ハカってワカった話11号 2014年9月24日~11月7日測定結果 日野の栗

日野の栗

二宮 志郎

9月24日~11月7日測定結果

測定データの集計表は2014年9月24日〜2014年11月7日分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 24 21 20
土混じり植物 0 0 0
土・その他 0 0 0
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 0 0 0
葉菜 1 0 0
根菜 1 0 0
果実・果菜 5 3 2
穀類 11 1 0
きのこ類 8 2 1
魚介類 7 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 0 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 1 0 0
穀類加工品 0 0 0
飲料 0 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 2 2 2
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 1 0 0
海草類 0 0 0
食品・その他 2 0 0
植物葉 1 0 0
植物茎・枝 1 0 0
植物根 2 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 0 0 0
0 0 0
1 0 0
その他 0 0 0
総計 65 29 25

【日野の栗】

八王子近辺の栗は今までに何度か測定したことがあるのですが、検出になったことはありませんでした。震災の翌年の2012年では八王子の栗を3検体測定していますがいずれも不検出でした。

今回日野の栗で微量とは言え検出されたことは少し驚きでした。その栗のスペクトルを少し見てみましょう。

下のラインがバックグランド、上のラインが栗を測定した時のスペクトルを示しています。バックグランドに対して高く山になって盛り上がっているところが何らかガンマ線が出ていると考えられます。微量に検出される時の特徴ですが、セシウムよりも自然放射能の方が強く出て、それと見分けるのが難しくなっています。矢印を書き込んだセシウム137のスペクトルである662keVのところが、左のビスマス214の影響と思われる山の下がってくる曲線上にあります。ここで少し踊り場高原のような部分が作られていますが、それがセシウムの存在を示します。踊り場高原がなければ「検出」と出ても誤検出と判断するところです。

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広場だより11号 巻頭寄稿文 映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」

原発計画を阻止した町が30以上もあった!

映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」

監督 かさこ

原発計画がありながら計画を阻止した町が30以上もあることをご存知だろうか。私は恥ずかしながら2011年に福島で原発事故が起きる以前はまったく知らなかった。

かつて日本各地に原発計画が持ち上がったのは数十年前のこと。高度経済成長期に、石炭や石油に依存せずに発電できる原子力は、輝かしい未来のエネルギーとして喧伝された。当時はチェルノブイリ原発事故も福島原発事故も起きていない。だから多くの国民は原発にもろ手を挙げて賛同したと思っていた。

ところが違った。もうその頃から原発の危険性に気づいた住民がいて、原発反対運動を行っていた。しかも国策で進められようとしていた原発計画を30以上の町が阻止したという事実に私は愕然とうちのめされた。原発の安全神話のウソをすでに見抜いた人がこんなにも多くいた。「いつか必ず事故が起きる。だからこんな危険なものを建てるわけにはいかない」。その事実を知った時、福島の事故は防げたのではないか。そんな悔しさがこみ上げる。にもかかわらず、未だに原発神話にしがみつき、原発再稼働が次々と行われようとしている。

原発計画を葬り去った住民は当時、何を思い、原発に反対したのか。30以上の町の中で、海を挟んで互いに協力し合った和歌山と徳島の住民にスポットを当て、当時の話を聞いた。それをまとめたのがドキュメンタリー映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」である。

多額の補償金を積まれながらも彼らが断固として原発に反対した理由。それは豊かな自然や故郷を守り、子や孫に恥ずかしくない大地や海を引き継ぐということだった。しかし当時はそうした考えを嘲笑する人もいた。「日本で事故が起きるわけがない」「事故が起きても町に人が住めなくなるようなことはない」。しかし彼らの懸念は2011年に現実のものとなった。

私は福島原発事故により高放射線量のため人が住めなくなった「死の町」=福島原発20キロ圏内に一度、事故後に訪れたことがある。そこで見て驚いたのは「ここは北朝鮮か」と思うほどおかしな原発賛美看板だった。「原子力豊かな社会とまちづくり」「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しい理解で豊かなくらし」。悲しいかな、原発で豊かな町になるはずが、ここは今、人が住むことのできない立入禁止エリアとなった。この現実を前にして、故郷を失うほどのリスクを背負ってまで原発を再稼働する必要はないと確信した。

原発事故対応した当時の首相菅直人氏が著書で「首都圏3000万人を避難させることまで考えた」との文章を見て、己の危機意識のなさにうちのめされた。しかもたまたま運が良かったから首都圏は避難させないで済んだのだ。原発リスクは原発がある町や県だけの問題ではない。

