http://goo.gl/gfNOg 昨日(5月5日)の八王子市民講座でハカルワカル広場を紹介した時の資料を共有しておきます。 「これだけみても何のことか?」という感じだろうと思います。 * 福島原発事故の影響を受けていないデータと受けているデータの比較 * そういうことが測ってみてはじめてわかった * 身の回りに事故の影響はある * 測定をしている場所はこういう場所 * ホームページに全ての情報があるのでよろしく というような流れで説明しました。 返信
みなさん、明日は毎月の土曜お茶会の日です。 今月はGWが第一土曜だったので第二土曜になっています。 この日の前に私はいつもデータの整理を少ししています。 みなさん、すでにお気づきかもしれませんが、測定結果公開シートに、「まとめ」というページを作っています。 公開シートの作ってあるスクリプトを実行させるとこれが更新されるようにしてありますので、このデータを出すのは30秒でできるようになっています。実行するのは手動なので、時々私が実行します。 今までのところ361検体の測定ですね。はかるわかる広場だよりに「まずは1000検体が目標」と書いたのですが、1/3の通過しましたね。最近は予約の入り具合も順調ですし、1000は行けそうな気がしてきました。 返信
今朝の八王子は金環が見れてよかったですね。 娘と二人で http://goo.gl/TEQLV こういうピンホールカメラを工作したのですが、こんなものでも学校の観察会に手作り品を持ってきた子供は他にいなかったようで、まわりの子供たちから人気だったようです。手作り品が「クール」な時代になってくれるのはいいですよね。jirochoさんが工作教室をやってくれることに期待が高まりますね。私も電子工作教室なら開けそうなんですが、測定室まわりには電子工作少年少女はあまりいそうにないのですね。 今日は、「倉沢里山を愛する会」の人の5検体を測定する予定だったのですが、いろいろ用意されていた検体をできるだけたくさん測ろうとがんばってみたら9検体まで測定できました。一日にここまでたくさん測ったのは初めてのことです。 10時~4時の6時間で9検体ということは、1検体あたり40分です。測定時間30分+10分でびっしりつめてやっと実現できる検体数なので、残業なしではこのあたりが限界の測定数なんだろうと思います。 測定を担当したボランティアの人たちも充実感一杯の一日だったようでした。最後に測定して不検出だったハーブでハーブティーを入れて、これまた測定して不検出だったママレードをクラッカーに塗っておやつをいただきました。とてもおいしかったです。 倉沢里山の話( http://www.alice-fm.info/fr_intro.htm )もいろいろ聞かせていただき楽しかったです。普段なかなか出会えない人達と出会えて、普段なかなか聞けないお話を聞けるというのも、ハカルワカル広場でボランティアをする醍醐味です。 返信
瓦礫問題で揺れていますね。 かなりいろいろ、ねじれてきているようです。 測定のことをよくわかってない人が線量計の表示する数値を理解できないままにいろいろな事をいうものだから、混乱に拍車がかかりますね。 はっきりしていることは、100Bq/kg以下程度のがれきがトラックに数台分来たからといって、それをポケット線量計の表示数値と関連づけることは不可能です。 このグラフ http://goo.gl/04pKv は新宿百人町の線量計が福島事故の前と後の増加分を示したものです。わかりやすいように私が補助線を引いて、最終的にBで示される分だけ増えたことがわかるようにしています。 これは、そこら中の土が平均的に100Bq/kg程度に汚染された結果によるものです。見渡す限り広範にまんべんなく汚染されていても、それでも毎日の定期観測をグラフ化していて初めてわかると言える程度の増加分です。 トラック数台分が来たのを検出することなど不可能であることくらいは容易に推測できると思います。それも数分レベルの測定で検出できることなどはありえません。 平均100Bq/kgでセシウム汚染されている100トンの瓦礫を燃やした場合、もしのそのセシウムの10%が環境中に飛び出るとすると(環境省は0.1%しか飛び出ないと言っています、40%くらい飛び出ると言っている人もいます)、100*100000*0.1=1000000Bqとなります。これが3km四方に飛び散ると仮定すると、1000000/(3000*3000)=0.11Bq/平方メートルとなります。東京の場合福島事故で飛んできた放射性セシウムは5000~10000Bq/平方メートルです。 燃やした結果飛び散った灰のせいで増えた放射能というのを検出するのも、これまた不可能な話です。土をすくってきてハカルワカル広場の様なところで測定してみても検出不可能です。 返信
