金八デモでは、7月3日(金)の金八デモを七夕デモにしたいと思います。短冊に願を書いて、笹につるして歩きましょう。浴衣歓迎! 川内原発の再稼働も8月を予定されているようです。「原発反対!」の願いをこめ、一緒に歩きませんか?
詳細はキンパチデモのページをご覧ください。http://hachisoku.org/blog/?p=683
ハカルワカル広場
金八デモでは、7月3日(金)の金八デモを七夕デモにしたいと思います。短冊に願を書いて、笹につるして歩きましょう。浴衣歓迎! 川内原発の再稼働も8月を予定されているようです。「原発反対!」の願いをこめ、一緒に歩きませんか?
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最近、こちらの投稿はすっかりお休みしてしまっていました。
また気がついたことがあったら書くようにしていきたいと思います。
会員の皆様
ハカルワカル広場だより13号が完成しました。
今回は、主に浜岡原発見学ツアーの報告です。その他、2月〜4月の測定結果と、恒例の二宮さんによる「ハカってワカった話」、維持会員さんの声等、いつもながら盛りだくさんの内容です。
各会員の方々には、郵送でお届け致しますが、HP上でも公開しますので、是非ご覧ください。
二宮 志郎
このページを読む前に、「維持会員の声」のページの日下さんの投稿を読んでください。今回はこの綿ジャケットに焦点を当てたいと思います。
維持会員 日下 正彦
私の実家は岩手県奥州市にあります。美しい山脈に囲まれ、自然の恵み豊かな故郷でしたが、東京電力福島第一原発の事故以来、『岩手のホットスポット』と呼ばれるようになりました。汚染されてしまったふる里への無念と哀しみは筆舌に尽くし難く、各種データの現実を認識しても尚、変わらずに映る風景を前に、まさか、この美しい故郷が…と相反する心情が混在することも事実です。汚染された地域住民同士のわだかまりや『風評被害』と云う認識の相違も、単にお金や情報の問題だけではなく、厳しい現実とふる里、生業を愛する心の葛藤から生じているのかも知れません。人間そんなに強いものではありませんもの・・・。
―ありのままの事実を認め現実として受け入れる― 私にとってハカルワカル広場はそんな自分の曖昧さに課す修行の場のようにも思われます。
先日、綿ジャケットを測定して頂きました。震災前に購入し、屋外作業用にしていた服で、妻から相当被曝している筈だからもう捨てよう!と何度も言われていました。洗濯もしていたし、それ程でもなかろうと高を括っていたのですが、この冬、妻の更なる説得があり、どうせゴミに出すのなら切り刻んで計測してもらうのも良いかもしれないと、軽い気持ちで持ち込んだものです。結果はCs 合算で620Bq。ショックで言葉を失いました。私の中の『安全神話』に気づかされた瞬間でした。
『安全神話』は決して事故以前の化石ではありません。原子力ムラの人達は虚言が暴露した後も、新しい安全を説く『神話』を編纂し、私達にさらなる危険を押し付けようとしています。許容値だと云い海、空かまわず放射能を垂れ流し、食循環を危うくし、風下の街には子供を縛り付けるための学園を新設。そして根拠のない世界一の原発規制基準を流布し、粛々と再稼働や新設、輸出に邁進しています。とても許し難い事です。しかし忘れてはいけません。実は私達の心にも『安全神話』が鳴りを潜めている事を。雨風が強い日でもマスク姿が少なくなりました。スーパーでは食品表示を気にする人が少なくなってきた様に思えます。
「もう歳だから…」「お金がかかるから…」そんな心の隙間にこっそりと『安全神話』の悪魔は巣を構えるのです。敵は自分自身の中にも潜んでいたのです。
残念ですが汚染されてしまったこの土地が元に戻ることはもう無いでしょう。そして、その現実を把握しても尚、心身共に健全に暮らすための方法を模索するしかありません。あるエッセーにこんな言葉があります。
「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。」
(吉田健一『長崎』より)
正直で美しい生活への執着を心がけたいものです。まずは、ハカルワカル道場に行き自分の足元をもう一度、見つめ直しませんか?お互いに…。ハカルワカル広場のスタッフの皆様、いつも被曝と隣り合わせの現場でご奉仕頂き、本当に感謝致しております。一人でも多く会員が増え、正しい意識が市民の日常に浸透する事を切に願います。
<維持会員の声>
測定結果のページの上から3番目「キルティングジャケット表布」の欄に測定結果があります。Cs137=470Bq/kg, Cs134=150Bq/kg で合算で620Bq/kg です。そのスペクトルを以下に示します。上のラインがジャケットのスペクトル、下のラインはバックグランドのスペクトルです。
