映画「標的の村」を見て

ポレポレ東中野で上映中の「標的の村」を見ました。話は、沖縄高江の集落での、ヘリポート建設反対から始まります。高江集落の周りを取り囲むようににヘリポートの建設が突如、何の説明もないまま始まったことに、住民は座り込みをして反対します。生活の基盤が失われるからです。国は座り込みをした人たちを(7歳の少女をも)裁判に訴えます。いわゆるスラップ訴訟という、強大な力のある方が弱いものを訴えて脅す手法です。

「標的の村」という題名は、米軍が高江を敵の集落とみなして、標的として、訓練をすることからつけられています。現実にそこで暮らしている生身の人間がいるのに、戦争の、模擬標的として訓練するのです。また、この村はベトナム戦争の時、「ベトナム村」として、村民にベトナムの服を着せ、襲撃の練習もしたということです。

オスプレイが配備されるとき。普天間の門を沖縄の人たちが封鎖して抵抗します。(大手メディアはほとんど報道していませんが)。機動隊が実力行使で排除します。生活が成り立たなくなるのは住民の方なのに、国は守ってくれるどころか、実力で執行する。原発と同じ構図を感じました。ポレポレ東中野で10月18日までロングランが決まったそうです。多くの人に見ていただきたい映画だと思いました。ドキュメンタリーとしても優れていて、この映画監督は実力派だと感じました。

予告編:
http://www.youtube.com/watch?v=IWCoNxPMk50

ポレポレ東中野上映時間: http://movie.walkerplus.com/th567/schedule.html

三上智恵監督インタビュー

西田

「映画「標的の村」を見て」への3件のフィードバック

  1. 「標的の村」はJCJ大賞(日本ジャーナリスト会議大賞)を受賞しています。その授賞式の映像があり、福島県相馬高校の生徒たちが特別賞を受け、感想を語っているのが収録されています。生徒たちの切々とした、訥々とした話しぶり、そして事故を乗り越えていこうとする力に、大人は恥ずかしくなります。次のサイトの1:30頃からですが、その前の
    1:14ころから、標的の村の監督三村さんのスピーチ、また、その前のジャーナリストたちの発言も素晴らしいです。
      http://jcj-daily.seesaa.net/article/372917291.html
    (西田)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です