瓦礫というのは、地震と津波でできて、しばらくしてからその上に放射能が降ってきたのだと思われます。どのくらいの山積み状態になっていたのか何とも言えませんが、一般の木造住宅だと2階建てで800kg/m2、一階建てで500kg/m2程度のものが地面にのっているらしいです。そういうものがくずれて瓦礫になったのであれば、その程度の面密度で存在していたのでしょうか。何トンという量だけでなく、どのくらいの面積分なのかがわかれば、汚染マップから総量でのセシウム量も見当がつけられるのですが。 ちなみに500kg/m2であれば、50000Bq/m2で汚染されている場合に、その瓦礫の平均が100Bq/kgになるはずです。石巻とか女川あたりだと、50000Bq/m2を越えるようなところは少ないようですが、場所によっては一部越えているところもありそうです。 http://goo.gl/nTuwO (文科省の航空機モニタリング調査、宮城県) よく写真で巨大な山になっている瓦礫を見ますが、あれはブルドーザとかでかき寄せたのでしょうか。もし、放射能が降ってきた時にあの様な状態だったのならば、瓦礫の平均の放射能量はずっと小さくなるはずです。 瓦礫を粉砕してきたものを1キロもってきて測ったとしても、1回だけの測定では、それが表面の部分だったのか底の方の部分だったのかで大きく異なるはずで、くじ引きをやっているようなものです。サンプル数を増やして、平均や標準偏差を求めてみないことには、瓦礫全体の汚染量はなんともいえないでしょう。 燃やしてみて、飛灰の分も含めて灰を測定して、全体量を推定するのが一番わかりやすい測定方法の様に思えます。バグフィルターをすり抜けて飛んでいってしまった分の評価が少し難しいところではあるでしょうが。 返信
瓦礫のことを考える時、重要なのは総量で何ベクレル受け入れるかということでしょう。 キロあたり何ベクレルかということは、総量を見積もる上で重要なだけで、それ自体が大きな意味を持つとは思われません。極端な話、超高濃度セシウムの瓦礫でも、ほんの少ししか受け入れないなら、たいして問題にはならないでしょう。 500トンの瓦礫がキロあたり100Bqならば、総量で50メガベクレル(50000000ベクレル)になります。 八王子市に降ったセシウムはだいたい5000〜10000Bq/m2ですが、これを7000Bq/m2とすると、八王子市の面積は186km2ですから、八王子市全体に降ったセシウムの総量は約1300ギガベクレル(1300000メガベクレル=130000000000ベクレル)となります。 50メガベクレルは1300ギガベクレルの0.0038%です。 500トンの瓦礫を受け入れるということは、結局八王子にある福島事故由来のセシウムを0.004%程度増やすということです。 これはあくまで市全体で考えた場合の話で、焼却場周辺ではそんな平均した数字では語れないでしょうし、バグフィルターの性能ももちろん重要になってくると思います。それは、受け入れた瓦礫焼却だけの話ではなく、市内で発生した瓦礫焼却に対しても同様に重要です。 とにかく、いろいろなデータをテーブルの上に並べて評価して、地域としてどのくらいまでなら受け入れてよしとするのか、丁寧に合意点を探っていく必要があるのだろうと思います。 「被災地のことを考えろ」と頭ごなしに受け入れさせようとするのでは、最初から話をこじらせに行っているようなもんでしょう。一方で自分たちの足元の汚染レベルも見ないで「セシウムの拡散は許さない」と叫ぶのには「拡散」の意味がわかっているのかと頭を傾げます。バケツ2杯の同じ濃度の塩水があって、一方から他方に数滴分移したら、それは塩の拡散になるでしょうか。 西日本に持っていくとなると、少し話が違ってきますね。「拡散」という言葉も当てはまるでしょう。核実験の影響などでわずかに汚れているだけのところに持っていく場合は、微量であっても比率としては大きくなります。そうなると、バグフィルターの評価、焼却後の灰の処理など、より厳密に考える必要があるでしょう。 哲学や思想だけで、バサッと切って捨てるような判断は不可能な時代に突入した(事故を起こしてしまったという現実はもうどうにも変えられない)以上、定量的な評価をきちんとやって冷静な話し合いで結論を出すべきだと私は思います。 返信
