広場だより6号 巻頭寄稿文 「ハカってワカろう、親子放射能測定体験」報告

「ハカってワカろう、親子放射能測定体験」報告

ハカルワカルが野外に飛び出した!

火曜日測定リーダー 佐々木晃介

 今回の親子体験は、子供たちに放射能汚染の実態を、自分で実際に測ることによって、机上ではなく、野外で体験してもらいたいと企画したものです。参加の親子、場所を提供してくださった維持会員、ハカルワカルのボランティアのコラボで実現できました。ハカルワカルはこのような活動をしていく使命もあると思っています(以下報告)。

 さて、測定フィールドは京王八王子から歩いて30分のお寺。浅川大橋から北に目を遣ると目的地の赤い瓦の大屋根が見える。境内から南の方に目を転じると眼下に八王子の街並みが一望できる素晴らしい場所だ。気温はぐんぐん上がって来ているが、曇り空で助かる。熱中症にならないように参加者に声かけしよう。

親子野外測定体験   二宮さんの放射線の説明、セシウムのガンマ線の話、測定器の簡単な説明

*日時:7月6日(土)9:00~11:30 天気晴れ
*参加者:家族、子供 5人+(学齢以下2人)、大人 9人、スタッフ10人、の計26人
*班分け:AチームとBチームの2班に分かれて測定
*測定:子供達に測定器で自主測定と記録。約1時間
*Aチーム測定器:テクノエーピーTC200S/Bチーム測定器:テクノエーピーTC300S
*A班16カ所、B班14カ所、計30カ所
*発 表:AチームとBチームに分かれて子供たちが発表

?二宮さんの解説

 雨どいの下など、一度除染は済ませているのに、再度また濃縮してしまっているのがわかります。本堂階段下は、気が付きにくいホットスポットでした。雨水の流れ跡を注意深く観察すれば多少は察しがついたかもしれませんが、測ってみないとなかなか気が付きにくい場所だと言えるでしょう。

 0.05〜0.08μSv/h程度の範囲が一般的な場所と思われる汚染値で、一部御影石の影響と思われる高い数字もありますが、ほとんどの高い数値は福島原発事故由来のセシウムの影響だと言えるでしょう。

 参加した子供たちにまとめ表作り、測定結果の発表などを実際にやってもらうことができたのがとてもよかったです。(注:この本堂下のホットスポットは2374ベクレル/kg でした)

 ここで興味をもってくれた子どもたちが、「これらの数字の持つ意味をもう少し深く理解したい」と思ってくれれば、今回の成果は非常に大きいでしょう。

?参加者とスタッフのコメント

☀小学5年生 参加者:
 自分が気になったところを、沢山の人と一緒に測れておもしろかった。またやってみたいです。

☀参加者:
 測定会の様子をみていたご近所さんと、放射能について話すき っかけになりました。『皆で堂々と楽しく測る』のが良かったようです。

☀スタッフ:
 大人も子供も、興味津々で測る様子が良かったです。何度か経験する内に高い場所が予想できて、そこに近づかなくなることでしょう。初回としては大成功!

☀スタッフ:
 測定をはじめてすぐにこの企画はいいと感じました。測定器の 性能もいいのですぐに測定できる。お寺の敷地内の広さも丁度良く測定したい場所もたくさんある。測定、記録、自前の測定器との測定値の比較は子供だけでなく、大人も十分楽しめる。次回はもっと多くの人の参加を!

 もっとたくさんの子どもたちに参加してもらえるイベントを目指して、また第二回目を企画したいと思っていますのでみなさんよろしくお願いします。

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ハカってワカった話5号 引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶

引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶

二宮 志郎

2013年2月1日~5月1日測定結果

測定データの集計表は2月~4月分になります。測定結果一覧表には、500Bq/kg以下の土関連の測定値は載せていません。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 85 79 77
土混じり植物 8 8 8
土・その他 1 1 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 2 0 0
葉菜 13 2 1
根菜 6 1 2
果実・果菜 10 3 3
穀類 39 1 0
きのこ類 13 10 8
魚介類 5 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 2 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 2 0 0
穀類加工品 11 0 0
飲料 5 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 10 6 4
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 18 4 1
海草類 1 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 7 2 2
植物茎・枝 1 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 0 0 0
4 4 3
3 3 3
その他 8 6 6
総計 258 130 119

【引き続き測定依頼減少傾向】

3ヶ月間、5検体/日で1 ヶ月に20日運営したら、300検体測定できます。今回の表にある総検体数の258はそれをかなり下回ります。それだけ予約が埋まらなかったということを意味しています。この間、無料キャンペーンをしたり、新聞折込広告を入れたり、いろいろと測定依頼減少傾向に歯止めをかける努力をしているのですが、状況はそう簡単には改善できないようです。

「測定」を軸にして活動している測定室だけに、測定依頼が減ってきても何らかの形で測定活動が維持できるように努めたいと思っています。もちろん、測定以外の活動面でもいろいろ工夫していくつもりです。読者のみなさんも是非ご協力をよろしくおねがいします。

