総会報告 決算ページ 印刷不鮮明のお詫びとお知らせ

皆様へ

猛暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか? いつもハカルワカル広場をご支援くださりありがとうございます。

なお、8月はお茶会はお休みさせていただきます。次回は9月7日(土)、10時~12時:「キム・イナさんの博士論文発表会」です。キムさんの日本の市民測定室での研修を基に、原発事故後の日本の放射能の問題に取り組む測定室がテーマになっています。ご期待ください!また詳しくはご案内いたします。

なお、8月6日(火)~8月19日(月)は夏季休室とさせていただきます。ご了承ください。

皆様、今年は特に暑いようです。くれぐれもお体大切にお過ごしくださいますように。

ハカルワカル広場

2024.7.30

~お知らせ~ 2024 第11回みんなでつながろう in 和光

7月6日のハカルワカルお茶会で視聴した「福島を聴く・見る・測る」の映画の映像を担当された小池美稀さんが日本とウクライナで撮影された映像を、このイベントで上映されます。詳しくは下記リンクをクリックして、是非ご覧ください!

和光3.11を忘れない

ー福島・能登・ウクライナ・ガザー

「犠牲者追悼・避難者へのエール」

チャリティ写真展 & コンサート

時: 8/31 (土) 10:00-16:45

※イベント自体は、8/30~9/1まで行われております。

映画の上映などがあるメインイベント日は8/31となります。詳しくはイベント公式HPをご確認ください。

【場所】

和光市民文化センターサンゼリア小ホール 

〒351-0106 埼玉県和光市広沢1-5 電話048-468-7771

東武東上線・東京メトロ有楽町線/副都心線「和光市駅」南口から徒歩13分

【入場料】

入場料無料

イベント主催団体が募金を実施するそうです。

寄付は4つの団体に分配寄付されます。詳しくは公式HPからご確認ください。

【上映作品】

①「福島を聴く・見る・測る ーWILPFのレポート2023-」(45分)
ハカルワカル広場のお茶会にて上映させていただいた作品です。

イベント内での上映は11:45分~を予定しております。

②「沈黙と分断」ウクライナと福島の現地レポート(60分)

ウクライナと福島での2年分の取材をまとめた映像です。

イベント内での上映は 14:30~1を予定しております。

その後、15:30~浪江町の避難者の方々と1時間15分ほどのパネルディスカッションにも登壇いたします。

ハカルワカル広場

2024.7.8

7月6日(土)お茶会のご案内

7月お茶会のご案内です。次のように行いますので奮ってご参加ください!

*日時:7月6日(土)10時~12時

*テーマ:「福島を聴く・見る・測る」 (ドキュメンタリー映画45分)視聴とチェルノブイリについてのお話

*講師:佐尾和子さん、高崎方子さん

佐尾和子さんには「チェルノブイリについて」お話をしていただきます。

*参加方法:ハカルワカル広場にて、またはオンラインにてご参加ください。

オンライン(zoom)でご参加の方はこのHP(https://hachisoku.org/blog/)のトップより、当日9:30以降にご参加になれます。

 福島原発事故から13年が経ちました。 放射能の恐ろしさはなかなかそれが消えず、存続し続けることです。今も高線量の福島に行き、土の測定などをされている会員の佐尾和子さんたちのグループ(WILPF〈婦人国際平和自由連盟〉)のドキュメンタリー映画(映像・編集:小池美稀さん)を視聴し、福島の今を皆さんで共有できればと思います。 映画については高崎方子さんよりお話しいただきます。映画視聴後には、佐尾和子さんよりチェルノノブイリについてのお話をしていただきます。ご期待ください!

~佐尾和子さんプロフィール~

川崎市在住 環境問題の調査・出版に従事。原発問題では福島やチェルノブイリを訪れ、聞き取り調査を行っている。海洋工学研究所出版部 白神ぶなっこ教室主催 編著書に『白神のブナと水とけもの道』 『プラスチックの海、:おびやかされる海の生きものたち』 『重油汚染・明日のためにーナホトカは日本を変えられるか』

~高崎方子さんプロフィール~

入間市在住。 WILPF(婦人国際平和自由連盟) 日本支部副会長。反核・平和運動に携わる。小学校教員を9年間勤めた後、地域の公民館活動や小、中学生の学習支援をする。 富岡町の父の家が原発事故で被災したことから原発問題にも関わる。

