「安定ヨウ素剤を全市民へ配布してください」の請願を八王子市へ出しました。
賛同署名をお願いします!

皆さま

第一次締切で580筆の賛同署名を頂きました。本当にありがとうございました。

最終締切は 3月13日(水)です。どうぞ 「安定ヨウ素剤の全市民への配布を求める」請願にご賛同の署名をお願いいたします! 下記でダウンロードできます。

 2月19日、八王子市議会に「安定ヨウ素剤の全市民への配布を求める」請願を提出しました。請願者はハカルワカル広場です。安定ヨウ素剤は甲状腺がんの予防をするもので、日本のように原発を推進している国では配布は不可欠と思われます。現にヨーロッパでは国が支給しています。本来なら、原発を止め、ヨウ素剤を配布しなくて済むことが理想ですが、現実は原発が稼働しています。

「子どもたちを放射能から守りたい」と、ハカルワカル広場では八王子中央診療所の山田真医師からヨウ素剤の提供を受け昨年11月に自主配布会を行いました。しかし、一部の子ども、住民だけが予防薬を持っているのではなく、全市民に持ってもらいたいと考え、八王子市に請願を出しました。

請願に賛同の署名をぜひお願いいたします!

ただ、大変申し訳ありませんが、市議会の事情があり、第1次締切が3月4日(月)(ハカルワカル広場の締め切りは2月28日(木))、第二次締切が3月13日(水) (ハカルワカル広場の締め切りは3月13日(水)) となっております。私達が不慣れなためこのように急がせることになってしまいましたがなにとぞご理解くださいまして、ご協力をよろしくお願いいたします!

賛同の署名をいただける方は(八王子市以外の方も署名できます)下の署名用紙にお名前と住所を記入のうえ(お知合い、家族の方の署名もいただけると助かります!)、郵送でハカルワカル広場(〒192-0053 八王子市八幡町5-11 八中ビル2階)へ上記の期限までにお送りください。(切手は申し訳ありませんが、各自でお貼りください!カンパでお願いします! 大変厚かましいお願いで申し訳ありません! )

お一人でも多くの署名をいただけることが力となりますので、お知り合いにお声がけいただき、ぜひ、この請願にご賛同の署名をお願いいたします!

ハカルワカル広場

2019.2.24

3月2日お茶会のご案内 講演:ウラニウムから見える「核問題」ヒロシマからフクシマへ

 3月2日(土)の定例お茶会は恵泉女学園大学教授上村英明先生をお迎えし、「ウラニウムから見える『核問題』ヒロシマからフクシマへ」という題目でご講演いただきます。上村先生は、一昨年の「わたしの、終わらない旅」の上映の際、「核問題を様々に考える」と題し、ICANの「核兵器禁止条約」についてお話しいただきました。今回も、「平和学」がご専門ですので、「核」の問題をその視点からお話しいただけると思います。

 また、「市民外交センター」を立ち上げ、「武器貿易禁止条約」の草案を各国に送った市民活動家としての実績もお持ちですので、多彩な活動についてもお話しいただけると思います。

皆さまのご参加をお待ちしております。

ハカルワカル広場

2019.2.3

2019年1月12日 OurPlanetTV 白石草さん講演 「福島の子どもの甲状腺がんについて」

 OurPlanetTVは2001年の9.11後にできた非営利のインターネット上の独立メディアで、3.11前から様々なテーマを取り上げている。福島原発事故のいろいろな問題の中でも、被曝、健康の問題はタブー視されていて、大手のメディアもやりにくくなっている中で取材を続けている。
 今、甲状腺がんの多発について検査過剰だと言われている。健康被害は起きない、そんなに被曝していないと印象づけようと、国、県が一体となって多量の情報でアピールしている。その情報戦の中で、患者さんたちが置き去りになり、数だけが一人歩きし、ごまかしの情報があふれているという状態にある。

【県民健康調査】
 福島県では2011年から200万人を対象に世界最大規模の健康調査が行われている。外部被曝線量を推計する行動調査が主だが、ほかにいくつかの詳細な検査を行っているうちの一つが甲状腺検査。事故当時18歳以下だった38万人に甲状腺のエコー検査をするというもので、規模としては世界最大。県の最新の公式発表では、細胞診の段階で悪性と言われた人が207名、その内すでに手術を受けた人が177名。そして集計外の11名(データに出てこない人がいることが去年わかり大問題になった)と、実は他の病院でも手術がなされている可能性があるという。つまり、甲状腺がんの人が200人どころか、実は300人近く存在する可能性があるという不透明な状態に陥っている。