【1年前と比較】

「ハカルワカル広場だより」も2年目に入りましたから、昨年のデータと比較ができるようになってきました。もし第一号をまだ手元にお持ちの方は、第一回の「ハカってワカった話」に出ている集計表と見比べてみてください。

「果実」の項目では、去年の集計表では18検体測定中Cs137の検出が14検体です。一方今回の表では10検体中3検体です。柑橘類からの検出はかなり減ってきている感じがしていたのですが、こうやって比べてみればはっきりそれを確認することができます。

【今年産の筍はどうか】

気になる筍ですが、2013年産のものは今までに16検体測りました。そのうち検出されたのは4検体です。昨年は25検体測定したうち14検体から検出されていますから、去年に比べて今年の検出率は半分くらいに落ちている感じです。今年の測定では、Cs134が微量すぎて限界値以下になってしまいCs137のみが検出されるという場合が多くなっています。

八王子産の最高値は去年も今年もそれほど変わっていない点が少し気がかりなのですが、かなりの数の筍が不検出のレベルまで下がってくれて来たことはいいニュースと言えるでしょう。

比較データを詳しく見たい人がインターネットで次のページを参照ください。 http://goo.gl/PuL3N

【減らない土壌汚染】

今回集計した259検体中、土・砂の分類に属するのは85 検体、その中でCs137が検出された数は79になっています。この79検体のCs137検出値の平均は270Bq/kgです。

2012年中には1293検体を測定していて、そのうち土・砂分類は267検体、Cs137検出は246検体で、その検出値平均は288Bq/kgです。

福島の土、九州の土、北海道の土、ホームセンター購入の土、ホットスポットの土などいろいろな土を測っているので、場所や条件を限定したデータをまず選択してから統計をとるべきなんですが、大半が八王子近辺の土なので平均値にはそれが強く出ていると考えていいでしょう。Cs137の検出値に関しては去年も今年もほとんど変わっていないことを示す結果になっています。

この減らない土壌汚染をもう少し計画的に調べ上げてマッピングしてくプロジェクトがハカルワカル広場の一つのプロジェクトとして始まっています。このプロジェクトを継続していけばもっと正確に土壌汚染の分布や減少具合を報告できるようになると期待しています。

【新茶の季節】

八十八夜も過ぎて、新茶がおいしい時期でしょうか。「検査して基準値以下を確認している」と言われても、「どのくらいの計測値」だったのかをちゃんと公表して欲しいものです。「お湯で出したお茶の状態で何ベクレル」ということよりも、「自分の体の中に何ベクレル入れるのか」ということを考えて判断するのが賢明だと思います。コーヒ派の人と日本茶派の人では一杯のお茶をどう見るかという見方も変わっていて当然です。

今回の集計結果の中に茶葉の分類は10検体ありそのうち6検体から検出されています。この中にはほとんど今年産新茶は含まれていません。新茶の測定はこれからになってきます。

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広場だより5号 巻頭寄稿文 測定室の活動報告(2013年2月~4月)

測定室の活動報告(2013年2月~4月)

西田 照子

「春のキャンペーン」実施中です!

昨年1月にオープンしてから1年余。測定室も活動2年目を迎えました。自民党政権が昨年12月に誕生し、世の中はアベノミクス一色に染まり、原発事故などなかったかのようです。その余波を受けたのか、今年に入って測定依頼が激減。ハカルワカルも苦境に立たされました。子供たちを内部被ばくから守りたいとの思いで立ち上げたのですから、測定依頼を受け測定し、その結果をHPで公表することが私たちの使命です。無い知恵を絞って、様々な企画をしています。現在は5月18日まで食材に限り、500円で測定する「春のキャンペーン」中です。皆様、どうぞこの機会に測定においでください!

土壌の自主測定を始めます

かねてから市内の公園などをベクレル値で測定し、記録しておきたいと願っていましたが、そのプロジェクトを立ち上げました。「八王子・こどもの未来を守る会」の協力を得て市内の公園などを測定し、数年間にわたって記録を続けます。「守る会」との共同プロジェクトです。福一からの放射性核種が飛散し、降下した後の実態を記録する企画です。
粘り強く取り組んでいきます。

ハカルワカル映画会を始めました!

市民の皆様に、測定室に足を運んでいただきたいと、ハカルワカル映画会を始めました。放射能、原発をテーマに2ヶ月に1回のペースで、映画会を開催します。場所はハカルワカル広場で、入場料500円です。第1回は鎌仲ひとみ監督「内部被ばくを生き抜く」でした。終了後、内部被ばくや八王子の汚染の実態について熱心な質疑応答。二宮さんが解説を担当し、ハカルワカルらしい学習付映画会と大変好評でした!

第2回は「福島 六ヶ所 未来への伝言」(島田 恵監督)です。ご期待ください!

維持会員の更新をお願いします!