「福島で原発事故が起きたにもかかわらず、なぜ原発再稼働させたのか?バカじゃないの!」と数年後に子や孫に後ろ指を指されないためにも、今、大人たちが自分たちのためではなく子や孫に安全な暮らしを引き継ぐため、原発問題を考えなければならないと思う。そのきっかけに映画「シロウオ」をご覧いただけたら幸いだ。

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ハカってワカった話10号 驚きのコシアブラ、ラドンガスについて

驚きのコシアブラ、ラドンガスについて

二宮 志郎

5月1日~8月20日測定結果

測定データの集計表は、2014年5月1日~2014年8月20日分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 31 27 28
土混じり植物 1 1 1
土・その他 12 11 11
泥、泥水 3 3 2
池水、川水 1 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 3 0 0
葉菜 6 1 1
根菜 5 0 0
果実・果菜 20 0 0
穀類 16 2 1
きのこ類 2 0 5
魚介類 2 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 1 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 1 0 0
穀類加工品 4 0 0
飲料 2 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 4 0 0
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 9 1 2
海草類 0 0 0
食品・その他 2 0 0
植物葉 23 5 4
植物茎・枝 1 0 0
植物根 2 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 0 0 0
1 1 1
3 3 2
その他 6 4 4
総計 161 59 56

【驚きのコシアブラ】

「茨城産の山菜で、別に乾燥・濃縮されているようなものでもない普通の生の葉っぱで、セシウムが合算で464Bq/kg」
というのを聞いた時、最初は何か測り間違いではないかと思いました。「関東の植物に出てくる量としてはあまりに高すぎる」と思ったのでした。

しかし、いろいろ調べていくとコシアブラというのは非常に激しく土壌のセシウムを吸収する樹木で、「除染に使えないか」という期待もあるような植物であることがわかりました。実際にコシアブラを測った測定データもわずかながらあって、それらはいずれもかなり高い数値を示していました。

そこまでわかって初めて、464Bq/kgというのを「あり得る」数値として見つめなおすことができました。今まで2年以上測定室を続けていながら、こういうセシウム高吸収の山菜があることを知らなかったことは少し恥ずかしい思いでした。一方で、私達ですら知らなかったということから、一般の人たちでこのコシアブラの事実を知っている人は非常に少ないと思います。「珍しい山菜をいただいた」などという機会に不用意に食べてしまっている人も多いことでしょう。

もちろん毎日食べるような人はまずいないと思いますから影響は限定的だと思いますが、これほどはっきり高レベルの汚染がわかっている山菜が存在するということをどうして消費者庁は強く警告しないのでしょう。またマスコミもその事実を取り上げないのでしょう。

その理由の推測は読者にお任せします。私達としては、「コシアブラはセシウム高吸収」という事実をみなさんの頭の中の忘れないところにしまっておくことをおすすめします。

コシアブラの様な植物が他にもある可能性は大です。珍しい食品などで気になるものがある場合、是非測定室に持ってきて測定してみてください。自分たちで調べてわかったことを共有していくことの重要性は、今回のコシアブラの件を見ても明白です。

【ラドンガスについて】

私達は放射性セシウムを測定している都合上、この放射性物質に関してはかなり勉強してきました。体内被曝した時の危険性の評価に関しては学者の中にも諸説あるくらいですから、ハカルワカルに集まってくる人の捉え方もいろいろです。

ただはっきり誰もが考えることは、「こんなものを自分の家の庭にばらまかれるのはたまったものではない」ということ、そして同時に、「他人の家の庭にばらまくようなことも決してしたくない」ということです。「自分が嫌なことを他人に強制したくない」というのは誰もが持っている基本的な道徳観だろうと思います。どういうわけか日本の首相は例外のようで、「日本がダメなら海外で」と率先して日本の原発を海外に売り込むのに熱心なようです。

「世界一安全な原発だから、決して放射性セシウムの様なものをばらまく様な事態は起こさない」と心の底から信じているのであれば、首相にもまだ言い訳の余地はあるかもしれません。しかし、仮に原発が絶対に事故を起こさない安全なものであるとしても、原子炉の燃料となるウランを掘り出すところから始まる原子力発電の様々な工程が、一部の人達に多大なる迷惑を押し付けることなしには成り立たないことははっきりしています。

