6月7日(土)はお茶会です

6月7日(土)は定例お茶会です。

10時から12時まで測定データを学習したり、気になる放射能汚染のことなどを互いに学習します。「こんなことを調べたから発表したい」という方も大歓迎です。二度と原発事故を起こさないために、私たち市民が少しでも力を付けて行きたい、その為のお茶会にしていきたいです。ご参加をお待ちしています。

ハカルワカル広場

福井地裁、大飯原発3,4号機の再稼働を禁じる

あまりに感動する判決が出たので思わず書かずにはいられません。

原子力資料情報室に判決文がアップロードされています。

以下の部分で裁判所が人格権をこのような形で認めているのは実に画期的な判断で、心底感動しました。

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第4 当裁判所の判断
1 はじめに

ひとたび深刻な事故が起これば多くの人の生命、身体やその生活基盤に重大な被害を及ぼす事業に関わる組織には、その被害の大きさ、程度に応じた安全性と高度の信頼性が求められて然るべきである。このことは、当然の社会的要請であるとともに、生存を基礎とする人格権が公法、私法を問わず、すべての法分野において、最高の価値を持つとされている以上、本件訴訟においてもよって立つべき解釈上の指針である。

個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制化においてこれを越える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、その侵害の理由、根拠、侵害者の過失の有無や差止めによって受ける不利益の大きさを問うことなく、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。
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このあたりまえの大切なことを、もっと早く司法が認めてくれていれば、あの福島事故もなかったでしょう。
幾千の人々が、裁判所からこの血の通う一言を言って欲しくて住民訴訟を挑んできたことでしょう。そのたび氷のような冷たさで跳ね返してきた裁判所がついにこのような判断をしたこと。そのこと自体が今まで裁判所にひたすら跳ね返されながらもあきらめずに闘い続けてきた人々の偉大な勝利ではないかと思います。

ハカってワカった話9号 今年の筍は?、桜の花びら、定点観測の勧め

今年の筍は?、桜の花びら、定点観測の勧め

二宮 志郎

2月1日~4月26日測定結果

測定データの集計表は2014年2月1日〜2014年4月26日分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 31 27 27
土混じり植物 3 2 2
土・その他 2 2 2
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 2 0 0
水・その他 0 0 0
葉菜 3 0 0
根菜 2 0 0
果実・果菜 2 0 0
穀類 10 1 1
きのこ類 7 7 5
魚介類 2 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 1 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 1 0 0
穀類加工品 5 0 0
飲料 2 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 1 0 0
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 11 4 3
海草類 0 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 5 4 3
植物茎・枝 1 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 1 1 0
植物・その他 3 2 2
2 2 2
0 0 0
その他 5 4 3
総計 105 56 50

【今年の筍は?】

春になって筍の測定も始まりました。まずは、去年・一昨年の筍の測定結果をおさらいしてみましょう。

(最高値、平均値の単位はBq/kg)

測定数 Cs137検出数 Cs134検出数 Cs137最高値 Cs137最高値
2012 25 14 12 35 16
2013 16 4 1 21 12

一昨年はだいたい半分程度から検出、昨年はだいたい1/4程度から検出という感じでした。今年は今までのところ6検体測定して半分の3検体から検出されていて、Cs137の平均値は9Bq/kg程度です。もう少し測定数が増えないと傾向についてコメントするのは難しいところですが、どうやら今年も微量ながら検出が続きそうです。

毎日食べるのでなければさほど気にすることもない汚染量だとは言え、こんな数字を気にせずガバガバ筍を食べることができる日を早く取り戻したいですね。

【桜の花びら】

八王子の桜の花びらを3回測定しているのですが、Cs137+Cs134の平均値で54Bq/kgというかなり高い数字が出ています。これらの花びらはいずれも地面に落ちたものをかき集めたものなので、花びらの表面に土埃が付着していて、その影響があると思われます。
1リットル容器に桜の花びらを詰め込んで400g程度ですが、そこに200Bq/kgの土が入り込んだと仮定してみると、土が100g入り込んだ場合で+50Bq/kgになります。

