土壌放射能汚染 定点観測

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土壌放射能汚染の定点観測結果とグラフを表示します。

千代田区 新宿区 世田谷区 葛飾区
八王子市中山 南会津郡只見町 東松島市

地区名をクリックすると、その測定結果が表示されます。
測定結果のスペクトル番号にカーソルをポイントすると、URLが出てきますので
それをクリックするとスペクトルグラフが出てきます。

この表を表示するにはカテゴリーの「土壌放射能汚染定点観測」をクリックして下さい。

定点観測メンバーを募集しています! 1回目に測定に来られたときにお申し出下さい。

微量放射能監視プロジェクト地名コード・インデックス

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微量放射能監視プロジェクト 地名コード・インデックス

昭島A 川口町D 館町B 東浅川A
昭島B 北野台A 館町C 東浅川B
御前崎市A 小比企町A 館町D 町田市A
御前崎市B 小比企町B 館町E 瑞穂町A
御前崎市C 小比企町C 館町F 緑町A
御前崎市D 相模原A 寺町A 元本郷A
上壱分町A 相模原B 中野上町A 元本郷A-2
川口町A 大楽寺A 長房町A 八日町A
川口町B 高尾町A 西浅川A 横川町A
川口町C 館町A     

(あいうえお順)
地名コードをクリックするとその地名のゼオライト測定結果表が表示されます。
表の中のスペクトル番号にカーソルを置くとURLが出てくるので、それをクリックしてスペクトル履歴を表示します。
この表に直接アクセスしたいときは、ホームページ右サイドバー カテゴリーの中の「ゼオライト地名コード表」をクリックして下さい。

 

シジュウカラの巣の苔類 放射能測定報告

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7月11日(水)、ハカルワカル広場に置いてあるシジュウカラの巣を巣材別におおまかに分類しました。全員マスクをして、乾燥した巣材をお箸で仕分けました。

主に苔などが下に敷かれ丸く巣の形になっており、その上に獣毛が乗ってフカフカのベッドになっていました。苔類(31g)、獣毛(8g)、その他(1g以下でビニール、毛糸や植物の茎)の3つに分類しました。
3/7測定の18030702では、重量191gでしたが、付いていた土などを捨てたので計40gでした。

苔類(31g)                        苔類拡大

獣毛(8g)                         その他(1g)

水曜日チームに、苔類(31g)を容器500Mで測定してもらい、見る見るうちに高いピークが出てきて、立ち会った3人ともびっくりしました。獣毛(8g)も測定してみましたが、検出できず、測定を中止しました。

放射能測定結果 2018/07/11
18071103 巣箱の中の苔類 2018.7.11分類したもの 東京都八王子市緑町 31g 500M
Cs137 検出 測定値: 2,600.0±520.0 ベクレル/kg
Cs134 検出 測定値: 296.0 ±90.0 ベクレル/kg
Cs合計 2896ベクレル/kg 18030702から苔を取り出して測定 空間線量0.098µSv/h

放射能測定結果 2018/03/07
18030702 鳥の巣箱の中身 2018.3.5  東京都八王子市緑町 191g 1000
Cs137 検出 測定値: 1,470.0±290.0 ベクレル/kg
Cs134 検出 測定値: 204.0 ±43.0 ベクレル/kg
Cs合計 1674ベクレル/kg 60分測定              空間線量0.087µSv/h

ハカってワカった話25号 鳥の巣箱の中身、1674Bq/kg

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鳥の巣箱の中身

二宮 志郎

シジュウカラの巣、1674Bq/kg

ハカルワカル広場は6年以上測定活動を続けているので、最近の測定で、「まだ一度も測ったことがない」という類の検体は非常にまれになっています。そのまれな測定であった「鳥の巣箱の中身」という検体でCs137:1470Bq/kg, Cs134:204Bq/kgという測定結果が出ました。この高い数値は一体どこから来ているのでしょう。ここでの鳥の巣というのはじっさいにはシジュウカラの巣だったようです。

高い放射能値が出る場所

基本的に周囲に比べて桁違いに高い放射能が測定される可能性は次の2つによります。
1.他所から高い放射能値の物を運びこんできている
2.そこで放射能の濃縮が起こっている
八王子近辺では表土のセシウム汚染値は100Bq/kg程度が普通ですから、表土が紛れ込むようなものであれば数百という数値が出る可能性はあります。しかし、数千レベルに行くというのはそう簡単には起こりえません。
何かシジュウカラの巣に特有のプロセスがあり、上記の1か2が起こっているのでしょう。