~小池美稀さんプロフィール~

武蔵野美術大学を卒業後、フリーランスとして映像制作に携わる。日本では福島の復興を掲げて原発事故が風化していくなか、在学中にウクライナを訪問。ウクライナでは原発事故や放射能への危機意識を持ち続けるための努力がなされており、日本とのギャップに衝撃を受ける。卒業後も映像を通して、福島の今をわかりやすく伝える取材を続ける。。

~ ご意見、ご質問はハハカルワカル広場へ

 ・電話:042-686-0820 Eメール:hachisoku@gmail.com

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

ハカルワカル広場 2024.6.18

本日6月18日(火)は、大雨のためハカルワカル広場は閉室とします。

天気予報
「低気圧や前線に伴う発達した雨雲が関東甲信にかかり、激しい雨が強まったり弱まったりを繰り返しながら、長い時間降り続くでしょう。局地的には1時間に30ミリ以上の激しい雨が降ります。道路が冠水したり、歩道に大きな水たまりが出来ることもあります。

本日は、ハカルワカル広場は閉室とします。よろしくお願いします。

ハカルワカル広場

311子ども甲状腺がん裁判の原告からお礼が届きました!

みなさま

311子ども甲状腺がん裁判原告支援の寄付、ありがとうございます!

ハカルワカルで呼びかけておりました「311子ども甲状腺がん裁判」の原告支援の寄付を担当の北村弁護士が一人6万円ずつ原告へ送ってくださったそうです。そのお礼が原告から寄せられましたのでお読みください。ささやかですが、原告の経済的な支援の一助になればと思います。原告、頑張れ!の気持ちです。

【原告1】

ご支援ありがとうございます。裁判はまだ長く続きますが、皆様の支援のおかげで頑張ることが出来ています。今後とも応援よろしくお願いします。

【原告2】

この度はご寄付をいただき、誠にありがとうございます。病気になってから生活が安定しないため、本当に助かります。生活費として大切に使わせていただきます。裁判も6月12日で10回目を迎えますが、多くのみなさまの応援のおかげで、ここまで来ることができたと感じています。これからも、応援していただけたら嬉しいです。

【原告3】

この度は生活支援として、多額のご寄付をいただきまして、誠にありがとうございます。生活費として大切に使わせていただきます。裁判が始まってから2年という月日が経ちました。ここまで来ることができたのは、みなさまの応援のおかげだと感じています。今後もみなさまの応援を糧に頑張って参りますので、引き続き応援の程どうぞよろしくお願いいたします。

【原告5】

この度は生活支援の寄付をして頂きありがとうございます。

私は7月から実家を出て一人暮らしをする事になったので大切に使わせて頂きます。

繰り返しになりますが支援してくださりありがとうございます!

【原告6】

ご支援ありがとうございます!これからも頑張っていきますので応援して頂けたら幸いです。

以上です。

今後とも裁判勝利の日まで原告を応援していきましょう。よろしくお願いいたします。

ハカルワカル広場 2024.6.7

2024年度総会を無事終了しました

ハカルワカル広場の2024年度総会は昨日(2024.6.1)、皆様のご協力で無事終了することができました。

ご参加くださった皆様、ご協力くださったボランティアの皆様、ありがとうございました! 2023年度の活動報告、決算報告、また2024年度の活動方針案、予算案もご承認いただきました。

ハカルワカル広場は今年度も「放射能の危険性を広く伝え、原発、核兵器に反対し、また311子ども甲状腺がん裁判の原告支援をする活動してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

また後程、会員の皆様には「総会報告」を送付し、報告させていただきます。

ハカルワカル広場 2024.6.2

2024年度総会のご案内

 八王子市民放射能測定室・ハカルワカル広場の2024年度総会のご案内です。

期日:6月1日(土)午前10時~11時30分

方法:ハカルワカル広場にてまたはzoomによるオンラインにて

 zoomにてご参加の方は当日9時30分以降、このホームページのトップよりご参加ください。

内容:2023年度の活動報告、決算報告、2024年度の活動方針、予算案の検討など

どなたもご参加になれます(議決権は会員のみです)。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 ご質問、ご意見はハカルワカル広場へ