ハカルワカル広場も2年目を迎え、維持会員の皆様に更新をお願いしております。公的な助成を一切受けておらず、市民の皆様の草の根の会費で維持、運営しています。だからこそ、一切の拘束を受けず、測定結果をHPで、公表できます。市民(八王子市民という意味ではありません)が測定室を持つ意味は政府の発表を検証し、メーカーを監視する為にも大変大きいと信じています。更新を切にお願いいたします。また、新規会員のご紹介も合わせてご協力ください!

これからもハカルワカル広場は様々な企画をし、活動を充実させて行きます。

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ハカってワカった話4号 微量測定値が増える、柑橘類の汚染、八王子の穀類

微量測定値が増える、柑橘類の汚染、八王子の穀類

二宮 志郎

2012年10月15日~1月31日測定結果

今号の測定データの集計表は年をはさんで(10/15~1/31)分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 71 66 66
土混じり植物 6 5 5
土・その他 1 0 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 3 0 0
葉菜 16 0 0
根菜 25 1 1
果実・果菜 49 15 9
穀類 95 5 5
きのこ類 25 17 14
魚介類 4 1 0
肉類 2 1 1
卵類 2 0 0
水産加工品 4 0 0
肉類加工品 1 0 0
野菜・果実類加工品 3 1 1
穀類加工品 16 0 0
飲料 9 1 0
食品混合 2 0 0
茶葉 6 4 4
ペットフード 1 0 0
芽・茎野菜 2 0 0
海草類 0 0 0
食品・その他 10 0 0
植物葉 10 5 6
植物茎・枝 1 1 1
植物根 0 0 0
木質ペレット 1 1 0
植物・その他 0 0 0
5 4 4
0 0 0
その他 10 2 2
総計 381 130 120

【今年になって測定依頼が減少傾向】

測定した総検体数は381です。昨年中は予約がいっぱいの状況が続いていましたが、今年になってから、空きが目立つようになりフル稼働とは言い難い状況になっています。正月休み後の一時的な減少であればと思っていたのですが、2月になってもその傾向が続いていて、期間限定の無料キャンペーンを始めたり、測定数を確保するための対策をいろいろ検討中です。

【微量測定値が増える】

前ページの測定結果表では、土の測定結果からCs137が200Bq/kg以下のものを取り除いて、土以外の微量検出の結果が表に載ってくるように加工してあります。

10Bq/kg前後の測定値は測定器の限界に近いところでの数値になるので、その測定値そのものはかなり誤差範囲が大きく十分信頼できるものではありません。しかし、わずかに汚染があるという事実はスペクトルを注意深く観察することで確認することができます。判断が難しい時は、備考欄で補足していますが、説明が苦しくなるときもあります。

【柑橘類の汚染は減ってきてはいる】

2011年産の柑橘類では、八王子近辺産のものでも30Bq/kg程度の汚染値が確実と言っていいほど検出されていました。1年経つとどのくらい減ってくれるのか非常に興味深いところでした。

まだ十分たくさんの検体を測定しているわけではないので、はっきりとは言えませんが、傾向としては半分程度くらいには減っている感じです。20Bq/kg以下のところで、検出限界値ギリギリのところあたりに、数検体の柑橘類があります。2013年産になると検出限界値以下のものが多くなり、不検出が大半になるのではないかと思われます。

検出値が出るにせよ、出ないにせよ、「微量にはある」と思っておいて間違いはないでしょう。微量な汚染をどう考えて、どのように行動していくのか、そういう個人で判断する部分の重要性が増すでしょう。ICRPの基準値から、より危険性を重視している説まで、幅広く勉強していくのは大変ですが、福島を経験してしまった以上避けては通れません。今や、「読み・書き・そろばん・放射能」ですね。

【八王子の穀類でも微量検出】

昨年11月に八王子産小麦による小麦粉で検出、気持ちとしては「誤検出」であって欲しかったのですが、スペクトルを見る限りセシウムの存在を否定できませんでした。

ただ、この測定は検体の量が394gと少なかったこともあり、この一測定でもって八王子の穀類からの検出例と言うのはためらわれました。

しかし、年が明けて今年の最初の測定で今度は八王子の古代米から汚染値が出てきました。こちらはかなりはっきりとセシウムの存在を示していました。

スペクトルを以下に示しますが、横軸で605keV,662keV,796keVの3 ヶ所近辺が盛り上がっているのがわかると思いますが、これが放射性セシウムの存在を示す特徴です。

昨年中、「八王子近辺の農産物では、柑橘類、筍、お茶、きのこ類あたりを気をつけておけば大丈夫で、それ以外の穀類、芋類、野菜類では検出されたことはありません。」と説明してきたのですが、それを若干修正しなければいけないようです。

条件が悪い場合、八王子近辺の穀類でも20Bq/kg程度の汚染が検出されることはありえるということです。残念なことですが、事実として認めざるを得ないようです。

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広場だより4号 巻頭寄稿文 測定室の活動報告(2012年11月~2013年2月)

測定室の活動報告(2012年11月~2013年2月)

西田 照子

一周年を祝いました!

