12月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できます。東京電力による福島第一原発四号機の燃料棒取り出しがついに始まりました。福島県における子どもたちの甲状腺ガン増加の疑いも報道されています。このように、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないで しょう。どうぞ、奮ってご参加くださ い!
12月定例お茶会 : 12月7日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
ハカルワカル広場
12月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できます。東京電力による福島第一原発四号機の燃料棒取り出しがついに始まりました。福島県における子どもたちの甲状腺ガン増加の疑いも報道されています。このように、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないで しょう。どうぞ、奮ってご参加くださ い!
12月定例お茶会 : 12月7日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
二宮 志郎
測定データの集計表は7月~10月分になります。
検体種類 | 検体数 | Cs137 | Cs134 |
土・砂 | 38 | 36 | 36 |
土混じり植物 | 2 | 1 | 1 |
土・その他 | 1 | 1 | 1 |
泥、泥水 | 0 | 0 | 0 |
池水、川水 | 0 | 0 | 0 |
雨水・雪 | 0 | 0 | 0 |
水・その他 | 0 | 0 | 0 |
葉菜 | 4 | 0 | 0 |
根菜 | 10 | 2 | 0 |
果実・果菜 | 28 | 1 | 0 |
穀類 | 23 | 2 | 1 |
きのこ類 | 38 | 31 | 27 |
魚介類 | 6 | 0 | 0 |
肉類 | 0 | 0 | 0 |
卵類 | 0 | 0 | 0 |
水産加工品 | 2 | 0 | 0 |
肉類加工品 | 0 | 0 | 0 |
野菜・果実類加工品 | 3 | 0 | 0 |
穀類加工品 | 10 | 0 | 0 |
飲料 | 2 | 0 | 0 |
食品混合 | 0 | 0 | 0 |
茶葉 | 8 | 2 | 2 |
ペットフード | 0 | 0 | 0 |
芽・茎野菜 | 0 | 0 | 0 |
海草類 | 1 | 0 | 0 |
食品・その他 | 3 | 0 | 0 |
植物葉 | 4 | 2 | 1 |
植物茎・枝 | 0 | 0 | 0 |
植物根 | 0 | 0 | 0 |
木質ペレット | 0 | 0 | 0 |
植物・その他 | 3 | 0 | 0 |
灰 | 0 | 0 | 0 |
炭 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 3 | 1 | 2 |
総計 | 190 | 80 | 71 |
AT1320Aの鉛遮蔽は5センチと十分な厚みがあるのですが、センサーの下部だけは遮蔽が少し不十分でした。この部分を手作りの鉛遮蔽強化を施すことで効果を上げている、という話があちこちから聞こえてきましたので、ハカルワカルでもそれをやってみました。
9月11日から鉛遮蔽強化後の測定が始まっています。以前は1000g30分測定のCs137の測定下限値は4.6Bq/kg程度でしたが、遮蔽強化後は3.8Bq/kg程度に下がっていますから、2割程度の改善になっています。1時間測定を行えば、この値を2.9Bq/kgと3を切るところまでもっていけるようになりました。
鉛遮蔽強化のおかげでCs137の測定下限値が3Bq/kg程度の測定が可能になってきましたが、この下限値すれすれあたりの数値が出る測定になってくると、それが本当にCs137による数値なのかどうかを判定するのが非常に難しくなってきます。シンチレーション式測定機である以上どうにもならない分解能の限界があって、セシウムのスペクトルの近傍に紛らわしい放射性物質があるとその影響で誤検出が出るのは避けられません。特に問題になるのがビスマス214というウラン系列の自然放射能とタリウム208というトリウム系列の自然放射能です。こういう自然放射能は土に入っていたり、雨水に混じって降ってきたりしています。
最近、ハカルワカルで測定した後、新宿代々木市民測定所のゲルマニウム測定機で測定してもらった検体が何検体かあります。その一つが測定番号13082003のある場所の土です。ハカルワカルの測定結果はCs137:13Bq/kg,Cs134:39Bq/kgでしたが、下のスペクトルを見て私はこれを両方ともに誤検出だと判定しました。
600keV付近にかなりのピークがありますが、それはCs137を示す662のところまで伸びていません、さらにCs134が見えるはずの700付近のピークがありません。そうなると、この600付近のピークはBi214 とTl208が出ているだけセシウムの存在は示さないと判断できます。