シジュウカラの生態

シジュウカラというのは身近な鳥なので、ネットで調べてみると、たくさん資料が出てきます。個人的にいろいろ調査して写真などの資料をたくさん載せてくれているページもあり非常に参考になります。余談ですが、こういうことを調べるのはけっこう楽しくて、私はこの記事を一本書く毎に雑学的知識を一つ増やさせてもらっている気がします。
最も参考になり、放射能のことを考える上で決定的に役に立ったのは、「鳥の巣における生物間の相互作用:シジュウカラ・苔・蛾・蜂の関係」という日本鳥学会誌の論文でした。ネットで検索すればすぐに出てきます。
この論文によると、シジュウカラはその巣のほとんどをコケを集めてきて作り、それも同じ種類のコケだけ集めてくる場合が多いようです。コケの中でもハイゴケが最も多く使われているようです。
巣の材料がほとんどコケであるなら、なるほどと納得がいきます。コケの測定値はいつもかなり高いです。表土の10倍程度の数値が出てきても不思議に感じることはありません。
同じ種類のコケを集めて巣を作る習性があるのなら、たまたまそのコケが放射能が高い場合、そればかり集めてくるので巣の中身が異常に放射能が高くなるということは十分ありえるでしょう。
       

実はコケのこともよく知らない

コケの放射能が高いということは測定した経験から知っているわけですが、たいていはコケと土を一緒にして測っています。コケそのものが高いのか?、コケにこびりついている土が高いのか?、コケに放射能を濃縮する仕組みはあるのか?、などということを真剣に調べたことはありません。
一般的にコケと言っても、菌類と藻類が共生している地衣類といわれるものの中でコケと名がついているものと、コケ植物という菌類とは関係ないコケがあります。
ハイゴケなどはコケ植物に属しています。
菌類が放射能を溜め込んでいることはキノコの話などで多少学んだことがあるので、地衣類も放射能を溜め込むというのは想像がつきます。実際、「コケの放射能が高い」という話では地衣類のコケの場合が多いようです。
では、コケ植物はどうなのか?、シジュウカラはコケ植物以外に地衣類のコケも集めることはあるのか?、今回測定したシジュウカラの巣にあったのはハイゴケのようなコケ植物であったのか?、…。
いろいろと疑問が尽きません。とにかく、鳥さんたちに申し訳ないですから、もっといろいろ調べてみないといけません。

広場だより25号 巻頭寄稿文 上村英明教授 講演会「核をさまざまに考える」

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「核をさまざまに考える」

恵泉女学園大学教授 上村英明

 

みなさん、こんにちは。多摩センターにある恵泉女学園大学の上村と申します。西田さんから、映画会のときにICANの話をしてほしいと言われ、引き受けたのには理由があります。実は「わたしの、終わらない旅」を作られた坂田雅子さんのお母様は恵泉の卒業生です。その縁で大学でも上映したことがあり、その時は坂田監督と私でトークショーをやりました。この映画は、カザフスタン、フランスのラ・アーグなど、普通行かないようなところに出かけ、丁寧に撮られた映像です。ICANの話にもつながります。その意味で今日のテーマは「核をさまざまに考える」としました。

さて、ICANは国際NGOで、昨2017年のノーベル平和賞を受賞し、式典は12月にノルウェーのオスロで開かれました。そのICANの国際運営委員のひとりが川崎哲さんで恵泉の同僚です。国内ではピースボートの共同代表でもあり、核問題が専門です。私も市民外交センターという人権NGOの代表ですが、川崎さんとは分野は違うものの、古くからの友達で、大学の講師もお願いしました。

映画では、アイゼンハワー大統領の、国連における原子力平和利用についての有名な演説が紹介されています。その後、国連は核兵器や核問題の扱いに関する機関やプログラムを作ります。この中心が1963年に国連総会で採択された核拡散防止条約(NPT)とその体制ですが、これは納得のいかない不平等なものです。核保有を米ソ(今はロシア)英仏中の五カ国だけに認め、その他の国にはこれを許しません。他の国は核兵器を保有しないと宣言しなさい。そうすれば、平和利用を国際協力の下に推進してあげますよと迫る構造です。当然、それはおかしい、参加しないという国が出てきます。独立したての南スーダンを除き、NPTの非加盟国は、現在インド、パキスタン、イスラエル、そして出たり入ったりしているのが北朝鮮で、それぞれ自ら核兵器を開発しています。

