新型コロナウィルスがもたらした事態は何だったのか。そのことは多くの学者に予測されていたのに、私達は何故無防備にそれがやってくるのにまかせていたのか。無防備にならざるを得なかった理由はどこにあるのか。 ある学者が話の中(注)で上のグラフを出してきて、原因は地球環境に対して人類が与えている影響があらゆるところで急激に起こっていることを上げていた。 (注):Peter Daszac, The ecology of pandemic era 野生動物と人間活動の境界を急激に変化させることが、野生動物の中にしかいなかったウィルスを人間界にもたらすことにつながっているらしい。そしてその頻度は確実に増えてきているというのだから、第二、第三のコロナ騒動も覚悟しておく必要がある。 グラフの元データはwww.igbp.netにあり、そこからダウンロードすれば一つ一つのグラフを拡大してみることもできる。たくさんあるグラフの横軸は始まりが1750年、赤い字で書いてある点が1950年、右端が2010年である。 左半分の社会経済的傾向は全て急激な右肩上がりのグラフになっているが、その急激な上昇が始まるのは赤い印のちょっと左からというのが多い。それは核の時代と同期しているように見える。