   電話:0426860820 
   メール:hachisoku@gmail.com

ハカルワカル広場 2024.5.15

特集 甲状腺被ばく/甲状腺がん 更新されました

2025年3月2日講演会 「あなたは知っていますか? 311子ども甲状腺がん裁判を?」                        

 20253月2日、標記のタイトルで、西念京祐弁護士による「311 子ども甲状腺がん裁判・講宴会演会」を北野市民 センターホールで開催しました。会は終始原告を思いやる気持ちに満ち、温かい雰囲気で、講演は大変わ かりやすかったと好評でした。本稿でその講演の要旨をお伝えします。

1) 映像の上映 講演に先立ち、OurPlanet-TV のご厚意により提供された映像を上映した。約 20 分の動画。はじめ に 2011 年 3 月 11 日の東日本大震災の様子が大写しにされる。それに続く福島原発事故。緊張した空 気の福島原発中央制御室の様子、「大事故になる!」との叫び声。続いて、放射能の環境中への大量放出 の新聞記事、そして甲状腺がんの手術のシーン、最後は若いがん患者(原告)のインタビュー映像に。 甲状腺がんの患者の若者が「がんを宣告された日、医者に即座に『福島原発事故と因果関係はない』と言 われ、違和感を覚えた」と話す。「大学入学後、体がむくみ、体調が悪くなり、のどに違和感を感じ受診した。 『気管に近いから転移したら体中にがんが広がる』とも言われた」、「がんになってよかったとは言わないが、 知らないことを知ったり、支援してもらったりしてよいこともあった」と自分を納得させるように、言葉を選 んで話す。葛藤している原告の様子がこの裁判の背景を物語っていた。

2) 西念京祐弁護士の講演

【この裁判の特異性】 「子どもががんになるという健康被害は福島原発事故による最もコアな被害に他ならないのではな いか?」 との指摘でこの講演は始まった。若くしてがん患者になることは、未来を奪われ、若い時から がん患者として生きていくことを余儀なくされる。それは最も深刻な原発事故被害ではないだろう か?と。しかも、この健康被害は始めから予見されていた。チェルノブイリ原発事故の後に、唯一、放射 線被ばくが原因だと認定されているのが小児甲状腺がんだ。それなのにこの病気の患者に何の救済制 度もないのである。原爆症認定訴訟や水俣病の国賠訴訟で争われているのは被害救済範囲の拡大で あり、被害そのものは認定されており、救済制度もある。しかし、311 子ども甲状腺がん裁判では、被害 そのものの認定を争っている。ここに、この裁判の特異性がある。

【県民健康調査により多数の小児甲状腺がんが検出された】 2011年10月、福島県は「県民健康調査」として18歳以下の県民38万人を対象に「甲状腺検査」を 始めた。その説明には「小児甲状腺がんは年間 100 万人あたり 1、2 名と極めて少なく、結節の大半は 良性のものです。」とあったが、1巡目で、悪性疑いが116人、2巡目で71人が検知された。現在までに 397人が発症している。 岡山大学津田敏秀教授の疫学的手法による分析では、福島県の甲状腺がんの発生状況は日本全国 の発生状況に比し、最も高いところで50倍、全体としても約30倍の多発が生じている。

【裁判への提訴】 2022年1月27日、この小児甲状腺がんの患者の中の若者6人が、東電を被告とし、補償を求めて 提訴した。裁判の目的はこの病気と原発事故の因果関係を明らかにし、賠償を求めることである。患者 たちはお互いに連絡を取ることもできず、また、裁判に訴えれば復興の機運をそぐとの圧迫的な雰囲 気の中で、病気を隠し、孤独を強いられる状況での提訴であった。弁護団は20人で取り組んでいる。

【裁判の争点】 原告側は「小児甲状腺がんは原発事故の放射能による被ばくが原因だ」とし、疫学的な知見を用い 主張している。例えば「原因確率」という考え方は曝露され疾病に罹患している集団の中で、曝露によ るものと推認できる増加分がどれくらいの割合を占めているかを示す指標である。 原告らの原因確率はいずれも 90%を大きく上回っており、極めて高い。過去の判例や学説に照らし ても、このように高い原因確率では因果関係は高度の蓋然性を持つと証明されている。 被告の東電側は 「100mSv を越える被ばくをしなければ甲状腺がんにならない。しかるに、原告ら の甲状腺被ばく量は10mSv 以下であるから、原告らの甲状腺がんは被ばくによるものではなく過剰 診断による 『潜在がん』 である」と主張。そして、UNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)が 「福島 の甲状腺がんの大幅の増加は超高感度の検出手段によるもの」 としたことをお墨付きとしている。 しかし、この機器による甲状腺がん検出論は長崎大の柴田義貞教授の論文により否定されている。 被ばく群(チェルノブイリ事故前に生まれた子どもたち)には甲状腺がんが9720人中 31 人発症し、非 被ばく群(事故後に生まれた子どもたち)の 9472 人中、甲状腺がんの発症はゼロであったことから、 決着はついている

