日印原子力協定を締結するな、という署名呼びかけに団体として賛同しました。

この秋にも安部首相はインドを訪れ、「日印原子力協定」に調印するもようです。核保有国に原発輸出をするばかりか再処理認めることになれば、核転用の道を開くことになります。

これは決して看過できることではありませんので、ハカルワカル広場は「反対」に賛同し、団体署名をしました。ご理解をいただければ幸いです。

詳細は下記です。

安倍晋三首相とナレンドラ・モディ首相への国際共同アピール
「インドの使用済み核燃料再処理を可能とする日印原子力協定を締結するな」
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/135as.htm
English:http://www.nonukesasiaforum.org/jp/135es.htmよびかけ団体
CNDP (Coalition for Nuclear Disarmament and Peace/核廃絶と平和のための連合)
PMANE (People’s Movement Against Nuclear Energy/原発に反対する民衆運動・クダンクラム)
Parmanu Urja Virodhi Morcha, Gorakhpur(ハリヤナ州ゴーラクプル原発新設計画に反対する「反原発フロント」)
Konkan Vinashkari Prakalp Virodhi Samiti (Jaitapur) (ジャイタプール原発新設計画に反対する「コンカン地方の破滅的原発計画に反対する委員会」)
原子力資料情報室
原水禁(原水爆禁止日本国民会議)
コアネット(戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション)
ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン■安倍晋三首相とナレンドラ・モディ首相への国際共同アピール
「インドの使用済み核燃料再処理を可能とする日印原子力協定を締結するな」

日印原子力協定締結交渉において、日本政府はインドの「使用済み核燃料再処理を容認せよ」との要求に応じる方針に転じたことが報道で明らかになった。

インドへ輸出される日本製原発の使用済み核燃料の再処理によって取り出されたプルトニウムが、軍事転用され核兵器が増産される危険性がある。日本政府は密室のなかで重大かつ非常に危険な政策転換を図ろうとしている。

インドは、核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、2回の核実験を強行した。再処理で生成したプルトニウムを使用して1974年に初の核実験を行なった。1998年の2回目の核実験では、3度の戦争を経た隣国パキスタンによる1週間後の核実験を誘発した。これにより核保有国が隣接し対立する南アジア地域は、核戦争への緊張が極度に高まった。

日印原子力協定交渉は、両国民の反対の声におされ、合意が形成されずに年数を経てきた。しかし、原発輸出を図る日本政府は、日印原子力協定締結のために異例の条件を受け入れることとなった。まさに、原発を売るための「危険な方針転換」である。

「再び核実験を行なったら原子力協力を停止する」という「核実験停止条項」についても、インドは一貫して拒否している。

唯一の戦争被爆国として甚大なる核の惨禍を経験した日本が、なぜ、さらなる核の悲劇の種を撒こうとするのだろうか。

日本政府は、インドによる使用済み核燃料再処理を容認してはならない。
日印原子力協定は、絶対に締結してはならない

 

 

自然エネルギーのデンキエラベル

原発に依存しない自然エネルギーのデンキをエラビましょう

自然エネルギーの電力自由化勉強会の資料

7月定例お茶会は7月4日(土)10時からです。ご参加を!

7月定例お茶会は7月4日(土)10時からハカルワカル広場で開催します。

いつものように測定データをおさらいした後で、来年度から実施される「電力自由化」について学習します。電力自由化にも様々な課題が山積のようです。来年度実施に備えて、正しい情報を手にしましょう。全員参加型で学習しますので、どうぞご参加くださいませ!

7月3日(金)は七夕デモです。ご参加ください!(雨天の為7/10に順延)

金八デモでは、7月3日(金)の金八デモを七夕デモにしたいと思います。短冊に願を書いて、笹につるして歩きましょう。浴衣歓迎! 川内原発の再稼働も8月を予定されているようです。「原発反対!」の願いをこめ、一緒に歩きませんか?

詳細はキンパチデモのページをご覧ください。http://hachisoku.org/blog/?p=683

6月7日(日)午後2時より「被ばく労働」の講演会のお知らせ

6月7日(日)午後2時より、北野市民センター7階にて、「いま、福島原子力発電所は?」という講演会があります。福一で、被ばくしながら、実際に原発事故の収束にあたっている方のお話を聞ける貴重な機会です。是非お出かけください。

~記~

日時:6月7日(日)午後2時〜午後4時半(午後1時半開場)

場所:北野市民センター7階展示室 (アクセスMAP

資料代:500円

主催:まなび・つなぐ広場 共催:ハカルワカル広場 金八デモ ふくはち

北野市民センターは、京王線北野駅北口から徒歩1分です。(地下にアルプスが入っているビルです)

imafukushima

PDFファイルへのリンクは、こちら

6月定例お茶会のご案内 6月6日(土)10時~

6月定例お茶会は6月6日(土)10時~開催します。

今回のお茶会はいつものように先月の測定データをおさらいしながら、金八デモの参加者の皆さまとの交流会をしたいと思います。前回で124回ものデモを続けている思いを語っていただこうと思います。またハカルワカルの活動も知っていただきたいとの思いです。ぜひご参加ください。(場所はいつものようにハカルワカル広場です)

kinpachidemo


チラシで振り返る、金八デモの歴史

原発反対八王子行動チラシ

kin8ohanami-2 tanabata

zeronomikumas kinpachihenkou1

2014七夕×1 akiramenaiDEMO-1(金八2周年デモ表)

kinpachiKiji20130202s kinpachi

 

ハカルワカル広場だより13号をお届けします

会員の皆様

ハカルワカル広場だより13号が完成しました。

今回は、主に浜岡原発見学ツアーの報告です。その他、2月〜4月の測定結果と、恒例の二宮さんによる「ハカってワカった話」、維持会員さんの声等、いつもながら盛りだくさんの内容です。