【福島とチェルノブイリの甲状腺がんの検出率の比較】
 甲状腺がんの検出率を比較すると、ゴメリ以外は福島の方が高い。自著「チェルノブイリ28年目の子どもたち」の取材でコロステンを取材して、子どもたちがいろいろな病気になっていることをリポートしたが、そこと比べても高い。2015年に岡山大学の津田敏秀教授が福島の子どもの甲状腺がんの比率が高いという論文を発表すると、日本中の原子力を推進する側の人たちに否定された。そして、子どもたちに不安を与えるこのような検査は人権問題だ、今すぐやめるべきだという意見が強くなっている。さらに総数を把握しにくくしている。この事故は初期の段階からきちんとした調査をせず、甲状腺がんの多発と事故の因果関係が立証できないようにされている。  その一方で、普通の市民、学校の先生や保護者などのほとんどが、子どものために検査を続けた方がよいというまともな感覚をもっている。マスコミや医療関係者が検査をやめた方がいいと主張している。「検査をしすぎて見つけなくていいものを見つけた」などと、おかしなことが真面目に話されている。

【腫瘍の急成長と重症化】
 私たちは、穿刺細胞診により悪性と診断されたとか、手術を受けたというところまでは知らされているが、その後何が起きているかを知らない。福島でもチェルノブイリでも一番多いのは乳頭がんというタイプ。福島県立医大の鈴木眞一先生がほぼ一人で執刀している。彼が公式に発表した2016年4月までの145人のうち、リンパ節転移および腫瘍が1cm以上だった人が8割で、手術しなくてよかったという人などほとんどいない。手術症例を見ると、組織外に広がっている子、リンパ節の頸部の方まで広がっている子もいる。遠隔転移の3名(男子2名、女子1名)は、検査の段階ですでに肺に転移していた。甲状腺がんはそもそも7:3ぐらいの割合で女性に多い病気だが、男の子に多いというのも問題になっている。あと急速に大きくなっていることも特徴。事故時10歳、手術時13歳という小さい子がすでに肺に転移している。  検査は2年ごとに7〜8割の人が受けている。2巡目に甲状腺がんと言われた人たちは、前回はどうだったのか。前回A1、嚢胞も結節もないと言われていた人が46.3%。A2と言われていた人が44.9%。B、問題があると言われていた人は7%にすぎない。つまり1巡目でA判定だった人が91.3%。さらに問題なのは、2巡目で腫瘍が見つかった子の中で、腫瘍が3.56cmまで成長している子がいたこと。甲状腺は小さい臓器なので、3cmというとほぼ全体を占める大きさ。2年でここまで大きくなっているのは急成長といえる。

【臨床が不透明】
 県民健康調査の研究計画書を調べてみたところ、がんになった子どもたちを対象にした研究が活発に行われていることがわかった。私が問題にしているのは、二次検査を受けた人の血液を集めて、3億円をかけた大規模な組織バンクを作っていること。これをどう利用するかは明らかになっていない。手術した子どもたちの甲状腺がんの細胞、摘出したものもデータベース化、組織バンク化して長崎大学に運び、そこでDNA解析などをして成果発表している。ネイチャーという有名な論文誌に長崎大学の先生を中心にDNAの異変を解析した結果の論文が出ていて、福島の子どもたちの遺伝子変異はチェルノブイリの子どもたちと違うと書いてある。報道では「違う」ということが強調されるが、論文を読んで心配なのは、日本の子どもたちにBRAFという遺伝子変異が多いが、BRAFの方が生命予後が悪いという論文がたくさんあることである。

【再発と遠隔転移の治療について】
 日本では、そんなに酷くなければ甲状腺がんは半摘手術(半分残す)にすることが多いが、そうすると当然再発が起こり得る。再発すると今度は全摘になり、その後アブレーション治療を受ける。アブレーション治療(予防的)とかアイソトープ治療というのは、甲状腺がヨウ素を取り込む機能を使って、わざと放射性ヨウ素を大量服用することにより甲状腺をがん細胞もろとも破壊するという治療。ヨード制限食を摂取し、体からヨウ素をすべて出してから、36億ベクレルとかの放射性ヨウ素を服用して全部破壊する。肺転移すると、基本的にもうこれしか治療法はない。甲状腺がんは生命予後がいいというが、実際に10代や20代の子たちがこういう治療まで行くと、人生はかなり大変なことになって行くように思う。