2月2日、総会終了後に、一周年のお祝いをしました。昨年1月29日にオープンして一年。約1350件もの測定を行い、市民とそのデータを共有できました! 「荒海に小舟で船出するような」スタートでしたが、一周年を祝えることを、維持会員、測定ボランティア、また支援してくださった全ての皆さまに感謝いたします! 大きなイチゴのケーキにろうそくを一本たて、ハッピーバースディを歌い、子どもたちが吹き消して、みなで食べました! 

お金も、地位もない、普通の無名の市民が「子どもの内部被ばくを守りたい」の一念で、汗を流しています。 昨日知らなかった人と、知りあったり、助けあったりしています。次世代を守るために、お任せでなく、自分たちにできることをする。そんな広場です。できれば、もっと、もっと、多くの人に関わってもらい、大きな輪にしたいと願いながら。

2013年度総会を実施しました

2月2日(土)10時より、27名の方の参加で、2012年度の総会を開催しました。この1年間の活動報告、決算報告、2013年度の活動方針、予算を承認。 また規約の変更などを承認いただきました。

主な規約の改定点は、総会の構成員を維持会員だけでなく、測定ボランティアも構成員とすること、議決の要件を出席時の構成員の過半数とすることです。

そのほか、2013年度の会員の更新時には測定料を200円引きまたは500円引きのクーポンを千円分つけること、キンパチデモのお知らせのページをハカルワカルのHPに置くなども承認されました。

形式的なことをできるだけ避けて、本来の意味での活動をして行こうと確認でき、ハカルワカルらしい総会にすることができました。

福島の原発事故がなかったような昨今のキャンペーンです。 測定室活動も厳しくなるかもしれませんが、原点を忘れず、なお一層頑張っていこうとみなで確認しあって、総会を終了しました。(総会報告はHPにも掲載、会員のみなさまには報告を送ります)。

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ハカってワカった話3号 食品汚染はかなり減少、米ぬか要注意、タンポポ酒/梅酒から微量

食品汚染はかなり減少、米ぬか要注意、タンポポ酒/梅酒から微量に検出

二宮 志郎

7月11日~10月13日測定結果

今号でもまず測定データの集計表(7/11~10/12)からお伝えします。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 89 79 78
土混じり植物 8 6 6
土・その他 6 5 5
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 5 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 11 0 0
葉菜 16 0 0
根菜 23 0 0
果実・果菜 49 2 2
穀類 46 3 2
きのこ類 19 11 9
魚介類 5 0 0
肉類 4 0 0
卵類 2 0 0
水産加工品 4 0 0
肉類加工品 3 0 0
野菜・果実類加工品 4 0 0
穀類加工品 8 0 0
飲料 14 2 1
食品混合 2 0 0
茶葉 9 3 3
ペットフード 1 0 0
芽・茎野菜 4 0 0
海草類 0 0 0
食品・その他 4 0 0
植物葉 10 5 4
植物茎・枝 1 0 1
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 2 2 2
1 1 1
2 1 0
その他 6 1 2
総計 359 121 116

測定した総検体数は359です。この3ヶ月間も引き続き予約がいっぱいの状況が続いていますので、フル稼働でびっしり測定した結果の数字になっています。

結果を集計表にする上で、今回からは明らかに誤検出と思われるものは、検出数に入れないように処理してあります。誤検出処理をするとCs137の検出数の方がCs134のそれより若干多いという現実を正しく反映した結果になっています。Cs134の半減期は2年なのに比べてCs137は30年ですから、Cs137の方が検出されやすいという傾向は今後さらに激しくなっていくでしょう。

【食品汚染はかなり減少】

必ずしも一般の食品全般に対して言えることではありませんが、測定室に持ち込まれた検体に関して言えば、食品関連の汚染はかなり減っています。前号で紹介した内容の期間は筍の汚染がかなりあったのですが、筍シーズンが終わってしまって食品汚染の検出率を大きく上げるようなものがなくなったことが大きいでしょう。ただ筍は缶詰や加工食品となってあちこちに散らばって行っただろうと思われますから、汚染は検出されにくいところに隠れてしまっただけとも考えられます。

きのこが相変わらず高い検出率を示しています。椎茸やその他のきのこ類に関してはまだまだ要注意の状況が続くだろうと思われます。最近のきのこの測定結果からは、核実験の影響が強く出ているものも見つかっています。ある種のきのこはかなりセシウムを濃縮して取り込むようなので、福島の事故前からあった核実験由来のCs137でかなり汚染されているものがあるようです。

核実験の影響と比べて福島事故の影響を意図的に過小評価しようとする人たちがいますが、それは明らかに間違いで福島事故の影響が過去の核実験の影響がピークだった1960年代のころの放射能汚染と比較してもはるかに大きなものであることは間違いありません。しかし、核実験の影響が小さかったわけではないのも事実で、その影響はきのこの様なものを測定すれば今でもはっきりわかるわけです。

【米ぬか要注意】

幸いなことに、お米を測定して検出されることはかなりまれという状況が続いています。しかし、米ぬかの部分にはかなりセシウム濃度が高くなる傾向があるようで、玄米で測定して不検出であってもその米ぬかを測ると検出されるということがあります。農林水産省も米ぬかのセシウムに関しては、玄米に対して8倍という係数を設定しています。