各会員の方々には、郵送でお届け致しますが、HP上でも公開しますので、是非ご覧ください。

ハカルワカル広場だより13号

ハカってワカった話13号 「キルティ ングジャケット表布」の測定結果

「キルティ ングジャケット表布」の測定結果

二宮 志郎

このページを読む前に、「維持会員の声」のページの日下さんの投稿を読んでください。今回はこの綿ジャケットに焦点を当てたいと思います。


維持会員の声

維持会員 日下 正彦

私の実家は岩手県奥州市にあります。美しい山脈に囲まれ、自然の恵み豊かな故郷でしたが、東京電力福島第一原発の事故以来、『岩手のホットスポット』と呼ばれるようになりました。汚染されてしまったふる里への無念と哀しみは筆舌に尽くし難く、各種データの現実を認識しても尚、変わらずに映る風景を前に、まさか、この美しい故郷が…と相反する心情が混在することも事実です。汚染された地域住民同士のわだかまりや『風評被害』と云う認識の相違も、単にお金や情報の問題だけではなく、厳しい現実とふる里、生業を愛する心の葛藤から生じているのかも知れません。人間そんなに強いものではありませんもの・・・。

―ありのままの事実を認め現実として受け入れる― 私にとってハカルワカル広場はそんな自分の曖昧さに課す修行の場のようにも思われます。

先日、綿ジャケットを測定して頂きました。震災前に購入し、屋外作業用にしていた服で、妻から相当被曝している筈だからもう捨てよう!と何度も言われていました。洗濯もしていたし、それ程でもなかろうと高を括っていたのですが、この冬、妻の更なる説得があり、どうせゴミに出すのなら切り刻んで計測してもらうのも良いかもしれないと、軽い気持ちで持ち込んだものです。結果はCs 合算で620Bq。ショックで言葉を失いました。私の中の『安全神話』に気づかされた瞬間でした。

『安全神話』は決して事故以前の化石ではありません。原子力ムラの人達は虚言が暴露した後も、新しい安全を説く『神話』を編纂し、私達にさらなる危険を押し付けようとしています。許容値だと云い海、空かまわず放射能を垂れ流し、食循環を危うくし、風下の街には子供を縛り付けるための学園を新設。そして根拠のない世界一の原発規制基準を流布し、粛々と再稼働や新設、輸出に邁進しています。とても許し難い事です。しかし忘れてはいけません。実は私達の心にも『安全神話』が鳴りを潜めている事を。雨風が強い日でもマスク姿が少なくなりました。スーパーでは食品表示を気にする人が少なくなってきた様に思えます。

「もう歳だから…」「お金がかかるから…」そんな心の隙間にこっそりと『安全神話』の悪魔は巣を構えるのです。敵は自分自身の中にも潜んでいたのです。

残念ですが汚染されてしまったこの土地が元に戻ることはもう無いでしょう。そして、その現実を把握しても尚、心身共に健全に暮らすための方法を模索するしかありません。あるエッセーにこんな言葉があります。

「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。」
(吉田健一『長崎』より)

正直で美しい生活への執着を心がけたいものです。まずは、ハカルワカル道場に行き自分の足元をもう一度、見つめ直しませんか?お互いに…。ハカルワカル広場のスタッフの皆様、いつも被曝と隣り合わせの現場でご奉仕頂き、本当に感謝致しております。一人でも多く会員が増え、正しい意識が市民の日常に浸透する事を切に願います。

<維持会員の声>


測定結果のページの上から3番目「キルティングジャケット表布」の欄に測定結果があります。Cs137=470Bq/kg, Cs134=150Bq/kg で合算で620Bq/kg です。そのスペクトルを以下に示します。上のラインがジャケットのスペクトル、下のラインはバックグランドのスペクトルです。

綿ジャケットの表布にこれほど強くセシウムが残るというのは少し驚きです。スペクトルを見ると自然放射能成分が非常に小さいことに気が付きます。

ウラン系列、トリウム系列の自然放射能は、ラドンガスが表布に吸着されずに放出されてしまったせいで、ハカルワカルでは馴染みのビスマスや鉛が出てきていないのであろうと思われます。

一方カリウムの方は、洗濯とともに流れ去って表布に残留しなかったのでしょう。
セシウムの方は、洗濯しても離れないほど綿にしっかり吸着していたから、残留・蓄積を繰り返して620Bq/kg まで来てしまったのでしょう。

「セシウムは残留・蓄積を繰り返したが、自然放射能はしなかった」、スペクトルはそういう事実を示しています。そうか!と思って、去年測った予想外に高い汚染値が出たカーテン布のスペクトルを見直すと同じように自然放射能は低くセシウムだけ高いです。

放射能の話となると必ず自然放射能から始めて、「ほら、世の中はこんなにたくさんの自然放射能にあふれているのですよ」と教えてくれる人たちがいます。それはそのとおりです。しかし、このジャケットで起こったようなこともちゃんと説明して欲しいし、人間の体の中でジャケットの表布の様なことが起こらないことも説明してもらわないと困ります。

日下さんの投稿を読んで、一つ一つの測定には、単に結果の数字だけでは語りきれない、個々人の物語がその背後にあるのだということを痛感しました。「ハカってワカる」ということは、数値を越えて、その背後の物語まで含めて、その上で小さな理解を積み上げていく作業です。
「ハカってワカった話」などいうこの連載のタイトルは少しおこがましくて、本当は「ハカってワカりたい話」ということですね。

日下さんありがとうございました。測定された方の物語をまた聞かせていただければきっともっとたくさん「ワカる」ことができると思います。よろしくお願いします。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。