ハカってワカった話25号 鳥の巣箱の中身、1674Bq/kg

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鳥の巣箱の中身

二宮 志郎

シジュウカラの巣、1674Bq/kg

ハカルワカル広場は6年以上測定活動を続けているので、最近の測定で、「まだ一度も測ったことがない」という類の検体は非常にまれになっています。そのまれな測定であった「鳥の巣箱の中身」という検体でCs137:1470Bq/kg, Cs134:204Bq/kgという測定結果が出ました。この高い数値は一体どこから来ているのでしょう。ここでの鳥の巣というのはじっさいにはシジュウカラの巣だったようです。

高い放射能値が出る場所

基本的に周囲に比べて桁違いに高い放射能が測定される可能性は次の2つによります。
1.他所から高い放射能値の物を運びこんできている
2.そこで放射能の濃縮が起こっている
八王子近辺では表土のセシウム汚染値は100Bq/kg程度が普通ですから、表土が紛れ込むようなものであれば数百という数値が出る可能性はあります。しかし、数千レベルに行くというのはそう簡単には起こりえません。
何かシジュウカラの巣に特有のプロセスがあり、上記の1か2が起こっているのでしょう。

シジュウカラの生態

シジュウカラというのは身近な鳥なので、ネットで調べてみると、たくさん資料が出てきます。個人的にいろいろ調査して写真などの資料をたくさん載せてくれているページもあり非常に参考になります。余談ですが、こういうことを調べるのはけっこう楽しくて、私はこの記事を一本書く毎に雑学的知識を一つ増やさせてもらっている気がします。
最も参考になり、放射能のことを考える上で決定的に役に立ったのは、「鳥の巣における生物間の相互作用:シジュウカラ・苔・蛾・蜂の関係」という日本鳥学会誌の論文でした。ネットで検索すればすぐに出てきます。
この論文によると、シジュウカラはその巣のほとんどをコケを集めてきて作り、それも同じ種類のコケだけ集めてくる場合が多いようです。コケの中でもハイゴケが最も多く使われているようです。
巣の材料がほとんどコケであるなら、なるほどと納得がいきます。コケの測定値はいつもかなり高いです。表土の10倍程度の数値が出てきても不思議に感じることはありません。
同じ種類のコケを集めて巣を作る習性があるのなら、たまたまそのコケが放射能が高い場合、そればかり集めてくるので巣の中身が異常に放射能が高くなるということは十分ありえるでしょう。
       

実はコケのこともよく知らない

コケの放射能が高いということは測定した経験から知っているわけですが、たいていはコケと土を一緒にして測っています。コケそのものが高いのか?、コケにこびりついている土が高いのか?、コケに放射能を濃縮する仕組みはあるのか?、などということを真剣に調べたことはありません。
一般的にコケと言っても、菌類と藻類が共生している地衣類といわれるものの中でコケと名がついているものと、コケ植物という菌類とは関係ないコケがあります。
ハイゴケなどはコケ植物に属しています。
菌類が放射能を溜め込んでいることはキノコの話などで多少学んだことがあるので、地衣類も放射能を溜め込むというのは想像がつきます。実際、「コケの放射能が高い」という話では地衣類のコケの場合が多いようです。
では、コケ植物はどうなのか?、シジュウカラはコケ植物以外に地衣類のコケも集めることはあるのか?、今回測定したシジュウカラの巣にあったのはハイゴケのようなコケ植物であったのか?、…。
いろいろと疑問が尽きません。とにかく、鳥さんたちに申し訳ないですから、もっといろいろ調べてみないといけません。

広場だより25号 巻頭寄稿文 上村英明教授 講演会「核をさまざまに考える」

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「核をさまざまに考える」

恵泉女学園大学教授 上村英明

 

みなさん、こんにちは。多摩センターにある恵泉女学園大学の上村と申します。西田さんから、映画会のときにICANの話をしてほしいと言われ、引き受けたのには理由があります。実は「わたしの、終わらない旅」を作られた坂田雅子さんのお母様は恵泉の卒業生です。その縁で大学でも上映したことがあり、その時は坂田監督と私でトークショーをやりました。この映画は、カザフスタン、フランスのラ・アーグなど、普通行かないようなところに出かけ、丁寧に撮られた映像です。ICANの話にもつながります。その意味で今日のテーマは「核をさまざまに考える」としました。

