放射線は見える!?

みなさん こんにちは
ボランティアのまやです

今日も今日とて、測定を行っております
さて、今日は霧箱の紹介をさせて頂きたいと思います

霧箱とは……

[WikiPediaより引用]
霧箱(きりばこ、英語:cloud chamber)は、蒸気の凝結作用を用いて荷電粒子の飛跡を検出するための装置。1897年にチャールズ・ウィルソンが発明した。

過冷却などを用いて霧を発生させた気体の中に荷電粒子や放射線を入射させると気体分子のイオン化が起こり、そのイオンを凝結核として飛跡が観測される。霧箱はウィルソンによって実用化の研究が行われたことから、ウィルソン霧箱とも呼ばれる。
[引用終わり]

というもので、早い話が放射線を見えるようにする為の道具です

こちらの動画をご覧頂ければ分かりますが
白く煙のように見えるのが放射線です
宇宙線や、土や岩からもこのように放射線が出ています

「霧箱で汚染土壌のセシウムを見てみました(By サイエンスの森)」
http://www.youtube.com/watch?v=MWm-wo7DoKw

動画では汚染地帯の土壌を観察していますが
線量が低ければ、この白い煙のようなものも少なくなります

なんとなくイメージ掴めましたでしょうか?

食品の測定でも、この白い煙のようなものをセンサで捕まえて
計算して1kgあたりにどれくらいの量の放射性物質があるかを計算しています
目には見えない放射性を出す放射性物質は測ってみないとわからないということですね

放射線は目に見えないから、食べ物にどれだけ含まれているか心配!
という方は、ぜひハカルワカル広場で測定してみて下さい

子供向けの放射線教材

皆さんこんにちは、ボランティアのまやです
寒くなったり暑くなったり、体が追いついていかない気がしますが
ボランティアさんの中にはお子さんがいらっしゃり
夏休みの自由研究に放射線関係のことを書かれる方もいらっしゃるかも?

そんな時にお役に立つかもしれない
資料を発見しましたので今日有させて頂きます

子供の科学のWEBサイト「コカねっと!」の
子供の科学2011年特集企画 PDF無料公開
「どこよりもわかりやすい! 放射線・原発のきほん」
http://www.kodomonokagaku.com/magazine/radiation.php

放射線の事は難しい事ばかりで
大人もこういった資料で基礎を知るのもいいかもしれませんね

資料は全部無料でダウンロードできるので
ぜひご活用下さい
ではまた(*・ω・)ノ

池田香代子さんが見学に来られました!

「地球がもし100人の村だったら」という本の著者、池田香代子さんがハカルワカル広場に、7月5日、突然見学に来られました! 前触れなしだったので、驚きながらの大歓迎! 先日、講演会でお会いした時(もちろん、知り合いではないく、一人の聴衆)、「ぜひ私たちの測定室を見に来てください」とお誘いしたら、本当に来てくださって、2時間半、熱心に、「どうやって作ったのか、どんな方たちが測定に来るのか、どういう食物が汚染されているのか」など、質問されていました。
 「ボランティアで運営していること、すべて市民の寄付で測定器を買ったこと、測るだけでなく、交流の場したいこと、子どもの内部被ばくを防ぎたいこと」などをお話ししました。測定に来られている方からお話を聞いたり、スペクトルに関心を示したり、好奇心旺盛でした。
 9条世界会議を主催したり、反原発のデモに参加したり、市民運動にかかわってこられた池田さんです。測定結果を渡すだけでなく、依頼者とよく対話していることに、特に関心を示されていました。
 ふくはちの保養合宿にも関心をしめされて、、いろいろと質問されていました(かなり早い時期から母子避難を支援されていましたから)。相澤さんの手作りのマカロンを三つ買ってくださいました。また、「世界」の最新号(8月号)を寄付してくださいました。
 こうしてわざわざ私たちの測定室を見学に来てくださるのは、本当にうれしいですね。私たちの試みも、少しずつ認められてきているのかもしれないと、勇気がわいてきますね。(西田)

雑談をはじめましょう4

「4」に行きます。

余談、雑談、個人的な意見、その他、なんでもありにしていますので、よろしくお願いします。

「ボランティアブログ」ということで、ボランティアとして登録した人しかコメントできません。たくさんの人から「声」をもらいたいのですが、ブログ管理に避ける時間も限られているので「ゲスト書き込み」の世界はまだためらっています。そのうちに勇気を持ってそこに踏み込むかもしれませんが、今のところはまだです。