【手術とアイソトープ治療】
 首にはリンパ節がいっぱい通っていて、発声のための神経も隣接しているので見つかったら早めに手術した方がよいのだが、患者さんが増えていて、検査から手術までの時間が長い。仕方なく待っていると広がってしまう。首の脇の方のリンパ節まで転移してしまうと傷が大きくなってしまうので辛い。  アイソトープ治療の施設について。福島医大の中に入ると、2年前にできた福島国際科学医療センターという建物がある。その中のRI病棟に日本最大のアイソトープ治療の病棟(10床)がある。2017年8月末までに26人がここで治療を受けた。

(治療施設の動画視聴)国内最大。放射線を遮蔽された部屋。最大で1000ミリキュリー、37ギガベクレルまで使えるように設定されている。扉は鉛が入った重いもの。テレビ電話のような面会システム。鉛のゴミ箱。

 服用するものの線量がとても高く、医療従事者が被曝するのでこうした施設が必要になる。だが実は2010年から、アブレーションという30ミリキュリー程度の治療は外来でできるようになった。そうすると、100マイクロシーベルトぐらいに下がると患者さんは外に出てくる。その人が自宅に帰れば当然トイレからもかなり線量の高いものが排出されるが、大丈夫ということになっている。施設が足りず間に合わないから。
 ここに入院したある子は、治療の副作用で気分が悪くなってしまったが、どんなに吐いていても看護師は絶対に入ってこない。自分一人で耐えるしかなく過酷だったので、もう2度と受けたくないという。

【患者の実態】
 2016年7月に、3.11甲状腺がん子ども基金という団体ができ、甲状腺がんの子どもたちにお見舞金を支給している。福島県外の子どもたちにも支給しているが、療養費給付のデータを見ると、福島県外の子に重症例が多い。なぜかというと自覚症状が出てから検査を受けるから。アイソトープ治療を受けている子は県外の方が多い。その子たちに悩みを聞くと、将来のこと、経済的なこと、周りの人に話せない(差別されるかもしれない)等。いろいろな問題をかかえ、進路を変更したり断念したりしている。

【原発事故後のリスク】
 事故後リスク自体は増えたと言わざるを得ない。甲状腺がんは確かに予後はよいが、30年、40年経ってからの再発は多い。あと未分化がんという恐ろしいがんがあって、お年寄りしかならないと言われていたのに、2012年に日本で初めて埼玉県の18歳の女の子が未分化がんで亡くなった。全世界にほとんど症例がなく、チェルノブイリで事故の後に出ていた。そういう珍しい症例が実際に起きている。事故初期に何もしなかった国なので、自分たちの中で意識をもって子どもたちを守れるように、共に取り組みができればと思います。

⇒ ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスはここにあります。

2018年末までの測定結果まとめから

2015年から、1000Bq/kg以上の土は、Cs137検出平均値を計算する時に除外した

 上記表が、2012年に測定を開始してから2018年末までの全測定結果のまとめです。2018年、一ヶ月あたりの検体数はさらに落ち込みましたが、それでも一ヶ月に20を越える測定を維持できたのは、ゼオライトの測定などを通して意識的に身の回りの放射能を監視しようと思って行動する人が少なからずいてくれるおかげでした。
「きのこを除く食品」に関しては、2017年、18年を通して「ほぼ不検出で、小さな検出率で僅かな検出値が出る」ということで定着した感じです。
「土」に関しては、ほとんど変化はない感じです。「きのこ類」に関しては、2018年は平均検出値がかなり低めに出ましたが、過去の変動の範囲から見ても、たまたまという要素が強いでしょう。

筍からの検出がゼロに

筍の測定では、2012年は14件の検出があり、筍汚染の深刻さを感じたのですが、翌年にはかなり減り、その後毎年数検体の検出がある状況が続いていました。ようやく2018年に、筍の測定で検出されたものはなくなりました。測定依頼そのものが減ってきており、2018年は5検体測定中のゼロですから、この事実だけをもって筍に関して検出可能レベルでの汚染がなくなったようには言えません。それでも「やっとここへ来た」という感じはあります。汚染は一瞬の様な短い時間で起こり、それが見えなくなるのはとても長い時間がかかるというのを身を以って体験した感じがします。

八王子の最高検出値

身近なところに高いレベルの汚染は残っているもので、八王子市内からの検体で2018年の最高値は、ハカルワカル広場の窓の下で、建物の玄関ひさしの上にあたる部分にあるコケ混じりの土で、Cs137, Cs134が合わせて4124Bq/kgでした。そこが高いことは前からわかっているのですが、わざわざ窓から出てひさしの上に上がることはしないので、「さわらぬ神にたたりなし」とばかりに何もしないで放置しています。 同じ場所を2013年8月に測った結果は3780Bq/kgでしたから、なんと増えています。スペクトルも見てください。

