6月3日10:30~16:00、八王子市庁舎前浅川河川敷にて「みんなちがってみんないい」というイベントがあります。
天気が悪くなければ、去年に測定室寄付金集めの測定会で使った、ANNAというやや小型の測定器を使って放射能測定を行う予定です。
いい機会なので、できたら河川敷の土をあちこちから集めて測りまくろうかと思っています。河川敷の汚染分布などが見えたらおもしろいです。
みなさん、ぜひ土採取に協力してください。園芸用スコップ持参で来てください。よろしくお願いします。
ハカルワカル広場
6月3日10:30~16:00、八王子市庁舎前浅川河川敷にて「みんなちがってみんないい」というイベントがあります。
天気が悪くなければ、去年に測定室寄付金集めの測定会で使った、ANNAというやや小型の測定器を使って放射能測定を行う予定です。
いい機会なので、できたら河川敷の土をあちこちから集めて測りまくろうかと思っています。河川敷の汚染分布などが見えたらおもしろいです。
みなさん、ぜひ土採取に協力してください。園芸用スコップ持参で来てください。よろしくお願いします。
さきほど、市役所から連絡がありました。
中村副市長が午後3時に見学に来る予定だそうです。
副市長に聞きたいことや聞いてほしいことがある方は、どうぞ午後3時ごろにお越しください。
ボランティア測定スタッフのYukinoさんが、測定室隣のフリースペースを使って映画の上映会を行います。この上映会でいただいた参加費は、経費を差し引いた分をハカルワカル広場にカンパしてくださるとのことです。このような「測定室応援イベント」は本当にありがたいです。
以下、映画の詳細です。是非多くの方にお越しいただければと思います♪
***** ***** *****
「シェーナウの想い」上映会@ハカルワカル広場
3. 11以降私たちは、どう暮らすのか?子どもたちをどう守るのか?というテーマに向き合わざるをえなくなりました。
ピンチをチャンスに変え、地域でつながり助け合い越えていく、そんなビジョンを描くために、私たちに力を与えてくれる映画を上映します。
たくさんの方々とつながり、より良い未来を描きたいと私たちは願っています。どうぞご参加ください。
■シェーナウの想い
この映画は、ドイツ南西部の小さな街シェーナウ市(人口2500人)の住民グループが、
チェルノブイリ原発事故をきっかけに「自然エネルギー社会をこどもたちに」という
想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力会社を誕生させる
までの軌跡をたどるドキュメンタリーです。(62分)
http://www.youtube.com/watch?v=KD_2CAAA9gs&feature=related
●日時:2012年5月19日(土)
●場所:八王子市民測定室「ハカルワカル広場」にて
●プログラム:
9:30 受け付け開始
10:00 上映開始(上映時間1時間1分)
11:05 エネルギーに関するレクチャーbyリプトンさん
11:30 休憩10分
11:40 意見交換(ワールドカフェ)
12:40 終了
※お昼ご飯持ち込み自由。
プログラム終了後軽食を取りながら歓談できます。
●参加費(資料代+測定室へのカンパ)500円です。
●保育あります。
小さなお子様連れの方は別室で託児を受けつけています。
申し込み時にお申し込み下さい。
離れられない小さいお子さんは、会場に同伴可能です。
お昼にかかるプログラムですので、こどものおやつ、
軽食をご持参ください。
●お申し込みはこちらから
http://kokucheese.com/event/index/36284/
●主催:トランジションタウン高尾
トランジションタウンたま
●問い合せ
Mail : inawai@s6.dion.ne.jp (縄井)
全てがボランティアの手によって運営されているハカルワカル広場では、ボランティア測定スタッフを随時募集しています。
*作業内容はとても簡単(3回も作業すればマスターできます)
*お子さん同伴でも大丈夫です。(子どもの遊ぶスペースがあります)
*ご都合の良い日時を選べます。2.5時間という短時間のお手伝いでも大丈夫です。
6月4日(月)15時から16時過ぎまで、ボランティア測定講習会を行います。
ご興味のある方は是非ご参加ください(お子さんが一緒でも大丈夫です)。
【研修会日程】
●日時: 6月4日(月)15時~16時過ぎ
●場所: ハカルワカル広場(八幡町5-11 八中ビル2F)
*駐車場はありませんので、近くのコインパーキングをご利用ください。
●予約不要: 上記の時間に直接お越しください。
子どもたちを内部被ばくの危険から守るには、多くの食品を測っていくしか方法はありません。
現在の国や自治体の検査方法では不十分で、これからは各地で市民が測っていくしかないのが現実です。
どうか皆さんのご協力をお願いします!
