結果的に大きな数字になってしまったようです。

Cs134は何故誤検出される?

 Cs134を示すピークは605keVと796keVに強く出てきます。605の方はBi214の609と近すぎて分離不可能ですから、Cs134の見極めは796keVの存在にかかってきます。

 再びスペクトルに注目します。赤線、青線、いずれの方を見ても796あたりにピークらしきものは見当たりません。Cs134はほとんどないということを示しています。「人間の目には明らかなのに何故測定器は誤った数値を示してしまうのか?」と疑問に思われるかもしれません。

 ハカルワカル広場にある測定器にはAIが搭載されているわけではなく、ある種の計算式から機械的にCs134の存在量を算出しているだけです。どうもその計算式のもっている癖のせいか、K(カリウム)40の1460keVが高くでて、スペクトル全体が底上げされたような形になった時にはCs134が誤検出として出てくるようです。そのせいでゼオライトを測った時にはかならずCs134が誤検出されます。

人間が見てよく考える、それが必要

 AI搭載型測定器が出てきたら状況は変わるのかもしれませんが、今はまだまだ測定結果の数値を人間がよく吟味することが必要です。ポイントは「絶対ありえないような数値が出てきたらまず疑う」ということでしょう。いくら温暖化現象が顕著だとはいえ、家の温度計がいきなり50度を表示したら、みなさん「温度計が変」と疑うでしょう。それと同じことです。

 AI搭載型になったら? 測定値に対する判断はかなり正確になるかもしれませんが、「その数値を見てどうするの」と考えるのはやっぱり人間でなければならないでしょう。

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