さて、ICANは国際NGOで、昨2017年のノーベル平和賞を受賞し、式典は12月にノルウェーのオスロで開かれました。そのICANの国際運営委員のひとりが川崎哲さんで恵泉の同僚です。国内ではピースボートの共同代表でもあり、核問題が専門です。私も市民外交センターという人権NGOの代表ですが、川崎さんとは分野は違うものの、古くからの友達で、大学の講師もお願いしました。

映画では、アイゼンハワー大統領の、国連における原子力平和利用についての有名な演説が紹介されています。その後、国連は核兵器や核問題の扱いに関する機関やプログラムを作ります。この中心が1963年に国連総会で採択された核拡散防止条約(NPT)とその体制ですが、これは納得のいかない不平等なものです。核保有を米ソ(今はロシア)英仏中の五カ国だけに認め、その他の国にはこれを許しません。他の国は核兵器を保有しないと宣言しなさい。そうすれば、平和利用を国際協力の下に推進してあげますよと迫る構造です。当然、それはおかしい、参加しないという国が出てきます。独立したての南スーダンを除き、NPTの非加盟国は、現在インド、パキスタン、イスラエル、そして出たり入ったりしているのが北朝鮮で、それぞれ自ら核兵器を開発しています。

これに対し、やはりこの体制では世界の核兵器とその恐怖を無くすことは難しいのではという話が出てきたのが1996年頃のことです。むしろ核兵器の保有、実験、製造などを禁止する国際条約を作り、そこにすべての国が平等に入る体制を国連は促進すべきだという考えで、それが核兵器禁止条約の発想です。そして、昨年7月に核兵器禁止条約が国連総会で採択されました。中心になったのは中米のコスタリカなどですが、その背後で環境作りをしたのがまさにICANでした。やや視点が逸れますが、保守的なノルウェーの現政府は、この条約に否定的です。それでも、平和賞を決めるノルウェー・ノーベル委員会は、ICANに平和賞を決めました。これが民主主義です。つまり、政府と意見を異にする国の機関がきちんと判断を下せることも私たちは学びたいと思います。

ICANをもう少し詳しくみてみましょう。実は核兵器廃絶に取り組んできた国際的なNGOとして長年頑張ってきた団体のひとつに「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)があり、自らも1985年にノーベル平和賞を受賞しています。そして、ICANはこの団体を母体として2007年にオーストラリアのメルボルンで設立されました。(現在の本部事務局は、スイス・ジュネーブにあります。)

オーストラリアでIPPNWが活動した理由は、核実験です。オーストラリアには三つの核実験場がありました。西部の沖合のモンテベロ島、南オーストラリア州にあるエミュ実験場、それとマラリンガ実験場です。現在も、環境汚染とヒバクシャは、未解決の大きな問題ですが、これらは自国ではなく宗主国イギリスの核実験によるものでした。マラリンガでは放射能実験というものもやっています。核兵器も原発も、核物質の輸送が欠かせません。輸送するトラックがテロリストに襲われた時はどうするか、トラックが爆破されて放射能が飛び散った時にどう回収するかなどの実験です。そこでも被曝する人たちが出ます。そうした被曝者の救援活動をしていたのがIPPNWオーストラリアで、そのメンバーから核兵器を包括的に廃止する条約制定のプランが出されたのです。

しかし、みなさんの関心の高い原発はオーストラリアには一つしかありません。シドニーの郊外にある医療用アイソトープを生産する原発だけです。ただ、核実験の他に、もう一つの深刻な被曝問題がウラン鉱山です。ウランは鉱山で掘って出てきます。2012年5月にオーストラリア人監督が作った“Out of Site, Out of Mine”という映画は、彼らのウランが世界で何をしているか、とくにオリンピックダムという鉱山を事例に紹介しています。なぜこの時期にこの映画が作られたかというと、そこで採ったウランが東京電力に供給され、2011年3月に福島で爆発して私たちのところに降り注いだからです。オリンピックダム産だったのです。

また、北部準州にあるレンジャー鉱山のウランは、関西電力、九州電力、四国電力に供給されています。ウランの既知埋蔵量(2015年)では23%のオーストラリアが世界一ですが、そこにも被曝者がたくさんいます。オリンピックダムもレンジャーも露天掘りの鉱山で、粉塵が時に空に舞い、川に流れ込みます。因みに、オーストラリアのウラン鉱山と日本が契約したのは1974年です。この年は貧しい地方自治体の活性化に原発を作り、お金をばら撒く電源三法が制定された年ですが、両者をやったのは当時の田中角栄首相です。そして昨今は、安倍晋三首相がよく出かけています。彼の政策には日本の原発の海外輸出があり、オーストラリアのウラン供給をセットにして、売込みを強化したいと考えているからです。