100gの土が紛れ込んだら、それはもう目で見てもはっきり土混じりであるのがわかるでしょう。ですから、そこまでの紛れ込みはないと思われます。そう考えると、やはり桜の花びらにかなりの汚染が出ていると考えるのが妥当な様に思えます。

桜の花は微量な放射能に反応して異常(花弁数が変わったり、雄しべの花弁化が起こったりする)を起こすものとして、以前から放射能の調査に使われています。たんぽぽ舎呼びかけによる「さくら調査ネットワーク」は2004年から調査を続けています。異常花をつける率が通常は0.01%程度らしいのですが、近年の調査ではとても高い数字が出ています。原発周辺地域で高くなる傾向があるようにも見えるのですが、原発と関係ないところでも高い数字が出ていたりします。異常花をつける原因は放射能だけではなく土壌汚染やダイオキシンも影響しているらしいということで、なかなか判断が難しいところです。

興味のある人はたんぽぽ舎のホームページ http://www.tanpoposya.net/ に行けば調査結果をダウンロードできますから、是非じっくりいろいろな角度から眺めてみてください。

【定点観測の薦め】

ご存知の様に、最近は一部を除いて食品から検出されることはめったにありません。この号で紹介した筍など、今でも出やすい食品がありますが検出値は微量になってきています。こういうごく一部の汚染を見つけて公表していくことは測定室にとって非常に重要な活動です。

同時に、福島事故の影響が長期間続いていることをはっきりした形で示していくためのデータ収集も大きな役割だと思っています。その意味で呼びかけているので土壌の定点測定です。

半年に一回程度、自分の身近なところで土を採取して、測定室で測定してその記録を撮り続ける活動をみなさんにお願いしたいのです。できるだけ掘り返されることがないような場所で、表面から5センチに近い一定の基準で土を採取できるところを選んでください。一度採取した後に土を戻した場所は、掘り返したことで条件が変わってしまいますから、次回の時はその近辺の別の場所から採取します。長期間採取し続けるとして10ヶ所以上掘れる場所があるところを選ぶのがいいでしょう。

測定データは個人的に記録して観察してくださるのでもかまいません。測定室で定点観測点として登録してくだされば、測定室で地図上にデータを記録したり、観測点の変化の様子を調べてみなさんお知らせすることができます。

測定室で定点観測点としての登録を申し出てくだされば、定点観測番号を発行すると同時に、その場で測定点の場所をお聞きして正確な緯度と経度を調べて記録します。

測定点を増やせば、八王子近辺で土壌汚染の変化具合を把握できるようになると思います。また「汚染が消えてない」という
現実を見つめ続けることもできると思います。是非ご協力よろしくお願いします。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより9号 巻頭寄稿文 冊子『放射能ってなんだろう?』編集 裏ばなし

冊子『放射能ってなんだろう?』編集 裏ばなし

維持会員 石井 暁子

 昨秋のある晩、西田さんからお電話をいただきました。「ハカルワカル広場で子ども向けに放射能のことを解説する小冊子を作るので、編集を一緒にやりませんか?」と。とっさに面白そう!と思いつつ、私でお役に立てるのかしらと不安もありましたが、「みんなでやるから大丈夫!」という西田さんの力強いお言葉を信じて、小冊子チームに入れていただくことになりました。

 メンバーは西田さん、二宮さん、鈴木さん、イズミコさん、鵜飼さん、石井の6名。集まっての編集会議は10月25日から始まり、全6回。あとはメールのやり取りで内容を詰めて行きました。話し合いは、自由闊達、言いたい放題、時々脱線で、ユーモアやら勘違いやらに溢れたとても楽しいものでした。その自由で楽しい雰囲気の中で、いいアイデアがポンと飛び出すという感じで、「ハカルちゃん」と「ワカル先生」のやり取りにするというアイデアもそんなふうに生まれました。