林洋子さんの「さようなら原発」集会での朗読を聞いて

6。.6.さようなら原発集会@日比谷野音の、林洋子さんの朗読を聞きたくて、また応援したくて参加してきました。(林さんはもちろん、測定室のボランティアスタッフです!) 全国各地からの、原発反対署名に付けられた手紙を、林さんは、その人たちになり変ったように朗読されました。原発労働者の近親者の方、主婦の方、遠い離島の方などの一様でない原発反対の想いを朗読されると、会場は水を打つたように静まりかえりました。「次世代のためにも、自分たちのためにも、もう原発は止めよう」という想いを会場のみんなが共有していた瞬間でした。力強い朗読に、私たちの林洋子さんが朗読されている!と、とても誇らしく感じました。
大江勘三郎さん、落合恵子さんの話も説得力があったけれど、加藤登紀子さんの歌も素晴らしかったけれど、一人ひとりの市民の署名を集める努力がこの運動の基盤なのだと感じ、それを代読される林さんに、心から感謝したいと思いました。寒かったけれど、心は温かになった夜でした。もちろん、デモの後、二人でワインでお疲れ様会をやって帰りました。(西田)

来週のボランティア 募集

ボランティアスタッフのみなさま、

来週のボランティアシフトですが、シフト表で「2人」となっている時間帯へのご協力をお願いします!

2人ですと、見学来訪者や電話応対など、急な対応ができませんので、各時間帯3名以上(理想は4名)で運営していきたいと思っています。

5日(火)シフト1

6日(水)シフト1

7日(木)シフト2,3

8日(金)シフト2,3,

よろしくお願いします!

 

 

学校給食を全部まとめて測るとなぜダメなのか

学校給食を全部まとめて測るとなぜダメなのかを考えてみましょう。

参考に、文科省、学校給食の標準食品構成表からパン食の場合で10~11歳を見てみましょう。一食の給食として食べる総重量がだいたい560gとなっています。一食品だけ100Bq/kgのセシウム汚染があり、あとは汚染がなかったとします。そうすると560gに対して10%を占めれば(56g使われれば)10Bq/kgで出てきます。10Bq/kgが検出限界ならそれ以下の比率だと100Bq/kgの汚染食品があっても見えないことになります。

食品構成表を見てみます。表に出ているのはあくまで平均値ですから、その日その日で見るとある食品だけが多かったりするようなことはあるでしょう。しかしパンの小麦とミルクを除くと、ほとんどの食材は10%の56gは使われそうもないように思われます。

100Bq/kgというのは、消費者庁が食品安全衛生法違反として取り締まるレベルです。消費者庁は「混ぜて薄くなるからいいというものではなく、一品たりともそういうものは流通させてはいけないということです」と明言していました。全部混ぜて測定している限り、そういうレベルのものがあってもほとんど不検出になってしまうということですね。

ハカルワカル広場の4月までの測定データを見てみると、食品で100Bq/kgを越えたものは、椎茸とお茶だけです。給食でお茶の葉を食べることはありません。200Bq/kgで汚染されている椎茸が一人分に28g以上使われるようなことがあればやっとぎりぎりでひっかかってくる、そういうレベルの測定ということです。

こんなことをするくらいなら、椎茸だけ測っている方がまだましです。

給食をまるごと一緒にしてしまって測るのがダメなら、どういう測り方をすればいいというのでしょう。ダメだ、ダメだ、と言っているだけでは何なので、私なりに私案を提案してみましょう。

今の測定室と同等レベルのシンチレーション式の測定器での測定では、1検体の測定に30分程度は必要になります。そうなると、がんばっても1日に10検体程度でしょう。一ヶ月に200検体とか、その程度です。

その程度しか測れないということをまず認識した上で、測定対象にする検体の絞り込みが必要でしょう。絞り込みは次の3点から行います。

  • 生産地
  • 使用量
  • 食品種類

ハカルワカル広場のデータや、その他の測定所の公開データも参考にして、どういう生産地のものが要注意かを調べて、西日本などの安全と思われる産地のものは測定対象から除外します。

使用量に関しては多いものの測定優先度をあげて、ごく少量しか使用しないものは測定対象から除外します。

食品種類は、ハカルワカル広場のデータや、その他の測定所の公開データを参考に毎月の様に危険度の高い食品リストを更新しながら、そのリストにあるものを優先的に測定するようにします。

