2月2日(土)お茶会のご案内 講演「ヒバクシャ地球一周証言の航海」に参加して

 今回はご自身が広島の原爆被爆者である上田絋治氏をお迎えして講演いただきます。

 上田氏は2018年5月8日から8月21日までの106日間ピースボートに乗船され、「おりづるプロジェクト」に参加されました。寄港地では「核兵器禁止条約」への署名、批准を政府機関に訴えられ、「ヒバクシャ国際署名」への協力も呼び掛けられました。これは世界で数億の署名を集め2020年に国連に提出するものです。また、被ばくの実相を伝える証言活動もされました。「核兵器禁止条約」の国連採択に大きな役割を果たしたicanの日本での活動を担っているピースボート川崎哲さんとも行動を共にされています。
 そのような様々な活動の様子をお話しいただけます。

 どうぞ、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

ハカルワカル広場
2019.1.15

「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加して チラシ

 

1月12日(土)お茶会:白石草さん講演会「福島の子どもの甲状腺がんについて」


1月12日(土)10時~の定例お茶会はOurPlanetTVの白石草さんをお迎えし、「福島の子どもの甲状腺がんについて」の講演会です。

白石さんはOurPlanetTVを立ち上げ、福島原発事故についての取材、特に子どもの甲状腺がんについて精力的に取り組まれている方です。福島への見学ツアー以降、白石さんにぜひお話を聞く機会を設けたいと思い、今回ようやく実現します。子どもの甲状腺がんの検査を縮小すべきだという主張も飛び交うなか、その治療の実態を含め詳しくレポートいただけると思います。ぜひご参加ください。

20190112白石草講演会チラシ

ハカルワカル広場

2018.12.04.

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

皆さまには良きお正月をお迎えのことと思います。

ハカルワカル広場は開室から7年が経ちました。市民の手作りによる放射能測定室として微力ながら「子供を放射能から守りたい」、「原発を次世代に残したくない」と活動を続けてきました。放射能測定活動に加え、映画会、講演会などを通してできるだけ多くの方に放射能の危険性を訴える活動もしてきました。

世界の潮流は原発から再生エネルギーへと向かっています。ただ日本では東海第二原発の再稼働への動きもあり、この流れに逆行しています。ハカルワカル広場は今年も脱原発を目指して活動を続けて参ります。皆さまとご一緒に頑張っていきたいと思います。

多難な年とは思いますがご一緒に脱原発のために努力してまいりたいと思います。

皆さまにとって少しでも良い年でありますよう、お祈りいたします。

ハカルワカル広場

2019年元旦

昨年は皆様にご支援頂きありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

冬季閉室のお知らせ【12月22日(土)~1月7日(月)】

 

ハカルワカル広場は12月22日(土)~1月7日(月)まで冬季閉室をさせていただきます。ご了承ください。

この一年、大変お世話になりました。皆さまにはどうぞ良い年をお迎えください!

ハカルワカル広場

2018年12月18日

中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」の公演は成功裏に終了しました!

12月2日のハカルワカル広場主催の中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」は大盛況のうちに終えることができました。

中村敦夫さんの渾身の老原発労働者のモノローグは、原発労働の実態、福島原発事故の原因、その時間と空間への広がりと深刻な被ばくの実相、そして、原子力ムラの実体などを余すことなくわずか2時間で語ってくださいました。その濃密さに圧倒された時間でした。

力演された中村敦夫さん、そして熱心に聞いてくださった観客の皆さま、心より感謝いたします。

また今回はEテレで中村さんのこの公演について放映されたこともあり、予約申し込みが殺到し、前売り券は公演3週間前に完売するというありさまでした。チケットを売ることをお断りしなくてはならなかった皆さまに心よりお詫び申し上げます。ただ、まだまだ中村さんのこの公演は続くようですので、きっとご覧になれる機会があると思います。公演予定については中村敦夫公式サイトhttp://www.monjiro.org/ をご覧ください。 よろしくお願い致します。

ありがとうございました!

ハカルワカル広場

 

 

ハカってワカった話27号 鶏糞からセシウム137

 9月6日の測定で鶏糞からセシウム137が検出されています。Cs137が75Bq/kg,、Cs134が不検出、検体重量は166gしかなかったので、Cs137の検出誤差は29Bq/kgと30%を越えています。スペクトルが以下です。
 赤線のバックグランドに対して青線が鶏糞の測定スペクトルで、マークを入れた662kevのCs137の存在を示す部分の盛り上がりは明らかで、Cs137は誤検出ではなくて、確実に検出されていることを示しています。
 この鶏は八王子市の野外放し飼いで、野草などを常についばみながら育っている健康的な鶏だということです。そこの土はCs137が100Bq/kg で汚染されているようです。
 いくら野草を食べているとは言っても、100Bq/kgの土壌で野草の葉や根に出てくるCs137はほとんどないのが普通で、その鶏糞にこれだけ出てくるのは少し疑問です。