 冊子作りに関してはほぼ全員が素人で、何からどう始めていいかわからない私たちでしたが、さすがはプロのイラストレーター•イズミコさん。まず始めに、仮決めのタイトルや章立てを入れた大まかな冊子の形を作ってくれました。これを見たみんなは大喜び。「あとは文章を入れるだけだから、半分できたも同然だわ!」と喜ぶ西田さん。

(このときイズミコさんは内心「えっ?まだまだこれからが大変なんだけど…」と少し慌てたそうです。後日談。)
けれど、具体的な冊子の形が見えたことで、やるべきことがはっきりと分かるようになりました。それぞれ担当の章の原稿を書き、見せ合っては意見し修正し、だいたい形が整ってきて、あとはメインの章になる「放射能ってなに?」の二宮さんの原稿を待つばかり。1月9日に二宮さんから第一稿が送られてきました。それまで、ハカルちゃんとワカル先生の、のんびり、まったりとしたやり取りでまとめていたので、「ラジ男」の登場は衝撃的でした。これをどう違和感なくおさめるか?が急遽大きな課題に。でも、

 二宮さんの原稿の勢いと面白さを活かさない手はない、ということで全員一致したので、ほかの部分の言葉遣いなどを変えて、ワカル先生を少しワイルドにしました。

 また、もう一つ悩みの種となったのが、
この原稿にイズミコさんがつけてくれたイラスト、ラジ男の顔の色でした。私は「ラジ男」という名の暴れ者の顔が青いことに違和感をもったので、何人かの子どもたちに意見を聞いてみたところ、怖い、気持ちが悪すぎる、という返事。けれど茶色やオレンジにしてみたら、どうも迫力がない。

 結局、イズミコさんの色のセンスとラジ男の生みの親である二宮さんのご意見で、顔の色は青にすることになり、替わりに名前の方を「怪人ラジ男」としました。(怪人なら顔が青くてもいい、という子どもたちの助言もあり。

 こうして冊子『放射能ってなんだろう?』は出来上がったわけですが、小冊子チームのみならず、助言を下さり、応援して下さった方々、協力してくれた子どもたちのアイデアや想いもいっぱい詰まった、充実した内容の冊子になったと思います。
この冊子作りに関わらせていただきましたことを心より感謝申し上げます。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

ハカってワカろう! 放射能測定体験(第三回)

ハカってワカろう!
放射能測定体験(第三回)

応募方法

この応募フォームにご記入ください。
電話でも応募を受け付けます。

開催日時

2014年5月17日(土)午前9時〜午後12時

集合場所・集合時刻

京王線高幡不動駅(予定 詳しくは応募者に連絡)
8時45分集合 目的地までミニバスで10分程度

測定場所

日野市倉沢の里山(詳しくは参加者に連絡)
自然環境の良いところです。ピクニック目的で来て、ついでに測定体験に参加というのも大いに歓迎です。

内容

ハカルワカル広場が所有する高性能線量計(テクノエーピーTC300S, TC200S)を用いて屋外の様々な場所の放射線線量を測定しながら、福島原発事故の影響があることや、それが濃縮している場所があることなどを学ぶ。

対象と受講可能人数

放射能に関心のある人なら、誰でも応募可能です。(小学校高学年以上の子供大歓迎-出来れば保護者同伴で)20名を募集

参加費

参加費は無料、イベント保険料一人あたり50円の負担をお願いします。

応募締め切り

2014年5月10日(土) 参加人数に空きがあるので、現在も参加募集中。

主催

八王子市民放射能測定室 ハカルワカル広場

問い合わせ先

電話:042-686-0820
メール:hachisoku.jimukyoku@gmail.com

詳細チラシPDF

アクセスマップ


より大きな地図で 南百草バス停~倉沢里山 を表示

Q&A

Q: 雨天時はどうなるのでしょうか

A: 小雨の場合は決行します。激しい雨の場合は中止します。中止の場合には参加者に事前連絡いたします。

 