綿ジャケットの表布にこれほど強くセシウムが残るというのは少し驚きです。スペクトルを見ると自然放射能成分が非常に小さいことに気が付きます。
ウラン系列、トリウム系列の自然放射能は、ラドンガスが表布に吸着されずに放出されてしまったせいで、ハカルワカルでは馴染みのビスマスや鉛が出てきていないのであろうと思われます。
一方カリウムの方は、洗濯とともに流れ去って表布に残留しなかったのでしょう。
セシウムの方は、洗濯しても離れないほど綿にしっかり吸着していたから、残留・蓄積を繰り返して620Bq/kg まで来てしまったのでしょう。
「セシウムは残留・蓄積を繰り返したが、自然放射能はしなかった」、スペクトルはそういう事実を示しています。そうか!と思って、去年測った予想外に高い汚染値が出たカーテン布のスペクトルを見直すと同じように自然放射能は低くセシウムだけ高いです。
放射能の話となると必ず自然放射能から始めて、「ほら、世の中はこんなにたくさんの自然放射能にあふれているのですよ」と教えてくれる人たちがいます。それはそのとおりです。しかし、このジャケットで起こったようなこともちゃんと説明して欲しいし、人間の体の中でジャケットの表布の様なことが起こらないことも説明してもらわないと困ります。
日下さんの投稿を読んで、一つ一つの測定には、単に結果の数字だけでは語りきれない、個々人の物語がその背後にあるのだということを痛感しました。「ハカってワカる」ということは、数値を越えて、その背後の物語まで含めて、その上で小さな理解を積み上げていく作業です。
「ハカってワカった話」などいうこの連載のタイトルは少しおこがましくて、本当は「ハカってワカりたい話」ということですね。
日下さんありがとうございました。測定された方の物語をまた聞かせていただければきっともっとたくさん「ワカる」ことができると思います。よろしくお願いします。
4月19 日、ハカルワカル広場主催により「浜岡原発見学ツアー」を実施しました。以下は寄せられた感想文です。今回のツアーはとても実り多いものになりました。参加者の熱意と伊藤実・眞砂子ご夫妻をはじめ、地元で反対運動をされている方たちのコラボの賜物です! 今後も交流を続け、共に浜岡を再稼働させない動きを作っていきましょう!
(感想文は紙面の都合により一部省略•要約•敬称略とさせていただきました。)
?最初に”浜岡砂丘”を歩いたとき、「浜岡原発」見学前の付け足しの遊びだと思っていました。
ところがこれが見学の重点の一つだったのですね。「浜岡原発」の1号炉から5号炉まで、今歩いているこの砂丘(相良層と呼ばれる泥岩砂岩の軟弱地層)の上に建てられた、文字通り”砂上の楼閣”であることを実感したのでした。また砂丘に続く遠浅の砂浜のために岸壁を作ることができず、遠浅の海の上に「取水口」の建物が建設されていることをこの目で確かめることができました。しかもそこは水深6m くらいで、その先は深く落ち込んでいる地形のため「津波が好きそうなところ」だとのこと。津波が来たら、たちまち冷却不能になることは一目瞭然。藤田さんの歌にあるように、「世界一危険な原発」であることを自分の足で歩いて、この目で見て実感することができたツアーでした。
(注:藤田さんはガイドを務めてくださった方で、「世界一危険な原発」を歌われました)
もう一つの感想は、御前崎市の16 人の市議会議員の内ただ一人の「脱原発派」として頑張っておられる清水さんのお話でした。清水さんに賛同される市議の方が、ほかにお二人いるけれど「脱原発」を口に出して表明できないということでした。地元の人々は、まるで「お上には逆らえない」という形で、「脱原発」を口にできない状況に置かれてしまっている。70年前のあの戦時に、国全体がまったく表現の自由を奪われていた状況と同じ空気が 、いま”原発立地”の地域全体を覆っているのだと感じました。(井邑)
?八王子から一番近い浜岡原発で頑張っている方々との繋がりを感じられて良かった。地元・近隣・県という広がりを視座に入れた取り組みの苦労や工夫をじかに聞くことができた。8人もの方が案内をしてくださり説明がわかりやすかった。何千億円もの無駄使い(箱物)を実際見て、市民の暮らしを豊かにするはずもない別次元の怪しさと不気味さを原発に感じた。
風紋が美しい砂浜を見ながら、浜で遊ぶ子供達の声を遠くに聞きながら「ここは、原発がなければ日本一美しい浜なんです」と話す言葉が心に残った。放射能で汚染された蒸気でタービンを回す。汚染されたタービンは定期点検では被曝労働者を生み出す。活断層に囲まれて林立する5個もの原子炉建屋は恐ろしすぎる。(斎藤義子)
?見学ツアーを企画して下さり、実際に自分の目で見て、感じることが出来感謝します。砂丘の上に建ち、まさに砂上の楼閣!市街地もすぐ側! 全く、ありえないことと再認識を強く致しました。伊藤ご夫妻の心からのご案内に、長年戦っていらした年月を思い、頭が下がります。私達も当事者という意識を持ち続けたいと思います。(K.K.)