これに対し、やはりこの体制では世界の核兵器とその恐怖を無くすことは難しいのではという話が出てきたのが1996年頃のことです。むしろ核兵器の保有、実験、製造などを禁止する国際条約を作り、そこにすべての国が平等に入る体制を国連は促進すべきだという考えで、それが核兵器禁止条約の発想です。そして、昨年7月に核兵器禁止条約が国連総会で採択されました。中心になったのは中米のコスタリカなどですが、その背後で環境作りをしたのがまさにICANでした。やや視点が逸れますが、保守的なノルウェーの現政府は、この条約に否定的です。それでも、平和賞を決めるノルウェー・ノーベル委員会は、ICANに平和賞を決めました。これが民主主義です。つまり、政府と意見を異にする国の機関がきちんと判断を下せることも私たちは学びたいと思います。

ICANをもう少し詳しくみてみましょう。実は核兵器廃絶に取り組んできた国際的なNGOとして長年頑張ってきた団体のひとつに「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)があり、自らも1985年にノーベル平和賞を受賞しています。そして、ICANはこの団体を母体として2007年にオーストラリアのメルボルンで設立されました。(現在の本部事務局は、スイス・ジュネーブにあります。)

オーストラリアでIPPNWが活動した理由は、核実験です。オーストラリアには三つの核実験場がありました。西部の沖合のモンテベロ島、南オーストラリア州にあるエミュ実験場、それとマラリンガ実験場です。現在も、環境汚染とヒバクシャは、未解決の大きな問題ですが、これらは自国ではなく宗主国イギリスの核実験によるものでした。マラリンガでは放射能実験というものもやっています。核兵器も原発も、核物質の輸送が欠かせません。輸送するトラックがテロリストに襲われた時はどうするか、トラックが爆破されて放射能が飛び散った時にどう回収するかなどの実験です。そこでも被曝する人たちが出ます。そうした被曝者の救援活動をしていたのがIPPNWオーストラリアで、そのメンバーから核兵器を包括的に廃止する条約制定のプランが出されたのです。

しかし、みなさんの関心の高い原発はオーストラリアには一つしかありません。シドニーの郊外にある医療用アイソトープを生産する原発だけです。ただ、核実験の他に、もう一つの深刻な被曝問題がウラン鉱山です。ウランは鉱山で掘って出てきます。2012年5月にオーストラリア人監督が作った“Out of Site, Out of Mine”という映画は、彼らのウランが世界で何をしているか、とくにオリンピックダムという鉱山を事例に紹介しています。なぜこの時期にこの映画が作られたかというと、そこで採ったウランが東京電力に供給され、2011年3月に福島で爆発して私たちのところに降り注いだからです。オリンピックダム産だったのです。

また、北部準州にあるレンジャー鉱山のウランは、関西電力、九州電力、四国電力に供給されています。ウランの既知埋蔵量(2015年)では23%のオーストラリアが世界一ですが、そこにも被曝者がたくさんいます。オリンピックダムもレンジャーも露天掘りの鉱山で、粉塵が時に空に舞い、川に流れ込みます。因みに、オーストラリアのウラン鉱山と日本が契約したのは1974年です。この年は貧しい地方自治体の活性化に原発を作り、お金をばら撒く電源三法が制定された年ですが、両者をやったのは当時の田中角栄首相です。そして昨今は、安倍晋三首相がよく出かけています。彼の政策には日本の原発の海外輸出があり、オーストラリアのウラン供給をセットにして、売込みを強化したいと考えているからです。

そうした背景の中で、ノーベル平和賞が10月に決まりました。お祝いに何をしてほしいと、川崎さんに尋ねると、授賞式にヒバクシャを呼べたらという話になりました。ICANの活躍は重要ですが、その活躍の土台になったのは、世界各地のヒバクシャの方たちの声です。そこで大学、また平和首長会議の一員である多摩市長に掛け合い、大学と自治体が協力してノーベル平和賞受賞式へのヒバクシャ参加を応援する募金運動を始めました。一ヶ月で550万円が集まり、それを広島、長崎、マーシャル諸島、カザフスタン、マラリンガの方々の旅費・滞在費の他、車椅子のサーローさんの支援費用等にも役立てました。ちょっとだけ自慢話をさせていただくと、オスロの授賞式は本当に素晴らしいものでしたが、ヒバクシャの方々の参加は、私たちの、広くこの多摩地域を中心に募金したお金で実現したのです。現日本政府もこの条約には推測できるように否定的ですが、私たちのこうした動きこそがヒバク国の市民社会の責務なのだと私は考えています。