Q: 大人だけの参加は可能ですか

A: 可能です。ただし応募者多数時の抽選では子どもと親子連れを優先します。

 

Q: 子どもだけの参加は可能ですか

A: 小学生高学年以上で、集合まで及び解散後の行動に責任を持てる子どもであれば可能です。

 

Q: 小学生低学年以下の小さな子ども連れで参加しても大丈夫ですか

A: 参加者の方がお子さんの世話に責任を持ってくだされる場合は大丈夫です。小学生低学年以下は直接測定活動には参加せず周りで見守ってもらう形になります。

 

Q: 測定活動は安全ですか

A: どういうところに放射能が濃縮しているかを勉強する上で、やや放射能汚染の高い土壌に近づくことはあります。短時間の測定活動がお子さんに与える影響は、心配が必要なレベルではありません。

このようなやや高濃度に汚染された土壌は、日常的に近づくことが避けがたいレベルで身の回りに存在しています。「その存在を学んでおくことの方が高濃度汚染土壌への長時間の接触を避ける点で得られるものが大きい」という点を納得していただいた上でご応募ください。

 

Q: 自分で持っている測定器を持参してもいいですか

A: 大丈夫です。グループで測定活動を行う時はハカルワカル広場所有の測定器で測定や記録の役割を分担していただくことになります。その分担作業に支障をきたさない範囲でご自分の測定器をお使いください。

 

Q: 解散後現地近くで昼食は可能ですか

A: 駅前に食堂等がありますので、可能です。持参のお弁当を食べることも可能です。

 

Q: 服装などはどんなものがいいですか

A: 長そで長ズボン、運動靴でお願いします。

 

Q: 当日、車で行くことは可能ですか

A: 可能です。駐車場も複数台駐車可。但し、駐車場が限られているため、車で来られる方は、必ず事前(応募時)にお知らせ下さい。後で詳細をお伝えします。


4月5日(土)はお花見お茶会です!

4月5日(土)のお茶会は ハカルワカル広場を出て、冨士森公園でのお花見お茶会です。金八デモとハカルワカル広場共催のお花見です。ビールやお茶、お稲荷さんやお団子も用意します。手品もあります。時には楽しい、交流お茶会をしましょう!

12時半~14時半、冨士森公園にて、お花見です。それに先立ち、11:00子安公園に集合、原発反対デモを金八デモと共催で行います。サンバ隊やウランちゃんも参加して、楽しいデモになる予定ですので、こちらもご参加ください。

12:10に冨士森公園の児童遊園(中華料理店海苑前)にデモ隊は到着予定です。そこから、冨士森公園の桜のよく見える場所に移動予定です。標識を立てておきます。またハカルワカルののぼりも立てておきますので、それを目標においで下さい。

当日晴れますように!また桜が散ってしまいませんように! たくさんの方のご参加をお待ちしています!(参加費無料

案内チラシPDFファイル

ハカルワカル広場

 

 

「放射能ってなんだろう?」ができました!

かねてからハカルワカル広場で作成中の、子供向け放射能の基礎知識、「放射能ってなんだろう?」がついに完成しました! 印刷が完了し、測定室に届きました。

子ども達自身が放射能のことをよく知り、その危険を理解し、自分たちの身を守ることができるようにとの願いで作ったものです。 親子で学んだり、学習会をしたり、測定会をしたりと、多くの方に、積極的に活用されることを願っています。

かわいいイラスト(イズミコさん担当)により、親しみやすい小冊子に、また、ラジ男のたとえ話(二宮さん担当)で、放射線が理解しやすくなっているのではと、思っております。

初版本については、無償配布(郵送料のみご負担ください)ですので、詳しくはリンク(依頼フォーム)をご覧ください。 (パルシステム東京の助成金により作成しました)

ハカルワカル広場小冊子編集チーム

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印刷した小冊子をご希望の方は送料のみで配布しておりますので、
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