9月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できます。汚染水漏れのことなど、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないでしょう。どうぞ、奮ってご参加ください!
9月定例お茶会 : 9月7日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
ハカルワカル広場
9月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できます。汚染水漏れのことなど、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないでしょう。どうぞ、奮ってご参加ください!
9月定例お茶会 : 9月7日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
キンパチデモは昨年9月14日、ハカルワカルの有志で始めました。以来、1年間続け、来週の9月6日で1周年です。毎週金曜日、「原発反対」、「再稼働反対」、「子どもを守ろう」とコールしながら、歩いています。
今回の1周年デモには、脱原発のゆるキャラのゼロノミクマ君も参加します。
是非ご参加ください! 詳細はキンパチデモのページ(hachisoku.org/kinpachi)をご覧ください。(キンパチデモ実行委員会)
以前、ハカルワカル広場で行われた、測定ボランティア野副さんへのグリーンピースジャパンのインタビューの模様が、グリーンピースジャパンのホームページ上で紹介されています。
http://www.greenpeace.org/japan/oceans6/vol5/
ハカルワカル広場も、グリーンピースに負けないよう国際化したいものです。 🙂
最近の測定結果について、二宮さんが「食べもの通信」8月号に寄稿されています。
八王子の土壌が汚染されていること、たけのこの汚染が去年より減ったこと、シイタケはまだまだ汚染が続いていることなどを中心に書かれています。詳しくは記事をご覧ください。
二宮さんに、質問です。
先月、北茨城市で毎時7マイクロシーベルトの高線量が検出されたそうです。
http://www.city-kitaibaraki.jp/modules/info/index.php?content_id=716
市の発表によると、工場で放射線を用いた非破壊検査が行われていたため、ということですが、
そんなことが実際あり得るものなのでしょうか?
これが事実だとすると、僕たちは普段から身を守るために線量計を持ち歩かなければなりません。
そもそも、市と原子力規制庁が、7月12日に走行サーベイを実施して、異常に高い線量を計測していながら、
それを、12日も後の7月24日に確認した、というところが、規制庁の無能さを露呈しています。
のページの過去のコメント保存用ページです。
についてコメントの古いものを、この投稿下に保存しておきます。
次のリンクからダウンロード可能です。資料室にもリンクを作ってあります。
二宮 志郎
検体種類 | 検体数 | Cs137 | Cs134 |
土・砂 | 78 | 68 | 68 |
土混じり植物 | 3 | 3 | 2 |
土・その他 | 6 | 5 | 5 |
泥、泥水 | 6 | 6 | 6 |
池水、川水 | 0 | 0 | 0 |
雨水・雪 | 0 | 0 | 0 |
水・その他 | 3 | 0 | 0 |
葉菜 | 16 | 1 | 0 |
根菜 | 10 | 0 | 0 |
果実・果菜 | 37 | 1 | 0 |
穀類 | 22 | 1 | 0 |
きのこ類 | 17 | 13 | 9 |
魚介類 | 1 | 0 | 0 |
肉類 | 1 | 0 | 0 |
卵類 | 0 | 0 | 0 |
水産加工品 | 5 | 0 | 0 |
肉類加工品 | 0 | 0 | 0 |
野菜・果実類加工品 | 9 | 0 | 0 |
穀類加工品 | 9 | 0 | 0 |
飲料 | 3 | 0 | 0 |
食品混合 | 1 | 0 | 0 |
茶葉 | 8 | 1 | 1 |
ペットフード | 1 | 0 | 0 |
芽・茎野菜 | 12 | 2 | 0 |
海草類 | 0 | 0 | 0 |
食品・その他 | 2 | 0 | 0 |
植物葉 | 11 | 2 | 2 |
植物茎・枝 | 0 | 0 | 0 |
植物根 | 0 | 0 | 0 |
木質ペレット | 0 | 0 | 0 |
植物・その他 | 2 | 1 | 1 |
灰 | 2 | 2 | 2 |
炭 | 1 | 1 | 0 |
その他 | 9 | 4 | 5 |
総計 | 275 | 112 | 101 |
今回集計したデータを見ると、土・落ち葉関連以外で検出されているのはきのこ類がほとんどです。サニーレタスでわずかに検出されていますが、これは土がたくさんこびりついていたようなのでその影響が大きかったように思えます。町田産のレモンから微量にCs137のみが検出されていますが、これは「柑橘類要注意」と前から言っていたものの現れでしょう。それでも1検体だけでした。
日光産の白米から微量のCs137が検出されていますが、これは誤検出にすべきかどうか悩むレベルで、はっきり検出とは断定できないものでした。筍から2検体検出が出ています。「筍だからしょうがない」というのもなんですが、筍から微量に検出されるのはある程度予想されています。
7検体測定している筍のうち2検体から検出値が出ているというのも、第5号で「約1/4の筍検体から検出値が出ている」と報告した内容に合っています。
「植物葉・植物その他」で出ているのは、落ち葉や苔などで、これらは土に準じて当然のように検出されます。