鶏は砂を食べる
 焼き鳥には「砂肝」というのがありますが、鶏は小さな砂粒を食べてこの砂肝に送り込んで、そこで食物を擦り砕きます。歯のある生き物が口で噛み砕くことをそこでやっているのですね。砂肝の砂はすり減ってくるので、随時排出して新しいものを食べて補給します。
 と、その程度のことは少し調べてすぐわかったのですが、はたしてどのくらいの砂が糞に混じって排出されるのか。こういう疑問になると、なかなか調べがつきません。
 他に採取時の条件なども正確にはわからないので、少し推測で話を進めます。
 砂粒に関して、どんなにたくさん排泄しているとしても、鶏糞の10%もの量になるとは考えにくいので、仮に10%と考えると、汚染されている砂粒が混じっている影響で10Bq/kg程度は出てきても不思議ではないと言えます。
 さらに鶏糞を採取するさいに混じりこんだ土が10%程度はあると考えると、さらに10Bq/kg程度あると考えられます。合計で20Bq/kg程度まではありえることになります。
 75Bq/kgの測定値の誤差が激しいので、実際には50Bq/kg程度だったとしても、まだ説明のつきにくい大きな数値ということが言えます。

一例だけなので結論は?
 「ひょっとしたら鶏が口に入れる砂粒は表土の高い放射能レベルの部分ではないか」とか、いろいろ推測してみることはできるのですが、そこから結論を導くにはあまりにも根拠が弱く、今回の大きな測定値が出てしまった鶏糞に関しては結論ははっきりしない?のままにせざるを得ません。
 一般に公開されているデータの中に鶏糞を測っている例はないかといろいろ調べてみたのですが、なぜか鶏糞のようなものはあまり注目されたことがないようで、測定例も見つかりませんでした。
 時々こういう謎のような測定結果が出ることがありますが、極力先入観を排除して、周辺環境、測定環境、測定結果、そういう客観的事実の積み上げだけで判断を出すように心がけています。もちろん測定ミスということが入り込む余地も考慮に入れます。
 測定例が一例しかない場合、そこで謎が残るのは当然とも言えることで、ここは「わからない」で保留にしておいて、これから先の測定結果と合わせてまた考えることにします。

⇒ ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスはここにあります。

広場だより27号 巻頭寄稿文 福島原発事故を風化させないために

福島原発事故を風化させないために

八王子中央診療所 医師 山田 真

 このところ、高木仁三郎さんが1986年当時に書かれたものを読み返しています。高木さんは核化学を専門とする物理学者で、政府の原子力政策に対し提言を行うため、原子力資料情報室を立ち上げた人です。2000年に亡くなりましたが、ご存命中ぼくも接したことがあります。その高木さんが1986年、チェルノブイリ事故が起こって衝撃を受け、「同じような事故は日本でも起こり得る」と日記に書いています。そしてどんな事故になるか具体的な予測をしているのですが、それは2011年の福島原発事故をシミュレーションしたようなもので、高木さんの警告をぼくたちがきちんと受けとめて反原発運動ができていたら、福島の惨事は防げていたのではないかと思うのです。

 そして、福島の惨事が起こって7年余の今、また福島のことも忘れ去られそうになっています。いつまた原発事故が起こるかもわからないのに、身を守ることも考えられていないようです。

 原発で大事故が起こったら身を守ることも困難ですが、いくらかできることはあります。例えば安定ヨウ素剤を持っていれば、甲状腺を守ることができます。ですから、安定ヨウ素剤は原発が存在する国に住む人は必ず持っているべきものです。安定ヨウ素剤は事故が起こったらすぐにのまなくてはいけませんから、いつも財布などに入れて身につけていなければなりません。それでぼくは、フォトジャーナリストの広河隆一さんに協力して安定ヨウ素剤の無料配布会を行ってきました。そしてこのたび八王子でも行うことができました。特に放射線の影響を受けやすい子どもを守るためにも、どの家庭でもヨウ素剤を用意して下さい。

 

⇒ ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスはここにあります。

12月2日(日)中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」公演のご案内

前売り券は全て完売しました。
当日券をお求め下さい。当日券はわずかですので、お早めに会場にお越し下さい。
当日券完売の時はご容赦下さい。

中村敦夫さんのホームページ
「朗読劇「線量計が鳴る」2018年上演スケジュール」もご参照下さい。

第20回ハカルワカル広場上映会は、中村敦夫さんによる朗読劇「線量計が鳴る」をお届けします。

かつて、木枯し紋次郎を演じて、一世を風靡した中村敦夫さん。今回はライフワークとして、原発で働き、原発事故によりすべてを奪われた、年老いた元原発労働者をモノローグで演じます。