用語法:
1)核兵器による攻撃でヒバクした方たちを被爆者
2)その他の核関連でヒバクした方たちを被曝者
3)両者が一緒になった場合をヒバクシャ

4月7日(土)お茶会「原発の町で声を上げて」のお知らせ

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4月7日(土)お茶会は、浜岡原発を考える会 伊藤実さんの「原発の町で声を上げて」の講演会です。

浜岡原発は、八王子から157kmの直線距離に有り、現在3号炉・4号炉・5号炉はすべて運転停止中、中部生産拠点に近く、駿河湾震源地の直下で危ない原発第一位。御前崎から南西風に乗って放射性物質が首都圏に届くと言われています。
伊藤実さんは、1996年に浜岡町原発問題を考える会を立ち上げ、Stop!浜岡原発「放射能を出す原発は危険であり、孫子の代に危険な原発を残してはいけない」と全基廃炉に向けて活動をされています。

御前崎市「浜岡原発を考える会」

ぜひ、4月7日(土)お茶会 伊藤実さんの「原発の町で声を上げて」に参加下さい。一緒に東京から原発ゼロの声を上げていきましょう!

20180409お茶会「原発の町で声を上げて」チラシ

ハカルワカル広場

3月3日(土)映画会「わたしの、終わらない旅」第2部「核をさまざまに考える」意見交換会

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3月3日(土)第18回ハカルワカル広場映画会 「わたしの、終わらない旅」
第2部意見交換会 14:50~

恵泉女学園大学 平和学 上村英明教授とのトークセッション


上村先生との意見交換会により、ICANを知り、「原発を含む核廃絶のために私たちに何ができるか」を考えるきっかけにしたいと思います。

上村先生にICANについてご講演をいただきます。
核禁止条約を実現させるけん引力となったICANを恵泉女学園大学の「平和学」を学ぶ学生たちが中心となり応援したこと、具体的にはノーベル平和賞の授賞式に被爆者を送る資金集めの応援をしたその理由などを「平和学」に触れながらお話しいただきます。
その後、上村先生と登壇者3名とのトークセッションを行い、時間が許せば会場からも質問や意見を募ります。

私たちも同じ多摩の地で脱原発、そして核廃絶の願いを持って測定室活動している市民団体ですので、「原発を含む核廃絶のために私たちに何ができるか」を考えて行きたいと思います。

乞うご期待!「わたしの、終わらない旅」映画会と意見交換会に、是非お越し下さい。
お待ちしています。

上村 英明(ウエムラ ヒデアキ) プロフィール
恵泉女学園大学 平和学 教授
担当科目 平和研究入門、先住民族・マイノリティ論、多民族共生論、平和学研究(大学院)
専門分野 国際(人権)法、平和学、植民地論、NGO論

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?

「ノーベル平和賞受賞の背景を解説」PEACE BOATホームページ

ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)とは?ノーベル平和賞受賞の背景を解説します

ハカってワカった話24号 2017年データのまとめ、検出値年間トップの歴史

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2017年データのまとめ

二宮 志郎

年初の号ですので、昨年のデータのまとめを紹介しておきます。まとめのデータは、ハカルワカル広場ホームページのカテゴリーの項目から「資料室」を選び、「測定結果まとめなど、資料的文書のリスト」から「2017年測定結果単一シートまとめ」を選ぶことで参照できます。おなじリストの中に、「開室以来測定結果まとめ」というのもあります。長期間の測定傾向を参照したい方はそちらもご覧ください。ハカルワカル広場では測定依頼者が持ち込んだ検体のみを測定しているので、その結果が必ずしも地域や検体カテゴリーの一般傾向を示しているわけではありません。この点は測定データを統計処理した結果を見る時には心に留めておいてください。

検出値年間トップの歴史

場所 検体 Cs137 Cs134 比率
2012 福島県 6750 5600 0.83
2013 福島県 9820 5260 0.54
2014 福島県 落ち葉 10800 4570 0.42
2015 八王子市 2270 764 0.34
2016 三郷市 7590 1520 0.20
2017 八王子市 16600 2790 0.17

