ソーラークッカー工作講習会 終了!

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本日、「夏休みこども企画・ソーラークッカー工作講習会」を行いました。

今週は雨続きで、火曜日から木曜日に延期しましたが太陽は顔を見せてくれずあいにくの雨でしたが、こども6人、大人3人の参加で賑やかに工作をしました。

前半はこどもたちの工作。佐々木さんの指導の下、簡易式ソーラークッカーを作りました。

後半はこどもたちは英語遊びとクッキング、大人は「本格使用のソーラークッカー」製作講習会とあいなりました。

みんなでホットケーキ、さつま芋、じゃがバターの昼食を食べて12時半に終了。(すっかり仲良しになった子供たちは2時近くまで遊んでいましたが、、、)

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

工作の準備をしてくださった佐々木さん、本当にありがとうございました!

希望の声が集まったら第2回を行うかもしれません。ご興味のある方はハカルワカル広場へご連絡ください。

ponkichi

 

 

 

 

ハカってワカった話10号 驚きのコシアブラ、ラドンガスについて

驚きのコシアブラ、ラドンガスについて

二宮 志郎

5月1日~8月20日測定結果

測定データの集計表は、2014年5月1日~2014年8月20日分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 31 27 28
土混じり植物 1 1 1
土・その他 12 11 11
泥、泥水 3 3 2
池水、川水 1 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 3 0 0
葉菜 6 1 1
根菜 5 0 0
果実・果菜 20 0 0
穀類 16 2 1
きのこ類 2 0 5
魚介類 2 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 1 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 1 0 0
穀類加工品 4 0 0
飲料 2 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 4 0 0
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 9 1 2
海草類 0 0 0
食品・その他 2 0 0
植物葉 23 5 4
植物茎・枝 1 0 0
植物根 2 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 0 0 0
1 1 1
3 3 2
その他 6 4 4
総計 161 59 56

【驚きのコシアブラ】

「茨城産の山菜で、別に乾燥・濃縮されているようなものでもない普通の生の葉っぱで、セシウムが合算で464Bq/kg」
というのを聞いた時、最初は何か測り間違いではないかと思いました。「関東の植物に出てくる量としてはあまりに高すぎる」と思ったのでした。

しかし、いろいろ調べていくとコシアブラというのは非常に激しく土壌のセシウムを吸収する樹木で、「除染に使えないか」という期待もあるような植物であることがわかりました。実際にコシアブラを測った測定データもわずかながらあって、それらはいずれもかなり高い数値を示していました。

そこまでわかって初めて、464Bq/kgというのを「あり得る」数値として見つめなおすことができました。今まで2年以上測定室を続けていながら、こういうセシウム高吸収の山菜があることを知らなかったことは少し恥ずかしい思いでした。一方で、私達ですら知らなかったということから、一般の人たちでこのコシアブラの事実を知っている人は非常に少ないと思います。「珍しい山菜をいただいた」などという機会に不用意に食べてしまっている人も多いことでしょう。

もちろん毎日食べるような人はまずいないと思いますから影響は限定的だと思いますが、これほどはっきり高レベルの汚染がわかっている山菜が存在するということをどうして消費者庁は強く警告しないのでしょう。またマスコミもその事実を取り上げないのでしょう。

その理由の推測は読者にお任せします。私達としては、「コシアブラはセシウム高吸収」という事実をみなさんの頭の中の忘れないところにしまっておくことをおすすめします。

コシアブラの様な植物が他にもある可能性は大です。珍しい食品などで気になるものがある場合、是非測定室に持ってきて測定してみてください。自分たちで調べてわかったことを共有していくことの重要性は、今回のコシアブラの件を見ても明白です。

【ラドンガスについて】

私達は放射性セシウムを測定している都合上、この放射性物質に関してはかなり勉強してきました。体内被曝した時の危険性の評価に関しては学者の中にも諸説あるくらいですから、ハカルワカルに集まってくる人の捉え方もいろいろです。

ただはっきり誰もが考えることは、「こんなものを自分の家の庭にばらまかれるのはたまったものではない」ということ、そして同時に、「他人の家の庭にばらまくようなことも決してしたくない」ということです。「自分が嫌なことを他人に強制したくない」というのは誰もが持っている基本的な道徳観だろうと思います。どういうわけか日本の首相は例外のようで、「日本がダメなら海外で」と率先して日本の原発を海外に売り込むのに熱心なようです。

「世界一安全な原発だから、決して放射性セシウムの様なものをばらまく様な事態は起こさない」と心の底から信じているのであれば、首相にもまだ言い訳の余地はあるかもしれません。しかし、仮に原発が絶対に事故を起こさない安全なものであるとしても、原子炉の燃料となるウランを掘り出すところから始まる原子力発電の様々な工程が、一部の人達に多大なる迷惑を押し付けることなしには成り立たないことははっきりしています。

