広場だより8号 巻頭寄稿文 2013年度のハカルワカル広場の活動を振り返って

2013年度のハカルワカル広場の活動を振り返って

西田照子

         
開室2年目の2013年も、多くの課題とそれへの対応に追われた1年間だった。振り返って、これからの方向を探るよすがにしたいと思う。自分の子どもだけでなく「みんなの子どもを守りたい」、そんな願いをもって始めた測定室、しかし、現実は厳しいものだった。

測定活動--927件を測定

忘れもしない2013年の最初の開室日。一件も測定予約が入っていない。それまで1,2週間先まで予約が入っていたのに。何故? 端境期だから?または、原発への関心の風化から? わからない、でも、何か対策を打たなければと、春のキャンペーンと銘打って、新聞折り込み広告をしたり、維持会員測定料金を500円に値下げしたりした。そのうち作物の収穫期となり、測定が入るようになった。そして、2013年度は927件を測定。(2012年度は1280件)。すべて毎日のボランティアの地道な活動の成果である。また、自主プロジェクトとして、土壌測定を八王子・子どもの未来を守る会との共同プロジェクトとして始めた。公園の土を年2回経年的に測定している。山地の土壌測定も協力者を得て行っている。また、鉛遮蔽により検出限界値を下げる工夫を行った。

イベント(映画会、測定会)の実施へ

原発と放射能への関心をもっと持ってもいたいと、映画会を2ヶ月に1回実施することにした。第1回が「内部被ばくを生き抜く」、第2回が「福島、六ヶ所、未来への伝言」。第3回「ミツバチの羽音と地球の回転」。第4回「シェーナウの想い」、そして第5回は、北野ホールで、「放射線を浴びたX年後」を予定している。また、親子放射能測定体験(野外測定会)も実施。1回目は大泉寺(7月6日)、2回目は雨で断念。事実上の2回目は、11月23日、高尾天神社にて実施した。いずれも参加者には好評で、放射能への理解を深めてもらったと思っている。

月1回のお茶会の充実

昨年に引き続き、毎月第1土曜日にお茶会と称する学習会を実施している。二宮さんの丁寧な資料作成に基き、前月の測定データを学び、また、時々刻々変わる原発からの放射能について学び、参加者の質問に答えるなど、内容はますます濃いものになっている。

ボランティアと維持会員

現在、ボランティアは、通常シフトに入っている方が約25人、シフトに入らす会報のレイアウト、チラシデザイン、小物やジャムを作って資金カンパをしてくださる方などが23人、計50人弱である。また、運営を資金面で支援してくださる維持会員が237人(2013年12月31日現在)である。ボランティアの献身と維持会員の支援こそ、ハカルワカルのエンジンであると思う。

測定器の貸し出しなど

TC200、TC300の高性能測定器(線量計)を貸し出し、市民の測定活動を支援している。また、RadilogWalker(地表線量測定装置)を開発、広範囲の瞬時の地表線量測定(自転車に乗りながらの測定)を可能にした。(8ページに詳細を記載)

交流の広場に

放射能についての不安を抱え相談に来る方、見学に来る方と、測定以外の来訪も多い。たくさん喋ってすっきりしたという方もいる。そういう気軽な市民の交流の広場にもなっている。さらに、毎週金曜日の金八デモ(原発反対八王子行動)にも協力している。

広報・啓発活動

会報は昨年に続いて3カ月に1度維持会員へ活動報告として発行している。さらに、ホームページを充実させ、すべての測定結果を公表すると同時に、さまざまの活動の広報、情報発信も行っている。また、パルシステム東京の助成金を得て、子供向け小冊子「放射能ってなんだろう?」を刊行予定である。子どもに放射能の危険を知らせ、身を守る術を修得してもらいたいと願っている。

以上のように、測定活動により、客観的な事実を知らせながら、イベント、お茶会、広報活動にも力を注ぎ、放射能についての関心を喚起し続けたと思う。また放射能への不安についての相談にも応じ、交流の場となっている。ハカルワカルの進むべき方向はこの延長上にあると思う。

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ハカってワカった話7号 鉛遮蔽の強化、微量測定の世界

鉛遮蔽の強化、微量測定の世界

二宮 志郎

測定データの集計表は7月~10月分になります。

7月25日~10月24日 測定結果

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 38 36 36
土混じり植物 2 1 1
土・その他 1 1 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 0 0 0
葉菜 4 0 0
根菜 10 2 0
果実・果菜 28 1 0
穀類 23 2 1
きのこ類 38 31 27
魚介類 6 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 2 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 3 0 0
穀類加工品 10 0 0
飲料 2 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 8 2 2
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 0 0 0
海草類 1 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 4 2 1
植物茎・枝 0 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 3 0 0
0 0 0
0 0 0
その他 3 1 2
総計 190 80 71