そうした背景の中で、ノーベル平和賞が10月に決まりました。お祝いに何をしてほしいと、川崎さんに尋ねると、授賞式にヒバクシャを呼べたらという話になりました。ICANの活躍は重要ですが、その活躍の土台になったのは、世界各地のヒバクシャの方たちの声です。そこで大学、また平和首長会議の一員である多摩市長に掛け合い、大学と自治体が協力してノーベル平和賞受賞式へのヒバクシャ参加を応援する募金運動を始めました。一ヶ月で550万円が集まり、それを広島、長崎、マーシャル諸島、カザフスタン、マラリンガの方々の旅費・滞在費の他、車椅子のサーローさんの支援費用等にも役立てました。ちょっとだけ自慢話をさせていただくと、オスロの授賞式は本当に素晴らしいものでしたが、ヒバクシャの方々の参加は、私たちの、広くこの多摩地域を中心に募金したお金で実現したのです。現日本政府もこの条約には推測できるように否定的ですが、私たちのこうした動きこそがヒバク国の市民社会の責務なのだと私は考えています。

用語法:
1)核兵器による攻撃でヒバクした方たちを被爆者
2)その他の核関連でヒバクした方たちを被曝者
3)両者が一緒になった場合をヒバクシャ

4月7日(土)お茶会「原発の町で声を上げて」のお知らせ

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4月7日(土)お茶会は、浜岡原発を考える会 伊藤実さんの「原発の町で声を上げて」の講演会です。

浜岡原発は、八王子から157kmの直線距離に有り、現在3号炉・4号炉・5号炉はすべて運転停止中、中部生産拠点に近く、駿河湾震源地の直下で危ない原発第一位。御前崎から南西風に乗って放射性物質が首都圏に届くと言われています。
伊藤実さんは、1996年に浜岡町原発問題を考える会を立ち上げ、Stop!浜岡原発「放射能を出す原発は危険であり、孫子の代に危険な原発を残してはいけない」と全基廃炉に向けて活動をされています。

御前崎市「浜岡原発を考える会」

ぜひ、4月7日(土)お茶会 伊藤実さんの「原発の町で声を上げて」に参加下さい。一緒に東京から原発ゼロの声を上げていきましょう!

20180409お茶会「原発の町で声を上げて」チラシ

ハカルワカル広場

3月3日(土)映画会「わたしの、終わらない旅」第2部「核をさまざまに考える」意見交換会

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3月3日(土)第18回ハカルワカル広場映画会 「わたしの、終わらない旅」
第2部意見交換会 14:50~

恵泉女学園大学 平和学 上村英明教授とのトークセッション


上村先生との意見交換会により、ICANを知り、「原発を含む核廃絶のために私たちに何ができるか」を考えるきっかけにしたいと思います。

上村先生にICANについてご講演をいただきます。
核禁止条約を実現させるけん引力となったICANを恵泉女学園大学の「平和学」を学ぶ学生たちが中心となり応援したこと、具体的にはノーベル平和賞の授賞式に被爆者を送る資金集めの応援をしたその理由などを「平和学」に触れながらお話しいただきます。
その後、上村先生と登壇者3名とのトークセッションを行い、時間が許せば会場からも質問や意見を募ります。

私たちも同じ多摩の地で脱原発、そして核廃絶の願いを持って測定室活動している市民団体ですので、「原発を含む核廃絶のために私たちに何ができるか」を考えて行きたいと思います。

乞うご期待!「わたしの、終わらない旅」映画会と意見交換会に、是非お越し下さい。
お待ちしています。

上村 英明(ウエムラ ヒデアキ) プロフィール
恵泉女学園大学 平和学 教授
担当科目 平和研究入門、先住民族・マイノリティ論、多民族共生論、平和学研究(大学院)
専門分野 国際(人権)法、平和学、植民地論、NGO論

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?

