6月2日は「福島の今」をテーマのお茶会です。ご参加ください!

6月2日(土)は6月定例お茶会です。10時より12時までハカルワカル広場で行います。

いつもの前月の測定データの振りかえりの後、今回のテーマは「福島ツアーの事前学習」です。「福島事故は終わっていない」の気持ちから--ハカルワカル広場では6月16日(土)~17日(日)に、事故後7年経った福島の現状を少しでも知りたいと、福島現地視察ツアーを実施しますが、その前に「福島の今」について理解を深めておこうと思います。福島原発事故から7年、福島の現状はどうなっているか? 焼却施設による影響(被ばく)、土壌の汚染、帰還の現状などについて情報を共有します。福島ツアーに参加される方はもちろん、参加されない方も是非ご参加下さい。ともに理解を深めましょう。

ハカルワカル広場

GW中の5月1日(火)と2日(水)は閉室とさせていただきます

GW中の5月1日(火)と5月2日(水)は閉室とさせていただきます。5月8日(火)より通常の開室とさせていただきます。ご了承くださいませ。なお、5月の定例お茶会は5月12日(土)です。ご参加をお待ちしております!

 

4月7日(土)お茶会「原発の町で声を上げて」のお知らせ

4月7日(土)お茶会は、浜岡原発を考える会 伊藤実さんの「原発の町で声を上げて」の講演会です。

浜岡原発は、八王子から157kmの直線距離に有り、現在3号炉・4号炉・5号炉はすべて運転停止中、中部生産拠点に近く、駿河湾震源地の直下で危ない原発第一位。御前崎から南西風に乗って放射性物質が首都圏に届くと言われています。
伊藤実さんは、1996年に浜岡町原発問題を考える会を立ち上げ、Stop!浜岡原発「放射能を出す原発は危険であり、孫子の代に危険な原発を残してはいけない」と全基廃炉に向けて活動をされています。

御前崎市「浜岡原発を考える会」

ぜひ、4月7日(土)お茶会 伊藤実さんの「原発の町で声を上げて」に参加下さい。一緒に東京から原発ゼロの声を上げていきましょう!

20180409お茶会「原発の町で声を上げて」チラシ

ハカルワカル広場

ハカルワカル映画会、成功裏に終了。ありがとうございました!

3月3日(土)のハカルワカル映画会「わたしの、終わらない旅」はおかげさまで好評の裡に終わることができました。ご参加くださった皆様、また参加されなくてもご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。心配していた観客数もある程度入っていただけました(ほかのイベントや、学校の卒業式なども重なっていたのですが)。

ご参加の皆さまが帰り際に、「映画とそのあとのトークのコラボが素晴らしかった」、「ICANの話が聞けて良かった」、「福島の原発のウランがオーストラリアから来ていたとは知らなかった」、「上村先生のお話が分かりやすくて、視野も広く良かった」などなど、とても満足してお帰り下さったのが主催者側としてもうれしく思いました。

現在の世界情勢では、原発の危険性ばかりでなく、核兵器の非人道性も強く訴えて、その使用をやめさせなければいけないと思わされる昨今です。マーシャル群島の人々や、カザフスタン、オーストラリア先住民の方など、核実験の被害者もノーベル平和賞の授賞式にオスロ送るキャンペーンをされた恵泉女子大学の上村先生を迎えての第2部は映画を深める良いトークセッションとなりました。

これからも原発と核兵器のない世界を求めて活動してまいります。ご一緒に頑張りましょう。

ありがとうございました!

ハカルワカル広場

 

 

 

3月3日(土)映画会「わたしの、終わらない旅」第2部「核をさまざまに考える」意見交換会

3月3日(土)第18回ハカルワカル広場映画会 「わたしの、終わらない旅」
第2部意見交換会 14:50~

恵泉女学園大学 平和学 上村英明教授とのトークセッション


上村先生との意見交換会により、ICANを知り、「原発を含む核廃絶のために私たちに何ができるか」を考えるきっかけにしたいと思います。

上村先生にICANについてご講演をいただきます。
核禁止条約を実現させるけん引力となったICANを恵泉女学園大学の「平和学」を学ぶ学生たちが中心となり応援したこと、具体的にはノーベル平和賞の授賞式に被爆者を送る資金集めの応援をしたその理由などを「平和学」に触れながらお話しいただきます。
その後、上村先生と登壇者3名とのトークセッションを行い、時間が許せば会場からも質問や意見を募ります。

