「圧殺の海」上映のお知らせ

「圧殺の海」が3月1日(日)、北野市民センターホールで上映されます。(詳しくは下の時程をご覧ください。合わせて1983年に立川自衛隊監視テント村が撮影した「自衛隊機墜落事故を追って」と1956年の亀井文夫監督による「流血の記録・砂川」も上映されます。是非ご覧ください。
(圧殺の海)
http://america-banzai.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

昨日、辺野古ゲート前で山城博治さんともう一人が米軍に逮捕されました

辺野古現地での、非暴力の闘いに対する暴力的な弾圧を、マスメディアの目から隠そうとするのを、伝えようとがんばっている人たちがいます。

「圧殺の海」を撮った森の映画社は、その一つです。
その監督の一人、影山あさ子さんに、海上保安官は馬乗りになってカメラを奪おうとしました。

「圧殺の海」上映後は、加藤宣子さんにお話をしていただきます。
加藤宣子さんは、昨夏から4ヶ月、辺野古に行き、「圧殺の海」の映像の現地にいました。
その後も時々行って、今回は、辺野古現地から上映会の前日、帰京します。

3月1日(日)「圧殺の海」上映会

会場:八王子市北野市民センター(京王線北野駅北口1分)
http://www.hachiojibunka.or.jp/center/kitano/#map

①10:10~ 「自衛隊機墜落事故を追って」(25分)
②10:45~ 「流血の記録・砂川」(56分)
③12:15~ 「圧殺の海~沖縄・辺野古」(110分)
加藤宣子さんのお話

④14:20~ 「自衛隊機墜落事故を追って」(25分)
⑤15:00~ 「流血の記録・砂川」(56分)
⑥16:10~ 「圧殺の海~沖縄・辺野古」(110分)
加藤宣子さんのお話

チケット代:前売り 1,000円(当日 1,100円)
18才以下、および障がいのある方は500円(前売り、当日とも)

チケットは測定室でもお預かりし、売っています。または、次の方たちにご連絡ください。
共催:「圧殺の海」上映実行委員会(T/F 042-592-3806 古荘)
横田行動実行委員会(042-525-9036 立川テント村)

東京新聞多摩版に「日本と原発」の紹介記事が掲載されました!

今朝の(2015.2.22)東京新聞多摩版に「日本と原発」のハカルワカル上映会の紹介記事が掲載されています。下のURLです。多くの方に見ていただきたいです!

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150222/CK2015022202000108.html

ハカってワカった話12号 過去3年分のデータの振り返り

過去3年分のデータの振り返り

二宮 志郎

今回は、過去3 年分のデータを少し振り返って分析してみます。

【検体数の減少】


開室初年度の2012 年は1 ヶ月あたり100 を超えていた検体数は見事に減少の一途で、2014 年は月当たりの平均は37 検体でした。そして、2015 年1 月の検体数は28 でした。

「身の回りの土壌や、普段口にする食品に対する不安から測定してみたい」という理由での測定依頼が減少していくことは最初から予想されていたことなので、この減少をもってそれほど悲観的になることもありません。
ある程度のところで底打ちするはずだと思いますが、その底の部分を決めるのは、
?福島事故の影響が続いていることをはっきりと世の中に示し続けるために測定したい
?第二の福島事故を絶対許さないためにも日頃の監視としての測定をしたい
そういう人々の気持ちでしょう。みなんさんと一緒に、その底の部分を支えていく息の長い活動ができたらと思います。

【種類別検体数】


採取場所が東京になっている測定検体数を種類別に見てみると、きのこを除く食品は全検体数の減少と同様に一直線に減っているのですが、土・きのこ類などの汚染の高いものに関しては2 年くらいは検体数が減りませんでした。人々の測定して確認しておきたいという不安な意識は汚染が高いものに対しては長く続いたのではないかと思われます。

【種類別Cs137検出率】


同じく採取場所が東京での測定した検体のセシウム137 の検出率のグラフです。ハカルワカルに持ち込まれた検体の中での検出率になりますから、これは必ずしも世の中の汚染度を反映しているというわけではありません。人々が「これはちょっと測ってみたい」と思ってハカルワカルに測定依頼をしたものの中では、この3 年間でそれほど検出率に違いが出ていないということを表しています。

土の検出率が下がらないのは土壌汚染がそう簡単には消えてくれないことを考えると当然のことのように思われます。

【種類別Cs137検出値】


これは採取場所が東京でセシウム137 が検出された検体の中での平均検出値のグラフです。

きのこ以外の食品に関しては、検出限界値に近い測定値が多いので、このグラフはあまり動きようがなく、多くの意味を持ちません。
きのこ類は検体数があまり大きくないので、「それほど大きく変わっていない」という程度のことが窺えるだけです。