Cs134のピーク796keVのところは赤線が上、一方Cs137の662keVのところは青線が上なのがわかります。濃縮するところでは、濃縮は起こり続けている、そういうことを物語っています。

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2月2日(土)お茶会のご案内 講演「ヒバクシャ地球一周証言の航海」に参加して

 今回はご自身が広島の原爆被爆者である上田絋治氏をお迎えして講演いただきます。

 上田氏は2018年5月8日から8月21日までの106日間ピースボートに乗船され、「おりづるプロジェクト」に参加されました。寄港地では「核兵器禁止条約」への署名、批准を政府機関に訴えられ、「ヒバクシャ国際署名」への協力も呼び掛けられました。これは世界で数億の署名を集め2020年に国連に提出するものです。また、被ばくの実相を伝える証言活動もされました。「核兵器禁止条約」の国連採択に大きな役割を果たしたicanの日本での活動を担っているピースボート川崎哲さんとも行動を共にされています。
 そのような様々な活動の様子をお話しいただけます。

 どうぞ、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

ハカルワカル広場
2019.1.15

「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加して チラシ

 

1月12日(土)お茶会:白石草さん講演会「福島の子どもの甲状腺がんについて」


1月12日(土)10時~の定例お茶会はOurPlanetTVの白石草さんをお迎えし、「福島の子どもの甲状腺がんについて」の講演会です。

白石さんはOurPlanetTVを立ち上げ、福島原発事故についての取材、特に子どもの甲状腺がんについて精力的に取り組まれている方です。福島への見学ツアー以降、白石さんにぜひお話を聞く機会を設けたいと思い、今回ようやく実現します。子どもの甲状腺がんの検査を縮小すべきだという主張も飛び交うなか、その治療の実態を含め詳しくレポートいただけると思います。ぜひご参加ください。

20190112白石草講演会チラシ

ハカルワカル広場

2018.12.04.

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

皆さまには良きお正月をお迎えのことと思います。

ハカルワカル広場は開室から7年が経ちました。市民の手作りによる放射能測定室として微力ながら「子供を放射能から守りたい」、「原発を次世代に残したくない」と活動を続けてきました。放射能測定活動に加え、映画会、講演会などを通してできるだけ多くの方に放射能の危険性を訴える活動もしてきました。

世界の潮流は原発から再生エネルギーへと向かっています。ただ日本では東海第二原発の再稼働への動きもあり、この流れに逆行しています。ハカルワカル広場は今年も脱原発を目指して活動を続けて参ります。皆さまとご一緒に頑張っていきたいと思います。

多難な年とは思いますがご一緒に脱原発のために努力してまいりたいと思います。

皆さまにとって少しでも良い年でありますよう、お祈りいたします。

ハカルワカル広場

2019年元旦

昨年は皆様にご支援頂きありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

冬季閉室のお知らせ【12月22日(土)~1月7日(月)】

 

ハカルワカル広場は12月22日(土)~1月7日(月)まで冬季閉室をさせていただきます。ご了承ください。

この一年、大変お世話になりました。皆さまにはどうぞ良い年をお迎えください!

ハカルワカル広場

2018年12月18日

中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」の公演は成功裏に終了しました!

12月2日のハカルワカル広場主催の中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」は大盛況のうちに終えることができました。

中村敦夫さんの渾身の老原発労働者のモノローグは、原発労働の実態、福島原発事故の原因、その時間と空間への広がりと深刻な被ばくの実相、そして、原子力ムラの実体などを余すことなくわずか2時間で語ってくださいました。その濃密さに圧倒された時間でした。

力演された中村敦夫さん、そして熱心に聞いてくださった観客の皆さま、心より感謝いたします。

また今回はEテレで中村さんのこの公演について放映されたこともあり、予約申し込みが殺到し、前売り券は公演3週間前に完売するというありさまでした。チケットを売ることをお断りしなくてはならなかった皆さまに心よりお詫び申し上げます。ただ、まだまだ中村さんのこの公演は続くようですので、きっとご覧になれる機会があると思います。公演予定については中村敦夫公式サイトhttp://www.monjiro.org/ をご覧ください。 よろしくお願い致します。

ありがとうございました!

ハカルワカル広場