セシウムで汚染された米ぬかでぬか漬けを作った場合、ぬか床のセシウムがかなり漬物の方に移行するということがわかっているようで、長く漬け込んでいると漬物はぬか床のセシウムレベルにかなり近いレベルにまでいくようです。ぬか漬けを作る時には米ぬかが高く汚染されていないかどうか、少し気を使った方がよさそうです。

【タンポポ酒、梅酒などから微量に検出】

昨年採取した汚染されていただあろうと思われる材料を使って作ったお酒から、非常に微量ではありますが検出されました。
薬用酒や果実酒など、その材料からエキスがしみ出してくれるからこそ、その効果や味わいが現れるわけですから、セシウムが入っていたらそれも一緒にしみ出ているのは当然だろうと思われます。焼酎をいれたり氷砂糖を入れたり、汚染されていないものをかなり加えることで薄めているということがあり、測定室の測定器では検出できるギリギリぐらいの低い汚染値になったようです。

せっかく丹精込めて作ったお酒がセシウムで汚染されているという事実は実に悲しいことだろうと思います。ただ今回タンポポ酒や梅酒で検出されている数値は10Bq/kg程度ですから1リットル飲んで10Bqの摂取というレベルです。どんなに微量でも健康に被害を及ぼす放射能ですが、よほど飲みすぎない限りその影響はかなり小さいことは間違いないでしょう。飲みすぎた場合はアルコールの害の方がより心配になってくることでしょう。

【2回目の収穫の秋を迎えます】

昨年検出された食品がどのくらい減ってくれているのか、みなさん今後の測定結果に注目してください。気になる食品はぜひ測定室に持ち込んで測定してみてください。

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広場だより2号 巻頭寄稿文 測定室の活動報告(7月~10月)

測定室の活動報告(7月~10月)

西田照子

原発反対八王子行動を始めました!

9月14日(金)よりハカルワカル広場の有志で、原発反対八王子行動のデモを始めました。子安公園で6時に集合、JR八王子駅の南口を通り、東電多摩支社前を左折、保健所横を通り、京王八王子近くの船森公園で、解散のコース。子連れのママや年配の方など、官邸前に行きたくても行けない方たちが多く参加。警官も超スローペースを認めるなど、優しいデモになりました。毎週金曜日、原発反対の声を八王子からも上げていきましょう。皆さまもどうぞご参加ください!

食育フェスタ参加の件で保健所との交渉

八王子の「食育フェスタ」に測定デモをして参加しようと応募しましたが、展示パネルは認めるが、測定デモは認められないという回答です。理由は、「農業祭をやっており、測定で数値が出た場合風評被害が出る恐れがある。」というものです。数値が出たら、市民の健康を守るために何をなすべきか」を考えるのが、市民の健康を預かる保健所の仕事のはずです。私たちは、保健所と話し合いを持ち、測定デモの目的も説明しましたが、了解を得られず、残念ですが、参加しないことにしました。詳しくはHPの①保健所との交渉、②保健所の回答などをご覧ください。

①保健所との交渉 http://hachisoku.org/blog/?p=668
②保健所の回答  http://hachisoku.org/blog/?p=729

ハカルワカル祭にご参加ください!

八王子いちょう祭当日の11月17日(土)・11時より、ハカルワカル祭を開催します。場所は測定室です。測定の実演や、バザーを開催。お茶も出します!
いちょう祭の賑わいに測定室もあやかろうと言う企画です。

皆さまお祭り気分で、どうぞお出かけくださいませ!

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ハカってワカった話2号 たけのこ、新茶、土、誤検出

たけのこ、新茶、土、誤検出

二宮 志郎

4月12日~7月10日測定結果

前号の続きからこの原稿を書く時点まで(4/12~7/10)のデータの集計表を以下に示します。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 82 78 8
土混じり植物 4 4 4
土・その他 4 3 4
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 1 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 12 0 0
葉菜 31 7 2
根菜 20 2 0
果実 21 3 3
穀類 42 3 2
きのこ類 19 11 10
魚介類 5 0 0
肉類 0 0 0
卵類 1 0 0
水産加工品 2 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 5 1 1
穀類加工品 8 1 1
飲料 14 1 0
食品混合 3 0 0
茶葉 11 4 4
ペットフード 1 0 0
芽・茎野菜 30 14 12
海草類 1 0 0
食品・その他 11 2 3
植物葉 21 11 7
植物茎・枝 4 1 2
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 3 1 1
5 5 5
0 0 0
その他 0 0 0
総計 362 152 141

測定した総検体数は362です。この3ヶ月間はほとんど予約が空きになることはなく、測定日には5検体以上計り続けました。現在もほぼ3週間分の予約が一杯といううれしい悲鳴状態です。

【たけのこ】

測定室に持ち込まれる検体の中で、食品関係は季節を反映しているものがかなりあります。今回出てきているデータの中では、「芽・茎野菜」というのが30検体あり、そのうち14検体からCs137が検出されています。このほとんどは筍でした。「筍はあぶないらしい」という情報を得て心配になり測定に来られた方もたくさんいました。