私たちも同じ多摩の地で脱原発、そして核廃絶の願いを持って測定室活動している市民団体ですので、「原発を含む核廃絶のために私たちに何ができるか」を考えて行きたいと思います。

乞うご期待!「わたしの、終わらない旅」映画会と意見交換会に、是非お越し下さい。
お待ちしています。

上村 英明(ウエムラ ヒデアキ) プロフィール
恵泉女学園大学 平和学 教授
担当科目 平和研究入門、先住民族・マイノリティ論、多民族共生論、平和学研究(大学院)
専門分野 国際(人権)法、平和学、植民地論、NGO論

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?

「ノーベル平和賞受賞の背景を解説」PEACE BOATホームページ

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?ノーベル平和賞受賞の背景を解説します

第18回ハカルワカル映画会「わたしの、終わらない旅」のご案内

第18回ハカルワカル映画会は「わたしの、終わらない旅」

この映画は監督の母親が残した一冊の本「聞いてください」を手かかりに、再処理工場のあるフランスのラアーグ、核実験の行われたマーシャル群島、カザフスタン、福島を巡り、核のもたらす危険性を映像化していきます。

たった一人でガリ版刷りの新聞を手作りして街頭で配り続け、必死で「核と人類は共存できない」と訴えた母。1977年のことでした。世を上げて、原発の平和利用が肯定されていた時代です。母・坂田静子さんは、核兵器だけでなく、原発、再処理工場の核の危険性を見抜き、廃止を訴えました。15年間で35号の新聞を「聞いてください」という本にして出版されました。
3.11を引き起こしてしまった日本。坂田雅子監督はその母親の訴えをなぞるように、核の被害を受けた人たちを取材し、耳を傾け映像化していきます。
「核兵器を、核発電を止めるために、私たちは何ができるか?」の問いに、「聞いてくださいと声を上げること」と監督は語ります。

ご期待下さい。皆様のご参加をお待ちしております。

~~記~~

日時:3月3日(土)午後1時開場 1時30分~2時50分上映

意見交換会「核をさまざまに考える」(恵泉女学園大学 上村教授): 2時50分~3時30分
→「核をさまざまに考える」トークセッションの内容はこちら

会場:北野市民センターホール

入場料: 前売り券1,000円、当日券1,200円(障がいのある方、高校生以下無料)

お申し込み方法: ハカルワカル広場へお電話、またはメールにてお申し込み下さい。前売り券を当日会場でお渡しします。


「わたしの、終わらない旅」予告編





わたしの終わらない旅チラシ完成版

ハカルワカル広場

ハカってワカった話24号 2017年データのまとめ、検出値年間トップの歴史

2017年データのまとめ

二宮 志郎

年初の号ですので、昨年のデータのまとめを紹介しておきます。まとめのデータは、ハカルワカル広場ホームページのカテゴリーの項目から「資料室」を選び、「測定結果まとめなど、資料的文書のリスト」から「2017年測定結果単一シートまとめ」を選ぶことで参照できます。おなじリストの中に、「開室以来測定結果まとめ」というのもあります。長期間の測定傾向を参照したい方はそちらもご覧ください。ハカルワカル広場では測定依頼者が持ち込んだ検体のみを測定しているので、その結果が必ずしも地域や検体カテゴリーの一般傾向を示しているわけではありません。この点は測定データを統計処理した結果を見る時には心に留めておいてください。

検出値年間トップの歴史

場所 検体 Cs137 Cs134 比率
2012 福島県 6750 5600 0.83
2013 福島県 9820 5260 0.54
2014 福島県 落ち葉 10800 4570 0.42
2015 八王子市 2270 764 0.34
2016 三郷市 7590 1520 0.20
2017 八王子市 16600 2790 0.17

(Cs137,Cs134の単位はBq/kg, 比率はCs134/Cs137)

