原子力資料情報室からの情報

鵜飼です。

今日、原子力資料情報室から届いたメールマガジンの中に、
皆さんと共有した方が良いと思った情報があったので、
転載しておきます。

でも、「反原発へのいやがらせの歴史」を展示するって、凄いなあ。
過去にそんなことがあったなんて全然知らなかった無知の自分としては、
反省の意味もあり、是非、見に行きたいと思っています。

以下、「原子力情報宅配便“CNIC EXPRESS”[0215]」より転載。

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■[2] イベント案内
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□8/2 ウラン採掘の現場から~核被害のはじまり
-アメリカ先住民は訴える~

日 時 8月2日(金)  18:30~20:30(開場18:00)
会 場 連合会館 501会議室(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
資料代 500円
講 師 レオナ・モルガンさん
通 訳 振津かつみ(医師/ヒバク反対キャンペーン)
主 催 原水爆禁止日本国民会議/ヒバク反対キャンペーン
/特定非営利活動法人原子力資料情報室
連絡先 原子力資料情報室(東京都新宿区住吉町8番5号 曙橋コーポ2階B

TEL.03-3357-3800/FAX.03-3357-3801/[E-Mail] cnic@nifty.com )

核開発過程のはじまりにあるウラン採掘。軍事利用、「平和利用(商業
利用)」にかかわらず、採掘現場での被曝労働と環境への放射能汚染が
核開発の前提となっています。

ウラン採掘の多くは先住民の住む土地で行われています。先住民は低
賃金で被曝労働に従事し、ウラン残土などによる環境汚染にさらされ
ています。

今回、原水禁世界大会の国際ゲストとして来日されるレオナ・モルガ
ンさんから、アメリカのウラン採掘とその被害の現状を報告していた
だきます。貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。

□8/10-11 反原発へのいやがらせの歴史展

日 時 ○2013年8月10日(土)午後1時~5時
○2013年8月11日(日)午前10時~午後4時

会 場 新宿区立区民ギャラリー
(新宿区西新宿2-11-4 新宿中央公園内 エコギャラリー新宿1階)
新宿駅から徒歩15分
丸ノ内線西新宿駅2番出口から10分
大江戸線都庁前駅A5出口から5分
新宿西口バスターミナル17番からバスに乗り、バス停「十二社池の下」下車1分

両日とも午後2時から主催者メンバー(海渡雄一・弁護士、西尾漠
・原子力資料情報室共同代表、西村トシ子・元動燃職員の妻)によ
る展示についての説明、懇談があります。

展覧会の開催に寄せて

原発反対運動への異常ないやがらせ

1986年4月にチェルノブイリ原発事故が起きました。その数年
後日本でも、原発反対運動が大きく盛り上がったことがありました。
1988年2月に伊方原発の出力調整試験の反対運動が空前の盛り
上がりを見せ、1988年4月には日比谷公園で2万人の集会が成
功しました。1992-3年にはあかつき丸によってフランスから
のプルトニウム輸送が行われましたが、これに対しても、世界的な
反対運動のネットワークが作られました。
この展覧会で明らかにしようとしている原発反対運動へのいやがら
せは1980年代の終わり頃から見え隠れし、1993年ころがピ
ークで、2000年頃まで続きました。あまりにも卑劣なやり方に
全国の活動家たちが集まり、1994年から準備して1995年7
月には日弁連に人権侵害救済の申し立てをしました。
私はその申立人らの代理人でした。
この人権侵害の特徴は、原発反対運動に係わる個人に対して、大き
な組織が結託して、執拗に継続されている人権侵害であるということ
です。また、個人の自宅や自宅周辺の写真を送りつけるなど、身辺
への危害をほのめかす卑劣きわまりないものでした。
郵送されて来る文書の中には、明らかに違法に収集されたと思われ
るまったくの第三者宛の信書や税金関係などの請求書、使用済みの
大量のJR切符や運動内部で配布された文書や原子力推進機関の内
部資料などが含まれていました。これらの意味するところは、この
人権侵害の実行者たちは、目的のためには違法行為も辞さない、あ
るいは、自分たちは違法な行為をしても責任をとわれない集団であ
るという印象を与え、言いしれぬ恐怖感をもたらすものでした。