?浜岡原発がいかに危険なものかを理解でき、どうしても廃炉にしなければと改めて思った。原発近くで生活する方々の不安は東京に住む私達以上に大きいだろう。(K.S.)
?百聞は一見にしかずですね。浜岡の方々のお世話、熱意も感動しました。皆さん自分のこと、子どもたちの未来の為と行動し勉強していることを力強く思いました。(塚本敬子)
?中電PR 館の展望台が撮影禁止となっていたが、国内では禁止ゾーンが増えているのだろうか。30 年前、原発依存社会は監視カメラが当たり前の社会になると言われていたが、それが現在進行形なのを実感。伊藤夫妻、藤田さんを始め案内してくれた皆様から元気をもらった。(A.K.)
?地球が丸く見える広大な海。サラサラの砂地・背後に迫る町並み。なぜここに原発が…まず怖い、信じられない!ツインタワーの原子力館は、箱は立派で内容は中途半端。警備は市民には意味の無い圧力、テロには無力。伊藤さん始め地元の方々の話は現地で聞くから一層染み入りました。特に海水温の7度上昇と生態系の変化。「それが4年動かさなかったことで海草が増えてきて回復してきた」との話には希望と力を感じました。(金子淑子)
?実際に原発を見学出来たことはもとより、ツアー参加者の一人ひとりから思いを伺えたのが良かった。原発をなくすことへの思いが更に強まった。(御滝達雄)
?原発を早くなくしたいけれど、そんなに簡単なことではないので、粘り強く、伊藤さんご夫妻や藤田さんのように、明るく取り組んでいくことが大切だと改めて思った。(S.K.)
?浜岡原発館内で「考えられないところまで考え抜いて安全対策をしています」とのアナウンスを聞き、こういうウソを平気で流している会社に新たな絶望を感じた。(上田恵弘)
?原発の広さ、建物の大きさを実感でき満足している。PR 館の展望室では、双眼鏡使用を止められたのには驚いた。テロ防止のためだという。(木谷恭子)
?浜岡原発の周りは市街地が広がり、民家も、市役所も、病院も近く驚きました。外国の人が「クレージー!」と言ったとか。日本人って寛容すぎるのか、無関心すぎるのか…ちょっと悲しい気持ちになりました(私もその一人)。現地の方の説明が良かったです。(R.O.)