これらで、月に200検体程度にまで絞り込みます。どうしても絞り込めない場合は、抜き取りにするしかしょうがないでしょう。

絞り込みの作業、測定業務、測定結果の評価・公開、といったようなことを行う市の職員はそれなりに知識と経験を積んでいないと無理です。今までの既存の部署を横断して指導できるような担当者の養成が必要でしょう。そういう担当者の養成には多少の時間が必要でしょうが、ここは急がば回れです。安易な測定プランから無意味な測定を開始するくらいなら、しばらく待ってもしっかりした測定を開始できるようにした方がずっといいでしょう。

どうやって、そういう知識と経験を積んだ担当者を養成するのでしょうか。とても安上がりですばらしい方法があります。担当者に一ヶ月間ハカルワカル広場でボランティアしてもらえばいいのです。

私たちの測定室で連日で一ヶ月ボランティアすれば、測定に関してはかなりの知識と経験を積めます。それに多くの市民との対話もできますから、市のやることとしては一石二鳥の効果を得られます。

私たちとしては、どこかから給料をもらっていてボランティア精神が確認できない様な人をボランティアの一員として迎え入れることは、通常ではかなり慎重になるところですが、市がよりよい測定を実現するためというのであれば、特別に歓迎して受け入れることができるでしょう。
市の職員を受け入れることに対して多少のお金を市が測定室に落としてくれるならそれは歓迎ですが、私たちはケチなことはいいませんからそれがないと受け入れないなどということはありません。ですから、なんと、市としては外部に出て行く予算ゼロで職員を教育することが可能なわけです。

どうでしょう、八王子市はハカルワカル広場と協力しながら消費者庁から貸与される測定器の運用を十分練り上げて最大限に有効活用することが可能なはずです。他の自治体が模範としたいようなそういう測定ができるでしょう。要は、それをやる気があるかどうかです。

ハカってワカった話1号 測定限界値、測定結果、ホームページで公開

測定限界値、測定結果、ホームページで公開

二宮 志郎

測定限界値について

放射能や放射線の測定が身近な話題になってしまって、「測定限界値」とか「検出限界値」というような言葉も聞きなれた言葉になっている人が多いようです。実は、限界値というのは測定の度に変わってくるものなんです。それでは「測定器を買う時に何で性能を見ればいいのだ」というので、カタログ値らしきものは存在します。

私たちの測定室で使っているAT1320Aのカタログ値らしき「限界値」ですが、取説の中にあります。

「試料1時間測定、統計誤差50%(P=0.95)、バックグラウンド測定3時間」という条件下で

1000cc容器 Cs134:4.0 Bq/kg Cs137:5.7 Bq/kg
500cc 容器 Cs134:20 Bq/kg Cs137:20 Bq/kg
100cc容器 Cs134:50 Bq/kg Cs137:52 Bq/kg

最初にあげている条件が非常に重要で、これを変えれば大きく違った限界値になります。
実は、この数値は英文マニュアルの方には出ていません。そして、測定器が出してくる結果の数値は上の条件よりかなり甘いところ(統計誤差100%)で検出、不検出の判定をしています。

おそらく日本の代理店がいろいろ悩んだ挙句の上で独自に条件を設定して限界値を決めたのでしょう。

3ヶ月近く測定室を運営してみて、私たちもその悩みが十分共有できるようになってきました。測定器が出してくる数値をそのまま記述していたら、実質的には「不検出」のものも「検出」という扱いにしてしまいます。「とにかく危ないものははじき出す」という目的の検査であれば、それでいいのですが、できるだけ現実の汚染状況を正確に伝えたい私たちの目的にはそぐいません。

統計誤差が50%を越えていても、スペクトルをよく眺めてみると「これはある」と言えそうなものがあります。和文取説で採用している条件「統計誤差50%」ですぱっと不検出にしてしまうのもまた問題です。実は、私たちが公表している測定結果で「検出」になっているもののかなりは「統計誤差50%」を越えています。

というわけで、これと言った明解な「限界値」はないのです。それでも、「ごちゃごちゃ説明は抜きに、ハカルワカル広場で使っている測定器の限界値はいくつよ」と聞かれることはあります。そういう場合は「1000cc容器で30分の測定でCs134+Cs137合算で約10Bq/kg」と答えています。かなりいい加減ですが、「ごちゃごちゃ言うな」と言われた場合の話です。

測定結果通知書と結果説明

私たちは、ボランティア測定員が機械的に判断して測定結果を記入できる基準を作り、それにしたがって測定結果通知書を記入しています。後はその場のボランティア測定員の知識で説明できる限り口頭で説明しています。さらなる説明は私がスペクトルを眺めながら自宅からインターネットでデータ公開ページ上に書き込んでいます。公開ページ上では説明しきれない時は、ホームページのボランティアブログのところを使って補足しています。