【鉛遮蔽の強化】

AT1320Aの鉛遮蔽は5センチと十分な厚みがあるのですが、センサーの下部だけは遮蔽が少し不十分でした。この部分を手作りの鉛遮蔽強化を施すことで効果を上げている、という話があちこちから聞こえてきましたので、ハカルワカルでもそれをやってみました。

9月11日から鉛遮蔽強化後の測定が始まっています。以前は1000g30分測定のCs137の測定下限値は4.6Bq/kg程度でしたが、遮蔽強化後は3.8Bq/kg程度に下がっていますから、2割程度の改善になっています。1時間測定を行えば、この値を2.9Bq/kgと3を切るところまでもっていけるようになりました。

【微量測定の世界】

鉛遮蔽強化のおかげでCs137の測定下限値が3Bq/kg程度の測定が可能になってきましたが、この下限値すれすれあたりの数値が出る測定になってくると、それが本当にCs137による数値なのかどうかを判定するのが非常に難しくなってきます。シンチレーション式測定機である以上どうにもならない分解能の限界があって、セシウムのスペクトルの近傍に紛らわしい放射性物質があるとその影響で誤検出が出るのは避けられません。特に問題になるのがビスマス214というウラン系列の自然放射能とタリウム208というトリウム系列の自然放射能です。こういう自然放射能は土に入っていたり、雨水に混じって降ってきたりしています。

最近、ハカルワカルで測定した後、新宿代々木市民測定所のゲルマニウム測定機で測定してもらった検体が何検体かあります。その一つが測定番号13082003のある場所の土です。ハカルワカルの測定結果はCs137:13Bq/kg,Cs134:39Bq/kgでしたが、下のスペクトルを見て私はこれを両方ともに誤検出だと判定しました。

600keV付近にかなりのピークがありますが、それはCs137を示す662のところまで伸びていません、さらにCs134が見えるはずの700付近のピークがありません。そうなると、この600付近のピークはBi214 とTl208が出ているだけセシウムの存在は示さないと判断できます。

新宿代々木市民測定所の測定結果ではCs137:6.2Bq/kg, Cs134:不検出(限界値1.6Bq/kg)でした。そこでもらったスペクトルが左下のものです。少し見にくいですが、中央左側の600keVの前後に2本の一番高いピークがあります。これがTl208 とBi214の存在を示すピークです。その2本に比べるとかなり低いピークがより中央付近にあります。それがCs137を示すピークです。Cs134を示すピークは見当たりません。上のハカルワカルの測定結果のスペクトルとよく見比べてみてください。


このようにTl208, Bi214のスペクトルが強く出ていて、Cs137が比較的弱くしか出ていない場合は、その存在を見極めるのは非常に難しくなります。こういう場合に、ハカルワカルの測定結果の数値がいかに当てにならないかがわかると思います。

【微量測定値をどう見るか】

鉛遮蔽強化で5Bq/kg以下の数値も結果としては出せるようになりましたが、そのような数値はあまり信頼できるものではありません。「そこに示されている数値程度の微量な放射性セシウムが存在しているようだ」というくらいに考えて下さい。

食品の場合、微量の検出値が必ずしも「食べないほうがいい」ということを示すわけではありません。その食品を食べる量をよく考えて、他の健康を脅かすリスクなどとのバランスの上で総合判断をする必要があります。そのあたりは、ハカルワカルの勉強会なども参考にしながらいろいろ考えてみてください。

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広場だより7号 巻頭寄稿文 ハカルワカル映画会を始めたきっかけ

ハカルワカル映画会を始めたきっかけ

測定ボランティア ・事務局メンバー 鵜飼 暁

開室当初は予約で埋まっていた測定依頼が、今年に入って少しずつ空きが目立つようになりました。原発事故がまるで収束してしまったかのような世間の風潮の中、ハカってワカることで本当の安心を得る事が出来る測定室を維持していくためにも、どうすればもっと多くの人にハカルワカル広場の存在を知ってもらい、測定に来てもらえるかを測定室の人達と話し合う中で、原発やエネルギーに関する映画会を実施したらどうかというアイデアが浮かびました。映画会なら、たとえ放射能測定には興味がなくても、原発や自然エネルギー等、関心のあるテーマであれば多くの人に参加してもらえます。そして、映画会の後に放射能に関する学習会を行うことで、新聞やテレビでは得られない正しい情報を、参加してくれた人達に伝えることができる。それが、ハカルワカル広場の存在の大切さを広めていくことにつながると考えたのです。