ウラン採掘現場だけをとってみても、イエローケーキを作った後の残滓を広大な溜池のようなところに廃棄している様子を見て、あれが自分の町に来ても歓迎すると言える人がいるでしょうか。景観を著しく破壊するだけではなく、その残滓の中には大量の放射能があり、放射性のラドンガスが周辺に放出されています。

そこへの想像力を働かせるために、ラドンガスの危険性も少し知っておいて欲しいと思います。

ラドンガスの危険性はWHOの調査で明白になっています。WHOのラドンハンドブックには、「全肺がんのうちラドンに関係したものの割合は、国のラドン濃度平均および計算法の違いによって、3%から14%の間と評価されている」、「ラドンガス濃度が100Bq/m3増加するごとに肺がんリスクが10%〜20%程度増大する」とあります。

ウラン鉱山近辺になると、ラドンガス濃度が数万Bq/m3のレベルに及ぶこともあります。これをよその国の一部の地域の人たちに押し付けて、「原子力はクリーンなエネルギー」と言っていることは、あまりにも恥ずかしいことでしょう。

ハカルワカルではラドンの測定はできませんが、その存在を示す娘核種のビスマス214、鉛214などをスペクトルで知ることはできます。多少のラドンガスには曝されながら生きていることを実感できます。あくまで「多少」です、私達の場所では。

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広場だより10号 巻頭寄稿文 「ジャビルカの背景と現在」

「ジャビルカの背景と現在」 講演の主な要旨

京都精華大教授 細川弘明

6月21日の「ジャビルカ」の映画会で、ジャビルカの日本語監修をされた細川弘明先生に、ジャビルカの背景、またその現在について講演をいただきました。以下はその要旨です。(紙面の都合上、主要な点だけに絞りました)

【核燃サイクルのウソ】

電力会社が出す、核燃サイクルのイラストには二つのウソがある。一つは、ウラン採掘→濃縮→原子力発電→再処理→再使用と、まるでリサイクルできるかのように書いてあるがこれが大ウソ。再処理後の再利用は現在のところできていない。二つ目のウソは、この各段階(採掘、製錬、発電、再処理など)のそれぞれに異なった種類の核のゴミが出ることが書かれていない(日本政府は、核のゴミの処分方法を示していない)。 採掘より以前のウラン鉱の探査の段階から核のゴミは出る。そして環境を汚染する。特にウラン採掘の残土はアボリジニーを環境汚染、人体への被ばくという形で苦しめている。(アボリジニーは川の貝や水鳥をとって食べるため、汚染の影響を受けやすい)原発は最初の段階から人体を危険にさらすことを前提にした発電である。

【先住民アボリジニーとウラン鉱山】

 ジャビルカ(オーストラリアの北部にあるウラン鉱山)は1998年の反対運動によって、現在は採掘が凍結されている。しかし、白紙撤退ではないので、注視が必要。もう一つのレンジャー鉱山は今も今後も採掘予定。ここは、日本の九電、関電などがウランを買い付けている。

オリンピックダム(南部にある鉱山)は、東電などが買い付けていたが、アボリジニーにとって、生きるために大切な水が、ウラン採掘と製錬に大量に必要なため、枯渇の危機にある。また、製錬工場は化学プラントなので、大量の酸性の汚染水が出るが、ときどき放流するため、川や環境を汚染し、アボリジニーを
苦しめている。

【主なQ&A】

Q:アボリジニーは採掘現場等で
雇用されて、健康被害が出ているのか。
A:基本的に地元の住民を採掘作業にあてず、都市の若者を18か月の短期契約で雇用。採掘と罹患の因果関係がわからなくされている。

Q:オーストラリアのウランはどの国に最も輸出されているか?
A:以前は日本だったが、今は、中国とインドが主な輸出先。

Q:中国ではチベットがウラン採掘場とごみ処分場、ウイグルが核実験場か?
A:そうだ。世界的に見ても、核保有国がごみ処分場、ウラン採掘場、核実験場とは重なっていない。アメリカは本来、先住民の地であるネバダ砂漠を実験場とし、旧ソ連はカザフ人が住む、カザフスタンで実験した。イギリスの核実験もオーストラリアの砂漠でおこなわれ、アボリジニーが被曝した。(ハカルワカルだよりの担当者が細川先生のご許可を得てまとめました)