(Cs137,Cs134の単位はBq/kg, 比率はCs134/Cs137)

上の表に2012年からの年間測定データリストのトップに来たものをまとめてみました。トップに来るようなデータは、特別に汚染がひどくなっているような場所のデータなので、増えたり減ったりの数値は採取した場所のセシウム濃縮度に依存していて、かなり偶然に左右されています。2012年に福島の土を測って合計で1万を超えてびっくりしたことを覚えていますが、それをCs137だけで超えてしまう検体が2017年の八王子にあったのですから、場所による濃縮というのはあなどれないです。非常に濃縮の高い土はすでに適切に処理されているべきなのでしょうが、気がついてきてない場所はまだまだあるでしょう。八王子市内の土からでも非常に高い汚染値が出てくることはこれから先も続くだろうと思われます。

経時変化の方はCs137とCs134の比率にきちんと現れています。物理的な半減期の違いから出てくる比率の変化にほぼ近い変化が測定結果に現れています。2018年はCs134はCs137に対して2割を切って1割に近づいていく状況になっていきますから、汚染値が低い検体ではほとんど不検出になっていくでしょう。

きのこ除く食品類の汚染はほぼ検出不能

喜ばしいことは、最近ではハカルワカル広場の測定器で検出できるレベルの汚染は、きのこを除く食品類にはほぼ見られなくなったということです。2017年の測定データでは、きのこを除く食品類は77検体測定していて、そのうちセシウムの汚染が検出されたのは2検体だけです。そのうち1検体の玄米は不検出にしてもよいレベルの微妙な数値だったもので、残りの1検体は筍でした。

ハカルワカル広場の測定器で検出できないレベルの微量汚染に目をつぶるなら、きのこ類以外の食品に関しては、「ほぼ汚染はない」と考えてもよいでしょう。この状況は「汚染食品を流通させてない」という結果から来ているものでしょうから、「自然にそうなってきた」というよりも「多くの人たちの努力でそうすることができた」と考えたほうがいいでしょう。ハカルワカル広場のような市民測定所の存在もその努力の一旦を担っていると信じたいです。

ハカルワカルだよりの読者の人たちはみなさんご存知だと思いますが、ハカルワカル広場では「あの惨事を世界中のどこであろうとも、二度と繰り返さない」ということのためにできる測定活動はまだまだあると考えています。「きのこ以外の食品に関してはほとんど心配しなくてよくなった」というのを一つの通過点として、2018年もみなさんの知恵をお借りしながら測定を続けていければと思っています。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより24号 巻頭寄稿文 「浜岡原発現地から」

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「浜岡原発現地から」

浜岡原発を考える会/ハカルワカル広場維持会員 伊藤 実

昨年9月は浜岡原発受け入れ50年ということで私もメデイアの取材を受け、中部電力幹部も家に来た。「絶対安全」の掛け声で始まった浜岡原発だが、相次ぐトラブルや福島第一原発大事故で安全神話は崩壊、現在停止中である。中電幹部は「皆様の理解が得られれば再開したい」と言うが、世間は脱原発に向かっていて特に東海大地震の震源域に建設された浜岡原発は永久に停止すべきである。

昨年は4月八王子市民の3回目の浜岡原発視察に続き東京、神奈川、愛知市民の視察の案内をした。暮れには御前崎市立図書館で福島の現場の写真展が開催され、報道の影響もあり多数の市民が来場した。原発問題を語る事さえタブーであったこの町も様変わりしたものである。12月19日「浜岡原発を考える静岡ネット」の一員として浜岡原発事務所長に放射性廃棄物の量と保管状態、乾式貯蔵庫、使用済燃料の処分の責任、神戸製鋼等の品質問題等申し入れをした。静岡市や藤枝市等より参加した人達の車のナンバーを警備員達が写真に撮り始めた。反対派と分かった車は必ず記録するのだ。交渉は写真撮影への抗議から始まったが対応した中電側は広報と総務の二人だけ。新聞記者は閉め出し暖房もない小部屋で名刺も渡さない。写真も不可。極めて冷淡無礼な対応であった。