「ノーベル平和賞受賞の背景を解説」PEACE BOATホームページ

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?ノーベル平和賞受賞の背景を解説します

ハカってワカった話24号 2017年データのまとめ、検出値年間トップの歴史

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2017年データのまとめ

二宮 志郎

年初の号ですので、昨年のデータのまとめを紹介しておきます。まとめのデータは、ハカルワカル広場ホームページのカテゴリーの項目から「資料室」を選び、「測定結果まとめなど、資料的文書のリスト」から「2017年測定結果単一シートまとめ」を選ぶことで参照できます。おなじリストの中に、「開室以来測定結果まとめ」というのもあります。長期間の測定傾向を参照したい方はそちらもご覧ください。ハカルワカル広場では測定依頼者が持ち込んだ検体のみを測定しているので、その結果が必ずしも地域や検体カテゴリーの一般傾向を示しているわけではありません。この点は測定データを統計処理した結果を見る時には心に留めておいてください。

検出値年間トップの歴史

場所 検体 Cs137 Cs134 比率
2012 福島県 6750 5600 0.83
2013 福島県 9820 5260 0.54
2014 福島県 落ち葉 10800 4570 0.42
2015 八王子市 2270 764 0.34
2016 三郷市 7590 1520 0.20
2017 八王子市 16600 2790 0.17

(Cs137,Cs134の単位はBq/kg, 比率はCs134/Cs137)

上の表に2012年からの年間測定データリストのトップに来たものをまとめてみました。トップに来るようなデータは、特別に汚染がひどくなっているような場所のデータなので、増えたり減ったりの数値は採取した場所のセシウム濃縮度に依存していて、かなり偶然に左右されています。2012年に福島の土を測って合計で1万を超えてびっくりしたことを覚えていますが、それをCs137だけで超えてしまう検体が2017年の八王子にあったのですから、場所による濃縮というのはあなどれないです。非常に濃縮の高い土はすでに適切に処理されているべきなのでしょうが、気がついてきてない場所はまだまだあるでしょう。八王子市内の土からでも非常に高い汚染値が出てくることはこれから先も続くだろうと思われます。

経時変化の方はCs137とCs134の比率にきちんと現れています。物理的な半減期の違いから出てくる比率の変化にほぼ近い変化が測定結果に現れています。2018年はCs134はCs137に対して2割を切って1割に近づいていく状況になっていきますから、汚染値が低い検体ではほとんど不検出になっていくでしょう。

きのこ除く食品類の汚染はほぼ検出不能

喜ばしいことは、最近ではハカルワカル広場の測定器で検出できるレベルの汚染は、きのこを除く食品類にはほぼ見られなくなったということです。2017年の測定データでは、きのこを除く食品類は77検体測定していて、そのうちセシウムの汚染が検出されたのは2検体だけです。そのうち1検体の玄米は不検出にしてもよいレベルの微妙な数値だったもので、残りの1検体は筍でした。

ハカルワカル広場の測定器で検出できないレベルの微量汚染に目をつぶるなら、きのこ類以外の食品に関しては、「ほぼ汚染はない」と考えてもよいでしょう。この状況は「汚染食品を流通させてない」という結果から来ているものでしょうから、「自然にそうなってきた」というよりも「多くの人たちの努力でそうすることができた」と考えたほうがいいでしょう。ハカルワカル広場のような市民測定所の存在もその努力の一旦を担っていると信じたいです。

ハカルワカルだよりの読者の人たちはみなさんご存知だと思いますが、ハカルワカル広場では「あの惨事を世界中のどこであろうとも、二度と繰り返さない」ということのためにできる測定活動はまだまだあると考えています。「きのこ以外の食品に関してはほとんど心配しなくてよくなった」というのを一つの通過点として、2018年もみなさんの知恵をお借りしながら測定を続けていければと思っています。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより24号 巻頭寄稿文 「浜岡原発現地から」

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「浜岡原発現地から」

浜岡原発を考える会/ハカルワカル広場維持会員 伊藤 実

昨年9月は浜岡原発受け入れ50年ということで私もメデイアの取材を受け、中部電力幹部も家に来た。「絶対安全」の掛け声で始まった浜岡原発だが、相次ぐトラブルや福島第一原発大事故で安全神話は崩壊、現在停止中である。中電幹部は「皆様の理解が得られれば再開したい」と言うが、世間は脱原発に向かっていて特に東海大地震の震源域に建設された浜岡原発は永久に停止すべきである。