放射能がすでにあるから、少しぐらい問題ないというのは、一見冷静な判断のように見えますが、東京都の説明と同じで、納得できません。 事故を起こした現実をベースに何事も考えるべきだというのは、核利用推進側の論理です。エートスと変わりありません。 私たちが今抱える最も大きな課題は、核物質は決して拡散してならないという原則を、国に認めさせることだと思います。 また、現実的なこととしては、住宅密集地帯の大気中に、数ベクレルでも放射性物質を拡散させることは、決して許されることではありません。 放射性物質に知らず知らずに鳴らされていくことに大きな警鐘を発することが重要です。 返信
今日は、ボランティアのみなさんと昨日ネット上でみんながあきれてのけぞったJAEA(独立行政法人 日本原子力研究開発機構)のページの話で盛り上がりました。 苦情が殺到したのでしょうか、もともとあったページは削除されて http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/katsudo/risk/message/index.html こうなっています。 私のパソコンのキャッシュにはページが残っていたので、PDFにしておきました。 http://dl.dropbox.com/u/17141431/jaea_gyotaku.pdf ———– 社会調査によると、女性は男性に比べ、原子力の技術的な情報に対する理解度や満足度が低いことが分かっています。そこで、わかりやすい情報の発信には、女性の視点をいかに取り入れるかが鍵となってきます。 … 「奥さんの怒鳴り声が放射線」 「怒鳴り声をあげてしまうような奥さんの”興奮している状態”が放射能」 「怒って興奮している奥さんそのものが放射性物質」 … ———– 国民の税金を使って、メッセージ作成ワーキンググループ作って、それで「女性の視点が鍵」とか言いながら、出てくる内容がこれというのは、いったいどういう人たちなんでしょう。ネット上で少し広められて苦情が殺到したらすぐに削除するということは、いかに女性差別丸出しの内容であるかということに発表した時は気がついていないということなんですね。 これ、仮にそういうことを言いたいと思っている人でも、「こういうのを公に出したらまずい」という程度のことは最低でも気がつくはずです。それすら気がつかない、それって、いったいどういう人たちなのでしょう。このワーキンググループの人たちというのは社会学的分析の対象ですね。 このワーキンググループの中に女性がいて、文書を作った責任者も女性のようであるというのがまた議論が盛り上がった一因でした。 思うに、これは氷山の一角で、原子力ムラ界隈にいる人たちは、私たちがのけぞってしまうようなことを山のようにたくさん平気でやっているのでしょう。 返信
今日は、土曜運営の初日でした。 ボランティアのみなさんも、新しく参加していただいた方が多かったので、実地研修しながらの測定でしたから、3検体を測定して12時半までにかたづけて引き上げるというのは少し忙しい感じでした。 最初の検体がいきなり3000Bq/kg超えで驚きだったのですが、きれいなセシウムのスペクトルを観察することができて、新しいボランティアのみなさんがその特徴をつかむ勉強になったということはありました。 その次が福島の二本松の米というので、これまたドキドキする測定だったのですが、幸いにも不検出でした。汚染値の出方は、地域名だけからでは一概には言えないところがあり、本当に測ってみなければわからないということも勉強できました。 限られた枠でしかないのですが、土曜日測定で今まで以上に広範なみなさんに利用していただけるようになればうれしいです。 返信
06/12(火)に前々から気になっていた、測定室の包丁が全く切れなくなっている問題に、砥石を持ち込んで研ぐことで切れる様にする、という解決策をとうとう実行することができました。 研ぎの腕はイマイチなのですが以前とは全く違う状態になっていると思います。検体を細かく刻む際にご活用下さい。また、また切れなくなったらご相談下さい。できる範囲でまた研ぎます。 返信