ウラン採掘現場だけをとってみても、イエローケーキを作った後の残滓を広大な溜池のようなところに廃棄している様子を見て、あれが自分の町に来ても歓迎すると言える人がいるでしょうか。景観を著しく破壊するだけではなく、その残滓の中には大量の放射能があり、放射性のラドンガスが周辺に放出されています。

そこへの想像力を働かせるために、ラドンガスの危険性も少し知っておいて欲しいと思います。

ラドンガスの危険性はWHOの調査で明白になっています。WHOのラドンハンドブックには、「全肺がんのうちラドンに関係したものの割合は、国のラドン濃度平均および計算法の違いによって、3%から14%の間と評価されている」、「ラドンガス濃度が100Bq/m3増加するごとに肺がんリスクが10%〜20%程度増大する」とあります。

ウラン鉱山近辺になると、ラドンガス濃度が数万Bq/m3のレベルに及ぶこともあります。これをよその国の一部の地域の人たちに押し付けて、「原子力はクリーンなエネルギー」と言っていることは、あまりにも恥ずかしいことでしょう。

ハカルワカルではラドンの測定はできませんが、その存在を示す娘核種のビスマス214、鉛214などをスペクトルで知ることはできます。多少のラドンガスには曝されながら生きていることを実感できます。あくまで「多少」です、私達の場所では。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより10号 巻頭寄稿文 「ジャビルカの背景と現在」

「ジャビルカの背景と現在」 講演の主な要旨

京都精華大教授 細川弘明

6月21日の「ジャビルカ」の映画会で、ジャビルカの日本語監修をされた細川弘明先生に、ジャビルカの背景、またその現在について講演をいただきました。以下はその要旨です。(紙面の都合上、主要な点だけに絞りました)

【核燃サイクルのウソ】

電力会社が出す、核燃サイクルのイラストには二つのウソがある。一つは、ウラン採掘→濃縮→原子力発電→再処理→再使用と、まるでリサイクルできるかのように書いてあるがこれが大ウソ。再処理後の再利用は現在のところできていない。二つ目のウソは、この各段階(採掘、製錬、発電、再処理など)のそれぞれに異なった種類の核のゴミが出ることが書かれていない(日本政府は、核のゴミの処分方法を示していない)。 採掘より以前のウラン鉱の探査の段階から核のゴミは出る。そして環境を汚染する。特にウラン採掘の残土はアボリジニーを環境汚染、人体への被ばくという形で苦しめている。(アボリジニーは川の貝や水鳥をとって食べるため、汚染の影響を受けやすい)原発は最初の段階から人体を危険にさらすことを前提にした発電である。

【先住民アボリジニーとウラン鉱山】

 ジャビルカ(オーストラリアの北部にあるウラン鉱山)は1998年の反対運動によって、現在は採掘が凍結されている。しかし、白紙撤退ではないので、注視が必要。もう一つのレンジャー鉱山は今も今後も採掘予定。ここは、日本の九電、関電などがウランを買い付けている。

オリンピックダム(南部にある鉱山)は、東電などが買い付けていたが、アボリジニーにとって、生きるために大切な水が、ウラン採掘と製錬に大量に必要なため、枯渇の危機にある。また、製錬工場は化学プラントなので、大量の酸性の汚染水が出るが、ときどき放流するため、川や環境を汚染し、アボリジニーを
苦しめている。

【主なQ&A】

Q:アボリジニーは採掘現場等で
雇用されて、健康被害が出ているのか。
A:基本的に地元の住民を採掘作業にあてず、都市の若者を18か月の短期契約で雇用。採掘と罹患の因果関係がわからなくされている。

Q:オーストラリアのウランはどの国に最も輸出されているか?
A:以前は日本だったが、今は、中国とインドが主な輸出先。

Q:中国ではチベットがウラン採掘場とごみ処分場、ウイグルが核実験場か?
A:そうだ。世界的に見ても、核保有国がごみ処分場、ウラン採掘場、核実験場とは重なっていない。アメリカは本来、先住民の地であるネバダ砂漠を実験場とし、旧ソ連はカザフ人が住む、カザフスタンで実験した。イギリスの核実験もオーストラリアの砂漠でおこなわれ、アボリジニーが被曝した。(ハカルワカルだよりの担当者が細川先生のご許可を得てまとめました)