「灰・炭」も普通の木材からかなりの濃縮が入るので出てきます。
「その他」に分類されているもので検出されているのは、ほとんどが掃除機のゴミです。これも出てくることはわかっているのですが、未だにやや大き目の数値が出るのがちょっと気にかかるところです。
以上、全体を見渡してさほど驚くようなデータはありません。それだけ私達が汚染状況を把握していて、それに見合う内容が測定結果として出てきていると言えます。
八王子の掃除機のゴミから300Bq/kgを越える数値が検出されています。一般的な土のレベルと同じレベルですが、「それがホコリになって家のなかに溜まるものだろうか?」という点を少し考えてみたいと思います。
厚生労働省のホームページで「建築物環境衛生管理基準」を調べると「浮遊粉塵の量は0.15mg/m3以下」というのがあります。この基準が守られていると仮定しましょう。家の中の空気は建築基準法では1時間あたり0.5回は入れ替わるように換気設備が義務付けられています。この0.5回が一日中守られていると仮定します。床面積100m2で天井高2mの家であれば、200m3の空気が家の中にあり、それが上記仮定によれば一日に12回入れ替わるということになります。
そうすると家の中に外から入ってくる空気は一日あたり2,400m3となります。0.15mg/m3と仮定した浮遊粉塵のうち何割くらいが外からの土埃になるのか、そしてその何割が静電気で家の中のものにくっついたり、重さで床に積もったりするのか? ここのところがいろいろ調べてもなかなかわかりません。掃除機メーカーホームページには「繊維ごみ〈綿、紙、毛髪等〉1/3質量、砂ごみ2/3質量」というのを試験ゴミとして使っているという情報があったのを参考に、思い切った仮定をすることにして、浮遊粉塵の6割が土埃でそのまた半分が家の中に溜まるとしましょう。そうすると3割がどんどん溜まっていくことになります。
一日で溜まる量は、
2400×0.15×0.3=108mg
となります。100g溜まるのに必要な期間は約2年半ということになります。大まかな目処に過ぎませんが、こういう感じで家の中に外からの土埃を溜めているということでしょう。
ちなみに、0.15mg/m3の空気を1時間に1/m3(かなり激しい呼吸の量)で1年間吸い続けると1.3gになります。300Bq/kgのホコリだとすると、肺に入れる量は4Bq/年程度です。これがプルトニウムならかなり気になる量ですが、セシウムの場合はほとんど気にしなくてもいいレベルと言えるでしょう。
ハカルワカルが野外に飛び出した!
火曜日測定リーダー 佐々木晃介
今回の親子体験は、子供たちに放射能汚染の実態を、自分で実際に測ることによって、机上ではなく、野外で体験してもらいたいと企画したものです。参加の親子、場所を提供してくださった維持会員、ハカルワカルのボランティアのコラボで実現できました。ハカルワカルはこのような活動をしていく使命もあると思っています(以下報告)。
さて、測定フィールドは京王八王子から歩いて30分のお寺。浅川大橋から北に目を遣ると目的地の赤い瓦の大屋根が見える。境内から南の方に目を転じると眼下に八王子の街並みが一望できる素晴らしい場所だ。気温はぐんぐん上がって来ているが、曇り空で助かる。熱中症にならないように参加者に声かけしよう。
親子野外測定体験 二宮さんの放射線の説明、セシウムのガンマ線の話、測定器の簡単な説明
*日時:7月6日(土)9:00~11:30 天気晴れ
*参加者:家族、子供 5人+(学齢以下2人)、大人 9人、スタッフ10人、の計26人
*班分け:AチームとBチームの2班に分かれて測定
*測定:子供達に測定器で自主測定と記録。約1時間
*Aチーム測定器:テクノエーピーTC200S/Bチーム測定器:テクノエーピーTC300S
*A班16カ所、B班14カ所、計30カ所
*発 表:AチームとBチームに分かれて子供たちが発表
?二宮さんの解説
雨どいの下など、一度除染は済ませているのに、再度また濃縮してしまっているのがわかります。本堂階段下は、気が付きにくいホットスポットでした。雨水の流れ跡を注意深く観察すれば多少は察しがついたかもしれませんが、測ってみないとなかなか気が付きにくい場所だと言えるでしょう。
0.05〜0.08μSv/h程度の範囲が一般的な場所と思われる汚染値で、一部御影石の影響と思われる高い数字もありますが、ほとんどの高い数値は福島原発事故由来のセシウムの影響だと言えるでしょう。
参加した子供たちにまとめ表作り、測定結果の発表などを実際にやってもらうことができたのがとてもよかったです。(注:この本堂下のホットスポットは2374ベクレル/kg でした)
ここで興味をもってくれた子どもたちが、「これらの数字の持つ意味をもう少し深く理解したい」と思ってくれれば、今回の成果は非常に大きいでしょう。
?参加者とスタッフのコメント
☀小学5年生 参加者:
自分が気になったところを、沢山の人と一緒に測れておもしろかった。またやってみたいです。
☀参加者:
測定会の様子をみていたご近所さんと、放射能について話すき っかけになりました。『皆で堂々と楽しく測る』のが良かったようです。
☀スタッフ:
大人も子供も、興味津々で測る様子が良かったです。何度か経験する内に高い場所が予想できて、そこに近づかなくなることでしょう。初回としては大成功!
☀スタッフ:
測定をはじめてすぐにこの企画はいいと感じました。測定器の 性能もいいのですぐに測定できる。お寺の敷地内の広さも丁度良く測定したい場所もたくさんある。測定、記録、自前の測定器との測定値の比較は子供だけでなく、大人も十分楽しめる。次回はもっと多くの人の参加を!
もっとたくさんの子どもたちに参加してもらえるイベントを目指して、また第二回目を企画したいと思っていますのでみなさんよろしくお願いします。