私自身、昨年の夏に被災地ボランティアに参加した際、現地の人に「日本の社会でこの災害の事が風化していくことが一番怖い。どうか他の人にも被災地の現実を伝えてほしい」と言われた言葉が強く心に残り、八王子に戻ってから、何か地元で自分に出来ることはないだろうか、と思っていた時に出会ったのがハカルワカル広場でした。福島の原発事故以来、意識的に放射能の事を勉強してきたつもりでしたが、本当の意味で放射能の事を知り、放射能の脅威から自分の身を守るすべを持つことができたのは、ハカルワカル広場で測定ボランティアとして、自分でハカってワカる経験をしてからだと思います。これまでハカルワカル映画会では、「内部被ばくを生き抜く」「福島 六ヶ所 未来への伝言」「ミツバチの羽音と地球の回転」「シェーナウの想い」を自主上映してきました。これらの映画を通して今まで知らなかった福島の事やチェルノブイリの事、祝島の人達の事や、ドイツの村シェーナウの事など、今の私たちの生活から切っても切れないエネルギー問題について、深く考えるきっかけを与えてもらいました。

私が尊敬する先人の言葉に、「悪い事をしている人を見て、知っているのに、放っておくのは、悪い事をしている人と同じだけ罪が重い」という言葉があります。以前は福島に原発があることすら知らなかった無知な私ですが、仮に福島原発事故前であれば知らないで済まされた事も、今や知らないでは済まされないのだと自覚しています。そして、一人一人の市民が、放射能の事を正しく学び、賢くなって、声を上げていくことでしか、未来の世代に責任ある社会を築いていくことは出来ないのではないかと思っています。その一助として、ハカルワカル映画会が貢献できれば幸いです。来年三月には、「~放射線を浴びた~X年後」の自主上映会を北野市民センターホールで開催する予定です。是非、友人・知人をお誘いの上、御参加ください。
  

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ハカってワカった話6号 驚くような測定データはもうない、室内のほこり

驚くような測定データはもうない、室内のほこり

二宮 志郎

5月1日~7月24日 測定結果

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 78 68 68
土混じり植物 3 3 2
土・その他 6 5 5
泥、泥水 6 6 6
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 0 0 0
水・その他 3 0 0
葉菜 16 1 0
根菜 10 0 0
果実・果菜 37 1 0
穀類 22 1 0
きのこ類 17 13 9
魚介類 1 0 0
肉類 1 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 5 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 9 0 0
穀類加工品 9 0 0
飲料 3 0 0
食品混合 1 0 0
茶葉 8 1 1
ペットフード 1 0 0
芽・茎野菜 12 2 0
海草類 0 0 0
食品・その他 2 0 0
植物葉 11 2 2
植物茎・枝 0 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 2 1 1
2 2 2
1 1 0
その他 9 4 5
総計 275 112 101

【驚くような測定データはもうない】

今回集計したデータを見ると、土・落ち葉関連以外で検出されているのはきのこ類がほとんどです。サニーレタスでわずかに検出されていますが、これは土がたくさんこびりついていたようなのでその影響が大きかったように思えます。町田産のレモンから微量にCs137のみが検出されていますが、これは「柑橘類要注意」と前から言っていたものの現れでしょう。それでも1検体だけでした。

日光産の白米から微量のCs137が検出されていますが、これは誤検出にすべきかどうか悩むレベルで、はっきり検出とは断定できないものでした。筍から2検体検出が出ています。「筍だからしょうがない」というのもなんですが、筍から微量に検出されるのはある程度予想されています。

7検体測定している筍のうち2検体から検出値が出ているというのも、第5号で「約1/4の筍検体から検出値が出ている」と報告した内容に合っています。

「植物葉・植物その他」で出ているのは、落ち葉や苔などで、これらは土に準じて当然のように検出されます。

「灰・炭」も普通の木材からかなりの濃縮が入るので出てきます。

「その他」に分類されているもので検出されているのは、ほとんどが掃除機のゴミです。これも出てくることはわかっているのですが、未だにやや大き目の数値が出るのがちょっと気にかかるところです。

以上、全体を見渡してさほど驚くようなデータはありません。それだけ私達が汚染状況を把握していて、それに見合う内容が測定結果として出てきていると言えます。

【室内のホコリ】

八王子の掃除機のゴミから300Bq/kgを越える数値が検出されています。一般的な土のレベルと同じレベルですが、「それがホコリになって家のなかに溜まるものだろうか?」という点を少し考えてみたいと思います。

厚生労働省のホームページで「建築物環境衛生管理基準」を調べると「浮遊粉塵の量は0.15mg/m3以下」というのがあります。この基準が守られていると仮定しましょう。家の中の空気は建築基準法では1時間あたり0.5回は入れ替わるように換気設備が義務付けられています。この0.5回が一日中守られていると仮定します。床面積100m2で天井高2mの家であれば、200m3の空気が家の中にあり、それが上記仮定によれば一日に12回入れ替わるということになります。