月曜に来たT氏が、「僕は、フードプロセッサよりも早く包丁で細かくきざめる」と豪語して、包丁でサヤエンドウを刻み始めて1分もたたないうちに「これは、フードプロセッサを使った方がいいなぁー」と言って、あっさり前言を翻してフードプロセッサで刻んだ、という出来事がありました。 「あれだけ言っておきながら、えらくあっさりフープロに敗北を認めたものだなぁー」と思ったのですが、包丁が切れないという事情があったわけですね。 T氏の名誉回復が若干なされましたね。完全名誉回復を得るには、芳賀さんに研いでもらってよく切れるようになった包丁で、再度フープロへの勝負を挑み、完全にフープロを負かすことでしょうね。そんなどうでもいいようなことで、むきになって完全名誉回復しても…。ですが、「ギャラリーはいるからがんばってね!」とT氏を挑発しておきます。でも、くれぐれも怪我はしないように気をつけてください。 子供たちは決してまねしてフープロと勝負しようと思ったりしないでくださいね。 返信
昨夜、どういうわけか空間線量の測定が4時間ほど止まっています。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/gmdata.cgi 深夜12時にドーンと下がったのは、たまたま3シグマを越える様な小さな値が測定されたのかもしれません。 その後の4時間は測定は行っていたようなんですが、通報が止まっていたようです。おそらくWiMaxが止まったのでしょう。 ドーンと下がるというのと連続して起こったのがなんとも言えない偶然です。 返信
首相官邸周辺は毎週末、再稼働に怒る市民のデモで盛り上がっているようです。 「紫陽花革命」とか呼ばれているようですが、本当に野田首相を退陣させて再稼働を止めることができたら、それはスゴイ、まさに歴史的かつ革命的な出来事ですね。 http://goo.gl/4hRol この呼びかけでの、広瀬さんの力の入り用も並大抵ではないです。 「最後の決戦」などと言って集中してしまって止まられなかったらどうするの、ということもありますが、止められなくてもへこたれない思いで参加して、そこから熱気をもらって帰ることができれば、それだけでも十分でしょう。 なんとなくムズムズして私も参加したくなってくるのですが、八王子からだとやっぱり遠いですね。金曜の夜にひょいと行ける身軽さが今はないので、しばらくは革命の後方支援に徹して、地道に八王子でがんばることにします。 参加する人は是非このホームページにも報告してください。 返信
西田さんは行っています。 やっぱりあの世代ですね。ムズムズする程度ではおさまらないのでしょうね。 西田さんが携帯で撮った写真を送ってくれました。 https://dl.dropbox.com/u/17141431/Image131.jpg https://dl.dropbox.com/u/17141431/Image135.jpg 他にもたくさんの人が行っているようです。 みなさん、元気をもらって帰ってきてください。 返信
インターネット上で一番人気があったのは、赤旗新聞の記者の撮影した http://p.twimg.com/AwjZvTwCEAEwn_L.jpg この写真みたいですね。 たしかにこれを見るとスゴイ数の人が集まっていることがわかります。 返信
官邸前集会に参加してきました。再稼働反対の掛け声を皆繰り返すものの、至って温和な集会。若い人が多く、勤め帰りのサラリーマン、子ども連れの家族、赤ちゃんを連れたママなど若い人が目立ちました。大学時代の友人や元の同僚など(皆、60歳以上)と待ち合わせ、その人たち11人と、皆無事に会えました! でも、機動隊の警備が厳しく、主催者側の人たしは、交通整理に追われて可哀想でした。空からヘリが撮影していました。参加していると、人に埋もれて、全貌はわからず、空からの写真(赤旗?)で見ると、確かに10万人は居たのかもしれません。 この民意が届を届かせたい、でも届かない! どうしたらいいのか。帰りに、日隅一雄の「主権者は誰か」を読みながら、帰ってきました。若い人が確かに動いている、それが希望かなと思いながら。(西田) 返信
