2012年5月31日、八王子市学事課長、子ども家庭部課長宛要望書

2012.5.31

山野井学事課課長殿、久間子ども家庭部課長殿

ハカルワカル広場、八王子こどもの未来を守る会

本日は、ハカルワカル広場へのご来室ありがとうございます。

市民が次世代の子どもたちを守りたいと立ちあげた測定室です。

すべて手作り、手弁当、ボランティアで運営しています。

どうぞ、測定の様子をゆっくり見学くださいませ。また、設立の趣旨を理解していただければと思います。

私たちは市と対立するのではなく、お互いに手を繋いで、次世代の子供たちを守るために、協力し合えること
を心から切望しております。

また、以下のことも、要望したいと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

(要望事項)
1.(消費者庁の貸与の機器で)7月からの給食測定において、この測定器の性能に即した有効な測定をお願
いします。(一食分をミキサーにかけて混ぜて測るような測り方はしないでください。それでは汚染されてい
る食品が入っていても全体としては薄まり、「不検出=安全」ということになります。私たちの提案は、汚染
されているだろう食品を(測定室のデータ等を活用して)、素材段階で測定することです。事後測定である給
食まるごとミキサーの測定を行う際は、ゲルマニウム半導測定器で検出限界を十分に下げて測定してください

2.測定室との連携を。測定室の測定データや情報のネットワークを使い、汚染の傾向が高い食品を測るなど
効率的に測定してほしい。市民との協働を!

3.7月から給食(素材)の測定結果の全ての数値の公表と、ガイドラインの公表をしてください。

4.測定室への助成をお願いします。(市民のニーズが高く、公益性が高い事業である)。

(これまでの測定検体数 およそ430件 子どもの内部被ばくを防ぎたいと、誰でも測れる安価な値段設定に
しているため、維持会員(年間6000円)の会費で運営している。ぜひ、助成をお願いします。

(以上、ハカルワカル広場と八王子こどもの未来を守る会)

八王子こどもの未来を守る会は、ハカルワカル広場の設立趣旨に共感し、八王子の子どもたちを放射能の内
部被ばくをできる限り減らすために協力して活動しています。

 

ハカルワカル広場と八王子こどもの未来を守る会からの1~4の要望に加え、八王子こどもの未来を守る会か
ら以下の3点を要望いたします。

5.食材の安全性や検査結果には、個人によりどこまで容認できるか。どこまで信頼できるかに関して考えも
異なります。
教育を行なうにあたり人権を尊重するという最低限の条件を満たすためには、給食を辞退したいと考える家庭
の児童に対しては、家庭から持参する弁当・水筒を許可することが唯一の論理的解決策です。

小学校の給食につきまして、新年度になり柔軟に対応していただいている報告も受けています。しかし、学校
における個別の対応相談では担任や校長が変わった場合、持参が認められなくなるのでは?と不安の声もあり
ます。
現在多くの自治体で弁当・水筒の持参を認めており、本市としましても市として選択制の導入または一律で持
参の許可をしていただきたく再度ご検討下さい。

6.学校給食の牛乳に関しては、東京学乳協議会事務局が公表しているのは
下限値が50Bq/kgの検査結果です。
すでに品川区からは、今行っている50Bqの検査ではなく、もっと数値を下げた検査で数値を公開するよう要望
がでていますが、本市としてはどのような働きかけを現在行っているかをお教えください。

また八王子市独自でも実際に納入された牛乳の検証をゲルマニウム半導体測定器で定期的に行ってください。

7.(立川の東京都の応援について)

東京都の検査の応援(立川の衛生検査所での給食食材の検査)を活用してください。
広大で多くの教育・保育施設のある八王子市では貸与された1台の測定器では、
不十分であることは明確です。
登録している納入業者の協力を得て、検査の活用及び検査の実施が出来るようにしてください。

 

(以上、八王子こどもの未来を守る会)

明日、6月2日は定例お茶会の日です

明日(6月2日)は定例のお茶会の日です。

午前10時から開始予定です。興味のあるかたはどなたでも自由に参加できる集まりです。事前の参加表明は不要ですから、お気軽にお越しください。

最初に、いつものように測定データのおさらいを行う予定です。

その後、お昼を食べながらの自由な意見交換、最後に運営委員会を行う予定です。運営委員会の方もオープンな会議ですので、興味のある方はそのまま残ってご参加ください。

学校給食を全部まとめて測るとなぜダメなのか

学校給食を全部まとめて測るとなぜダメなのかを考えてみましょう。

参考に、文科省、学校給食の標準食品構成表からパン食の場合で10~11歳を見てみましょう。一食の給食として食べる総重量がだいたい560gとなっています。一食品だけ100Bq/kgのセシウム汚染があり、あとは汚染がなかったとします。そうすると560gに対して10%を占めれば(56g使われれば)10Bq/kgで出てきます。10Bq/kgが検出限界ならそれ以下の比率だと100Bq/kgの汚染食品があっても見えないことになります。