そうすると家の中に外から入ってくる空気は一日あたり2,400m3となります。0.15mg/m3と仮定した浮遊粉塵のうち何割くらいが外からの土埃になるのか、そしてその何割が静電気で家の中のものにくっついたり、重さで床に積もったりするのか? ここのところがいろいろ調べてもなかなかわかりません。掃除機メーカーホームページには「繊維ごみ〈綿、紙、毛髪等〉1/3質量、砂ごみ2/3質量」というのを試験ゴミとして使っているという情報があったのを参考に、思い切った仮定をすることにして、浮遊粉塵の6割が土埃でそのまた半分が家の中に溜まるとしましょう。そうすると3割がどんどん溜まっていくことになります。

一日で溜まる量は、

2400×0.15×0.3=108mg

となります。100g溜まるのに必要な期間は約2年半ということになります。大まかな目処に過ぎませんが、こういう感じで家の中に外からの土埃を溜めているということでしょう。

ちなみに、0.15mg/m3の空気を1時間に1/m3(かなり激しい呼吸の量)で1年間吸い続けると1.3gになります。300Bq/kgのホコリだとすると、肺に入れる量は4Bq/年程度です。これがプルトニウムならかなり気になる量ですが、セシウムの場合はほとんど気にしなくてもいいレベルと言えるでしょう。

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広場だより6号 巻頭寄稿文 「ハカってワカろう、親子放射能測定体験」報告

「ハカってワカろう、親子放射能測定体験」報告

ハカルワカルが野外に飛び出した!

火曜日測定リーダー 佐々木晃介

 今回の親子体験は、子供たちに放射能汚染の実態を、自分で実際に測ることによって、机上ではなく、野外で体験してもらいたいと企画したものです。参加の親子、場所を提供してくださった維持会員、ハカルワカルのボランティアのコラボで実現できました。ハカルワカルはこのような活動をしていく使命もあると思っています(以下報告)。

 さて、測定フィールドは京王八王子から歩いて30分のお寺。浅川大橋から北に目を遣ると目的地の赤い瓦の大屋根が見える。境内から南の方に目を転じると眼下に八王子の街並みが一望できる素晴らしい場所だ。気温はぐんぐん上がって来ているが、曇り空で助かる。熱中症にならないように参加者に声かけしよう。

親子野外測定体験   二宮さんの放射線の説明、セシウムのガンマ線の話、測定器の簡単な説明

*日時:7月6日(土)9:00~11:30 天気晴れ
*参加者:家族、子供 5人+(学齢以下2人)、大人 9人、スタッフ10人、の計26人
*班分け:AチームとBチームの2班に分かれて測定
*測定:子供達に測定器で自主測定と記録。約1時間
*Aチーム測定器:テクノエーピーTC200S/Bチーム測定器:テクノエーピーTC300S
*A班16カ所、B班14カ所、計30カ所
*発 表:AチームとBチームに分かれて子供たちが発表

?二宮さんの解説

 雨どいの下など、一度除染は済ませているのに、再度また濃縮してしまっているのがわかります。本堂階段下は、気が付きにくいホットスポットでした。雨水の流れ跡を注意深く観察すれば多少は察しがついたかもしれませんが、測ってみないとなかなか気が付きにくい場所だと言えるでしょう。

 0.05〜0.08μSv/h程度の範囲が一般的な場所と思われる汚染値で、一部御影石の影響と思われる高い数字もありますが、ほとんどの高い数値は福島原発事故由来のセシウムの影響だと言えるでしょう。

 参加した子供たちにまとめ表作り、測定結果の発表などを実際にやってもらうことができたのがとてもよかったです。(注:この本堂下のホットスポットは2374ベクレル/kg でした)

 ここで興味をもってくれた子どもたちが、「これらの数字の持つ意味をもう少し深く理解したい」と思ってくれれば、今回の成果は非常に大きいでしょう。

?参加者とスタッフのコメント

☀小学5年生 参加者:
 自分が気になったところを、沢山の人と一緒に測れておもしろかった。またやってみたいです。

☀参加者:
 測定会の様子をみていたご近所さんと、放射能について話すき っかけになりました。『皆で堂々と楽しく測る』のが良かったようです。

☀スタッフ:
 大人も子供も、興味津々で測る様子が良かったです。何度か経験する内に高い場所が予想できて、そこに近づかなくなることでしょう。初回としては大成功!