この展覧会の意味

今日に至っても、このような嫌がらせを行った犯人はわかりませ
ん。日弁連は、行為者が不明という理由で結論を出すことができま
せんでした。しかし、現時点で見れば、このような嫌がらせは、電
力会社と公安機関、そしてキャンペーン活動のプロ集団が複雑に絡
み合った組織による組織的な運動破壊であったと思われます。
今年の秋から、原発の再稼働、新増設への動きに拍車がかかるでし
ょう。これに対応して反対の活動も活発となることでしょう。その
とき、手紙や写真という伝統的な形とは変わるかもしれませんが、
1990年頃と同じような目的で、ネットなどを使ったより巧妙な
反対運動への攪乱工作が行われるのではないかと強い危惧を感じま
す。
この展覧会の目的は、このような活動を未然に防止するために、過
去の嫌がらせの歴史を正確に多くの市民に知っていただきたいとい
うことです。さらにこの反倫理的な犯罪的行為に荷担したおそらく
は数百人に上る者の中から、過去の行為を認め、詳細を明らかにす
る者が名乗り出てくれることを願うところにあります。
私たちは、このような行為に手を染めた個人の責任を追及したいわ
けではありません。すでに法的には時効にかかっているでしょう。
しかし、どのような機関が責任を問われるべきかを明確にしておく
ことが、今後おなじような嫌がらせが起きないようにするため、何
よりも重要であると考えるからです。
(展覧会実行委員会代表 海渡 雄一)

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■[3] 原発再稼働にかかる審査状況
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新基準関連審査に関する設置変更許可申請書・工事認可申請書・保安
規定認可申請書の提出状況。

□泊1・2・3(保安規定)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/press/PWR/25/07/0708_01.html

□大飯3・4,高浜3・4(設置変更許可申請書・保安規定認可申請書)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/press/PWR/25/07/0708_02.html

□伊方3(設置変更許可申請書・工事認可申請書・保安規定認可申請書)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/sekkei/shinsa1.html

□玄海3・4(保安規定)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/press/PWR/25/07/0712_01.html

□川内1・2(保安規定)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/press/PWR/25/07/0708_04.html

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■[4] 「核燃料施設等に係る新規制基準骨子案」に対する意見募集
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7月25日(木)より8月15日(木)までの22日間、核燃料再処理施設な
どに関する「新規制基準」案に対するパブリックコメント(意見募集
)が行われています。
是非皆様もご応募頂きますようお願い致します。

http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130724_1.html

初めての測定ボランティア

本日、初めてボランティア研修を受けさせていただきました。自分の家の庭土の測定もしてみました。震災後に建てた家だったので、まさか検出されないだろうと高をくくっていましたが、結果は57Bq検出されました。八王子の土にしては低い値でしたが、原発事故がなければ検出されるはずのない放射能だと、思うと安心などしていられない数値でした。でもこれからもっと放射能のことを勉強し、正確な情報を知りたいなと思うようになりました。

2013070415450000

7月、8月の測定室の予定

*7月6日(土) お茶会はお休みとさせていただきます。親子野外測定体験というイベントを当日行う為です。野外で実際に放射能測定をし、子供に放射能の現実と知識を持ってもらおうという企画です(6月22日まで申し込み受付中。まだ人数に余裕があります。ご応募ください。このHPのトップページから申し込めます)。

*8月3日(土)の8月のお茶会はお休みとさせてください。(担当者夏休みのため。会報の案内では実施とお知らせしております。訂正してお詫びいたします)

*8月11日(日)~8月19日(月)…測定室は夏休みとさせていただきます。ご不便をおかけしますがご了解ください。

8月24日(土)10時と午後1時・・・第3回映画会「ミツバチの羽音と地球の回転}を上映します。参加費800円 予約不要 先着順です。奮ってご参加ください。上映後、内部被ばく、放射能についての学習会も予定しております。