Cs137+Cs134で56Bq/kgというのが最高で、30Bq/kg程度が八王子近辺の筍の一般的な汚染値でした。全て100Bq/kgの基準値以下に収まっていることは間違いありません。しかし、福島原発事故がなければ検出されるはずのなかった放射能です。「食べるのはひかえる」、「微量だから食べる」、どちらの選択をする人も、検出値を確認した時にはつらい表情をされていました。例年なら自分で掘った筍を食べる楽しみは格別なはずだったことでしょう。

来年の筍はどのくらい汚染が減ってくれるのか、多少は減ると期待できますが、どのくらいかは測ってみないとわかりません。来年の春の測定結果に注目してください。

【新茶】

椎茸やお茶で検出される傾向は前号に引き続き同じようにあります。今年の新茶はまだ測定数が少ないです。去年より汚染はかなり減っているものの微量な検出があるので、今後も測定を続けて注意していく必要があると思われます。新基準になり、一般食品とは違って飲む状態にして飲料水の10Bq/kgという基準の適用になりました。そのせいで、「不検出」として売られているお茶でも茶葉状態ではかなり汚染されているものがあって不思議はないですから、測定してみる重要度は高いです。

【土】

「土は必ずと言っていいほど汚染されています。」と、測定室でボランティアをしている人たちは毎回の様に口にしていますから、もうそれがあたりまえのような感覚になってしまっています。実際にはそういうことを知らない人の方が圧倒的に多いのでしょう。政府やマスコミはそういう事実を積極的に伝えません。「大地を汚してしまった」ということを直視して認めないで、「影響はない」というようなことだけ言いたいのです。
大地の汚染は遠く小笠原にまで及んでいることが私たちの測定でわかりました。小笠原の汚染は濃縮されている様な場所の土でやっと出てくる程度でしたが、放射能は1000kmくらいは平気で飛んでいくことが実際の測定で確認されたわけです。

【誤検出】

微量な値が検出された時、「誤検出」でないかどうかの検討がいつも必要になってきます。
実は今回の測定結果をまとめた表の中にもいくつかは誤検出と思われるものも入り込んでいます。その場で直ちに「誤検出」と判定できるものはいいのですが、スペクトルを眺めて慎重に判断する必要がある時もあります。

例えば、下のスペクトルは小松菜を測ってCs137が8.2Bq/kgと検出されてしまった時のものです。Cs137があれば662keV、 Cs134があれば605keVと796keVに山が出てくるのですが、それらしき山は見当たりません。微妙な盛り上がりを判断しようと目を皿の様にして何度も見たのですが、これで「セシウム有り」とはとても言えません。結果的に、コメント欄に「不検出」であるということを書きました。

限界値すれすれの微量なところの数値にはいつも悩まされています。

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広場だより号 巻頭寄稿文 測定室の活動報告(4月~6月)

測定室の活動報告(4月~6月)

西田照子

土曜日も測定開始

ご希望の多かった土曜日の測定を6月から開始しました。平日お勤めの方もご利用いただけます。心配していたボランティアも、平日は勤めだから、土曜日だけでもボランティアをしたいと希望される方もいて、無事、開室にこぎつけました。当面午前中2枠の測定ですが、どうぞご利用をお待ちしております。

維持会員200名を突破!

ハカルワカル広場は、子どもの内部被ばくを防ぐために設立されました。その為には多くの方に利用していただきたいと、測定料を安価にしています。それで、ボランティアによる無償の測定と、維持会員の皆様の財政的サポートが必須です。健全な運営には、200名以上の維持会員のサポートが必要でした。

その目標を僅か4ヶ月で達成!最近では、測定に来て、私たちの活動に共感して、会員になってくださるかたが増えています。皆さまのご支援に感謝です!

給食の測定方法で市と交渉

5月31日、八王子市の山野井学事課長と久間子ども家庭部課長がハカルワカル広場を訪問。その場で、八王子こどもの未来を守る会の方々や私たちボランティアスタッフで、「市が方針としている給食1食まるごとミックス測定はシンチレーション測定器では、食材の汚染を検出できないこと」を説明し、「給食の素材を測定して欲しい」と交渉しましたが、市の方針を変えることはできませんでした。測定そのものを目的とせず、子どもの内部被ばくを防ぐために有効な測定をして欲しいと、これからも訴えて行きます。

→HPの http://hachisoku.org/blog/?p=485

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ハカってワカった話1号 測定限界値、測定結果、ホームページで公開

測定限界値、測定結果、ホームページで公開

二宮 志郎

測定限界値について

放射能や放射線の測定が身近な話題になってしまって、「測定限界値」とか「検出限界値」というような言葉も聞きなれた言葉になっている人が多いようです。実は、限界値というのは測定の度に変わってくるものなんです。それでは「測定器を買う時に何で性能を見ればいいのだ」というので、カタログ値らしきものは存在します。