☀スタッフ:
 測定をはじめてすぐにこの企画はいいと感じました。測定器の 性能もいいのですぐに測定できる。お寺の敷地内の広さも丁度良く測定したい場所もたくさんある。測定、記録、自前の測定器との測定値の比較は子供だけでなく、大人も十分楽しめる。次回はもっと多くの人の参加を!

 もっとたくさんの子どもたちに参加してもらえるイベントを目指して、また第二回目を企画したいと思っていますのでみなさんよろしくお願いします。

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ハカってワカった話5号 引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶

引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶

二宮 志郎

2013年2月1日~5月1日測定結果

測定データの集計表は2月~4月分になります。測定結果一覧表には、500Bq/kg以下の土関連の測定値は載せていません。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 85 79 77
土混じり植物 8 8 8
土・その他 1 1 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 2 0 0
葉菜 13 2 1
根菜 6 1 2
果実・果菜 10 3 3
穀類 39 1 0
きのこ類 13 10 8
魚介類 5 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 2 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 2 0 0
穀類加工品 11 0 0
飲料 5 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 10 6 4
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 18 4 1
海草類 1 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 7 2 2
植物茎・枝 1 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 0 0 0
4 4 3
3 3 3
その他 8 6 6
総計 258 130 119

【引き続き測定依頼減少傾向】

3ヶ月間、5検体/日で1 ヶ月に20日運営したら、300検体測定できます。今回の表にある総検体数の258はそれをかなり下回ります。それだけ予約が埋まらなかったということを意味しています。この間、無料キャンペーンをしたり、新聞折込広告を入れたり、いろいろと測定依頼減少傾向に歯止めをかける努力をしているのですが、状況はそう簡単には改善できないようです。

「測定」を軸にして活動している測定室だけに、測定依頼が減ってきても何らかの形で測定活動が維持できるように努めたいと思っています。もちろん、測定以外の活動面でもいろいろ工夫していくつもりです。読者のみなさんも是非ご協力をよろしくおねがいします。

【1年前と比較】

「ハカルワカル広場だより」も2年目に入りましたから、昨年のデータと比較ができるようになってきました。もし第一号をまだ手元にお持ちの方は、第一回の「ハカってワカった話」に出ている集計表と見比べてみてください。

「果実」の項目では、去年の集計表では18検体測定中Cs137の検出が14検体です。一方今回の表では10検体中3検体です。柑橘類からの検出はかなり減ってきている感じがしていたのですが、こうやって比べてみればはっきりそれを確認することができます。

【今年産の筍はどうか】

気になる筍ですが、2013年産のものは今までに16検体測りました。そのうち検出されたのは4検体です。昨年は25検体測定したうち14検体から検出されていますから、去年に比べて今年の検出率は半分くらいに落ちている感じです。今年の測定では、Cs134が微量すぎて限界値以下になってしまいCs137のみが検出されるという場合が多くなっています。

八王子産の最高値は去年も今年もそれほど変わっていない点が少し気がかりなのですが、かなりの数の筍が不検出のレベルまで下がってくれて来たことはいいニュースと言えるでしょう。

比較データを詳しく見たい人がインターネットで次のページを参照ください。 http://goo.gl/PuL3N

【減らない土壌汚染】

今回集計した259検体中、土・砂の分類に属するのは85 検体、その中でCs137が検出された数は79になっています。この79検体のCs137検出値の平均は270Bq/kgです。

2012年中には1293検体を測定していて、そのうち土・砂分類は267検体、Cs137検出は246検体で、その検出値平均は288Bq/kgです。

福島の土、九州の土、北海道の土、ホームセンター購入の土、ホットスポットの土などいろいろな土を測っているので、場所や条件を限定したデータをまず選択してから統計をとるべきなんですが、大半が八王子近辺の土なので平均値にはそれが強く出ていると考えていいでしょう。Cs137の検出値に関しては去年も今年もほとんど変わっていないことを示す結果になっています。

この減らない土壌汚染をもう少し計画的に調べ上げてマッピングしてくプロジェクトがハカルワカル広場の一つのプロジェクトとして始まっています。このプロジェクトを継続していけばもっと正確に土壌汚染の分布や減少具合を報告できるようになると期待しています。

【新茶の季節】

八十八夜も過ぎて、新茶がおいしい時期でしょうか。「検査して基準値以下を確認している」と言われても、「どのくらいの計測値」だったのかをちゃんと公表して欲しいものです。「お湯で出したお茶の状態で何ベクレル」ということよりも、「自分の体の中に何ベクレル入れるのか」ということを考えて判断するのが賢明だと思います。コーヒ派の人と日本茶派の人では一杯のお茶をどう見るかという見方も変わっていて当然です。

今回の集計結果の中に茶葉の分類は10検体ありそのうち6検体から検出されています。この中にはほとんど今年産新茶は含まれていません。新茶の測定はこれからになってきます。

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広場だより5号 巻頭寄稿文 測定室の活動報告(2013年2月~4月)

測定室の活動報告(2013年2月~4月)

西田 照子

「春のキャンペーン」実施中です!