土の汚染の減り具合がかなり大きいです。表土の移動によりCs137 の物理半減期より早く減っている効果も多少は出ているのであろうと思いますが、それ以上に「ホットスポットを探して来て測定する」というのが一段落して、最近は普通の場所の測定が一般的になっているのが効いているのではないかと思えます。

開室一年目のころは、「うちの雨樋の下は8000 ベクレル!」みたいな結果が出るたびに、みなさんびっくりして、自分の身近なところにそういう怖い場所がないか一生懸命探していたようなところがありました。最近は、「ホットスポットは当然高い」という知識をつけてきた人が多く、怖いところをわざわざ探してきて測定するという人は減ってきている感じがします。

【これからは量から質へ】

ハカルワカルの測定は学術的な目的ではないので、一つ一つの測定の条件を厳しくそろえるというようなことはしていません。(やろうと思ってもできません。)そういう測定データをもとにいろいろ比較データを作っていくのは難しいところですが、それでも数がたくさんあれば統計的数値の中には何かが見えます。

3年間で測った総検体数が2653 という実績を活用するには、もう少し違う角度からの分析も必要かもしれません。また、何か思いつくことがあったらスプレッドシートのマクロを書いていろいろやってみることにします。

しかし、これから先は大量の測定データをもとに統計処理して何かを見るということは難しくなってきそうなので、狙いを絞った質の高い測定に移行していければと思います。測定検体が減ってもまだまだハカルワカルは続きますので、みなさんご心配なく。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

広場だより12号 巻頭寄稿文 浜岡原発のある町の現状

浜岡原発のある町の現状

浜岡原発を考える会 伊藤 実

正月明けに行き付けの理容店に行った。還暦近い店主が「同級生5 人が癌になった。癌が増えている」と言うので、私は「福島ではこれから子供達に癌が増えるかもしれない」と言うと、店主は黙ってしまった。隣の席に客がいたからである。そう、この町では原発に関する話題は今でもタブーなのである。

私の住む御前崎市は原発城下町だ。人口3 万5000 人、市議は16 名、内土建業4 名、原発下請け2 名。共産党1 名、民主党1 名を除く14 名が原発容認派だ。原発是非を自治体が判断するよりも、一切国任せである。

国が原発止めろ(菅内閣)と言えば止めるし、動かせと言ったら動かす。市民の不安よりも国策に従うというのは今でも変わらない。安倍政権が原発推進であるから、黙っていた議員達も今は元気が出ている。原発再稼働をすれば国からの交付金が増えるからである。「飴と鞭」作戦にまんまと乗せられている。力のある議員の地区では道路の拡張工事や新設で、土地代、移転費などの厚遇をうけている。御前崎市の西境に道の駅「風のマルシェ」が昨年オープンした。

7億円の建設費が土建屋を喜ばせたが、地元産の物より他所の物が目立つ。農協も漁協も原発容認だ。御前崎市では3.11以後も安全神話がまかり通っている。

中部電力は津波対策として高さ22m の防潮堤を建てている。その他ベント付フィルターや非常用電源としてのガスタービン発電所、使用済み核燃料の乾式貯蔵庫等、総額3000 億以上と言われる工事である。工事には全国のゼネコンが参加している。市内のスーパーでは多くの他県の車が駐車している。昨年2月には原子力規制庁に4号機の安全審査を提出し、再稼働に向けてやる気満々だ。世界で最も危険な浜岡原発が再稼働されれば、全国の全ての原発が再稼働するであろう。声には出せないが原発の怖さを感じている人は確実に増えている。特に若い人達は私達の世代のようなしがらみがないので、原発は無くして欲しいと言う。

3月には御前崎、掛川、牧之原、菊川市の周辺4市で河合弘之監督の「日本と原発」を上映する予定である。映画を見に行くことさえ勇気のいる土地柄だが、たくさんの人に見て欲しいと切に願っている。

浜岡原発周辺の7市2町UPZ圏(30 ㎞)内でも御前崎市同様の安全協定の締結を望む声が高まっている。中部電力と御前崎市は反対の姿勢だ。「他所の町は黙っていろ」と言うが、福島事故を考えれば100 ㎞以上離れた所でも汚染されたのだから、当然だろう。

川勝静岡県知事も泉田新潟県知事と同様原発再稼働には慎重である。浜岡原発には使用済、使用中の核燃料が9000 体もある。使用済み核燃料の行き先、処分方法が決まらなければ再稼働はあり得ないと川勝知事は言う。

原発事故はもとより、何十万年も管理が必要な放射性廃棄物の問題が解決されないまま、全国どこでも再稼働はしてはならないと思う。

⇒ハカルワカル広場だよりの主要記事のインデックスは、ここにあります。

2015年総会は和やかに終了しました!