昨年は4月八王子市民の3回目の浜岡原発視察に続き東京、神奈川、愛知市民の視察の案内をした。暮れには御前崎市立図書館で福島の現場の写真展が開催され、報道の影響もあり多数の市民が来場した。原発問題を語る事さえタブーであったこの町も様変わりしたものである。12月19日「浜岡原発を考える静岡ネット」の一員として浜岡原発事務所長に放射性廃棄物の量と保管状態、乾式貯蔵庫、使用済燃料の処分の責任、神戸製鋼等の品質問題等申し入れをした。静岡市や藤枝市等より参加した人達の車のナンバーを警備員達が写真に撮り始めた。反対派と分かった車は必ず記録するのだ。交渉は写真撮影への抗議から始まったが対応した中電側は広報と総務の二人だけ。新聞記者は閉め出し暖房もない小部屋で名刺も渡さない。写真も不可。極めて冷淡無礼な対応であった。

中電が招待した見学者にはお茶や弁当まで出ると聞く。原発の安全神話が崩壊して世論が脱原発に向かっても、電力会社の姿勢は変わっていないことを実感する日だった。

浜岡全面停止からもう7年近い。この間私の住む町は様変わりした。増え続ける自然再生エネルギーの発電、全国一と言われるメガソーラーがまだまだ増え続ける。海岸線には風力発電、更に市内3か所でバイオマス発電が計画されている。原発に替わる新しい電力供給基地に変貌している。地産地消はすでに実現し、この町で発電した電力は各地へと送電されている。原発依存から脱却し、新たな産業が生まれたのである。

新年早々嬉しいニュースがあった。脱原発や自然エネルギーを推進する民間団体、原自連が「原発ゼロ、自然エネルギー基本法案」の制定を目指すと言う。小泉氏や細川氏のような保守政治家に限らず私の知る自民党政治家にも同じような考えの人は多い。原発利権に頼る安倍政権では表に出てこないと思う。浜岡原発現地で起こっているエネルギー革命を全国に拡大すれば脱原発はすぐ実現する。

「原発ゼロ、新エネルギー法」の機運が高まる中で、正月早々川勝平太静岡県知事が6年ぶりに浜岡原発を視察した。昨年7月圧倒的な支持を集め三選された川勝知事は、視察後記者団の取材にあらためて「再稼働はできない」と明言した。1~2号機は廃炉、使用済核燃料は3~5号機で6542体でプールで保管中である。最大保管容量は7550体だ。プールでの保管は危険である。中電は乾式貯蔵庫を計画しているが地盤が悪く耐震設計ができないと言う。

1、2号機で廃炉解体中の放射性廃棄物は敷地内地に溜まり続けている。一昨年から八王子ハカルワカル広場で測定してもらったゼオライトにも微量ながらセシウム137が検出された。我が家の雨樋の下に置かれたゼオライトを客人たちに問われるが、説明すると廃炉作業も慎重にすべきだと言う。居間に置かれた放射線検知器R-DAN(注)とゼオライトは我が家の放射線監視の役割を果たしている。

昨年10月に八王子で開催された「おしどりマコ&ケン」の講演が4月21日に静岡でも開催される。私が感銘を受け「浜ネット」に推薦して決まった21回総会の記念講演だ。

(注:放射線検知器R-DANは、Radiation Disaster Alert Networkの略で、チェルノブイリ原発事故後の1986年8月6日以降、原発周辺の放射線を監視し、原発事故が起きたときに、放射線から身を守るための市民のネットワーク)


福島の現状を伝える写真展

中電への申し入れ

浜岡原発見学後、浜ネットのみなさんと交流

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

東京新聞掲載核廃絶考える機会に 八王子で来月映画上映と意見交換

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ハカルワカル広場 第18回映画会「わたしの、終わらない旅」の記事が東京新聞に載りました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201802/CK2018021502000121.html

元原発労働者やフランスの反核運動家らの証言から、兵器と原発の二面性を持つ核エネルギーの本質を探るドキュメンタリー映画「わたしの、終わらない旅」の上映会が3月3日、八王子市である。上映後、恵泉女学園大教授(平和学)の上村英明さんと、原発や核問題を考える意見交換会も開く。  (萩原誠)
核廃絶 考える機会に 八王子で来月 映画上映と意見交換

子どもたちを内部被ばくから守るため、食品や土壌の測定をしているボランティア団体「八王子市民放射能測定室 ハカルワカル広場」の主催。

映画では、母の残した原発を問うミニコミ紙をまとめた本「聞いてください」を手掛かりに、坂田雅子監督が再処理工場のあるフランス、核実験の行われたマーシャル諸島やカザフスタンなどを巡り、現地の人に話を聞いていく。