新宿代々木市民測定所の測定結果ではCs137:6.2Bq/kg, Cs134:不検出(限界値1.6Bq/kg)でした。そこでもらったスペクトルが左下のものです。少し見にくいですが、中央左側の600keVの前後に2本の一番高いピークがあります。これがTl208 とBi214の存在を示すピークです。その2本に比べるとかなり低いピークがより中央付近にあります。それがCs137を示すピークです。Cs134を示すピークは見当たりません。上のハカルワカルの測定結果のスペクトルとよく見比べてみてください。
このようにTl208, Bi214のスペクトルが強く出ていて、Cs137が比較的弱くしか出ていない場合は、その存在を見極めるのは非常に難しくなります。こういう場合に、ハカルワカルの測定結果の数値がいかに当てにならないかがわかると思います。
鉛遮蔽強化で5Bq/kg以下の数値も結果としては出せるようになりましたが、そのような数値はあまり信頼できるものではありません。「そこに示されている数値程度の微量な放射性セシウムが存在しているようだ」というくらいに考えて下さい。
食品の場合、微量の検出値が必ずしも「食べないほうがいい」ということを示すわけではありません。その食品を食べる量をよく考えて、他の健康を脅かすリスクなどとのバランスの上で総合判断をする必要があります。そのあたりは、ハカルワカルの勉強会なども参考にしながらいろいろ考えてみてください。
測定ボランティア ・事務局メンバー 鵜飼 暁
開室当初は予約で埋まっていた測定依頼が、今年に入って少しずつ空きが目立つようになりました。原発事故がまるで収束してしまったかのような世間の風潮の中、ハカってワカることで本当の安心を得る事が出来る測定室を維持していくためにも、どうすればもっと多くの人にハカルワカル広場の存在を知ってもらい、測定に来てもらえるかを測定室の人達と話し合う中で、原発やエネルギーに関する映画会を実施したらどうかというアイデアが浮かびました。映画会なら、たとえ放射能測定には興味がなくても、原発や自然エネルギー等、関心のあるテーマであれば多くの人に参加してもらえます。そして、映画会の後に放射能に関する学習会を行うことで、新聞やテレビでは得られない正しい情報を、参加してくれた人達に伝えることができる。それが、ハカルワカル広場の存在の大切さを広めていくことにつながると考えたのです。
私自身、昨年の夏に被災地ボランティアに参加した際、現地の人に「日本の社会でこの災害の事が風化していくことが一番怖い。どうか他の人にも被災地の現実を伝えてほしい」と言われた言葉が強く心に残り、八王子に戻ってから、何か地元で自分に出来ることはないだろうか、と思っていた時に出会ったのがハカルワカル広場でした。福島の原発事故以来、意識的に放射能の事を勉強してきたつもりでしたが、本当の意味で放射能の事を知り、放射能の脅威から自分の身を守るすべを持つことができたのは、ハカルワカル広場で測定ボランティアとして、自分でハカってワカる経験をしてからだと思います。これまでハカルワカル映画会では、「内部被ばくを生き抜く」「福島 六ヶ所 未来への伝言」「ミツバチの羽音と地球の回転」「シェーナウの想い」を自主上映してきました。これらの映画を通して今まで知らなかった福島の事やチェルノブイリの事、祝島の人達の事や、ドイツの村シェーナウの事など、今の私たちの生活から切っても切れないエネルギー問題について、深く考えるきっかけを与えてもらいました。
私が尊敬する先人の言葉に、「悪い事をしている人を見て、知っているのに、放っておくのは、悪い事をしている人と同じだけ罪が重い」という言葉があります。以前は福島に原発があることすら知らなかった無知な私ですが、仮に福島原発事故前であれば知らないで済まされた事も、今や知らないでは済まされないのだと自覚しています。そして、一人一人の市民が、放射能の事を正しく学び、賢くなって、声を上げていくことでしか、未来の世代に責任ある社会を築いていくことは出来ないのではないかと思っています。その一助として、ハカルワカル映画会が貢献できれば幸いです。来年三月には、「~放射線を浴びた~X年後」の自主上映会を北野市民センターホールで開催する予定です。是非、友人・知人をお誘いの上、御参加ください。
11月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できま す。汚染水漏れ、福島第一原発四号機の燃料棒取り出しのことなど、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないでしょう。どうぞ、奮ってご参加くださ い!
11月定例お茶会 : 11月2日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
「目に障害がある方がパソコンの音声読み上げソフト(エクセル対応)を利用して測定結果が分かるようにしてもらいたい」という要望がありましたので、2013年分の測定結果データをエクセル形式(.xls)に書き出して、以下からダウンロード出来るようにしておきました。
http://hachisoku.org/blog/wp-content/uploads/2013/11/0a17c43ea5725dba10840941479b9e9c.xls
以降は、一か月に一度くらいの頻度で、アップデートするようにします。
最新のデータを必要な方は、トップページから「測定結果を見る」で測定結果公開シートのページに行き、「ファイル」→「形式を指定してダウンロード」で、エクセル形式を含めた様々な形式でダウンロードすることが可能です。(注意:データが多いのでダウンロードに多少時間がかかります。)
ハカってワカろう!