【最後に~わたしたちにできることは?~】 もともと予見されていた小児甲状腺がんという健康被害に対し、なぜ何の救済措置もないのか? なぜ被害そのものの認定を裁判で争わなくてはいけないのか? 原発事故から 14 年が過ぎても甲状腺 がんになった際の補償さえないのに、原発再稼働、新増設まで目指すなどというのはあまりに理不尽 ではないだろうか? 私たちが最も守るべきものを守るため、また原発事故による健康被害をなかったことにさせないた めにも、311子ども甲状腺がん裁判の傍聴に行き、事実を知り、裁判を支援してください。

次回期日: 6 月 25 日 14:00〜 東京地裁 裁判詳細やご支援方法については、「311甲状腺がん子ども支援ネットワーク HP」をご覧ください。
https://www.311support.net

ハカルワカル広場の原告支援カンパに協力することも原告の励みになりますので、ご協力をよろしくお 願いいたします。
原告支援金は次の口座へ
*銀行名:みずほ銀行八王子支店
*口座番号: 3160609
*口座名:八王子市民放射能測定室 311 子ども甲状腺がん裁判原告支援金

【3月2日講演会 参加者の感想 】

* 難しいと思っていたことが、とても分かりやすかった。この裁判が大きく報道され、きちんと補償され、せ めて金銭面で安心できる暮らしができるように強く望みます。ハカルワカル、西田さんの熱い思いも伝わ ってきました。

* メディアでは報道されないことなのでとても勉強になりました。内容が分かりやすかったです。私の子ど もたちがちょうど原告の皆さんと同じ年齢であり、被ばくをしたかもしれない若者です。 最後の、原告で ある若者の言葉が胸にささりました。一人一人の若者の命と人生に私達はしっかりと向かい合っていかな ければならないと改めて思いました。微力ですが私自身これからも考えて行動したいと思います。

* とてもわかり易かったです。こんなに明らかな事が裁判せざるを得ない現状に怒りを覚えます。裁判当日 是非行きたいと思います。 * 東電が主張している過剰診断ということはもう成り立たないと思うのですが、どうしてきっぱり否定され ないのか、不思議に思いました。 傍聴に行ってみたいと思いました。

* 映像も胸に迫りました。最も立証しやすい被害であるのにという点についてよく理解できました。マスコ ミは東電と政府の意向を汲んで、報道していない。しかし政治的対立より、個人(子ども)の立ち位置でしっ かりと補償することは国民全体に関わることであると思いました。早急な政府の支援を決めてもらいたい と思います。

* ともすれば忘れがち、または避けられがちになってしまっている現在も定期的にこのようなイベントをさ れていること、また参加される方も少なからず見られることに心強く感じております。

* 現在も測定、デモなど地道な活動に頭が下がります。私も老骨に鞭打って活動を続けたいと思います。

* とても詳しい資料をもとにした講演でよく分かりました。原因確率のこともよく分かりました。このよう な被害を認めず、更に原発を推し進めようとする事が許せないですね。

西念京祐弁護士プロフィール : 梅田新道法律事務所所属。1975 年生まれ、石川 県金沢市出身。薬害肝炎弁護団、ノーモア・ミナマタ弁護団等の公害、薬害事件の弁 護団で活動してきた。2022年4月、311 子ども甲状腺がん裁判弁護団に加入。同 弁護団では主に、疫学や低線量被ばくによる健康影響等の知見を担当している

報告 西田照子

2024年5月11日お茶会
「311子ども甲状腺がん裁判の報告会に参加して」

 2024年5月11日のお茶会「311子ども甲状腺がん裁判の報告会に参加して」は、甲状腺被ばく/甲状腺がんの実態を明らかにする企画でした。このたびホームページに「特集 甲状腺被ばく/甲状腺がん」の特集ページを作り裁判の争点を明らかにしました。

 「311子ども甲状腺がん裁判裁判の報告会」に参加して、これは福島原発事故の最も悲惨な被害だと思いました。子どもの健康を蝕むこと、がんにする事故! そして事故をひき起こした東電は、「事故による一切の健康被害はない」。福島県の医者たちも「甲状腺がんの多発を過剰診断」として、事故が原因とは認めません。