ハカルワカル広場代表の西田照子さん(70)は「被爆した日本として、核兵器は人類と共存できないということをあらためて確認したい」と、上映会を企画した理由を説明する。

上村さんは昨年、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞授賞式に、日本の被爆者が渡航、出席するための募金活動をした実行委員会の委員長。上村さんに支援の理由や活動の意義などを聞き、ハカルワカル広場のメンバーらと対談する。会場の質問や意見も受ける。

西田さんは「原発を含む核廃絶のため、私たちが何ができるか考えたい」と話している。

会場は北野市民センターホール(北野町)。
午後一時半〜二時五十分に上映、意見交換会は午後三時半まで。
入場料は当日千二百円、前売り千円(障害のある方や高校生以下は無料)。
問い合わせ、申し込みはハカルワカル広場=電042(686)0820=へ。 

安定ヨウ素剤自主配布プロジェクト in tokyo

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小児科医の山田真さんからの呼びかけにより、議員や市民とともに安定ヨウ素剤自主配布会を行うことになりました。
できるだけ小さな子どもたちや若い人たちがいる家族を中心に配布できればと思っています。
申し込みは明日1/15からになります。参考に案内を送ります。
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安定ヨウ素剤自主配布プロジェクト in tokyo 始めます

<原発事故の危険性は減少している?>
2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故から7年が経とうとしています。
しかし、危機は相変わらず続いています。破壊された原子炉の底は人が近づけない高線量で、燃料の取り出しもできない状態です。こんな状態でもう一度大地震が起きたら2011年3月を超える大量の放射性物質が飛び出して、とんでもない大惨事になるでしょう。
そして、政府は停止していた他の原発を再稼働させようとしており、日本全体が危険な状態にあります。
本来、原発事故による市民の被害は政府や電力会社が責任を持つべきですが、残念ながら政府は原発事故が起きた時に市民を守るための十分な対策を用意していません。

<安定ヨウ素剤がなぜ必要か>
原発事故はあってはならないことですが、今の状況では自己防衛の必要があります。
原発の事故では多種類の放射性物質が放出されますが、そのうちヨウ素131(放射性ヨウ素)については防衛法があります。事故直後に安定ヨウ素剤を飲むことで、放射性ヨウ素の甲状腺への蓄積を防ぐことができるのです。放射性ヨウ素の影響で、原発事故の被災者には甲状腺がんが発生しやすくなりますので、重要な被害予防策なのです。

<なぜ事前配布なのか>
しかし、政府は、原発から5キロメートル圏内を事前配布対象地域にしているだけです。それ以外の地域で安定ヨウ素剤が備蓄されている自治体もありますが、事故が起きた場合備蓄されている場所に取りに行くことは非常に困難でしょう。ですから、私たち一人一人が手元に置いておく必要があります。
事前配布は本来行政が行うべきことですが、行政に配布を促す意味も込めて、市民が自主配布を行うことにしました。

<安定ヨウ素剤とは>
安定ヨウ素剤は注意して使えば安全な薬とされていますが、ヨウ素アレルギーの人など、飲んではいけない人もいます。そこで、配布会の前に、問診票をお送りし、さらに当日は医師による説明・問診などを行って安全を図ります。

主催:安定ヨウ素剤自主配布プロジェクト
このプロジェクトは、フォトジャーナリスト広河隆一さんが世話人を務めるDAYS救援アクションの呼びかけによって始められ、小児科医山田真さんからの安定ヨウ素剤提供を受け、東京でも市民によって自主配布をしようと企画されました。

安定ヨウ素剤自主配布プロジェクト配布会
東京都内で初めての配布会を下記のように行います。
放射性ヨウ素は、お子さんにより大きな影響を与えます。
私たちは子どもたちを守っていきたいと考えていますが、今回は錠剤しか用意できませんので、錠剤の飲める方が対象です。
皆さまの申し込みをお待ちしています。

◆と き:4月1日(日)
午前:10:30~
午後:14:00~
それぞれ30分前より受付します

◆ところ:武蔵野プレイス 4階 フォーラム tel:0422-30-1905
JR・西武多摩川線 武蔵境駅 南口下車 徒歩2分

◆医 師:山田 真 氏(小児科医)ほか 数名

◆対象者:錠剤を飲むことができる方
100家族 (各回50家族まで)