http://goo.gl/gfNOg
昨日(5月5日)の八王子市民講座でハカルワカル広場を紹介した時の資料を共有しておきます。
「これだけみても何のことか?」という感じだろうと思います。
* 福島原発事故の影響を受けていないデータと受けているデータの比較
* そういうことが測ってみてはじめてわかった
* 身の回りに事故の影響はある
* 測定をしている場所はこういう場所
* ホームページに全ての情報があるのでよろしく
というような流れで説明しました。
みなさん、明日は毎月の土曜お茶会の日です。
今月はGWが第一土曜だったので第二土曜になっています。
この日の前に私はいつもデータの整理を少ししています。
みなさん、すでにお気づきかもしれませんが、測定結果公開シートに、「まとめ」というページを作っています。
公開シートの作ってあるスクリプトを実行させるとこれが更新されるようにしてありますので、このデータを出すのは30秒でできるようになっています。実行するのは手動なので、時々私が実行します。
今までのところ361検体の測定ですね。はかるわかる広場だよりに「まずは1000検体が目標」と書いたのですが、1/3の通過しましたね。最近は予約の入り具合も順調ですし、1000は行けそうな気がしてきました。
今朝の八王子は金環が見れてよかったですね。
娘と二人で http://goo.gl/TEQLV
こういうピンホールカメラを工作したのですが、こんなものでも学校の観察会に手作り品を持ってきた子供は他にいなかったようで、まわりの子供たちから人気だったようです。手作り品が「クール」な時代になってくれるのはいいですよね。jirochoさんが工作教室をやってくれることに期待が高まりますね。私も電子工作教室なら開けそうなんですが、測定室まわりには電子工作少年少女はあまりいそうにないのですね。
今日は、「倉沢里山を愛する会」の人の5検体を測定する予定だったのですが、いろいろ用意されていた検体をできるだけたくさん測ろうとがんばってみたら9検体まで測定できました。一日にここまでたくさん測ったのは初めてのことです。
10時~4時の6時間で9検体ということは、1検体あたり40分です。測定時間30分+10分でびっしりつめてやっと実現できる検体数なので、残業なしではこのあたりが限界の測定数なんだろうと思います。
測定を担当したボランティアの人たちも充実感一杯の一日だったようでした。最後に測定して不検出だったハーブでハーブティーを入れて、これまた測定して不検出だったママレードをクラッカーに塗っておやつをいただきました。とてもおいしかったです。
倉沢里山の話( http://www.alice-fm.info/fr_intro.htm )もいろいろ聞かせていただき楽しかったです。普段なかなか出会えない人達と出会えて、普段なかなか聞けないお話を聞けるというのも、ハカルワカル広場でボランティアをする醍醐味です。
瓦礫問題で揺れていますね。
かなりいろいろ、ねじれてきているようです。
測定のことをよくわかってない人が線量計の表示する数値を理解できないままにいろいろな事をいうものだから、混乱に拍車がかかりますね。
はっきりしていることは、100Bq/kg以下程度のがれきがトラックに数台分来たからといって、それをポケット線量計の表示数値と関連づけることは不可能です。
このグラフ http://goo.gl/04pKv は新宿百人町の線量計が福島事故の前と後の増加分を示したものです。わかりやすいように私が補助線を引いて、最終的にBで示される分だけ増えたことがわかるようにしています。
これは、そこら中の土が平均的に100Bq/kg程度に汚染された結果によるものです。見渡す限り広範にまんべんなく汚染されていても、それでも毎日の定期観測をグラフ化していて初めてわかると言える程度の増加分です。
トラック数台分が来たのを検出することなど不可能であることくらいは容易に推測できると思います。それも数分レベルの測定で検出できることなどはありえません。
平均100Bq/kgでセシウム汚染されている100トンの瓦礫を燃やした場合、もしのそのセシウムの10%が環境中に飛び出るとすると(環境省は0.1%しか飛び出ないと言っています、40%くらい飛び出ると言っている人もいます)、100*100000*0.1=1000000Bqとなります。これが3km四方に飛び散ると仮定すると、1000000/(3000*3000)=0.11Bq/平方メートルとなります。東京の場合福島事故で飛んできた放射性セシウムは5000~10000Bq/平方メートルです。