「測定して出てきた結果を写し書きして終わり」という世界にしてしまえば楽です。測定器が出してくれる印刷出力をそのまま渡すだけというのはもっと楽です。しかし、手間暇かけてもそうしないでできるだけ正しい情報をお伝えするようにがんばっています。

微妙な領域でよくわからないことは正直によくわからないとお話しますし、時には依頼者の人たちと話し合いながら結果を吟味しています。

ボランティア測定員も日々経験を積んでいます。毎日の様にスペクトルを眺めて経験を積めば、人間が百数十万円の機械に負けるなどということはありません。「私は理系な話はまったくダメ」と言っていた人たちでも、セシウムのスペクトルピークをしっかり説明できるようになってきています。

測定結果通知書を受け取ったみなさんは、わからないことがあったらどんどんボランティア測定員に質問を投げてください。ボランティア測定員も投げられた質問を考えることで勉強を重ねます。

4月までの測定結果

4月11日までの測定結果をまとめたのがこのページ右の表です。インターネットをアクセスできる方は http://goo.gl/B4Jxp でグラフと一緒に見ることができます。

測定した総検体数は260です。簡単な事の様に聞こえますが260検体も測定するのはかなり大変なことで、ボランティアが人たちが毎日測り続けた、貴重な成果です。

そのうちセシウム137を検出しているのは84検体、セシウム134もほぼ同じ数字です。

検出率は約32%で、だいたい持ち込まれたものの1/3くらいからセシウム汚染が検出されているということになります。
測定した検体の36%が穀類で13%が土・砂になり、この二つが群を抜いて大きな比率を占めます。
一方で検出された検体の中では、34%が土・砂で17%が果実、穀類が9%、きのこ類が8%と続きます。

測定依頼される多くの人の関心の中心が主食の米にあることがわかります。続いては庭や畑の土になるようです。土に関しては、八王子周辺の土壌がだいたい100Bq/kg程度の放射性セシウムで汚染されていることはわかっていたことなんですが、それを裏付けるような結果が出てきています。たまに100倍というレベルの濃縮が起こったと見られるホットスポットの土も見つかっており、最高はセシウム134と137合わせて9850Bq/kgという数字でした。

土に関して、100Bq/kgや200Bq/kg程度の土を除染する必要があるかどうか聞かれることがありますが、そこいら中が100Bq/kgの世界に生きているのに、それと同レベルのものを除染することにあまり意味はありません。「そこいら中が100Bq/kgの世界」になってしまっていることが問題なんですが、それが悲しい現実です。

舞い上がる土埃を吸うことを心配される方もいますが、土埃を吸ってもミリグラムの単位ですから、量的には6桁程度下がり、摂取量は小数点以下の世界になります。セシウムの場合吸い込むことによる危険性が食べることよりも大きくなる度合いはせいぜい10倍程度までなので、どう考えても食品の影響の方が大きいです。(せいぜい10倍程度までという説が多少揺らいでも結論に差は出そうにないです。)

いくらマスクをして土埃を吸うのを防いでも、食品から数ベクレル摂取したらその努力も水の泡です。そう考えると、やはり注意を払うべき中心は食品ということなのだろうと思います。

セシウム以外の核種を気にされる人もいます。プルトニウムなどは、その吸引の危険性が非常に大きいというのは事実です。しかしながら、八王子近辺では存在比率を考えるとセシウムに比べれば非常に少ない量になります。そういう観点からセシウムを越える危険性をもたらすものではないと言えます。

食品の中では、お茶・果実(主に柑橘類)・きのこ類(主に椎茸)の3種類が非常に高い割合で検出されています。

これらの中でもお茶はかなり高い汚染が検出されており、一番高かったものは、セシウム137+134で676Bq/kgという、3月までの暫定基準値をも越えていました。お茶は汚染が高いとは言ってもお茶の葉をそのまま食べるわけではありません。お湯で出して一杯分で飲む量となると、かなり低くなるということはあります。

お茶の次に高いのは椎茸で、これは干し椎茸だけでなく生椎茸でもかなり出ています。4月からの新基準値の100Bq/kgを越えるものいくつかありました。八王子近辺で原木も地元のものでそういう数値が出ましたから、椎茸をはじめとするきのこ類はかなりセシウムを濃縮して取り込んでいるように思われます。

柑橘類関係はかなり微量で10Bq/kg~20Bq/kg程度なんですが、八王子近辺で採れたものからも出ています。皮に対して実の部分は6割程度の比率で出てきています。