ジャビルカ上映会によせて

松平 久重

お花見デモで二宮さんを見かけて思わず「お手伝いをしましょうか」と言ってしまったのが運の尽き。それから約2か月間、「ジャビルカ」が後頭部におんぶお化けのようにとりついて離れないことになります。テニスで汗を流している時や忙しくしている時以外、ふと自分に帰ると「ジャビルカ」が頭を持ち上げます。どうやって資料を集めようか、どの程度でよいのか、暗中模索。その間、細川先生の参加が現実的になったり、二宮さんの不在(出張)の可能性が出てきたり。

兎も角調査を進めようと思い、日野図書館に「原子力年鑑」・「原子力市民年鑑」を調べに行き、雑誌「オルタ」のバックナンバーを取り寄せ、また、ネットで「ジャビルカ」を約100項目当たったり、「ジャビルカ通信」を全て読んだり、「世界のウラン鉱山」をチェックしたり、関連項目を探したりしていると芋づる式にどんどん事実が浮かび上がってきました。ウラン鉱山採掘でどんなに人々が苦しんでいるか、胸にこみ上げるものが多々ありました。そうか、この気持ちを、当日、映画会に来てくれる人に訴えればいいのか。あとは大事な事実を選び、アレンジして、せりふに仕立てあげるだけでした。

当初五分間の約束が、結局10分近くになってしまいましたがどれも外せない事ばかりでした。申し訳ありませんでした。しかし参加者の反応がとても素晴らしく、「真摯に聞いてくれている」ことを肌に感じていました。特にアンケートにこう書いてくれた人がいたそうです。「福島の人々を見捨て、踏みにじっているのと同じだ」。私が言おうとして言わなかったことが伝わった瞬間です。感動でした。このような機会を与えてくれた「ハカルワカル広場」に感謝!ありがとうございました。

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夏休み こども企画 ソーラークッカー工作 講習会

ソーラークッキング講習会チラシ3

太陽の光でクッキングしてみよう!

「放物面ソーラークッカー」を工作して、自分で作ったソーラークッカーを使ってその場で焼き芋を作って食べます。

太陽のパワーを体験して、自然エネルギーについて楽しく学ぼう!

日時: 2014年8月26日(火)10時~12時半 *雨天の場合28日(木)同じ時間

対象者: 小・中学生(小学生は必ず保護者同伴)

定員: 8名(代替日も参加可能な方)

場所: ハカルワカル広場

参加費: 200円(材料費実費)

持ち物: 30cmものさし、はさみ、ネームペン、カッターナイフ、サングラス、軍手または鍋つかみ、(持っていない人には貸出しします。サツマイモアレルギーの方はご相談ください)

お申込み:

ハカルワカル広場

電話 042-686-0820(火~土: 10時~15時)

メール hachisoku@gmail.com

 

ハカってワカった話9号 今年の筍は?、桜の花びら、定点観測の勧め

今年の筍は?、桜の花びら、定点観測の勧め

二宮 志郎

2月1日~4月26日測定結果

測定データの集計表は2014年2月1日〜2014年4月26日分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 31 27 27
土混じり植物 3 2 2
土・その他 2 2 2
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 2 0 0
水・その他 0 0 0
葉菜 3 0 0
根菜 2 0 0
果実・果菜 2 0 0
穀類 10 1 1
きのこ類 7 7 5
魚介類 2 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 1 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 1 0 0
穀類加工品 5 0 0
飲料 2 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 1 0 0
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 11 4 3
海草類 0 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 5 4 3
植物茎・枝 1 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 1 1 0
植物・その他 3 2 2
2 2 2
0 0 0
その他 5 4 3
総計 105 56 50

【今年の筍は?】

春になって筍の測定も始まりました。まずは、去年・一昨年の筍の測定結果をおさらいしてみましょう。

(最高値、平均値の単位はBq/kg)

測定数 Cs137検出数 Cs134検出数 Cs137最高値 Cs137最高値
2012 25 14 12 35 16
2013 16 4 1 21 12

一昨年はだいたい半分程度から検出、昨年はだいたい1/4程度から検出という感じでした。今年は今までのところ6検体測定して半分の3検体から検出されていて、Cs137の平均値は9Bq/kg程度です。もう少し測定数が増えないと傾向についてコメントするのは難しいところですが、どうやら今年も微量ながら検出が続きそうです。