私たちの測定室で使っているAT1320Aのカタログ値らしき「限界値」ですが、取説の中にあります。

「試料1時間測定、統計誤差50%(P=0.95)、バックグラウンド測定3時間」という条件下で

1000cc容器 Cs134:4.0 Bq/kg Cs137:5.7 Bq/kg
500cc 容器 Cs134:20 Bq/kg Cs137:20 Bq/kg
100cc容器 Cs134:50 Bq/kg Cs137:52 Bq/kg

最初にあげている条件が非常に重要で、これを変えれば大きく違った限界値になります。
実は、この数値は英文マニュアルの方には出ていません。そして、測定器が出してくる結果の数値は上の条件よりかなり甘いところ(統計誤差100%)で検出、不検出の判定をしています。

おそらく日本の代理店がいろいろ悩んだ挙句の上で独自に条件を設定して限界値を決めたのでしょう。

3ヶ月近く測定室を運営してみて、私たちもその悩みが十分共有できるようになってきました。測定器が出してくる数値をそのまま記述していたら、実質的には「不検出」のものも「検出」という扱いにしてしまいます。「とにかく危ないものははじき出す」という目的の検査であれば、それでいいのですが、できるだけ現実の汚染状況を正確に伝えたい私たちの目的にはそぐいません。

統計誤差が50%を越えていても、スペクトルをよく眺めてみると「これはある」と言えそうなものがあります。和文取説で採用している条件「統計誤差50%」ですぱっと不検出にしてしまうのもまた問題です。実は、私たちが公表している測定結果で「検出」になっているもののかなりは「統計誤差50%」を越えています。

というわけで、これと言った明解な「限界値」はないのです。それでも、「ごちゃごちゃ説明は抜きに、ハカルワカル広場で使っている測定器の限界値はいくつよ」と聞かれることはあります。そういう場合は「1000cc容器で30分の測定でCs134+Cs137合算で約10Bq/kg」と答えています。かなりいい加減ですが、「ごちゃごちゃ言うな」と言われた場合の話です。

測定結果通知書と結果説明

私たちは、ボランティア測定員が機械的に判断して測定結果を記入できる基準を作り、それにしたがって測定結果通知書を記入しています。後はその場のボランティア測定員の知識で説明できる限り口頭で説明しています。さらなる説明は私がスペクトルを眺めながら自宅からインターネットでデータ公開ページ上に書き込んでいます。公開ページ上では説明しきれない時は、ホームページのボランティアブログのところを使って補足しています。

「測定して出てきた結果を写し書きして終わり」という世界にしてしまえば楽です。測定器が出してくれる印刷出力をそのまま渡すだけというのはもっと楽です。しかし、手間暇かけてもそうしないでできるだけ正しい情報をお伝えするようにがんばっています。

微妙な領域でよくわからないことは正直によくわからないとお話しますし、時には依頼者の人たちと話し合いながら結果を吟味しています。

ボランティア測定員も日々経験を積んでいます。毎日の様にスペクトルを眺めて経験を積めば、人間が百数十万円の機械に負けるなどということはありません。「私は理系な話はまったくダメ」と言っていた人たちでも、セシウムのスペクトルピークをしっかり説明できるようになってきています。

測定結果通知書を受け取ったみなさんは、わからないことがあったらどんどんボランティア測定員に質問を投げてください。ボランティア測定員も投げられた質問を考えることで勉強を重ねます。

4月までの測定結果

4月11日までの測定結果をまとめたのがこのページ右の表です。インターネットをアクセスできる方は http://goo.gl/B4Jxp でグラフと一緒に見ることができます。

測定した総検体数は260です。簡単な事の様に聞こえますが260検体も測定するのはかなり大変なことで、ボランティアが人たちが毎日測り続けた、貴重な成果です。

そのうちセシウム137を検出しているのは84検体、セシウム134もほぼ同じ数字です。

検出率は約32%で、だいたい持ち込まれたものの1/3くらいからセシウム汚染が検出されているということになります。
測定した検体の36%が穀類で13%が土・砂になり、この二つが群を抜いて大きな比率を占めます。
一方で検出された検体の中では、34%が土・砂で17%が果実、穀類が9%、きのこ類が8%と続きます。

測定依頼される多くの人の関心の中心が主食の米にあることがわかります。続いては庭や畑の土になるようです。土に関しては、八王子周辺の土壌がだいたい100Bq/kg程度の放射性セシウムで汚染されていることはわかっていたことなんですが、それを裏付けるような結果が出てきています。たまに100倍というレベルの濃縮が起こったと見られるホットスポットの土も見つかっており、最高はセシウム134と137合わせて9850Bq/kgという数字でした。

土に関して、100Bq/kgや200Bq/kg程度の土を除染する必要があるかどうか聞かれることがありますが、そこいら中が100Bq/kgの世界に生きているのに、それと同レベルのものを除染することにあまり意味はありません。「そこいら中が100Bq/kgの世界」になってしまっていることが問題なんですが、それが悲しい現実です。