「ハカルワカル広場を勝手に応援!・親子えいご遊びの会」は今回で3回目です。
*「勝手に応援!」企画とは・・・ハカルワカル広場測定スペースの隣のフリースペースを使って趣味やサークル活動を行い、その参加費をハカルワカル広場などへカンパする、という「○○を応援するための企画」です。
*今回いただいた参加費は経費を除いて全てハカルワカル広場へカンパします。
★5月22日(火) 11:00~11:40
★場所: ハカルワカル広場内フリースペース
★参加費:500円
★対象:0歳~3歳の子どもと保護者5組(先着順)
★内容の紹介:
・マザーグースのわらべ歌(英語の童謡)を聞きながら、指遊び、手遊び、体を使ったリズム遊び、
英語絵本の読み聞かせを通して、楽しく遊びながら親子のコミュニケーションをはかります。
・講師(ポンキチ)は南大沢や北野で3年以上親子遊びサークルを主催しています。
★お申し込み:
・hachisoku@gmail.comへメールでお申し込みください。
・必ず件名を「5月22日親子えいご遊び参加希望」としてください。
かねてから要望の大きい土曜日運営を、いよいよ6月から開始する予定です。
予約サイトの方は6月の第二土曜から予約が可能になっています。
ボランティアのみなさんはボランティア登録もできるようになっていますので、よろしくお願いします。
第一土曜日は定例お茶会と運営委員会を行う予定になっているのであけています。
よろしくお願いします。
二宮 志郎
放射能や放射線の測定が身近な話題になってしまって、「測定限界値」とか「検出限界値」というような言葉も聞きなれた言葉になっている人が多いようです。実は、限界値というのは測定の度に変わってくるものなんです。それでは「測定器を買う時に何で性能を見ればいいのだ」というので、カタログ値らしきものは存在します。
私たちの測定室で使っているAT1320Aのカタログ値らしき「限界値」ですが、取説の中にあります。
「試料1時間測定、統計誤差50%(P=0.95)、バックグラウンド測定3時間」という条件下で
1000cc容器 | Cs134:4.0 Bq/kg | Cs137:5.7 Bq/kg |
500cc 容器 | Cs134:20 Bq/kg | Cs137:20 Bq/kg |
100cc容器 | Cs134:50 Bq/kg | Cs137:52 Bq/kg |
最初にあげている条件が非常に重要で、これを変えれば大きく違った限界値になります。
実は、この数値は英文マニュアルの方には出ていません。そして、測定器が出してくる結果の数値は上の条件よりかなり甘いところ(統計誤差100%)で検出、不検出の判定をしています。
おそらく日本の代理店がいろいろ悩んだ挙句の上で独自に条件を設定して限界値を決めたのでしょう。
3ヶ月近く測定室を運営してみて、私たちもその悩みが十分共有できるようになってきました。測定器が出してくる数値をそのまま記述していたら、実質的には「不検出」のものも「検出」という扱いにしてしまいます。「とにかく危ないものははじき出す」という目的の検査であれば、それでいいのですが、できるだけ現実の汚染状況を正確に伝えたい私たちの目的にはそぐいません。
統計誤差が50%を越えていても、スペクトルをよく眺めてみると「これはある」と言えそうなものがあります。和文取説で採用している条件「統計誤差50%」ですぱっと不検出にしてしまうのもまた問題です。実は、私たちが公表している測定結果で「検出」になっているもののかなりは「統計誤差50%」を越えています。
というわけで、これと言った明解な「限界値」はないのです。それでも、「ごちゃごちゃ説明は抜きに、ハカルワカル広場で使っている測定器の限界値はいくつよ」と聞かれることはあります。そういう場合は「1000cc容器で30分の測定でCs134+Cs137合算で約10Bq/kg」と答えています。かなりいい加減ですが、「ごちゃごちゃ言うな」と言われた場合の話です。
私たちは、ボランティア測定員が機械的に判断して測定結果を記入できる基準を作り、それにしたがって測定結果通知書を記入しています。後はその場のボランティア測定員の知識で説明できる限り口頭で説明しています。さらなる説明は私がスペクトルを眺めながら自宅からインターネットでデータ公開ページ上に書き込んでいます。公開ページ上では説明しきれない時は、ホームページのボランティアブログのところを使って補足しています。
「測定して出てきた結果を写し書きして終わり」という世界にしてしまえば楽です。測定器が出してくれる印刷出力をそのまま渡すだけというのはもっと楽です。しかし、手間暇かけてもそうしないでできるだけ正しい情報をお伝えするようにがんばっています。