穀類をたくさん測った中には、検出されたものもいくつかありました。かなり微妙な検出値が多く、検出されたものもほとんどが10Bq/kg~20Bq/kg程度のところでした。文科省の航空機モニタリング調査による土壌汚染マップで汚染が濃そうなところから出がちであるというのはありそうでした。

「10Bq/kg程度のものを食べて大丈夫かどうか」という問いには測定室見解としての回答は出ません。私は「ICRPの世界で大丈夫と考えるのでしたら、たぶん問題ないでしょう」と答えることもあります。ただしそういう時にはICRPがどういう組織なのか、預託実効線量という形でベクレルをシーベルトに変換することの怪しさも説明をするようにしています。

「汚染があるとわかったものはできるだけ食べたくはない」というのはみなさんが共通に思うことでしょうが、いろいろなものが汚染されているのでゼロを求めても無理ということはあります。ゼロが無理な時にゼロを求めて人間関係を壊したり、余分なストレスを蓄えてしまったら、元も子もありません。もちろんゼロ(事故による影響分)を無理にしてしまったことに対する「被害者としての責任」の追求と「加害者としての反省」が必要であることは言うまでもありません。

微量の検出値を公表すること自体を「風評被害を煽っている」と言う人たちもいます。汚染の実態を正しく知らせることがそういうことにつながるとは思いません。実態を正しく把握して、一人一人が自分の頭で考えられる様にすることこそが「風評被害」を防ぎます。「会津のお米10B/kg未満不検出」こういう事実を知らせることと、有名人がテレビで福島産を食べることと、どちらが「風評被害」を作るのでしょうか。「有名人にテレビで食べさせることで…」という発想には、「人々はアホで自分たちは賢い、原子力政策を決めるのは賢い自分たち」という原子力村の発想が見える気がします。

微量検出された食品に関してどうするのか、生産者とともに東京電力や政府に補償を求めるか、健康被害がゼロではないが生産者との痛み分けで食べるか、生産者には申し訳ないとは思いながらそういうものは避けるか・・・。人によっていろいろな対応、考え方があります。そこのところもオープンに話をしながら、それぞれの自己決定を尊重しつつも、「福島事故の後始末をみんなでどうやっていくのか」考えていけるところが私たちの測定室だと思っています。

ホームページでのデータ公開

この冊子の限られた紙面でたくさんの測定結果についてお伝えしきることはできません。毎日の測定データは、たいていその日のうちにホームページから「測定結果を見る」をクリックすることで見れる様にしています。インターネットにアクセスできる人は、ぜひ活用してみてください。

測定依頼の方の感想

ずっと不安を覚えつつ、行動を起こしてこなかったのですが,こちらの広場の存在を偶然知ったおかげで,ようやく測定していただくというアクションに移れました。ありがとうございました!皆様の行動力に敬服します。(Hさん)

地元(相模原市)でも測定室を作りたいと思いながらもなかなか一歩が踏み出せず‥‥お隣の八王子市でこのような場所を作ってくださりありがとうございます。これからいろいろ勉強していきたいと思います。何よりも確かな事実・情報が頼りになると思っていいます。測定結果の公表も助かります。がんばってください。(Yさん)

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより1号 巻頭寄稿文 ハカルワカル広場が測定活動開始!

ハカルワカル広場が測定活動開始!

西田 照子

        
会員の皆様!

お待たせしました!10月以来進めてきた設置運動が実り、1月29日に八王子市民放射能測定室《ハカルワカル広場》がオープンし、測定活動を始めております。みなさまのこれまでのご支援に感謝いたします!

私たちの測定室は次の三つがなにより大切と考えています。

*子どもたちを内部被ばくから守りたい
*ひとびとが集い交流できる広場にしたい
*市民が気軽に測れる低価格
~1件1000円 実現~           

この三つの目的を実現するために維持会員の皆様に運営をサポートしていただいています。

八王子市の片隅の小さな測定室。でも「子どもたちを内部被ばくから守りたい」という願いは熱く、その思いで、無償のボランティアが測定し、結果を説明しています。

非力な私たちですが、科学的に測定し、データを市民が持つことが、国や企業がデータを隠すことを監視できる方法だと信じています。まだまだ低線量の被ばくが人体に与える影響の全貌は解明できていません。私たちは食品を測定して、より安全なものを、子どもに与えたい。また、このような測定室が将来不要な時が来る、その日まで、皆さんとともに測定室活動をやって行きたいと考えています。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。