舞い上がる土埃を吸うことを心配される方もいますが、土埃を吸ってもミリグラムの単位ですから、量的には6桁程度下がり、摂取量は小数点以下の世界になります。セシウムの場合吸い込むことによる危険性が食べることよりも大きくなる度合いはせいぜい10倍程度までなので、どう考えても食品の影響の方が大きいです。(せいぜい10倍程度までという説が多少揺らいでも結論に差は出そうにないです。)

いくらマスクをして土埃を吸うのを防いでも、食品から数ベクレル摂取したらその努力も水の泡です。そう考えると、やはり注意を払うべき中心は食品ということなのだろうと思います。

セシウム以外の核種を気にされる人もいます。プルトニウムなどは、その吸引の危険性が非常に大きいというのは事実です。しかしながら、八王子近辺では存在比率を考えるとセシウムに比べれば非常に少ない量になります。そういう観点からセシウムを越える危険性をもたらすものではないと言えます。

食品の中では、お茶・果実(主に柑橘類)・きのこ類(主に椎茸)の3種類が非常に高い割合で検出されています。

これらの中でもお茶はかなり高い汚染が検出されており、一番高かったものは、セシウム137+134で676Bq/kgという、3月までの暫定基準値をも越えていました。お茶は汚染が高いとは言ってもお茶の葉をそのまま食べるわけではありません。お湯で出して一杯分で飲む量となると、かなり低くなるということはあります。

お茶の次に高いのは椎茸で、これは干し椎茸だけでなく生椎茸でもかなり出ています。4月からの新基準値の100Bq/kgを越えるものいくつかありました。八王子近辺で原木も地元のものでそういう数値が出ましたから、椎茸をはじめとするきのこ類はかなりセシウムを濃縮して取り込んでいるように思われます。

柑橘類関係はかなり微量で10Bq/kg~20Bq/kg程度なんですが、八王子近辺で採れたものからも出ています。皮に対して実の部分は6割程度の比率で出てきています。

穀類をたくさん測った中には、検出されたものもいくつかありました。かなり微妙な検出値が多く、検出されたものもほとんどが10Bq/kg~20Bq/kg程度のところでした。文科省の航空機モニタリング調査による土壌汚染マップで汚染が濃そうなところから出がちであるというのはありそうでした。

「10Bq/kg程度のものを食べて大丈夫かどうか」という問いには測定室見解としての回答は出ません。私は「ICRPの世界で大丈夫と考えるのでしたら、たぶん問題ないでしょう」と答えることもあります。ただしそういう時にはICRPがどういう組織なのか、預託実効線量という形でベクレルをシーベルトに変換することの怪しさも説明をするようにしています。

「汚染があるとわかったものはできるだけ食べたくはない」というのはみなさんが共通に思うことでしょうが、いろいろなものが汚染されているのでゼロを求めても無理ということはあります。ゼロが無理な時にゼロを求めて人間関係を壊したり、余分なストレスを蓄えてしまったら、元も子もありません。もちろんゼロ(事故による影響分)を無理にしてしまったことに対する「被害者としての責任」の追求と「加害者としての反省」が必要であることは言うまでもありません。

微量の検出値を公表すること自体を「風評被害を煽っている」と言う人たちもいます。汚染の実態を正しく知らせることがそういうことにつながるとは思いません。実態を正しく把握して、一人一人が自分の頭で考えられる様にすることこそが「風評被害」を防ぎます。「会津のお米10B/kg未満不検出」こういう事実を知らせることと、有名人がテレビで福島産を食べることと、どちらが「風評被害」を作るのでしょうか。「有名人にテレビで食べさせることで…」という発想には、「人々はアホで自分たちは賢い、原子力政策を決めるのは賢い自分たち」という原子力村の発想が見える気がします。

微量検出された食品に関してどうするのか、生産者とともに東京電力や政府に補償を求めるか、健康被害がゼロではないが生産者との痛み分けで食べるか、生産者には申し訳ないとは思いながらそういうものは避けるか・・・。人によっていろいろな対応、考え方があります。そこのところもオープンに話をしながら、それぞれの自己決定を尊重しつつも、「福島事故の後始末をみんなでどうやっていくのか」考えていけるところが私たちの測定室だと思っています。

ホームページでのデータ公開

この冊子の限られた紙面でたくさんの測定結果についてお伝えしきることはできません。毎日の測定データは、たいていその日のうちにホームページから「測定結果を見る」をクリックすることで見れる様にしています。インターネットにアクセスできる人は、ぜひ活用してみてください。

測定依頼の方の感想

ずっと不安を覚えつつ、行動を起こしてこなかったのですが,こちらの広場の存在を偶然知ったおかげで,ようやく測定していただくというアクションに移れました。ありがとうございました!皆様の行動力に敬服します。(Hさん)

地元(相模原市)でも測定室を作りたいと思いながらもなかなか一歩が踏み出せず‥‥お隣の八王子市でこのような場所を作ってくださりありがとうございます。これからいろいろ勉強していきたいと思います。何よりも確かな事実・情報が頼りになると思っていいます。測定結果の公表も助かります。がんばってください。(Yさん)

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