上の表に2012年からの年間測定データリストのトップに来たものをまとめてみました。トップに来るようなデータは、特別に汚染がひどくなっているような場所のデータなので、増えたり減ったりの数値は採取した場所のセシウム濃縮度に依存していて、かなり偶然に左右されています。2012年に福島の土を測って合計で1万を超えてびっくりしたことを覚えていますが、それをCs137だけで超えてしまう検体が2017年の八王子にあったのですから、場所による濃縮というのはあなどれないです。非常に濃縮の高い土はすでに適切に処理されているべきなのでしょうが、気がついてきてない場所はまだまだあるでしょう。八王子市内の土からでも非常に高い汚染値が出てくることはこれから先も続くだろうと思われます。

経時変化の方はCs137とCs134の比率にきちんと現れています。物理的な半減期の違いから出てくる比率の変化にほぼ近い変化が測定結果に現れています。2018年はCs134はCs137に対して2割を切って1割に近づいていく状況になっていきますから、汚染値が低い検体ではほとんど不検出になっていくでしょう。

きのこ除く食品類の汚染はほぼ検出不能

喜ばしいことは、最近ではハカルワカル広場の測定器で検出できるレベルの汚染は、きのこを除く食品類にはほぼ見られなくなったということです。2017年の測定データでは、きのこを除く食品類は77検体測定していて、そのうちセシウムの汚染が検出されたのは2検体だけです。そのうち1検体の玄米は不検出にしてもよいレベルの微妙な数値だったもので、残りの1検体は筍でした。

ハカルワカル広場の測定器で検出できないレベルの微量汚染に目をつぶるなら、きのこ類以外の食品に関しては、「ほぼ汚染はない」と考えてもよいでしょう。この状況は「汚染食品を流通させてない」という結果から来ているものでしょうから、「自然にそうなってきた」というよりも「多くの人たちの努力でそうすることができた」と考えたほうがいいでしょう。ハカルワカル広場のような市民測定所の存在もその努力の一旦を担っていると信じたいです。

ハカルワカルだよりの読者の人たちはみなさんご存知だと思いますが、ハカルワカル広場では「あの惨事を世界中のどこであろうとも、二度と繰り返さない」ということのためにできる測定活動はまだまだあると考えています。「きのこ以外の食品に関してはほとんど心配しなくてよくなった」というのを一つの通過点として、2018年もみなさんの知恵をお借りしながら測定を続けていければと思っています。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより24号 巻頭寄稿文 「浜岡原発現地から」

「浜岡原発現地から」

浜岡原発を考える会/ハカルワカル広場維持会員 伊藤 実

昨年9月は浜岡原発受け入れ50年ということで私もメデイアの取材を受け、中部電力幹部も家に来た。「絶対安全」の掛け声で始まった浜岡原発だが、相次ぐトラブルや福島第一原発大事故で安全神話は崩壊、現在停止中である。中電幹部は「皆様の理解が得られれば再開したい」と言うが、世間は脱原発に向かっていて特に東海大地震の震源域に建設された浜岡原発は永久に停止すべきである。

昨年は4月八王子市民の3回目の浜岡原発視察に続き東京、神奈川、愛知市民の視察の案内をした。暮れには御前崎市立図書館で福島の現場の写真展が開催され、報道の影響もあり多数の市民が来場した。原発問題を語る事さえタブーであったこの町も様変わりしたものである。12月19日「浜岡原発を考える静岡ネット」の一員として浜岡原発事務所長に放射性廃棄物の量と保管状態、乾式貯蔵庫、使用済燃料の処分の責任、神戸製鋼等の品質問題等申し入れをした。静岡市や藤枝市等より参加した人達の車のナンバーを警備員達が写真に撮り始めた。反対派と分かった車は必ず記録するのだ。交渉は写真撮影への抗議から始まったが対応した中電側は広報と総務の二人だけ。新聞記者は閉め出し暖房もない小部屋で名刺も渡さない。写真も不可。極めて冷淡無礼な対応であった。

中電が招待した見学者にはお茶や弁当まで出ると聞く。原発の安全神話が崩壊して世論が脱原発に向かっても、電力会社の姿勢は変わっていないことを実感する日だった。

浜岡全面停止からもう7年近い。この間私の住む町は様変わりした。増え続ける自然再生エネルギーの発電、全国一と言われるメガソーラーがまだまだ増え続ける。海岸線には風力発電、更に市内3か所でバイオマス発電が計画されている。原発に替わる新しい電力供給基地に変貌している。地産地消はすでに実現し、この町で発電した電力は各地へと送電されている。原発依存から脱却し、新たな産業が生まれたのである。