毎日食べるのでなければさほど気にすることもない汚染量だとは言え、こんな数字を気にせずガバガバ筍を食べることができる日を早く取り戻したいですね。

【桜の花びら】

八王子の桜の花びらを3回測定しているのですが、Cs137+Cs134の平均値で54Bq/kgというかなり高い数字が出ています。これらの花びらはいずれも地面に落ちたものをかき集めたものなので、花びらの表面に土埃が付着していて、その影響があると思われます。
1リットル容器に桜の花びらを詰め込んで400g程度ですが、そこに200Bq/kgの土が入り込んだと仮定してみると、土が100g入り込んだ場合で+50Bq/kgになります。

100gの土が紛れ込んだら、それはもう目で見てもはっきり土混じりであるのがわかるでしょう。ですから、そこまでの紛れ込みはないと思われます。そう考えると、やはり桜の花びらにかなりの汚染が出ていると考えるのが妥当な様に思えます。

桜の花は微量な放射能に反応して異常(花弁数が変わったり、雄しべの花弁化が起こったりする)を起こすものとして、以前から放射能の調査に使われています。たんぽぽ舎呼びかけによる「さくら調査ネットワーク」は2004年から調査を続けています。異常花をつける率が通常は0.01%程度らしいのですが、近年の調査ではとても高い数字が出ています。原発周辺地域で高くなる傾向があるようにも見えるのですが、原発と関係ないところでも高い数字が出ていたりします。異常花をつける原因は放射能だけではなく土壌汚染やダイオキシンも影響しているらしいということで、なかなか判断が難しいところです。

興味のある人はたんぽぽ舎のホームページ http://www.tanpoposya.net/ に行けば調査結果をダウンロードできますから、是非じっくりいろいろな角度から眺めてみてください。

【定点観測の薦め】

ご存知の様に、最近は一部を除いて食品から検出されることはめったにありません。この号で紹介した筍など、今でも出やすい食品がありますが検出値は微量になってきています。こういうごく一部の汚染を見つけて公表していくことは測定室にとって非常に重要な活動です。

同時に、福島事故の影響が長期間続いていることをはっきりした形で示していくためのデータ収集も大きな役割だと思っています。その意味で呼びかけているので土壌の定点測定です。

半年に一回程度、自分の身近なところで土を採取して、測定室で測定してその記録を撮り続ける活動をみなさんにお願いしたいのです。できるだけ掘り返されることがないような場所で、表面から5センチに近い一定の基準で土を採取できるところを選んでください。一度採取した後に土を戻した場所は、掘り返したことで条件が変わってしまいますから、次回の時はその近辺の別の場所から採取します。長期間採取し続けるとして10ヶ所以上掘れる場所があるところを選ぶのがいいでしょう。

測定データは個人的に記録して観察してくださるのでもかまいません。測定室で定点観測点として登録してくだされば、測定室で地図上にデータを記録したり、観測点の変化の様子を調べてみなさんお知らせすることができます。

測定室で定点観測点としての登録を申し出てくだされば、定点観測番号を発行すると同時に、その場で測定点の場所をお聞きして正確な緯度と経度を調べて記録します。

測定点を増やせば、八王子近辺で土壌汚染の変化具合を把握できるようになると思います。また「汚染が消えてない」という
現実を見つめ続けることもできると思います。是非ご協力よろしくお願いします。

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広場だより9号 巻頭寄稿文 冊子『放射能ってなんだろう?』編集 裏ばなし

冊子『放射能ってなんだろう?』編集 裏ばなし

維持会員 石井 暁子

 昨秋のある晩、西田さんからお電話をいただきました。「ハカルワカル広場で子ども向けに放射能のことを解説する小冊子を作るので、編集を一緒にやりませんか?」と。とっさに面白そう!と思いつつ、私でお役に立てるのかしらと不安もありましたが、「みんなでやるから大丈夫!」という西田さんの力強いお言葉を信じて、小冊子チームに入れていただくことになりました。

 メンバーは西田さん、二宮さん、鈴木さん、イズミコさん、鵜飼さん、石井の6名。集まっての編集会議は10月25日から始まり、全6回。あとはメールのやり取りで内容を詰めて行きました。話し合いは、自由闊達、言いたい放題、時々脱線で、ユーモアやら勘違いやらに溢れたとても楽しいものでした。その自由で楽しい雰囲気の中で、いいアイデアがポンと飛び出すという感じで、「ハカルちゃん」と「ワカル先生」のやり取りにするというアイデアもそんなふうに生まれました。

 冊子作りに関してはほぼ全員が素人で、何からどう始めていいかわからない私たちでしたが、さすがはプロのイラストレーター•イズミコさん。まず始めに、仮決めのタイトルや章立てを入れた大まかな冊子の形を作ってくれました。これを見たみんなは大喜び。「あとは文章を入れるだけだから、半分できたも同然だわ!」と喜ぶ西田さん。