◆内 容
当日は、申し込み後問診票を提出した方のみ参加できます。
医師による説明(約30分)のあと、医師による簡単な診察を行います。
(その結果、お渡しできないこともあります)
錠剤は無料です。ガイドブック(300円)ご購入をお願いします。

◆申し込み
・1月15日(月)から、定員に達するまで
・最終締め切りは2月28日(水)とします。
・下記メールに
①氏名②住所③電話④人数
⑤参加希望<午前・午後・どちらでも>のうちいずれかを選択
をご記入の上お送りください。
・申し込みいただいた方に、問診票をメールに添付してお送りします。
必要事項が記入された問診票が主催団体に届いた方から参加確認となります。
*いただいた個人情報はこのプロジェクト以外では使用しません。
Email:  youso.project.tokyo@gmail.com

関連ホームページ(こちらにチラシが2枚掲載されています)
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877767

ハカルワカル広場 映画会 インデックス

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ハカルワカル広場映画会のリンク・インデックスを作りました。
映画タイトルをクリックすると映画会の案内が表示されます。

No. ハカルワカル広場映画会 開催日 内容とメッセージ
18 わたしの、終わらない旅 2018年3月3日(土)
北野市民センター
核兵器を、原発を止めるために、私たちは何ができるか?
恵泉女学園大学 平和学 上村教授との意見交換会
17 チャルカ 2017年12月2日(土)
ハカルワカル広場
「核のゴミ」をどう処分するか? 日本での地層
処分はできるのか?、『巡る因果は糸車』
16 シェーナウの想い 2017年6月3日(土)
ハカルワカル広場
ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」
電力供給会社、冊子「原子力に反対する100の
十分な理由」
15 アトムとピース 2017年3月4日(土)
北野市民センター
「原爆と原発は何が違うの?」
長崎、福島、青森を結びつけるものは「プルトニウム」
14 ナミビアのウラン採掘ラッシュ 2016年10月1日(土)
アミダステーション
ウラン採掘に伴う環境汚染、採掘労働者の被ばく、
学習会、過疎地に原発を押しつける構造と二重写し
13 真実はどこに? 2016年6月18日(土)
ハカルワカル広場
内部被ばくによる子どもの心臓病、精神疾患、免疫
力低下を放射能が原因とは認めない、IAEA(国際
原子力機関)とWHO(世界保健機関)との関係に
ついての論争-キエフ会議
12 『核分裂過程』?再処理工場を
止めた人々
2015年11月29日(日)
北野市民センター
再処理工場に反対するヴァッカースドルフの人々、
民主主義とは何か、支援の若者たち、数万人の
デモ、上映後意見交流会、パネリスト:小林、
大木、花澤、金剛寺、久保井、石井、槌谷、鵜飼
11 イエローケーキ 2015年9月26日(土)
ハカルワカル広場
ウラン採掘の採掘労働者の被ばく、自然環境の
汚染、処理不可能な放射性廃棄物の驚愕、オース
トラリア、カナダ、アフリカナミビア、旧東
ドイツの現状
10 被ばく労働の実態を探る 2015年6月20日(土)
ハカルワカル広場
高線量の被ばくを受けながら働く下請け労働者
たち、安全と謳われている原子力発電の実態、
複数動画
日本と原発 2015年3月7日(土)
北野市民センター
事故に巻き込まれた人々の苦しみ、原発事故を引き
起こした背景、改善されない規制基準、エネルギー
政策のウソ、私たちは原発で幸せですか?
河合弘之監督作品
シロウオ?原発立地を断念
させた町
2014年12月6日(土)
北野市民センター
原発立地計画を断念させた町(和歌山県日高町と、
徳島県阿南市)、彼らに学びたい反対運動をし
ながらも原発立地を余儀なくされた浜岡原発の
方を意見交流会
ハードレイン 2014年9月20日(土)
ハカルワカル広場
2回上映、パンドラの箱から降り注ぐ放射能、
原子力がもたらす恐るべき汚染と危険核の真実を
伝えるドキュメンタリー、
「ジャビルカ」と同じ監督作品
ジャビルカ 2014年6月21日(土)
ハカルワカル広場
アポリジニーたちがウラン採掘で生活の場を追い
詰められていく、川は汚染され、土地は奪われ、
そして被ばく
放射線を浴びたX年後 2014年3月1日(土)
北野市民センター
1954年米国のビキニ環礁における水爆実験。
「第五福竜丸」以外に多くのマグロ漁船が被ばく、
日米両政府により歴史の闇へ葬られた真実を暴く
映画後学習会「核実験時代と福島事故時の降下量」好評
シェーナウの想い 2013年10月19日(土)
ハカルワカル広場
2回上映、シェーナウの想い~自然エネルギー
社会を子どもたちに、ドイツ史上初の「市民の
市民による市民のための」電力供給会社、放射能
/原発の学習会
ミツバチの羽音と地球の回転 2013年8月24日(土)
ハカルワカル広場
未来のエネルギーをどうするのか?祝島と
スウェーデン
『内部被ばくを生き抜く』鎌仲ひとみ監督作品
福島 六ケ所 未来への伝言 2013年6月15日(土)
ハカルワカル広場
原発と核のゴミについての問題提起の力作、
島田恵監督は12年間六ヶ所に住み現地の人
と交流、学習会-放射能、内部被ばくについて
内部被ばくを生き抜く 2013年4月20日(土)
ハカルワカル広場
内部被ばくをどう生き抜くのか?、4人の医師が
語る、経験、広島、チェルノブイリ、イラク、
福島
質疑応答、内部被ばくについて、東京、八王子の
汚染の実態、何に気を付ければいいか?