微妙な領域でよくわからないことは正直によくわからないとお話しますし、時には依頼者の人たちと話し合いながら結果を吟味しています。
ボランティア測定員も日々経験を積んでいます。毎日の様にスペクトルを眺めて経験を積めば、人間が百数十万円の機械に負けるなどということはありません。「私は理系な話はまったくダメ」と言っていた人たちでも、セシウムのスペクトルピークをしっかり説明できるようになってきています。
測定結果通知書を受け取ったみなさんは、わからないことがあったらどんどんボランティア測定員に質問を投げてください。ボランティア測定員も投げられた質問を考えることで勉強を重ねます。
4月11日までの測定結果をまとめたのがこのページ右の表です。インターネットをアクセスできる方は http://goo.gl/B4Jxp でグラフと一緒に見ることができます。
測定した総検体数は260です。簡単な事の様に聞こえますが260検体も測定するのはかなり大変なことで、ボランティアが人たちが毎日測り続けた、貴重な成果です。
そのうちセシウム137を検出しているのは84検体、セシウム134もほぼ同じ数字です。
検出率は約32%で、だいたい持ち込まれたものの1/3くらいからセシウム汚染が検出されているということになります。
測定した検体の36%が穀類で13%が土・砂になり、この二つが群を抜いて大きな比率を占めます。
一方で検出された検体の中では、34%が土・砂で17%が果実、穀類が9%、きのこ類が8%と続きます。
測定依頼される多くの人の関心の中心が主食の米にあることがわかります。続いては庭や畑の土になるようです。土に関しては、八王子周辺の土壌がだいたい100Bq/kg程度の放射性セシウムで汚染されていることはわかっていたことなんですが、それを裏付けるような結果が出てきています。たまに100倍というレベルの濃縮が起こったと見られるホットスポットの土も見つかっており、最高はセシウム134と137合わせて9850Bq/kgという数字でした。
土に関して、100Bq/kgや200Bq/kg程度の土を除染する必要があるかどうか聞かれることがありますが、そこいら中が100Bq/kgの世界に生きているのに、それと同レベルのものを除染することにあまり意味はありません。「そこいら中が100Bq/kgの世界」になってしまっていることが問題なんですが、それが悲しい現実です。
舞い上がる土埃を吸うことを心配される方もいますが、土埃を吸ってもミリグラムの単位ですから、量的には6桁程度下がり、摂取量は小数点以下の世界になります。セシウムの場合吸い込むことによる危険性が食べることよりも大きくなる度合いはせいぜい10倍程度までなので、どう考えても食品の影響の方が大きいです。(せいぜい10倍程度までという説が多少揺らいでも結論に差は出そうにないです。)
いくらマスクをして土埃を吸うのを防いでも、食品から数ベクレル摂取したらその努力も水の泡です。そう考えると、やはり注意を払うべき中心は食品ということなのだろうと思います。
セシウム以外の核種を気にされる人もいます。プルトニウムなどは、その吸引の危険性が非常に大きいというのは事実です。しかしながら、八王子近辺では存在比率を考えるとセシウムに比べれば非常に少ない量になります。そういう観点からセシウムを越える危険性をもたらすものではないと言えます。
食品の中では、お茶・果実(主に柑橘類)・きのこ類(主に椎茸)の3種類が非常に高い割合で検出されています。
これらの中でもお茶はかなり高い汚染が検出されており、一番高かったものは、セシウム137+134で676Bq/kgという、3月までの暫定基準値をも越えていました。お茶は汚染が高いとは言ってもお茶の葉をそのまま食べるわけではありません。お湯で出して一杯分で飲む量となると、かなり低くなるということはあります。
お茶の次に高いのは椎茸で、これは干し椎茸だけでなく生椎茸でもかなり出ています。4月からの新基準値の100Bq/kgを越えるものいくつかありました。八王子近辺で原木も地元のものでそういう数値が出ましたから、椎茸をはじめとするきのこ類はかなりセシウムを濃縮して取り込んでいるように思われます。
柑橘類関係はかなり微量で10Bq/kg~20Bq/kg程度なんですが、八王子近辺で採れたものからも出ています。皮に対して実の部分は6割程度の比率で出てきています。
穀類をたくさん測った中には、検出されたものもいくつかありました。かなり微妙な検出値が多く、検出されたものもほとんどが10Bq/kg~20Bq/kg程度のところでした。文科省の航空機モニタリング調査による土壌汚染マップで汚染が濃そうなところから出がちであるというのはありそうでした。