燃やした結果飛び散った灰のせいで増えた放射能というのを検出するのも、これまた不可能な話です。土をすくってきてハカルワカル広場の様なところで測定してみても検出不可能です。
瓦礫というのは、地震と津波でできて、しばらくしてからその上に放射能が降ってきたのだと思われます。どのくらいの山積み状態になっていたのか何とも言えませんが、一般の木造住宅だと2階建てで800kg/m2、一階建てで500kg/m2程度のものが地面にのっているらしいです。そういうものがくずれて瓦礫になったのであれば、その程度の面密度で存在していたのでしょうか。何トンという量だけでなく、どのくらいの面積分なのかがわかれば、汚染マップから総量でのセシウム量も見当がつけられるのですが。
ちなみに500kg/m2であれば、50000Bq/m2で汚染されている場合に、その瓦礫の平均が100Bq/kgになるはずです。石巻とか女川あたりだと、50000Bq/m2を越えるようなところは少ないようですが、場所によっては一部越えているところもありそうです。 http://goo.gl/nTuwO (文科省の航空機モニタリング調査、宮城県)
よく写真で巨大な山になっている瓦礫を見ますが、あれはブルドーザとかでかき寄せたのでしょうか。もし、放射能が降ってきた時にあの様な状態だったのならば、瓦礫の平均の放射能量はずっと小さくなるはずです。
瓦礫を粉砕してきたものを1キロもってきて測ったとしても、1回だけの測定では、それが表面の部分だったのか底の方の部分だったのかで大きく異なるはずで、くじ引きをやっているようなものです。サンプル数を増やして、平均や標準偏差を求めてみないことには、瓦礫全体の汚染量はなんともいえないでしょう。
燃やしてみて、飛灰の分も含めて灰を測定して、全体量を推定するのが一番わかりやすい測定方法の様に思えます。バグフィルターをすり抜けて飛んでいってしまった分の評価が少し難しいところではあるでしょうが。
瓦礫のことを考える時、重要なのは総量で何ベクレル受け入れるかということでしょう。
キロあたり何ベクレルかということは、総量を見積もる上で重要なだけで、それ自体が大きな意味を持つとは思われません。極端な話、超高濃度セシウムの瓦礫でも、ほんの少ししか受け入れないなら、たいして問題にはならないでしょう。
500トンの瓦礫がキロあたり100Bqならば、総量で50メガベクレル(50000000ベクレル)になります。
八王子市に降ったセシウムはだいたい5000〜10000Bq/m2ですが、これを7000Bq/m2とすると、八王子市の面積は186km2ですから、八王子市全体に降ったセシウムの総量は約1300ギガベクレル(1300000メガベクレル=130000000000ベクレル)となります。
50メガベクレルは1300ギガベクレルの0.0038%です。
500トンの瓦礫を受け入れるということは、結局八王子にある福島事故由来のセシウムを0.004%程度増やすということです。
これはあくまで市全体で考えた場合の話で、焼却場周辺ではそんな平均した数字では語れないでしょうし、バグフィルターの性能ももちろん重要になってくると思います。それは、受け入れた瓦礫焼却だけの話ではなく、市内で発生した瓦礫焼却に対しても同様に重要です。
とにかく、いろいろなデータをテーブルの上に並べて評価して、地域としてどのくらいまでなら受け入れてよしとするのか、丁寧に合意点を探っていく必要があるのだろうと思います。
「被災地のことを考えろ」と頭ごなしに受け入れさせようとするのでは、最初から話をこじらせに行っているようなもんでしょう。一方で自分たちの足元の汚染レベルも見ないで「セシウムの拡散は許さない」と叫ぶのには「拡散」の意味がわかっているのかと頭を傾げます。バケツ2杯の同じ濃度の塩水があって、一方から他方に数滴分移したら、それは塩の拡散になるでしょうか。
西日本に持っていくとなると、少し話が違ってきますね。「拡散」という言葉も当てはまるでしょう。核実験の影響などでわずかに汚れているだけのところに持っていく場合は、微量であっても比率としては大きくなります。そうなると、バグフィルターの評価、焼却後の灰の処理など、より厳密に考える必要があるでしょう。