 病気と闘い、病気による一切の不利益を引き受けながら、原因を作った企業、県、国が一切責任を認めない、それがこの裁判の本質です。

 水俣病と同質の公害裁判と思います。メディアが報道しないために、非常に社会的認知度が低いです。このことを広く知らせていくことがハカルワカルの活動の重要な一つになってほしいと「特集 甲状腺被ばく/甲状腺がん」の特集記事を企画しました。

目次
1)東電の主張「福島原発事故で一切の健康被害はない」に対する原告(小児甲状腺がん患者)の反論
2)甲状腺がん裁判の記事など
3)311子ども甲状腺がん裁判支援ネットワーク
4)過去のハカルワカル広場ホームページの安定ヨウ素剤配布や甲状腺がんに関する投稿

1)東電の主張「福島原発事故で一切の健康被害はない」に対する

原告(小児甲状腺がん患者)の反論

  1. 東電の主張:100ミリシーベルト以下では小児甲状腺がんは発症しない。

原告側の反論:これは、現在の世界的常識に反する。チェルノブイリ事故でも100mSv以下で半数以上が発症したというウクライナのトロンコ教授の論文もある。また、ある値以下(ここでは100mSv)ならがんを発症しないという閾値はないということをICRPも認めている。LNT(Linear Non-Threshold)しきい値なし直線モデル仮説である。(下記参照)

  1. 東電の主張:ヨウ素131の放出量はチェルノブイリ事故の14分の1である。

原告側反論:この主張はUNSCEARの推定量に基づいている。事故直後の福島県の小学校の土壌測定(実測値)によれば、チェルノブイリ事故の時のゴメリー地区などと同等のヨウ素131の降下量(汚染)である。(下記参照)

  1. 東電の主張:原告らは甲状腺に有意な被ばくを受けていない(1080人の甲状腺検査を事故直後にした結果を示して)

原告側反論:検査がずさんであり、検査対象が少なすぎる(わずか1080人)。スクリーニングレベルを 0.2μ㏜としたが、それは高すぎる数値でその数値以上の被験者はいないので被ばくはしていないと結論づけたが、実情に近いのはむしろ、0.066~0.1μSvであると原告側は主張。

  1. 東電の主張:ホールボディカウンターで、内部被ばくは預託実効線量 1mSv以下が99.9%だったと主張。

原告側反論:バックグラウンドを着衣の数値としたため、測定値からバックグランド値を引くとゼロやマイナスとなり、ずさんな検査であった。またこの検査は2011年6月以降に実姉されたため、ヨウ素13ほとんど消えていた

  1. 東電の主張:チェルノブイリでは5年後から甲状腺がんが発症したのに、福島では検査を始めた直後(2011年10⽉)から発症している。

原告側反論:これは5年後に笹川財団が高性能の検査機器を多数寄付したため、たくさんの甲状腺がんを検出した。

  1. 東電の主張:チェルノブイリでは5歳以下でも甲状腺がんは発症したのに福島では発症していない。

原告側反論:チェルノブイリでは乳幼児が近隣の牧場の牛乳を飲む習慣があったため。日本ではそのような習慣はなく、乳児用粉ミルクである。

  1. 東電の主張:子ども甲状腺がんは、通常100万人に1~2人の発症率だが、福島事故後の38万人の中に370人の甲状腺がんの発症に対して、「過剰診断」と主張。

原告側反論:少なくとも原告たちは甲状腺の手術を受けており、受けなければ命の危険があった。また、多くの甲状腺がんを手術をした鈴木真一医師は過剰診断ではないと言っている。

  1. 東電の主張:UNSCEAR(国連科学委員会)の報告に東電は頼り、その権威を後ろ盾にして主張。

原告側反論:そもそもUNSCEARは核兵器、原発の推進機関である。核保有国が資金を出している。2020年、2021年報告も日本が資金を拠出。信頼性は低い。

2)甲状腺がん裁判の記事など(引用)

引用したホームページのサイト名、著者名、掲載日時、URLは下記を参照ください。

1.「10年、誰にも言えなかった」 原発事故後に甲状腺がんに 10代で発症した6人、東電提訴
2022年1月27日 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/156781