昨年1月にオープンしてから1年余。測定室も活動2年目を迎えました。自民党政権が昨年12月に誕生し、世の中はアベノミクス一色に染まり、原発事故などなかったかのようです。その余波を受けたのか、今年に入って測定依頼が激減。ハカルワカルも苦境に立たされました。子供たちを内部被ばくから守りたいとの思いで立ち上げたのですから、測定依頼を受け測定し、その結果をHPで公表することが私たちの使命です。無い知恵を絞って、様々な企画をしています。現在は5月18日まで食材に限り、500円で測定する「春のキャンペーン」中です。皆様、どうぞこの機会に測定においでください!

土壌の自主測定を始めます

かねてから市内の公園などをベクレル値で測定し、記録しておきたいと願っていましたが、そのプロジェクトを立ち上げました。「八王子・こどもの未来を守る会」の協力を得て市内の公園などを測定し、数年間にわたって記録を続けます。「守る会」との共同プロジェクトです。福一からの放射性核種が飛散し、降下した後の実態を記録する企画です。
粘り強く取り組んでいきます。

ハカルワカル映画会を始めました!

市民の皆様に、測定室に足を運んでいただきたいと、ハカルワカル映画会を始めました。放射能、原発をテーマに2ヶ月に1回のペースで、映画会を開催します。場所はハカルワカル広場で、入場料500円です。第1回は鎌仲ひとみ監督「内部被ばくを生き抜く」でした。終了後、内部被ばくや八王子の汚染の実態について熱心な質疑応答。二宮さんが解説を担当し、ハカルワカルらしい学習付映画会と大変好評でした!

第2回は「福島 六ヶ所 未来への伝言」(島田 恵監督)です。ご期待ください!

維持会員の更新をお願いします!

ハカルワカル広場も2年目を迎え、維持会員の皆様に更新をお願いしております。公的な助成を一切受けておらず、市民の皆様の草の根の会費で維持、運営しています。だからこそ、一切の拘束を受けず、測定結果をHPで、公表できます。市民(八王子市民という意味ではありません)が測定室を持つ意味は政府の発表を検証し、メーカーを監視する為にも大変大きいと信じています。更新を切にお願いいたします。また、新規会員のご紹介も合わせてご協力ください!

これからもハカルワカル広場は様々な企画をし、活動を充実させて行きます。

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ハカってワカった話4号 微量測定値が増える、柑橘類の汚染、八王子の穀類

微量測定値が増える、柑橘類の汚染、八王子の穀類

二宮 志郎

2012年10月15日~1月31日測定結果

今号の測定データの集計表は年をはさんで(10/15~1/31)分になります。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 71 66 66
土混じり植物 6 5 5
土・その他 1 0 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 3 0 0
葉菜 16 0 0
根菜 25 1 1
果実・果菜 49 15 9
穀類 95 5 5
きのこ類 25 17 14
魚介類 4 1 0
肉類 2 1 1
卵類 2 0 0
水産加工品 4 0 0
肉類加工品 1 0 0
野菜・果実類加工品 3 1 1
穀類加工品 16 0 0
飲料 9 1 0
食品混合 2 0 0
茶葉 6 4 4
ペットフード 1 0 0
芽・茎野菜 2 0 0
海草類 0 0 0
食品・その他 10 0 0
植物葉 10 5 6
植物茎・枝 1 1 1
植物根 0 0 0
木質ペレット 1 1 0
植物・その他 0 0 0
5 4 4
0 0 0
その他 10 2 2
総計 381 130 120

【今年になって測定依頼が減少傾向】

測定した総検体数は381です。昨年中は予約がいっぱいの状況が続いていましたが、今年になってから、空きが目立つようになりフル稼働とは言い難い状況になっています。正月休み後の一時的な減少であればと思っていたのですが、2月になってもその傾向が続いていて、期間限定の無料キャンペーンを始めたり、測定数を確保するための対策をいろいろ検討中です。

【微量測定値が増える】

前ページの測定結果表では、土の測定結果からCs137が200Bq/kg以下のものを取り除いて、土以外の微量検出の結果が表に載ってくるように加工してあります。

10Bq/kg前後の測定値は測定器の限界に近いところでの数値になるので、その測定値そのものはかなり誤差範囲が大きく十分信頼できるものではありません。しかし、わずかに汚染があるという事実はスペクトルを注意深く観察することで確認することができます。判断が難しい時は、備考欄で補足していますが、説明が苦しくなるときもあります。