ハカルワカル広場だより 主要記事 巻頭寄稿文、ハカってワカった話 インデックス

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ハカルワカル広場だよりの主要記事 巻頭寄稿文とハカってワカった話を抜粋しました。
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発行日 巻頭寄稿文 ハカってワカった話
25 2018.05.20 上村英明教授 講演会「核をさまざまに考える」 鳥の巣箱の中身、1674Bq/kg
24 2018.02.16 浜岡原発現地から 2017年データのまとめ、検出値年間トップの歴史
23 2017.11.16 おしどりマコ&ケンさん講演会講演録 木くずの汚染はどの程度?
22 2017.08.30 関東も汚染現地 不検出になってくれない原木椎茸
21 2017.05.18 森とキノコと放射能 19000Bq/kg の衝撃
20 2017.02.23 たらちね見学会で思ったこと 昨年の一ヶ月あたりの測定検体数
19 2016.11.17 福島原発事故による水産物の放射能汚染 ゼオライトの測定結果を見る
18 2016.08.10 2016年5月16日 ちくりん舎訪問記 岩手産原木椎茸、コシアブラ
17 2016.05.20 福島原発事故の実相について 5年間、原木椎茸測定記録
16 2016.02.20 映画『核分裂過程』 2015年のまとめデータから
15 2015.11.19 自然エネルギーを「選び取る」社会へ 減っているのかセシウム土壌汚染
14 2015.08.29 金八デモはいま 微量放射能漏れ監視プロジェクト
13 2015.05.20 浜岡原発見学ツアーの感想 キルティングジャケットの測定結果
12 2015.02.20 浜岡原発のある町の現状 過去3年分のデータの振り返り
11 2014.11.15 映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」 2014年9月24日~11月7日測定結果 日野の栗
10 2014.08.28 ジャビルカの背景と現在 驚きのコシアブラ、ラドンガスについて
 9 2014.05.15 放射能ってなんだろう? 編集裏ばなし 今年の筍は?、桜の花びら、定点観測の勧め
 8 2014.02.15 2013年度のハカルワカル広場の活動 微量がしぶとく残る柑橘類、検出された食品
 7 2013.11.14 ハカルワカル映画会を始めたきっかけ 鉛遮蔽の強化、微量測定の世界
 6 2013.08.01 ハカってワカろう、親子放射能測定 驚くような測定データはもうない、室内のほこり
 5 2013.05.11 測定室の活動報告(2013年2月~4月) 引き続き測定依頼減少傾向、筍、土壌汚染、新茶
 4 2013.02.25 測定室の活動報告(2012年11月~2013年2月) 微量測定値が増える、柑橘類の汚染、八王子の穀類
 3 2012.11.05 測定室の活動報告(2012年7月~10月) 食品汚染はかなり減少、米ぬか要注意、梅酒微量
 2 2012.08.04 測定室の活動報告(2012年4月~6月) たけのこ、新茶、土、誤検出
 1 2012.05.11 ハカルワカル広場測定開始(2012年1月29日) 測定限界値、測定結果、ホームページでデータ公開