哲学や思想だけで、バサッと切って捨てるような判断は不可能な時代に突入した(事故を起こしてしまったという現実はもうどうにも変えられない)以上、定量的な評価をきちんとやって冷静な話し合いで結論を出すべきだと私は思います。
放射能がすでにあるから、少しぐらい問題ないというのは、一見冷静な判断のように見えますが、東京都の説明と同じで、納得できません。
事故を起こした現実をベースに何事も考えるべきだというのは、核利用推進側の論理です。エートスと変わりありません。
私たちが今抱える最も大きな課題は、核物質は決して拡散してならないという原則を、国に認めさせることだと思います。
また、現実的なこととしては、住宅密集地帯の大気中に、数ベクレルでも放射性物質を拡散させることは、決して許されることではありません。
放射性物質に知らず知らずに鳴らされていくことに大きな警鐘を発することが重要です。
今日は、ボランティアのみなさんと昨日ネット上でみんながあきれてのけぞったJAEA(独立行政法人 日本原子力研究開発機構)のページの話で盛り上がりました。
苦情が殺到したのでしょうか、もともとあったページは削除されて
http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/katsudo/risk/message/index.html
こうなっています。
私のパソコンのキャッシュにはページが残っていたので、PDFにしておきました。
http://dl.dropbox.com/u/17141431/jaea_gyotaku.pdf
———–
社会調査によると、女性は男性に比べ、原子力の技術的な情報に対する理解度や満足度が低いことが分かっています。そこで、わかりやすい情報の発信には、女性の視点をいかに取り入れるかが鍵となってきます。
…
「奥さんの怒鳴り声が放射線」
「怒鳴り声をあげてしまうような奥さんの”興奮している状態”が放射能」
「怒って興奮している奥さんそのものが放射性物質」
…
———–
国民の税金を使って、メッセージ作成ワーキンググループ作って、それで「女性の視点が鍵」とか言いながら、出てくる内容がこれというのは、いったいどういう人たちなんでしょう。ネット上で少し広められて苦情が殺到したらすぐに削除するということは、いかに女性差別丸出しの内容であるかということに発表した時は気がついていないということなんですね。
これ、仮にそういうことを言いたいと思っている人でも、「こういうのを公に出したらまずい」という程度のことは最低でも気がつくはずです。それすら気がつかない、それって、いったいどういう人たちなのでしょう。このワーキンググループの人たちというのは社会学的分析の対象ですね。
このワーキンググループの中に女性がいて、文書を作った責任者も女性のようであるというのがまた議論が盛り上がった一因でした。
思うに、これは氷山の一角で、原子力ムラ界隈にいる人たちは、私たちがのけぞってしまうようなことを山のようにたくさん平気でやっているのでしょう。
削除されたことがニュースにもなっていますね。
http://www.47news.jp/47topics/e/229955.php
今日は、土曜運営の初日でした。
ボランティアのみなさんも、新しく参加していただいた方が多かったので、実地研修しながらの測定でしたから、3検体を測定して12時半までにかたづけて引き上げるというのは少し忙しい感じでした。
最初の検体がいきなり3000Bq/kg超えで驚きだったのですが、きれいなセシウムのスペクトルを観察することができて、新しいボランティアのみなさんがその特徴をつかむ勉強になったということはありました。
その次が福島の二本松の米というので、これまたドキドキする測定だったのですが、幸いにも不検出でした。汚染値の出方は、地域名だけからでは一概には言えないところがあり、本当に測ってみなければわからないということも勉強できました。
限られた枠でしかないのですが、土曜日測定で今まで以上に広範なみなさんに利用していただけるようになればうれしいです。
06/12(火)に前々から気になっていた、測定室の包丁が全く切れなくなっている問題に、砥石を持ち込んで研ぐことで切れる様にする、という解決策をとうとう実行することができました。