放射能測定体験(第二回)
この応募フォームにご記入ください。
電話でも応募を受け付けます。
2013年11月23日(土)午前9時〜午後12時
京王線・JR高尾駅南口改札口前(予定 詳しくは応募者に連絡)8時45分集合 目的地まで徒歩で5分程度
高尾の神社(八王子市):自然環境の良い所です。ピクニック目的で来て、そのついでに測定体験に参加でも大いに歓迎。(現地への案内地図は下の地図を参照)
ハカルワカル広場が所有する高性能線量計(テクノエーピーTC300S, TC200S)を用いて屋外の様々な場所の放射線線量を測定しながら、福島原発事故の影響があることや、それが濃縮している場所があることなどを学ぶ。
放射能に関心のある人なら、誰でも応募可能です。(小学校高学年以上の子供大歓迎-出来れば保護者同伴で)20名を募集
参加費は無料、イベント保険料一人あたり50円の負担をお願いします。
2013年11月16日(土) まだ応募数に空きがあるため、締め切りを延期します。現在も申し込み可能。
応募数が受講可能人数を超えた場合、親子・小学生高学年を優先にして抽選で選択
八王子市民放射能測定室 ハカルワカル広場
電話:042-686-0820
メール:hachisoku.jimukyoku@gmail.com
会場案内地図(緑色の木のプレイスマークが会場です:徒歩約10分)
より大きな地図で 第二回放射能測定体験会場地図 を表示
Q: 雨天時はどうなるのでしょうか
A: 小雨の場合は決行します。激しい雨の場合は中止します。中止の場合には参加者に事前連絡いたします。
Q: 大人だけの参加は可能ですか
A: 可能です。ただし応募者多数時の抽選では子どもと親子連れを優先します。
Q: 子どもだけの参加は可能ですか
A: 小学生高学年以上で、集合まで及び解散後の行動に責任を持てる子どもであれば可能です。
Q: 小学生低学年以下の小さな子ども連れで参加しても大丈夫ですか
A: 参加者の方がお子さんの世話に責任を持ってくだされる場合は大丈夫です。小学生低学年以下は直接測定活動には参加せず周りで見守ってもらう形になります。
Q: 測定活動は安全ですか
A: どういうところに放射能が濃縮しているかを勉強する上で、やや放射能汚染の高い土壌に近づくことはあります。短時間の測定活動がお子さんに与える影響は、心配が必要なレベルではありません。
このようなやや高濃度に汚染された土壌は、日常的に近づくことが避けがたいレベルで身の回りに存在しています。「その存在を学んでおくことの方が高濃度汚染土壌への長時間の接触を避ける点で得られるものが大きい」という点を納得していただいた上でご応募ください。
Q: 自分で持っている測定器を持参してもいいですか
A: 大丈夫です。グループで測定活動を行う時はハカルワカル広場所有の測定器で測定や記録の役割を分担していただくことになります。その分担作業に支障をきたさない範囲でご自分の測定器をお使いください。
Q: 解散後現地近くで昼食は可能ですか
A: 駅前に食堂等がありますので、可能です。持参のお弁当を食べることも可能です。
Q: 服装などはどんなものがいいですか
A: 長そで長ズボン、運動靴でお願いします。
Q: 当日、車で行くことは可能ですか
A: 可能です。駐車場も複数台駐車可。但し、駐車場が限られているため、車で来られる方は、必ず事前(応募時)にお知らせ下さい。後で詳細をお伝えします。
トップメニューの「ボランティアBBS」から、コミュニケーションボードに入れるようになっています。
ここに入るには予約サイトのユーザー名、パスワードが必要になります。パスワードを忘れてしまった方は「パスワードを忘れた」をクリックして再設定することができます。ユーザー名も忘れてしまった人は、hachisoku.jimukyoku@gmail.comにご連絡ください。
コミュニケーションボードは、
フォーラム / 話題 / 投稿
の階層になっています。
フォーラム、話題、投稿
のそれぞれを自由に作れます。
「話題」の大きなまとまりとして「フォーラム」を作ってください。「話題」の下に、それに関連する投稿をします。
ブログの方への書き込みはホームページにアクセスする人が誰でも読める状態になるので、書き込みにちょっと抵抗を感じる場合などあるかもしれません。そういう場合は「ボランティアBBS」の方を使っていただければ、ログインできる人しか読めませんからもう少し気楽に書き込みができることと思います。
逆に大勢の人に宣伝したいような内容の場合はブログに書き込んだ方が効果があります。
「放射線被曝から子どもを守る会・多賀城」さんがまとめられた、放射能汚染されやすい食材と産地のリンクはこちらです。とても、見やすく分かりやすい形で表にまとめられています。
追加で、早川先生のブログ上にあった以下の情報も有益だと思いましたので、リンクを載せておきます。
9月21日(土)、夕方4時ごろから3時間程度、ホームページを置いているサーバーのメンテナンス作業を行う予定にしています。
その時間帯、一時的にホームページへのアクセスが不能になります。メンテナンス作業が終わり次第、アクセスは復旧しますので、よろしくご理解をお願いします。
最近、水産物の汚染についての質問を受けることが多く、ハカルワカル広場では水産物測定のデータが少ないため、誰にでも分かりやすくて見やすい有益なサイトをピックアップして随時ここにリンクを貼っていきたいと思います。
国際環境NGOグリーンピース放射能測定室シルベクのサイト:
http://www.greenpeace.org/japan/monitoring/
茨城県農林水産物モニタリング情報:(魚類をクリック)
http://www.ibaraki-rdtest.jp/Monitoring/categorysearch
福島県農林水産物モニタリング情報:(魚介類のタブをクリックし、検索したい魚を選択)
http://www.new-fukushima.jp/monitoring/