「10Bq/kg程度のものを食べて大丈夫かどうか」という問いには測定室見解としての回答は出ません。私は「ICRPの世界で大丈夫と考えるのでしたら、たぶん問題ないでしょう」と答えることもあります。ただしそういう時にはICRPがどういう組織なのか、預託実効線量という形でベクレルをシーベルトに変換することの怪しさも説明をするようにしています。
「汚染があるとわかったものはできるだけ食べたくはない」というのはみなさんが共通に思うことでしょうが、いろいろなものが汚染されているのでゼロを求めても無理ということはあります。ゼロが無理な時にゼロを求めて人間関係を壊したり、余分なストレスを蓄えてしまったら、元も子もありません。もちろんゼロ(事故による影響分)を無理にしてしまったことに対する「被害者としての責任」の追求と「加害者としての反省」が必要であることは言うまでもありません。
微量の検出値を公表すること自体を「風評被害を煽っている」と言う人たちもいます。汚染の実態を正しく知らせることがそういうことにつながるとは思いません。実態を正しく把握して、一人一人が自分の頭で考えられる様にすることこそが「風評被害」を防ぎます。「会津のお米10B/kg未満不検出」こういう事実を知らせることと、有名人がテレビで福島産を食べることと、どちらが「風評被害」を作るのでしょうか。「有名人にテレビで食べさせることで…」という発想には、「人々はアホで自分たちは賢い、原子力政策を決めるのは賢い自分たち」という原子力村の発想が見える気がします。
微量検出された食品に関してどうするのか、生産者とともに東京電力や政府に補償を求めるか、健康被害がゼロではないが生産者との痛み分けで食べるか、生産者には申し訳ないとは思いながらそういうものは避けるか・・・。人によっていろいろな対応、考え方があります。そこのところもオープンに話をしながら、それぞれの自己決定を尊重しつつも、「福島事故の後始末をみんなでどうやっていくのか」考えていけるところが私たちの測定室だと思っています。
この冊子の限られた紙面でたくさんの測定結果についてお伝えしきることはできません。毎日の測定データは、たいていその日のうちにホームページから「測定結果を見る」をクリックすることで見れる様にしています。インターネットにアクセスできる人は、ぜひ活用してみてください。
ずっと不安を覚えつつ、行動を起こしてこなかったのですが,こちらの広場の存在を偶然知ったおかげで,ようやく測定していただくというアクションに移れました。ありがとうございました!皆様の行動力に敬服します。(Hさん)
地元(相模原市)でも測定室を作りたいと思いながらもなかなか一歩が踏み出せず‥‥お隣の八王子市でこのような場所を作ってくださりありがとうございます。これからいろいろ勉強していきたいと思います。何よりも確かな事実・情報が頼りになると思っていいます。測定結果の公表も助かります。がんばってください。(Yさん)
西田 照子
会員の皆様!
お待たせしました!10月以来進めてきた設置運動が実り、1月29日に八王子市民放射能測定室《ハカルワカル広場》がオープンし、測定活動を始めております。みなさまのこれまでのご支援に感謝いたします!
私たちの測定室は次の三つがなにより大切と考えています。
*子どもたちを内部被ばくから守りたい
*ひとびとが集い交流できる広場にしたい
*市民が気軽に測れる低価格
~1件1000円 実現~
この三つの目的を実現するために維持会員の皆様に運営をサポートしていただいています。
八王子市の片隅の小さな測定室。でも「子どもたちを内部被ばくから守りたい」という願いは熱く、その思いで、無償のボランティアが測定し、結果を説明しています。
非力な私たちですが、科学的に測定し、データを市民が持つことが、国や企業がデータを隠すことを監視できる方法だと信じています。まだまだ低線量の被ばくが人体に与える影響の全貌は解明できていません。私たちは食品を測定して、より安全なものを、子どもに与えたい。また、このような測定室が将来不要な時が来る、その日まで、皆さんとともに測定室活動をやって行きたいと考えています。
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ご意見、ご感想、よろしくお願いします。
次号以降の内容に反映させるようにします。
郵送された印刷物を受け取った方で、「次号以降はPDFでダウンロードしたものを見るので、郵送は不要 」という方がいましたら、メールでご連絡ください。