研ぎの腕はイマイチなのですが以前とは全く違う状態になっていると思います。検体を細かく刻む際にご活用下さい。また、また切れなくなったらご相談下さい。できる範囲でまた研ぎます。
月曜に来たT氏が、「僕は、フードプロセッサよりも早く包丁で細かくきざめる」と豪語して、包丁でサヤエンドウを刻み始めて1分もたたないうちに「これは、フードプロセッサを使った方がいいなぁー」と言って、あっさり前言を翻してフードプロセッサで刻んだ、という出来事がありました。
「あれだけ言っておきながら、えらくあっさりフープロに敗北を認めたものだなぁー」と思ったのですが、包丁が切れないという事情があったわけですね。
T氏の名誉回復が若干なされましたね。完全名誉回復を得るには、芳賀さんに研いでもらってよく切れるようになった包丁で、再度フープロへの勝負を挑み、完全にフープロを負かすことでしょうね。そんなどうでもいいようなことで、むきになって完全名誉回復しても…。ですが、「ギャラリーはいるからがんばってね!」とT氏を挑発しておきます。でも、くれぐれも怪我はしないように気をつけてください。
子供たちは決してまねしてフープロと勝負しようと思ったりしないでくださいね。
昨夜、どういうわけか空間線量の測定が4時間ほど止まっています。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/gmdata.cgi
深夜12時にドーンと下がったのは、たまたま3シグマを越える様な小さな値が測定されたのかもしれません。
その後の4時間は測定は行っていたようなんですが、通報が止まっていたようです。おそらくWiMaxが止まったのでしょう。
ドーンと下がるというのと連続して起こったのがなんとも言えない偶然です。
首相官邸周辺は毎週末、再稼働に怒る市民のデモで盛り上がっているようです。
「紫陽花革命」とか呼ばれているようですが、本当に野田首相を退陣させて再稼働を止めることができたら、それはスゴイ、まさに歴史的かつ革命的な出来事ですね。
http://goo.gl/4hRol この呼びかけでの、広瀬さんの力の入り用も並大抵ではないです。
「最後の決戦」などと言って集中してしまって止まられなかったらどうするの、ということもありますが、止められなくてもへこたれない思いで参加して、そこから熱気をもらって帰ることができれば、それだけでも十分でしょう。
なんとなくムズムズして私も参加したくなってくるのですが、八王子からだとやっぱり遠いですね。金曜の夜にひょいと行ける身軽さが今はないので、しばらくは革命の後方支援に徹して、地道に八王子でがんばることにします。
参加する人は是非このホームページにも報告してください。
西田さんは行っています。
やっぱりあの世代ですね。ムズムズする程度ではおさまらないのでしょうね。
西田さんが携帯で撮った写真を送ってくれました。
https://dl.dropbox.com/u/17141431/Image131.jpg
https://dl.dropbox.com/u/17141431/Image135.jpg
他にもたくさんの人が行っているようです。
みなさん、元気をもらって帰ってきてください。
インターネット上で一番人気があったのは、赤旗新聞の記者の撮影した
http://p.twimg.com/AwjZvTwCEAEwn_L.jpg
この写真みたいですね。
たしかにこれを見るとスゴイ数の人が集まっていることがわかります。
官邸前集会に参加してきました。再稼働反対の掛け声を皆繰り返すものの、至って温和な集会。若い人が多く、勤め帰りのサラリーマン、子ども連れの家族、赤ちゃんを連れたママなど若い人が目立ちました。大学時代の友人や元の同僚など(皆、60歳以上)と待ち合わせ、その人たち11人と、皆無事に会えました!
でも、機動隊の警備が厳しく、主催者側の人たしは、交通整理に追われて可哀想でした。空からヘリが撮影していました。参加していると、人に埋もれて、全貌はわからず、空からの写真(赤旗?)で見ると、確かに10万人は居たのかもしれません。
この民意が届を届かせたい、でも届かない! どうしたらいいのか。帰りに、日隅一雄の「主権者は誰か」を読みながら、帰ってきました。若い人が確かに動いている、それが希望かなと思いながら。(西田)