ジャビルカ上映会によせて

松平 久重

お花見デモで二宮さんを見かけて思わず「お手伝いをしましょうか」と言ってしまったのが運の尽き。それから約2か月間、「ジャビルカ」が後頭部におんぶお化けのようにとりついて離れないことになります。テニスで汗を流している時や忙しくしている時以外、ふと自分に帰ると「ジャビルカ」が頭を持ち上げます。どうやって資料を集めようか、どの程度でよいのか、暗中模索。その間、細川先生の参加が現実的になったり、二宮さんの不在(出張)の可能性が出てきたり。

兎も角調査を進めようと思い、日野図書館に「原子力年鑑」・「原子力市民年鑑」を調べに行き、雑誌「オルタ」のバックナンバーを取り寄せ、また、ネットで「ジャビルカ」を約100項目当たったり、「ジャビルカ通信」を全て読んだり、「世界のウラン鉱山」をチェックしたり、関連項目を探したりしていると芋づる式にどんどん事実が浮かび上がってきました。ウラン鉱山採掘でどんなに人々が苦しんでいるか、胸にこみ上げるものが多々ありました。そうか、この気持ちを、当日、映画会に来てくれる人に訴えればいいのか。あとは大事な事実を選び、アレンジして、せりふに仕立てあげるだけでした。

当初五分間の約束が、結局10分近くになってしまいましたがどれも外せない事ばかりでした。申し訳ありませんでした。しかし参加者の反応がとても素晴らしく、「真摯に聞いてくれている」ことを肌に感じていました。特にアンケートにこう書いてくれた人がいたそうです。「福島の人々を見捨て、踏みにじっているのと同じだ」。私が言おうとして言わなかったことが伝わった瞬間です。感動でした。このような機会を与えてくれた「ハカルワカル広場」に感謝!ありがとうございました。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

ソーラークッカー講習会を28日(木)に延期します。

26日(火)に予定しておりましたソーラーークッカー講習会は雨天が予想されますので、28日(木)に延期いたします。まだ人数に余裕がありますので、これからでもお申し込みができます。ふるってご参加下さい!

ソーラークッキング講習会チラシ3

8月10日(日)~18日(月)は夏季休業です

8月10日(日)~18日(月)は、ハカルワカル広場は夏季休業とさせていただきます。どうぞご了承のうえ、他の開室日をご利用下さい。よろしくお願いいたします。なお、8月2日(土)の定例お茶会も8月はお休みとさせていただきます。

ハカルワカル広場

パブコメを出そう!(川内原発再稼働に)

原子力規制委員会が川内原発1,2号機が規制新基準に合格したとして、パブコメを募集しています。技術的、科学的なものに限るとしていますが、決してひるむことなく、市民感覚でパブコメを出しましょう。委員長自ら、安全基準ではないと言っています。住民にとって安全でないものを再稼働していいのでしょうか?

 

締め切りは8月15日

提出先は下記

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252311&Mode=0

参考になる文例などは下記参照→http://www.kiseikanshishimin.net/2014/07/27/%E5%B7%9D%E5%86%85%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E6%9B%B8%E6%A1%88-%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E6%96%87%E4%BE%8B-%E3%83%91%E3%83%96%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%8D/

 

 

夏休み こども企画 ソーラークッカー工作 講習会

ソーラークッキング講習会チラシ3

太陽の光でクッキングしてみよう!

「放物面ソーラークッカー」を工作して、自分で作ったソーラークッカーを使ってその場で焼き芋を作って食べます。

太陽のパワーを体験して、自然エネルギーについて楽しく学ぼう!

日時: 2014年8月26日(火)10時~12時半 *雨天の場合28日(木)同じ時間

対象者: 小・中学生(小学生は必ず保護者同伴)

定員: 8名(代替日も参加可能な方)

場所: ハカルワカル広場

参加費: 200円(材料費実費)

持ち物: 30cmものさし、はさみ、ネームペン、カッターナイフ、サングラス、軍手または鍋つかみ、(持っていない人には貸出しします。サツマイモアレルギーの方はご相談ください)

お申込み:

ハカルワカル広場

電話 042-686-0820(火~土: 10時~15時)

メール hachisoku@gmail.com

 

6月21日は「ジャビルカ」上映会です。

6月21日(土)は第6回ハカルワカル映画会です。「ジャビルカ」を上映します。

10時半と午後1時半の2回上映です。オーストラリアのウラン採掘時の採掘労働者の被ばく、環境汚染を扱った問題作です。ぜひ、ご参加ください。入場料500円。予約なしで、先着順です。

また、12時~1時まで、細川弘明氏による、トーク&質疑応答があります。細川氏はこの映画の日本語監修をされ、ジャビルカの問題をいち早く日本に紹介された方です。ご期待ください!

なお、詳しくは下のページをご覧ください。

http://hachisoku.org/blog/?p=2043