(このときイズミコさんは内心「えっ?まだまだこれからが大変なんだけど…」と少し慌てたそうです。後日談。)
けれど、具体的な冊子の形が見えたことで、やるべきことがはっきりと分かるようになりました。それぞれ担当の章の原稿を書き、見せ合っては意見し修正し、だいたい形が整ってきて、あとはメインの章になる「放射能ってなに?」の二宮さんの原稿を待つばかり。1月9日に二宮さんから第一稿が送られてきました。それまで、ハカルちゃんとワカル先生の、のんびり、まったりとしたやり取りでまとめていたので、「ラジ男」の登場は衝撃的でした。これをどう違和感なくおさめるか?が急遽大きな課題に。でも、

 二宮さんの原稿の勢いと面白さを活かさない手はない、ということで全員一致したので、ほかの部分の言葉遣いなどを変えて、ワカル先生を少しワイルドにしました。

 また、もう一つ悩みの種となったのが、
この原稿にイズミコさんがつけてくれたイラスト、ラジ男の顔の色でした。私は「ラジ男」という名の暴れ者の顔が青いことに違和感をもったので、何人かの子どもたちに意見を聞いてみたところ、怖い、気持ちが悪すぎる、という返事。けれど茶色やオレンジにしてみたら、どうも迫力がない。

 結局、イズミコさんの色のセンスとラジ男の生みの親である二宮さんのご意見で、顔の色は青にすることになり、替わりに名前の方を「怪人ラジ男」としました。(怪人なら顔が青くてもいい、という子どもたちの助言もあり。

 こうして冊子『放射能ってなんだろう?』は出来上がったわけですが、小冊子チームのみならず、助言を下さり、応援して下さった方々、協力してくれた子どもたちのアイデアや想いもいっぱい詰まった、充実した内容の冊子になったと思います。
この冊子作りに関わらせていただきましたことを心より感謝申し上げます。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

ハカってワカった話8号 微量がしぶとく残る柑橘類、検出された食品

微量がしぶとく残る柑橘類、検出された食品

二宮 志郎

10月25日~1月31日 測定結果

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 40 38 38
土混じり植物 4 4 4
土・その他 0 0 0
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 1 0 0
葉菜 0 0 0
根菜 3 0 0
果実・果菜 33 8 10
穀類 33 7 4
きのこ類 8 5 3
魚介類 7 1 1
肉類 1 0 0
卵類 1 0 0
水産加工品 1 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 1 0 0
穀類加工品 3 0 0
飲料 3 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 3 2 1
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 0 0 0
海草類 1 0 0
食品・その他 1 0 0
植物葉 3 1 2
植物茎・枝 0 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 3 1 1
2 2 2
0 0 0
その他 7 6 6
総計 159 75 72

測定データの集計表は2013年10月25日〜2014年1月31日分になります。

【微量がしぶとく残る柑橘類】

ハカルワカルだより第4号で、柑橘類に関して「2013年産になると大半は不検出になるのではないか」と書きました。確かに2013年産で検出されるものはかなり減っていますが、まだ微量に検出されるものが残っています。八王子産では特に柚子の微量汚染が目立ちました。いずれもセシウム137と134の合算で10Bq/kg前後で、数値にあまり信頼性がない限界値すれすれあたりの検出値でしたが、スペクトルの観察からははっきりセシウムの傾向が出ていました。

1年目30Bq/kg,2年目20Bq/kg,3年目10Bq/kgという感じで来ていることを考えると来年こそは不検出になるでしょうか。

【検出された食品】

この期間中に検出された食品のリストを次ページに載せます。
汚染値の高いお茶は2011年産ですから、驚くにはあたりません。Cs137の半減期が30年と長いせいで、保存しておいても減ってくれないことを示しています。

南相馬の玄米で多少出るのは仕方がないところでしょう。むしろ、あれだけの汚染があってこのレベルに抑えられていることが驚きです。農家の人達の並々ならぬ努力のたまものでしょう。

白米だと一桁ですから、検出限界スレスレです。ぬかになると100Bq/kgを超えてきています。玄米と白米の差の部分が濃縮されているわけですから、当然と言える数値でしょう。ぬか漬けをつけるとした場合、ぬか漬け用のぬか床は100%ぬかではない分薄まるでしょう、そこからさらに漬けられた野菜への移行率(これはかなり高いらしい)が効くので、結果的には食べるぬか漬けそのものが100Bq/kgを超えることはないでしょう。しかし、数十Bq/kgには行くと思っておいた方がいいでしょう。