【柑橘類の汚染は減ってきてはいる】

2011年産の柑橘類では、八王子近辺産のものでも30Bq/kg程度の汚染値が確実と言っていいほど検出されていました。1年経つとどのくらい減ってくれるのか非常に興味深いところでした。

まだ十分たくさんの検体を測定しているわけではないので、はっきりとは言えませんが、傾向としては半分程度くらいには減っている感じです。20Bq/kg以下のところで、検出限界値ギリギリのところあたりに、数検体の柑橘類があります。2013年産になると検出限界値以下のものが多くなり、不検出が大半になるのではないかと思われます。

検出値が出るにせよ、出ないにせよ、「微量にはある」と思っておいて間違いはないでしょう。微量な汚染をどう考えて、どのように行動していくのか、そういう個人で判断する部分の重要性が増すでしょう。ICRPの基準値から、より危険性を重視している説まで、幅広く勉強していくのは大変ですが、福島を経験してしまった以上避けては通れません。今や、「読み・書き・そろばん・放射能」ですね。

【八王子の穀類でも微量検出】

昨年11月に八王子産小麦による小麦粉で検出、気持ちとしては「誤検出」であって欲しかったのですが、スペクトルを見る限りセシウムの存在を否定できませんでした。

ただ、この測定は検体の量が394gと少なかったこともあり、この一測定でもって八王子の穀類からの検出例と言うのはためらわれました。

しかし、年が明けて今年の最初の測定で今度は八王子の古代米から汚染値が出てきました。こちらはかなりはっきりとセシウムの存在を示していました。

スペクトルを以下に示しますが、横軸で605keV,662keV,796keVの3 ヶ所近辺が盛り上がっているのがわかると思いますが、これが放射性セシウムの存在を示す特徴です。

昨年中、「八王子近辺の農産物では、柑橘類、筍、お茶、きのこ類あたりを気をつけておけば大丈夫で、それ以外の穀類、芋類、野菜類では検出されたことはありません。」と説明してきたのですが、それを若干修正しなければいけないようです。

条件が悪い場合、八王子近辺の穀類でも20Bq/kg程度の汚染が検出されることはありえるということです。残念なことですが、事実として認めざるを得ないようです。

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広場だより4号 巻頭寄稿文 測定室の活動報告(2012年11月~2013年2月)

測定室の活動報告(2012年11月~2013年2月)

西田 照子

一周年を祝いました!

2月2日、総会終了後に、一周年のお祝いをしました。昨年1月29日にオープンして一年。約1350件もの測定を行い、市民とそのデータを共有できました! 「荒海に小舟で船出するような」スタートでしたが、一周年を祝えることを、維持会員、測定ボランティア、また支援してくださった全ての皆さまに感謝いたします! 大きなイチゴのケーキにろうそくを一本たて、ハッピーバースディを歌い、子どもたちが吹き消して、みなで食べました! 

お金も、地位もない、普通の無名の市民が「子どもの内部被ばくを守りたい」の一念で、汗を流しています。 昨日知らなかった人と、知りあったり、助けあったりしています。次世代を守るために、お任せでなく、自分たちにできることをする。そんな広場です。できれば、もっと、もっと、多くの人に関わってもらい、大きな輪にしたいと願いながら。

2013年度総会を実施しました

2月2日(土)10時より、27名の方の参加で、2012年度の総会を開催しました。この1年間の活動報告、決算報告、2013年度の活動方針、予算を承認。 また規約の変更などを承認いただきました。

主な規約の改定点は、総会の構成員を維持会員だけでなく、測定ボランティアも構成員とすること、議決の要件を出席時の構成員の過半数とすることです。

そのほか、2013年度の会員の更新時には測定料を200円引きまたは500円引きのクーポンを千円分つけること、キンパチデモのお知らせのページをハカルワカルのHPに置くなども承認されました。

形式的なことをできるだけ避けて、本来の意味での活動をして行こうと確認でき、ハカルワカルらしい総会にすることができました。

福島の原発事故がなかったような昨今のキャンペーンです。 測定室活動も厳しくなるかもしれませんが、原点を忘れず、なお一層頑張っていこうとみなで確認しあって、総会を終了しました。(総会報告はHPにも掲載、会員のみなさまには報告を送ります)。

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ハカってワカった話3号 食品汚染はかなり減少、米ぬか要注意、タンポポ酒/梅酒から微量