2.「原発事故で甲状腺がんに」6人が訴えた裁判始まる 東電は争う姿勢
2022年5月26日 朝日新聞

https://digital.asahi.com/articles/ASQ5V644BQ5VUTIL03H.html

3.福島県民が環境保健部長の退任要求〜福島県・検討委員会
小児甲状腺がん2024/05/07 – 15:19 OurPlanet-tv
https://www.ourplanet-tv.org/48625/

3)311子ども甲状腺がん裁判支援ネットワーク
https://www.311support.net/

311子ども甲状腺がん裁判支援ネットワークのNews Vol9.pdfを添付します。

第9回口頭弁論期日のご報告

上記甲状腺がん裁判NEWSに掲載されています。

 3年目に入った裁判  3月6日に行われた第9回口頭弁論期日における原告側の主張立証は、被告東京電力の「100mSvしきい値論」に対する反論が中心テーマでした。被告は、「100mSv以下の被ばくではがんの増加は確認されないというのが「国際的合意」である」と主張しますが、私たちは、そのような「国際的合意」はそもそも存在しないこと、最近の多数の疫学研究において、100mSv以下の低線量被ばくでも線量に応じた発がんのリスクがあることが確認されていること等を詳細に主張、立証しました。この問題は、これでほぼ決着がついたと考えています。(弁護団長 井戸謙一)

4)過去のハカルワカル広場ホームページの安定ヨウ素剤配布や甲状腺がんに関する投稿は下記です。

1. 2024年 5月11日お茶会「311子ども甲状腺がん裁判の報告会に参加して」のご案内
  https://hachisoku.org/blog/?p=12423
2. 311こども甲状腺がん裁判の原告支援のカンパをお願いします。
重要なお知らせ!ハカルワカル広場の311子ども甲状腺がん原告支援の振込口座が変更になりました!
  【新口座】*銀行名:みずほ銀行八王子支店(店番号260)*口座番号:3160609 *口座名:八王子市民放射能測定室 311子ども甲状腺がん裁判原告支援金
3. 2023年 甲状腺エコー検査とヨウ素剤配布のお知らせ タワーホール船堀
  https://hachisoku.org/blog/?p=11121
4. 2019年 「安定ヨウ素剤を全市民へ配布してください」の請願を八王子市へ出しました。
  https://hachisoku.org/blog/?p=5941
5. 2018年 ハカルワカル広場 安定ヨウ素剤配布会のご案内 11月10日(土)
  https://hachisoku.org/blog/?p=5560
6. 2018年 安定ヨウ素剤自主配布プロジェクト in tokyo
  https://hachisoku.org/blog/?p=4319

止めるなら今!あなたのまちに放射能汚染土がやってくる

Stop ! 汚染土再利用! 全国へのバラマキに反対署名を!

下記Change orgページのクリックで反対署名ができます。
Change.org 止めるなら今!あなたのまちに放射能汚染土がやってくる

締め切りは6月10日までです!
拡散歓迎!!。

この署名で変えたいこと

署名の発信者 # 放射能拡散に反対する会

ENGLISH

 政府・環境省は東京電力福島第一原発事故で放射能汚染された福島県内の土を「除染」と称して剥ぎ取り、福島第一原発に隣接する「中間貯蔵施設」に運び込みました。そして8,000Bq/kg以下の汚染土を「再生利用」と称し道路の路盤材などとして日本全国で使わせようとしています。

 放射能に汚染された物は集中管理が原則です。全国にバラまくことは許されません。放射能はどんなに少なくても有害なので、無用な被ばくは避けるのが基本です。
 原子力施設では100Bq/kgを超えて汚染された物は再利用を許されません。しかし、福島原発事故後の緊急時の特例措置として「安全に処理できる」基準として8,000㏃/㎏を新たに設けたため、二重基準となっているのです。

驚くことに、政府はさらにこれを拡大解釈して8,000㏃/㎏以下の汚染土を全国で再利用できるようにしようとしています。しかも私たちの被ばくに繋がり得るこのような重大問題を、国会で議論することもなく、環境大臣の判断で決められる省令改正で強行しようとしています。[i]

環境省は、2024年度には省令改正をすませ、2025年度から実際に汚染土の日本全国への拡散を開始するというスケジュールで準備を進めています。

環境省の省令発出を止めなければ、8,000㏃/㎏基準が恒久化し、放射能に汚染されたものが、なし崩し的に全国に出回ることになりかねません。これ以上の放射能拡散に歯止めをかけるためには、今、環境省に対して声を上げることが必要です!