中電が招待した見学者にはお茶や弁当まで出ると聞く。原発の安全神話が崩壊して世論が脱原発に向かっても、電力会社の姿勢は変わっていないことを実感する日だった。

浜岡全面停止からもう7年近い。この間私の住む町は様変わりした。増え続ける自然再生エネルギーの発電、全国一と言われるメガソーラーがまだまだ増え続ける。海岸線には風力発電、更に市内3か所でバイオマス発電が計画されている。原発に替わる新しい電力供給基地に変貌している。地産地消はすでに実現し、この町で発電した電力は各地へと送電されている。原発依存から脱却し、新たな産業が生まれたのである。

新年早々嬉しいニュースがあった。脱原発や自然エネルギーを推進する民間団体、原自連が「原発ゼロ、自然エネルギー基本法案」の制定を目指すと言う。小泉氏や細川氏のような保守政治家に限らず私の知る自民党政治家にも同じような考えの人は多い。原発利権に頼る安倍政権では表に出てこないと思う。浜岡原発現地で起こっているエネルギー革命を全国に拡大すれば脱原発はすぐ実現する。

「原発ゼロ、新エネルギー法」の機運が高まる中で、正月早々川勝平太静岡県知事が6年ぶりに浜岡原発を視察した。昨年7月圧倒的な支持を集め三選された川勝知事は、視察後記者団の取材にあらためて「再稼働はできない」と明言した。1~2号機は廃炉、使用済核燃料は3~5号機で6542体でプールで保管中である。最大保管容量は7550体だ。プールでの保管は危険である。中電は乾式貯蔵庫を計画しているが地盤が悪く耐震設計ができないと言う。

1、2号機で廃炉解体中の放射性廃棄物は敷地内地に溜まり続けている。一昨年から八王子ハカルワカル広場で測定してもらったゼオライトにも微量ながらセシウム137が検出された。我が家の雨樋の下に置かれたゼオライトを客人たちに問われるが、説明すると廃炉作業も慎重にすべきだと言う。居間に置かれた放射線検知器R-DAN(注)とゼオライトは我が家の放射線監視の役割を果たしている。

昨年10月に八王子で開催された「おしどりマコ&ケン」の講演が4月21日に静岡でも開催される。私が感銘を受け「浜ネット」に推薦して決まった21回総会の記念講演だ。

(注:放射線検知器R-DANは、Radiation Disaster Alert Networkの略で、チェルノブイリ原発事故後の1986年8月6日以降、原発周辺の放射線を監視し、原発事故が起きたときに、放射線から身を守るための市民のネットワーク)


福島の現状を伝える写真展

中電への申し入れ

浜岡原発見学後、浜ネットのみなさんと交流

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

東京新聞掲載核廃絶考える機会に 八王子で来月映画上映と意見交換

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ハカルワカル広場 第18回映画会「わたしの、終わらない旅」の記事が東京新聞に載りました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201802/CK2018021502000121.html

元原発労働者やフランスの反核運動家らの証言から、兵器と原発の二面性を持つ核エネルギーの本質を探るドキュメンタリー映画「わたしの、終わらない旅」の上映会が3月3日、八王子市である。上映後、恵泉女学園大教授(平和学)の上村英明さんと、原発や核問題を考える意見交換会も開く。  (萩原誠)
核廃絶 考える機会に 八王子で来月 映画上映と意見交換

子どもたちを内部被ばくから守るため、食品や土壌の測定をしているボランティア団体「八王子市民放射能測定室 ハカルワカル広場」の主催。

映画では、母の残した原発を問うミニコミ紙をまとめた本「聞いてください」を手掛かりに、坂田雅子監督が再処理工場のあるフランス、核実験の行われたマーシャル諸島やカザフスタンなどを巡り、現地の人に話を聞いていく。

ハカルワカル広場代表の西田照子さん(70)は「被爆した日本として、核兵器は人類と共存できないということをあらためて確認したい」と、上映会を企画した理由を説明する。

上村さんは昨年、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞授賞式に、日本の被爆者が渡航、出席するための募金活動をした実行委員会の委員長。上村さんに支援の理由や活動の意義などを聞き、ハカルワカル広場のメンバーらと対談する。会場の質問や意見も受ける。

西田さんは「原発を含む核廃絶のため、私たちが何ができるか考えたい」と話している。

会場は北野市民センターホール(北野町)。
午後一時半〜二時五十分に上映、意見交換会は午後三時半まで。
入場料は当日千二百円、前売り千円(障害のある方や高校生以下は無料)。
問い合わせ、申し込みはハカルワカル広場=電042(686)0820=へ。