ワカサギは一部の湖では依然として高い数値の検出が続いている魚です。水の入れ替わりが遅い湖で特に汚染が長引いて続いているようです。

湖の生き物で、我が家のペットとして最近やってきたカメのことがふと気になりました。カメを殺してカメ肉を測るようなことをした人はいないだろうと思いますが、はたしてカメたちはどのくらいの汚染を被っているのでしょうか。カメに癒されながらも、人類の罪深さを感じずにはいられません。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより8号 巻頭寄稿文 2013年度のハカルワカル広場の活動を振り返って

2013年度のハカルワカル広場の活動を振り返って

西田照子

         
開室2年目の2013年も、多くの課題とそれへの対応に追われた1年間だった。振り返って、これからの方向を探るよすがにしたいと思う。自分の子どもだけでなく「みんなの子どもを守りたい」、そんな願いをもって始めた測定室、しかし、現実は厳しいものだった。

測定活動--927件を測定

忘れもしない2013年の最初の開室日。一件も測定予約が入っていない。それまで1,2週間先まで予約が入っていたのに。何故? 端境期だから?または、原発への関心の風化から? わからない、でも、何か対策を打たなければと、春のキャンペーンと銘打って、新聞折り込み広告をしたり、維持会員測定料金を500円に値下げしたりした。そのうち作物の収穫期となり、測定が入るようになった。そして、2013年度は927件を測定。(2012年度は1280件)。すべて毎日のボランティアの地道な活動の成果である。また、自主プロジェクトとして、土壌測定を八王子・子どもの未来を守る会との共同プロジェクトとして始めた。公園の土を年2回経年的に測定している。山地の土壌測定も協力者を得て行っている。また、鉛遮蔽により検出限界値を下げる工夫を行った。

イベント(映画会、測定会)の実施へ

原発と放射能への関心をもっと持ってもいたいと、映画会を2ヶ月に1回実施することにした。第1回が「内部被ばくを生き抜く」、第2回が「福島、六ヶ所、未来への伝言」。第3回「ミツバチの羽音と地球の回転」。第4回「シェーナウの想い」、そして第5回は、北野ホールで、「放射線を浴びたX年後」を予定している。また、親子放射能測定体験(野外測定会)も実施。1回目は大泉寺(7月6日)、2回目は雨で断念。事実上の2回目は、11月23日、高尾天神社にて実施した。いずれも参加者には好評で、放射能への理解を深めてもらったと思っている。

月1回のお茶会の充実

昨年に引き続き、毎月第1土曜日にお茶会と称する学習会を実施している。二宮さんの丁寧な資料作成に基き、前月の測定データを学び、また、時々刻々変わる原発からの放射能について学び、参加者の質問に答えるなど、内容はますます濃いものになっている。

ボランティアと維持会員

現在、ボランティアは、通常シフトに入っている方が約25人、シフトに入らす会報のレイアウト、チラシデザイン、小物やジャムを作って資金カンパをしてくださる方などが23人、計50人弱である。また、運営を資金面で支援してくださる維持会員が237人(2013年12月31日現在)である。ボランティアの献身と維持会員の支援こそ、ハカルワカルのエンジンであると思う。

測定器の貸し出しなど

TC200、TC300の高性能測定器(線量計)を貸し出し、市民の測定活動を支援している。また、RadilogWalker(地表線量測定装置)を開発、広範囲の瞬時の地表線量測定(自転車に乗りながらの測定)を可能にした。(8ページに詳細を記載)

交流の広場に

放射能についての不安を抱え相談に来る方、見学に来る方と、測定以外の来訪も多い。たくさん喋ってすっきりしたという方もいる。そういう気軽な市民の交流の広場にもなっている。さらに、毎週金曜日の金八デモ(原発反対八王子行動)にも協力している。

広報・啓発活動

会報は昨年に続いて3カ月に1度維持会員へ活動報告として発行している。さらに、ホームページを充実させ、すべての測定結果を公表すると同時に、さまざまの活動の広報、情報発信も行っている。また、パルシステム東京の助成金を得て、子供向け小冊子「放射能ってなんだろう?」を刊行予定である。子どもに放射能の危険を知らせ、身を守る術を修得してもらいたいと願っている。