私たちは以下の履行を求めます:

1. 汚染土再利用に関する検討・協議の場をすべて公開し、透明性を確保してください。「IAEA専門家会合」について、IAEAによる「サマリーレポート」や「要旨(仮訳)」だけでなく、議事録や会合で提示、配布した資料をすべて公開してください。

2. 省令改正で一方的に汚染土再利用を進めないでください。

3. 汚染土再利用を賛成派の有識者のみで進めるのではなく、反対派の有識者との公開討論の場を保障してください。

4. 汚染土をどう処分すべきか、一方的に理解・賛同を求めるための広告宣伝に多額の税金を投入するのではなく、広く国民との直接対話の場を設けてください。

5. 汚染土再利用計画を撤回してください。


 
[i]  昨年5月から今年2月に環境省は「除去土壌の再生利用等に関するIAEA専門家会合」を3回にわたってほとんど非公開でおこないました。
 最終報告書に向けた第3回の公開を求める要望書を「放射能拡散に反対する会」など5団体が29団体の賛同を得て出したところ、環境省からは「今後の環境行政の参考とさせて頂きます」という一言の返信のみでした。IAEAとともに自ら述べているステークホルダーや国民の関与、コミュニケーションの姿勢はまったくありません。
 まもなく最終報告書が出て、第2回の「サマリーレポート」でIAEAも求めている「放射性物質汚染対処特措法」の省令改正がなされようとしています。パブコメなどを実施したとしても、IAEAと日本政府が結託して執行するようなら、処理汚染水を海洋投棄しているのと同じステークホルダー無視のやり口です。

【呼びかけ団体】 
放射能拡散に反対する会 
福島老朽原発を考える会(フクロウの会) 
NPO法人市民放射能監視センター(ちくりん舎) 
NPO法人新宿代々木市民測定所 
放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会

【賛同29団体】アイウエオ順
会津放射能情報センター
NPO法人エコロジー・アーキスケープ
NPOフアーム庄野
風下の会 福島
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
原子力市民委員会
原発事故被害者団体連絡会
原発止めよう!九電本店前ひろば
子どもたちに未来をわたしたい・大阪の会
子ども脱被ばく裁判の会
さいなら原発尼崎住民の会
さよなら玄海原発の会・久留米
さよなら原発神戸アクション
さよなら原発品川アクション
3.11ゆいネット京田辺
高木学校
脱原発の日実行委員会 福島
虹とみどりの会
原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会
ハカルワカル広場(八王子市民放射能測定室)
「避難の権利」を求める全国避難者の会
福島原発30キロ圏ひとの会
平和を学ぶ会・台東
放射線被ばくを学習する会
放射能汚染廃棄物の焼却処分に反対する石巻地域の会
緑の党グリーンズジャパン
緑ふくしま
未来につなげる・東海ネット 市民放射能測定センター
(株)森と暮らすどんぐり倶楽部

(追加)賛同団体
原子力資料情報室
瀬戸内海を守ろう会
金八デモ実行委員会
十姉妹の会
新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会
埼玉西部・土と水と空気を守る会
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意思決定者(宛先)

  • 環境大臣 伊藤 信太郎 殿

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5月11日お茶会「311子ども甲状腺がん裁判の報告会に参加して」のご案内

 福島原発事故から13年、、、政権は事故がなかったかのように、原発推進へと舵を切り、また世の中も事故を忘れてしまったかのように見えます。しかし、事故のもたらした影響は時間の経過を経て若い世代にも及んでいます。小児甲状腺がんに罹患した当時子どもだった患者が約370名もいるのです。放射能による被害は物理的なものだけでなく、健康面への被害も大きいのです。

 5月お茶会は「311子ども甲状腺裁判」を取り上げます。再発に苦しみ、バッシングを受けながらも裁判を闘う若い原告たちの主張、そして、甲状腺がんの原因は原発事故ではないと主張する被告東京電力。双方の主張を取り上げ検討します。報告者は西田照子(ハカルワカル広場)です。以下の要領で行います。

* テーマ:「311子ども甲状腺がん裁判の報告会に参加て」
* 報告者:西田照子
(ハカルワカル広場)

* とき:5月11日(土)10時~12時

* 参加方法:ハカルワカル広場にて、または
  zoomによるオンラインにて

 【zoomでご参加の方は当日9:30以降にこのホームページのトップよりご参加ください

 

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

ハカルワカル広場 2024.4.16