以上、よろしくお願いします。(問い合わせは hachisoku@gmail.com までお願いします。

 

 

 

震災前の人工放射線核種を知る為の資料ご紹介

震災前にはどれだけ放射性物質があったのか?
などとご質問を頂くことがございますので
参考までに震災前の情報のリンクを置いておきます。

−農環研における放射能モニタリング−
http://www.niaes.affrc.go.jp/topics/radioactivity.html

●わが国の米、小麦および土壌における90Sr と137Cs 濃度の長期モニタリングと変動解析(PDF)
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010724549.pdf

●主要穀物に含まれる人工放射性核種
137Cs(セシウム137)および90Sr(ストロンチウム90)の
経年評価あり、単位がmBq/kgなので、見る時にはお気をつけ下さい。
http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/pdf/seika06_63.pdf

などがあり、勉強になります。

その他、黄砂とともに飛来する放射性セシウム( 137Cs ) なども情報も
興味深いので、お時間のある方は是非どうぞ。

 

ボランティア大募集中

ハカルワカル広場で常にボランティアの募集を行なっています。
最近かなり余裕のない状況になってきていまして、定期的に入ってくれているボランティアが急用などで入れなくなった場合の調整に苦労しております。

ハカルワカルのボランティア業務にはいろいろな内容があります。機械やコンピュータが苦手でも、受け付けや掃除などの作業もあります。測定依頼者とおしゃべりすることも大事な仕事の一部です。
ボランティアに興味のある方はお試しでもいいですから、是非一度実際にボランティアに入ってみてください。

6月8日、午後1時から
ボランティア研修会を予定しています。

研修会を利用できる方は是非ご利用ください。研修会で研修を受けなくても実地で習いながら慣れていくことは可能です。

よろしくお願いします。

6月お茶会のご案内

皆様

6月のお茶会のご案内です。

6月1日(土)10時よりお茶会です。場所はいつものハカルワカル広場。前月の測定データのおさらいと、様々な疑問に二宮さんがお答えしながら、一緒に学びます。その後、測定室の運営のことで意見交換をします。

 

6月15日の映画会の他にも、新しい企画をしています(ご期待ください!)。 また、12時からのお昼休みには、北原さんの無農薬野菜(測定済み)の販売もあります。

お時間を作って、どうぞ、お出かけくださいませ。

 

 

6月から維持会員の測定料を一律500円にします

6月から維持会員の測定料を一律で500円に引き下げることにしました。割引クーポンは引き続き有効ですので、割引クーポンを持ってこられた維持会員の方はクーポン一枚につき無料測定を一回依頼することができます。

維持会員に皆様は、割引された料金を積極的に活用してたくさんの測定依頼を出してくださるようにお願いします。

6月から火曜〜土曜の開室になります

現在、月曜は午前中だけ運営していますが、6月からは月曜は閉室にさせていただきます。

月曜に測定依頼をされたい方は申し訳ありませんが他の曜日をご利用ください。

火曜〜土曜は午前・午後5枠体制で運営していますので、よろしくお願いします。

ハカってワカった話5号 引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶

引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶

二宮 志郎

2013年2月1日~5月1日測定結果

測定データの集計表は2月~4月分になります。測定結果一覧表には、500Bq/kg以下の土関連の測定値は載せていません。

検体種類 検体数 Cs137 Cs134
土・砂 85 79 77
土混じり植物 8 8 8
土・その他 1 1 1
泥、泥水 0 0 0
池水、川水 0 0 0
雨水・雪 1 0 0
水・その他 2 0 0
葉菜 13 2 1
根菜 6 1 2
果実・果菜 10 3 3
穀類 39 1 0
きのこ類 13 10 8
魚介類 5 0 0
肉類 0 0 0
卵類 0 0 0
水産加工品 2 0 0
肉類加工品 0 0 0
野菜・果実類加工品 2 0 0
穀類加工品 11 0 0
飲料 5 0 0
食品混合 0 0 0
茶葉 10 6 4
ペットフード 0 0 0
芽・茎野菜 18 4 1
海草類 1 0 0
食品・その他 3 0 0
植物葉 7 2 2
植物茎・枝 1 0 0
植物根 0 0 0
木質ペレット 0 0 0
植物・その他 0 0 0
4 4 3
3 3 3
その他 8 6 6
総計 258 130 119