以上のように、測定活動により、客観的な事実を知らせながら、イベント、お茶会、広報活動にも力を注ぎ、放射能についての関心を喚起し続けたと思う。また放射能への不安についての相談にも応じ、交流の場となっている。ハカルワカルの進むべき方向はこの延長上にあると思う。

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ハカってワカった話7号 鉛遮蔽の強化、微量測定の世界

鉛遮蔽の強化、微量測定の世界

二宮 志郎

測定データの集計表は7月~10月分になります。

7月25日~10月24日 測定結果

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 38 36 36
土混じり植物 2 1 1
土・その他 1 1 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 0 0 0
葉菜 4 0 0
根菜 10 2 0
果実・果菜 28 1 0
穀類 23 2 1
きのこ類 38 31 27
魚介類 6 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 2 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 3 0 0
穀類加工品 10 0 0
飲料 2 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 8 2 2
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 0 0 0
海草類 1 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 4 2 1
植物茎・枝 0 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 3 0 0
0 0 0
0 0 0
その他 3 1 2
総計 190 80 71

【鉛遮蔽の強化】

AT1320Aの鉛遮蔽は5センチと十分な厚みがあるのですが、センサーの下部だけは遮蔽が少し不十分でした。この部分を手作りの鉛遮蔽強化を施すことで効果を上げている、という話があちこちから聞こえてきましたので、ハカルワカルでもそれをやってみました。

9月11日から鉛遮蔽強化後の測定が始まっています。以前は1000g30分測定のCs137の測定下限値は4.6Bq/kg程度でしたが、遮蔽強化後は3.8Bq/kg程度に下がっていますから、2割程度の改善になっています。1時間測定を行えば、この値を2.9Bq/kgと3を切るところまでもっていけるようになりました。

【微量測定の世界】

鉛遮蔽強化のおかげでCs137の測定下限値が3Bq/kg程度の測定が可能になってきましたが、この下限値すれすれあたりの数値が出る測定になってくると、それが本当にCs137による数値なのかどうかを判定するのが非常に難しくなってきます。シンチレーション式測定機である以上どうにもならない分解能の限界があって、セシウムのスペクトルの近傍に紛らわしい放射性物質があるとその影響で誤検出が出るのは避けられません。特に問題になるのがビスマス214というウラン系列の自然放射能とタリウム208というトリウム系列の自然放射能です。こういう自然放射能は土に入っていたり、雨水に混じって降ってきたりしています。

最近、ハカルワカルで測定した後、新宿代々木市民測定所のゲルマニウム測定機で測定してもらった検体が何検体かあります。その一つが測定番号13082003のある場所の土です。ハカルワカルの測定結果はCs137:13Bq/kg,Cs134:39Bq/kgでしたが、下のスペクトルを見て私はこれを両方ともに誤検出だと判定しました。

600keV付近にかなりのピークがありますが、それはCs137を示す662のところまで伸びていません、さらにCs134が見えるはずの700付近のピークがありません。そうなると、この600付近のピークはBi214 とTl208が出ているだけセシウムの存在は示さないと判断できます。

新宿代々木市民測定所の測定結果ではCs137:6.2Bq/kg, Cs134:不検出(限界値1.6Bq/kg)でした。そこでもらったスペクトルが左下のものです。少し見にくいですが、中央左側の600keVの前後に2本の一番高いピークがあります。これがTl208 とBi214の存在を示すピークです。その2本に比べるとかなり低いピークがより中央付近にあります。それがCs137を示すピークです。Cs134を示すピークは見当たりません。上のハカルワカルの測定結果のスペクトルとよく見比べてみてください。


このようにTl208, Bi214のスペクトルが強く出ていて、Cs137が比較的弱くしか出ていない場合は、その存在を見極めるのは非常に難しくなります。こういう場合に、ハカルワカルの測定結果の数値がいかに当てにならないかがわかると思います。

【微量測定値をどう見るか】

鉛遮蔽強化で5Bq/kg以下の数値も結果としては出せるようになりましたが、そのような数値はあまり信頼できるものではありません。「そこに示されている数値程度の微量な放射性セシウムが存在しているようだ」というくらいに考えて下さい。

食品の場合、微量の検出値が必ずしも「食べないほうがいい」ということを示すわけではありません。その食品を食べる量をよく考えて、他の健康を脅かすリスクなどとのバランスの上で総合判断をする必要があります。そのあたりは、ハカルワカルの勉強会なども参考にしながらいろいろ考えてみてください。

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