?原発を遠くからは見ていたが、近くで目の当たりにしたことで実際の大きさを感じることが出来た。
原子炉の大きさ、燃料棒の長さに「たかがお湯を沸かすだけの為に…」と思った。地元で反原発を訴えて行くことの難しさを御前崎市議の言
葉に感じた。(水谷辰夫)
?現地の方々のお話を聞けてよかった。(本條武志)
?もっと参加したかったという人が多かった。一人では来れない素晴らしい企画でした。スタッフの皆さんに感謝。(中川勝夫)
?現地の方が何人も親身になって説明して下さりとても嬉しかった。5号棟をかなり近くで見た。どうってことのない建物の中に、恐ろし
いものがあるのだとつくづく思った。企画して下さったスタッフの皆様、ご苦労様。ありがとうございました。(林洋子)
?現場に行くことが重要であることを再確認しました。展望台からの撮影を禁じていたが、ここからの眺望が浜岡原発がいかに危険であるか一目瞭然だからだと思いました。伊藤さんたち地元の皆さんの長年の闘いの一端を見させて頂き、私達も八王子や首都圏でより広く伝えていかなくてはと思いました。(松田奈津子)
?今回の機会を作って頂きありがとうございました。また現地で案内頂いた伊藤実様他にも感謝致します。(坂本稔)
?浜岡原発について知る良い機会になりました。反対運動を継続すること、地方でも国でも反対する議員を増やすことを考えることが重要ではないかと思います。私は水素エネルギーに一番期待しており、原発を止めさせる武器にもなるのではないかと思っています。(桜井浩)
?企画自体が大変素晴らしいものでした。富士山とお茶畑、美しい砂原のある自然の豊かな地に全くふさわしくない原発の施設は、私が初めて真近に見るもので緊張しました。「見てふれて科学する情報パーク」というふれこみの「浜岡原子力館」に入って原発反対運動をしている方に説明を伺うのですから、こういう施設は反対派は大いに利用すべきだと思いました。
(伊藤セツ)
?原子力館の原子炉模型他で理解を深めることができた(事前学習会が有効であった)。現地の状況の報告が20 分ぐらいあればよかった。(伊藤陽一)
?原発事業に代わる事業・仕事を起こすのに協力すること、伊藤さんや地元四市の方々が原発0に向けて地道な活動を続け広げておられること、原発所在地と電力消費地の市民同志が連携することが大切、等を身にしみて感じた。(杉浦篤)
?市町村規模で原発反対の集会が開催されれば、多くの人が参加しやすく、身近な人が互いに原発を考えることができると思います。(山川賢次)
?知らないことが多いことを実感。そして知らないことの方が怖いなと感じました。(深沢夏実)?防潮堤は実際に見ると、間に合わせのものでしかないようです。できれば断層も見てみたかったと思いました。(東英明)
?原子力館では実物大の原子炉模型や防波壁模型も見ることができました。こんなに複雑で緻密な原発が、大きな地震に耐えうるものとはとても思えません。(阿部正治)
微量放射能漏れ監視プロジェクト参加協力者を募集中です。
この監視プロジェクトについての詳しい説明は、下にページを埋め込んでおきましたが、このリンクで見た方が見やすいでしょう。
参加協力していただける方は、ハカルワカル広場でスタッフとお話いただいた上で、このリンクで参加登録をお願いします。
測定結果公開シートで今までの測定結果を見ることができます。
Cs137測定結果をグラフ化したシート
ゼオライト地名コード表から個別の測定結果とスペクトルが表示できます。
ハカルワカル広場の5月の定例お茶会は5月9日(土)10時から12時です。
今回のお茶会は、主に4月19日に実施した、浜岡原発見学ツアーの報告をいたします。
参加された方はもちろん、参加されなかった方もご参加ください。見学会の報告を聞けば、その概要を掴めると思います。とても実り多いものでした。
なお、5月2日(土)は閉室とさせていただきますので、ご了解下さい。
ハカルワカル広場
4月19日の「浜岡原発見学ツアー」、無事終了しました。大成功でした。
浜岡原発見学ツアーを、4月19日、総勢50人で実施しました。バス一台を貸切り、浜岡に着くと、地元で反対運動をされている伊藤実・真砂子ご夫妻が待っていてくださいました。。また反対運動をされているお仲間の方も8人で来てくださり、案内役を買って出てくださいました。浜崗砂丘を歩き、この砂丘の上に原発が建っていると実感。また原発のPR館から1号機~5号機までを眺望。原発が市街地1~2キロに隣接して建っていることを確認。そして、5号機のそばまで行き、原発建屋を近くから見ることができました。
遠浅の砂浜。。美しい海。原発さえなければ、本当に素晴らしい風景です。しかし、そこに暮らしている住民の不安は、恐怖はどのようなものでしょうか? 「原発反対」と口に出して言えない地元の人々。首都圏から最も近い原発を自分の眼で見ることができ、事故が起きれば、風は西から吹いている事実。原発の排水で海水温が7度も上昇していたのが、4年近く稼働していないために、海藻が生えてきたということ。また、1,2号機は廃炉が決まっているが、3,4号機の2階部分に使用済み核燃料が6500本貯蔵されていることなど、恐怖を肌で感じることができました。
参加者の皆さまの「事実を知りたい」という熱意と、地元で反対運動をされている方たちの心からの案内に支えられて、初めての見学ツアーを成功裏に終えられたこと、皆様に感謝いたします。私たちも他人事でなく、自分たちが当事者だという自覚を持ち、浜岡原発をはじめ、すべての原発の廃炉に向け、また活動を進めたいと思いました。
写真もご覧ください。
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