彼は語ります。「右を向けと言われたら右を向き、左と言われれば左を向き、死ねと言われたら死ぬと。俺はもう、そんな日本人にはなりたくねえんだ」

原発の作られた経緯や仕組み、福島事故の実態、また原発を動かしている本当の理由、利潤に群がる「原子力ムラ」の相関図が浮き彫りにされていきます。

ぜひお見逃し無きよう、ご案内申し上げます。

~~記~~

と き:12月2日(日)開場:13:30 開演:14:00

ところ:北野市民センター8階ホール(京王北野駅前徒歩1分、下記チラシ参照)

チケット:前売り 1500円  当日 2000円

(障がいのある方、高校生以下無料)

チケットのお申し込みは   電話(042-686-0820)、

または、メール(hachisoku@gmail.com)でハカルワカル広場へ。

 

詳細は下のチラシをご参照ください。
線量計が鳴るチラシ

主催:ハカルワカル広場(八王子市民放射能測定室)

ハカルワカル広場 安定ヨウ素剤配布会のご案内 11月10日(土)

ハカルワカル広場 安定ヨウ素剤配布会のご案内

安定ヨウ素剤配布会の申込受付は終了いたしました。
ご利用ありがとうございました。
ハカルワカル広場

◎協力:DAYS救援アクション(世話人:広河隆一)

八王子で安定ヨウ素剤の配布会を行います。
放射性ヨウ素は大人より子どもにより大きな影響を与えます。
私たちは子どもたちを守っていきたいと考えていますが、今回は錠剤しか用意できませんので、錠剤の飲める方が対象です。
皆様の申し込みをお待ちしています。

日 時:2018年11月10日(土) 13:00、14:30 の2回
場 所:集合:ハカルワカル広場  提供:山田 真医師

内 容
    対象者:錠剤を飲むことができる方 40家族
    錠剤は無料です。
    下記パンフレット(300円)ご購入をお願いします。
    安定ヨウ素剤 自主配布についての簡単ガイドブック(2018年3月発行 第3版)
    
    各回、医師による説明(約30分)と簡単な診察を行います。
    (診療結果により安定ヨウ素剤をお渡しできないことがあります)
    医師:山田真氏(小児科医)とその他の医師

    申込期間:9月4日(火)~10月31日(水) [申込は締め切りました]

   
  注意事項:ヨウ素剤配布は、医師の問診が必要ですので、本人が来ていただくことが原則です。

安定ヨウ素剤がなぜ必要か
原発事故はあってはならないことですが、今の状況では自己防衛の必要があります。
原発の事故では多種類の放射性物質が放出されますが、そのうちヨウ素131(放射性ヨウ素)については防衛法があります。事故直後に安定ヨウ素剤を飲むことで、放射性ヨウ素の甲状腺への蓄積を防ぐことができるのです。
「福島第一原発事故は終わっておらず、不安は消えていない。原発近くでなければ行政は配ってくれないので、自分たちで身を守るしかない。」

なぜ事前配布か
国の指針による事前配布対象地域は、原発から5キロメートル圏内だけです。ですから、私たち一人一人が手元に置いておく必要があります。事前配布は本来行政が行うべきことですが、行政に配布を促す意味も込めて、市民が自主配布をしています。

安定ヨウ素剤について
安定ヨウ素剤は、放射性でないヨウ素をヨウ化カリウムなどの形で内服用に製剤化したものです。
安定ヨウ素剤は注意して使えば安全な薬とされていますが、ヨウ素アレルギーの人など飲んではいけない人もいます。当日は医師による説明・問診などを行って安全を図ります。

安定ヨウ素剤配布会チラシはこちら。

第19回映画会「原発の町を追われて」のご案内 10月6日(土)

第19回 ハカルワカル広場映画会

原発の町を追われて

~避難民・双葉町の記録~

と き:10月6日(土)10時~
ところ:ハカルワカル広場
参加費:500円

2011年3月11日 福島原発事故が起こり、全世帯が避難勧告を受けた双葉町。
事故から二週間後、町は役場機能を埼玉県加須市に移し、廃校になった高校(旧騎西高校)を拠点に避難生活を始めた。日本初の原発避難民。
放射能から逃げるしかなかった人々。
「俺たちはどうせ忘れられていくのさ」という避難民のつぶやき・・・。
国、東電からほったらかしにされた避難民は、賠償をめぐりお互い同士、本音をぶつけ合う。
福島へ町役場機能を戻せという人も現れる。
井戸川町長のリコールも、、、、、
分断が起きていく、、、、。

第1部「原発の町を追われて」
第2部「2年目の双葉町」
第3部「ある牛飼いの記録」
堀切さとみ監督作品

詳しくは「原発の町を追われて」のチラシをご覧下さい。

「原発の町を追われて」の公式サイトにハカルワカルの上映会が掲載されています。
https://genpatufutaba.com/?page_id=5

ハカルワカル広場