食品汚染はかなり減少、米ぬか要注意、タンポポ酒/梅酒から微量に検出

二宮 志郎

7月11日~10月13日測定結果

今号でもまず測定データの集計表(7/11~10/12)からお伝えします。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 89 79 78
土混じり植物 8 6 6
土・その他 6 5 5
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 5 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 11 0 0
葉菜 16 0 0
根菜 23 0 0
果実・果菜 49 2 2
穀類 46 3 2
きのこ類 19 11 9
魚介類 5 0 0
肉類 4 0 0
卵類 2 0 0
水産加工品 4 0 0
肉類加工品 3 0 0
野菜・果実類加工品 4 0 0
穀類加工品 8 0 0
飲料 14 2 1
食品混合 2 0 0
茶葉 9 3 3
ペットフード 1 0 0
芽・茎野菜 4 0 0
海草類 0 0 0
食品・その他 4 0 0
植物葉 10 5 4
植物茎・枝 1 0 1
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 2 2 2
1 1 1
2 1 0
その他 6 1 2
総計 359 121 116

測定した総検体数は359です。この3ヶ月間も引き続き予約がいっぱいの状況が続いていますので、フル稼働でびっしり測定した結果の数字になっています。

結果を集計表にする上で、今回からは明らかに誤検出と思われるものは、検出数に入れないように処理してあります。誤検出処理をするとCs137の検出数の方がCs134のそれより若干多いという現実を正しく反映した結果になっています。Cs134の半減期は2年なのに比べてCs137は30年ですから、Cs137の方が検出されやすいという傾向は今後さらに激しくなっていくでしょう。

【食品汚染はかなり減少】

必ずしも一般の食品全般に対して言えることではありませんが、測定室に持ち込まれた検体に関して言えば、食品関連の汚染はかなり減っています。前号で紹介した内容の期間は筍の汚染がかなりあったのですが、筍シーズンが終わってしまって食品汚染の検出率を大きく上げるようなものがなくなったことが大きいでしょう。ただ筍は缶詰や加工食品となってあちこちに散らばって行っただろうと思われますから、汚染は検出されにくいところに隠れてしまっただけとも考えられます。

きのこが相変わらず高い検出率を示しています。椎茸やその他のきのこ類に関してはまだまだ要注意の状況が続くだろうと思われます。最近のきのこの測定結果からは、核実験の影響が強く出ているものも見つかっています。ある種のきのこはかなりセシウムを濃縮して取り込むようなので、福島の事故前からあった核実験由来のCs137でかなり汚染されているものがあるようです。

核実験の影響と比べて福島事故の影響を意図的に過小評価しようとする人たちがいますが、それは明らかに間違いで福島事故の影響が過去の核実験の影響がピークだった1960年代のころの放射能汚染と比較してもはるかに大きなものであることは間違いありません。しかし、核実験の影響が小さかったわけではないのも事実で、その影響はきのこの様なものを測定すれば今でもはっきりわかるわけです。

【米ぬか要注意】

幸いなことに、お米を測定して検出されることはかなりまれという状況が続いています。しかし、米ぬかの部分にはかなりセシウム濃度が高くなる傾向があるようで、玄米で測定して不検出であってもその米ぬかを測ると検出されるということがあります。農林水産省も米ぬかのセシウムに関しては、玄米に対して8倍という係数を設定しています。

セシウムで汚染された米ぬかでぬか漬けを作った場合、ぬか床のセシウムがかなり漬物の方に移行するということがわかっているようで、長く漬け込んでいると漬物はぬか床のセシウムレベルにかなり近いレベルにまでいくようです。ぬか漬けを作る時には米ぬかが高く汚染されていないかどうか、少し気を使った方がよさそうです。

【タンポポ酒、梅酒などから微量に検出】

昨年採取した汚染されていただあろうと思われる材料を使って作ったお酒から、非常に微量ではありますが検出されました。
薬用酒や果実酒など、その材料からエキスがしみ出してくれるからこそ、その効果や味わいが現れるわけですから、セシウムが入っていたらそれも一緒にしみ出ているのは当然だろうと思われます。焼酎をいれたり氷砂糖を入れたり、汚染されていないものをかなり加えることで薄めているということがあり、測定室の測定器では検出できるギリギリぐらいの低い汚染値になったようです。

せっかく丹精込めて作ったお酒がセシウムで汚染されているという事実は実に悲しいことだろうと思います。ただ今回タンポポ酒や梅酒で検出されている数値は10Bq/kg程度ですから1リットル飲んで10Bqの摂取というレベルです。どんなに微量でも健康に被害を及ぼす放射能ですが、よほど飲みすぎない限りその影響はかなり小さいことは間違いないでしょう。飲みすぎた場合はアルコールの害の方がより心配になってくることでしょう。

【2回目の収穫の秋を迎えます】

昨年検出された食品がどのくらい減ってくれているのか、みなさん今後の測定結果に注目してください。気になる食品はぜひ測定室に持ち込んで測定してみてください。

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