2月7日(土)、ハカルワカル広場の2015年総会を開催しました。参加者29名でした。和やかな雰囲気のうちに活動報告、決算、活動方針、予算などの案件を承認いただき、また、意見交換も行いました。

測定件数は減っても、質の高い測定活動を長く続けて行こうと、話し合いました。ご参加の皆さまご協力ありがとうございました。また参加されていない会員の皆さまにも後ほど、総会報告を郵送させていただきます。

ありがとうございました!

ハカルワカル広場

「カノンだより」上映会のお知らせ

2月15日(日)午後1時と午後4時 いちょうホール近くの禅東院にて
午後1時の上映の後に鎌仲監督のトークがあります。
ぜひご参加ください!

○「カノンだより」上映会 in 八王子 禅東院 on 2/15(日)
http://kamanaka.com/theater/area02/4265/
【参加費】1500円 『小さき声のカノン』前売券(ハカルワカル広場にあります、お得)付
1回目の後、鎌仲ひとみ監督トーク&交流あり
主催:トランジション多摩 共催:ハカルワカル広場

○「小さき声のカノン」オフィシャルHP: http://kamanaka.com/canon/

詳細は下のチラシをご覧ください。

カノンチラシ表0201

カノンチラシ裏


 

『小さき声のカノン』予告編はこちら

 

 

2015年総会を開催します。2月7日(土)10時より

維持会員、ボランティアの皆様

ハカルワカル広場の2015年度総会を来る2月7日(土)10時より、開催いたします。 活動報告、活動方針、決算、予算案などを議論いたします。また、測定依頼が減少する中、どのようにして活動を活性化していくか、原発の無い社会を目指すにはどのような行動が必要かなどを話し合いたいと思います。

お忙しいとは思いますが、会員の皆様のご参加を切にお願いいたします。

ハカルワカル広場事務局一同

 

ハカルワカル広場・浜岡原発見学ツアー

日時 4月19日(日)午前8時八王子(JR八王子駅近辺予定)出発
午後7時ごろ八王子帰着予定
見学予定場所 浜岡砂丘・浜岡原発PR館・浜岡原発5号機周辺・他
現地案内人 伊藤実・伊藤眞砂子
参加費用 5000円、小中高生2500円、就学前児童無料
申し込み 申し込み受け付けは終了しました
一次締め切り 2月12日(バスに空きがある場合のみ二次募集を予定)
一旦再稼働が始まれば、次々と続いていき、再び原発列島日本がフル稼働状態になりかねません。
その代償は、「知らなかった」、「騙されていた」で済ますにはあまりにも大きすぎます。
私達が住む場所に最も近い原発、そして「世界で最も危険な場所にある原発」という折り紙付きの原発、
その浜岡原発を実際に私達自身の目で見て、再稼働の持つ意味をじっくり考えてみたいと思います。

シロウオ映画会の時に来ていただき、「もっとお話を聞きたかった」という声が数多く上がっていた伊藤さんご夫妻が現地を案内してくださいます。現地ではさらに深い話をたくさんお聞きできると思います。
ハカルワカルもがんばって参加費用を低く抑えました。是非ご参加を検討ください。申し込みお待ちしています。

1月10日(土)は定例お茶会です。

1月の定例お茶会は1月10日(土)10時~12時です。

お茶会はただのお茶飲み会ではなく、ハカルワカル広場の月に1度の学習会です。もちろん、お茶も飲みながらではありますが、前月の測定データについて学習しあったり、放射能のこと、原発のことなど、何でも疑問の点をお互いに出し合って研鑽します。

とてもためになると好評を得ています。是非ご参加ください!

(会員でなくても、どなたでもご参加になれます。)

ハカルワカル広場

新しい年もよろしくお願いいたします。諦めないで行きましょう。

皆様

新年おめでとうございます、と素直に言えない状況が続ています。総選挙で多数派をとった与党は、すべてが白紙委任されたとばかりに、原発再稼働、集団的自衛権の法制化を進める勢いです。私たちを取り巻く状況は本当に厳しいです。でも諦めたら、本当に負けです。少しでも前へ、できることを一生懸命やっていきましょう。

「真実を知って行動する」、ハカルワカルは、この言葉を実行していきたいです。今年も原発の無い社会を実現するため、様々な活動をしてまいります。ともに一歩でも前へ進みましょう。

皆様にとって、有意義な年でありますようにお祈りいたします!

2015年正月

ハカルワカル広場