【引き続き測定依頼減少傾向】

3ヶ月間、5検体/日で1 ヶ月に20日運営したら、300検体測定できます。今回の表にある総検体数の258はそれをかなり下回ります。それだけ予約が埋まらなかったということを意味しています。この間、無料キャンペーンをしたり、新聞折込広告を入れたり、いろいろと測定依頼減少傾向に歯止めをかける努力をしているのですが、状況はそう簡単には改善できないようです。

「測定」を軸にして活動している測定室だけに、測定依頼が減ってきても何らかの形で測定活動が維持できるように努めたいと思っています。もちろん、測定以外の活動面でもいろいろ工夫していくつもりです。読者のみなさんも是非ご協力をよろしくおねがいします。

【1年前と比較】

「ハカルワカル広場だより」も2年目に入りましたから、昨年のデータと比較ができるようになってきました。もし第一号をまだ手元にお持ちの方は、第一回の「ハカってワカった話」に出ている集計表と見比べてみてください。

「果実」の項目では、去年の集計表では18検体測定中Cs137の検出が14検体です。一方今回の表では10検体中3検体です。柑橘類からの検出はかなり減ってきている感じがしていたのですが、こうやって比べてみればはっきりそれを確認することができます。

【今年産の筍はどうか】

気になる筍ですが、2013年産のものは今までに16検体測りました。そのうち検出されたのは4検体です。昨年は25検体測定したうち14検体から検出されていますから、去年に比べて今年の検出率は半分くらいに落ちている感じです。今年の測定では、Cs134が微量すぎて限界値以下になってしまいCs137のみが検出されるという場合が多くなっています。

八王子産の最高値は去年も今年もそれほど変わっていない点が少し気がかりなのですが、かなりの数の筍が不検出のレベルまで下がってくれて来たことはいいニュースと言えるでしょう。

比較データを詳しく見たい人がインターネットで次のページを参照ください。 http://goo.gl/PuL3N

【減らない土壌汚染】

今回集計した259検体中、土・砂の分類に属するのは85 検体、その中でCs137が検出された数は79になっています。この79検体のCs137検出値の平均は270Bq/kgです。

2012年中には1293検体を測定していて、そのうち土・砂分類は267検体、Cs137検出は246検体で、その検出値平均は288Bq/kgです。

福島の土、九州の土、北海道の土、ホームセンター購入の土、ホットスポットの土などいろいろな土を測っているので、場所や条件を限定したデータをまず選択してから統計をとるべきなんですが、大半が八王子近辺の土なので平均値にはそれが強く出ていると考えていいでしょう。Cs137の検出値に関しては去年も今年もほとんど変わっていないことを示す結果になっています。

この減らない土壌汚染をもう少し計画的に調べ上げてマッピングしてくプロジェクトがハカルワカル広場の一つのプロジェクトとして始まっています。このプロジェクトを継続していけばもっと正確に土壌汚染の分布や減少具合を報告できるようになると期待しています。

【新茶の季節】

八十八夜も過ぎて、新茶がおいしい時期でしょうか。「検査して基準値以下を確認している」と言われても、「どのくらいの計測値」だったのかをちゃんと公表して欲しいものです。「お湯で出したお茶の状態で何ベクレル」ということよりも、「自分の体の中に何ベクレル入れるのか」ということを考えて判断するのが賢明だと思います。コーヒ派の人と日本茶派の人では一杯のお茶をどう見るかという見方も変わっていて当然です。

今回の集計結果の中に茶葉の分類は10検体ありそのうち6検体から検出されています。この中にはほとんど今年産新茶は含まれていません。新茶の測定はこれからになってきます。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。