新年早々嬉しいニュースがあった。脱原発や自然エネルギーを推進する民間団体、原自連が「原発ゼロ、自然エネルギー基本法案」の制定を目指すと言う。小泉氏や細川氏のような保守政治家に限らず私の知る自民党政治家にも同じような考えの人は多い。原発利権に頼る安倍政権では表に出てこないと思う。浜岡原発現地で起こっているエネルギー革命を全国に拡大すれば脱原発はすぐ実現する。

「原発ゼロ、新エネルギー法」の機運が高まる中で、正月早々川勝平太静岡県知事が6年ぶりに浜岡原発を視察した。昨年7月圧倒的な支持を集め三選された川勝知事は、視察後記者団の取材にあらためて「再稼働はできない」と明言した。1~2号機は廃炉、使用済核燃料は3~5号機で6542体でプールで保管中である。最大保管容量は7550体だ。プールでの保管は危険である。中電は乾式貯蔵庫を計画しているが地盤が悪く耐震設計ができないと言う。

1、2号機で廃炉解体中の放射性廃棄物は敷地内地に溜まり続けている。一昨年から八王子ハカルワカル広場で測定してもらったゼオライトにも微量ながらセシウム137が検出された。我が家の雨樋の下に置かれたゼオライトを客人たちに問われるが、説明すると廃炉作業も慎重にすべきだと言う。居間に置かれた放射線検知器R-DAN(注)とゼオライトは我が家の放射線監視の役割を果たしている。

昨年10月に八王子で開催された「おしどりマコ&ケン」の講演が4月21日に静岡でも開催される。私が感銘を受け「浜ネット」に推薦して決まった21回総会の記念講演だ。

(注:放射線検知器R-DANは、Radiation Disaster Alert Networkの略で、チェルノブイリ原発事故後の1986年8月6日以降、原発周辺の放射線を監視し、原発事故が起きたときに、放射線から身を守るための市民のネットワーク)


福島の現状を伝える写真展

中電への申し入れ

浜岡原発見学後、浜ネットのみなさんと交流

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

東京新聞掲載核廃絶考える機会に 八王子で来月映画上映と意見交換

ハカルワカル広場 第18回映画会「わたしの、終わらない旅」の記事が東京新聞に載りました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201802/CK2018021502000121.html

元原発労働者やフランスの反核運動家らの証言から、兵器と原発の二面性を持つ核エネルギーの本質を探るドキュメンタリー映画「わたしの、終わらない旅」の上映会が3月3日、八王子市である。上映後、恵泉女学園大教授(平和学)の上村英明さんと、原発や核問題を考える意見交換会も開く。  (萩原誠)
核廃絶 考える機会に 八王子で来月 映画上映と意見交換

子どもたちを内部被ばくから守るため、食品や土壌の測定をしているボランティア団体「八王子市民放射能測定室 ハカルワカル広場」の主催。

映画では、母の残した原発を問うミニコミ紙をまとめた本「聞いてください」を手掛かりに、坂田雅子監督が再処理工場のあるフランス、核実験の行われたマーシャル諸島やカザフスタンなどを巡り、現地の人に話を聞いていく。

ハカルワカル広場代表の西田照子さん(70)は「被爆した日本として、核兵器は人類と共存できないということをあらためて確認したい」と、上映会を企画した理由を説明する。

上村さんは昨年、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞授賞式に、日本の被爆者が渡航、出席するための募金活動をした実行委員会の委員長。上村さんに支援の理由や活動の意義などを聞き、ハカルワカル広場のメンバーらと対談する。会場の質問や意見も受ける。

西田さんは「原発を含む核廃絶のため、私たちが何ができるか考えたい」と話している。

会場は北野市民センターホール(北野町)。
午後一時半〜二時五十分に上映、意見交換会は午後三時半まで。
入場料は当日千二百円、前売り千円(障害のある方や高校生以下は無料)。
問い合わせ、申し込みはハカルワカル広場=電042(686)0820=へ。