食品構成表を見てみます。表に出ているのはあくまで平均値ですから、その日その日で見るとある食品だけが多かったりするようなことはあるでしょう。しかしパンの小麦とミルクを除くと、ほとんどの食材は10%の56gは使われそうもないように思われます。

100Bq/kgというのは、消費者庁が食品安全衛生法違反として取り締まるレベルです。消費者庁は「混ぜて薄くなるからいいというものではなく、一品たりともそういうものは流通させてはいけないということです」と明言していました。全部混ぜて測定している限り、そういうレベルのものがあってもほとんど不検出になってしまうということですね。

ハカルワカル広場の4月までの測定データを見てみると、食品で100Bq/kgを越えたものは、椎茸とお茶だけです。給食でお茶の葉を食べることはありません。200Bq/kgで汚染されている椎茸が一人分に28g以上使われるようなことがあればやっとぎりぎりでひっかかってくる、そういうレベルの測定ということです。

こんなことをするくらいなら、椎茸だけ測っている方がまだましです。

給食をまるごと一緒にしてしまって測るのがダメなら、どういう測り方をすればいいというのでしょう。ダメだ、ダメだ、と言っているだけでは何なので、私なりに私案を提案してみましょう。

今の測定室と同等レベルのシンチレーション式の測定器での測定では、1検体の測定に30分程度は必要になります。そうなると、がんばっても1日に10検体程度でしょう。一ヶ月に200検体とか、その程度です。

その程度しか測れないということをまず認識した上で、測定対象にする検体の絞り込みが必要でしょう。絞り込みは次の3点から行います。

  • 生産地
  • 使用量
  • 食品種類

ハカルワカル広場のデータや、その他の測定所の公開データも参考にして、どういう生産地のものが要注意かを調べて、西日本などの安全と思われる産地のものは測定対象から除外します。

使用量に関しては多いものの測定優先度をあげて、ごく少量しか使用しないものは測定対象から除外します。

食品種類は、ハカルワカル広場のデータや、その他の測定所の公開データを参考に毎月の様に危険度の高い食品リストを更新しながら、そのリストにあるものを優先的に測定するようにします。

これらで、月に200検体程度にまで絞り込みます。どうしても絞り込めない場合は、抜き取りにするしかしょうがないでしょう。

絞り込みの作業、測定業務、測定結果の評価・公開、といったようなことを行う市の職員はそれなりに知識と経験を積んでいないと無理です。今までの既存の部署を横断して指導できるような担当者の養成が必要でしょう。そういう担当者の養成には多少の時間が必要でしょうが、ここは急がば回れです。安易な測定プランから無意味な測定を開始するくらいなら、しばらく待ってもしっかりした測定を開始できるようにした方がずっといいでしょう。

どうやって、そういう知識と経験を積んだ担当者を養成するのでしょうか。とても安上がりですばらしい方法があります。担当者に一ヶ月間ハカルワカル広場でボランティアしてもらえばいいのです。

私たちの測定室で連日で一ヶ月ボランティアすれば、測定に関してはかなりの知識と経験を積めます。それに多くの市民との対話もできますから、市のやることとしては一石二鳥の効果を得られます。

私たちとしては、どこかから給料をもらっていてボランティア精神が確認できない様な人をボランティアの一員として迎え入れることは、通常ではかなり慎重になるところですが、市がよりよい測定を実現するためというのであれば、特別に歓迎して受け入れることができるでしょう。
市の職員を受け入れることに対して多少のお金を市が測定室に落としてくれるならそれは歓迎ですが、私たちはケチなことはいいませんからそれがないと受け入れないなどということはありません。ですから、なんと、市としては外部に出て行く予算ゼロで職員を教育することが可能なわけです。

どうでしょう、八王子市はハカルワカル広場と協力しながら消費者庁から貸与される測定器の運用を十分練り上げて最大限に有効活用することが可能なはずです。他の自治体が模範としたいようなそういう測定ができるでしょう。要は、それをやる気があるかどうかです。

6月3日、「みんなちがってみんないい」に参加予定

6月3日10:30~16:00、八王子市庁舎前浅川河川敷にて「みんなちがってみんないい」というイベントがあります。

天気が悪くなければ、去年に測定室寄付金集めの測定会で使った、ANNAというやや小型の測定器を使って放射能測定を行う予定です。

いい機会なので、できたら河川敷の土をあちこちから集めて測りまくろうかと思っています。河川敷の汚染分布などが見えたらおもしろいです。

みなさん、ぜひ土採取に協力してください。園芸用スコップ持参で来てください。よろしくお願いします。

シェーナウの想い 上映会

ボランティア測定スタッフのYukinoさんが、測定室隣のフリースペースを使って映画の上映会を行います。この上映会でいただいた参加費は、経費を差し引いた分をハカルワカル広場にカンパしてくださるとのことです。このような「測定室応援イベント」は本当にありがたいです。

以下、映画の詳細です。是非多くの方にお越しいただければと思います♪

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「シェーナウの想い」上映会@ハカルワカル広場

3. 11以降私たちは、どう暮らすのか?子どもたちをどう守るのか?というテーマに向き合わざるをえなくなりました。
ピンチをチャンスに変え、地域でつながり助け合い越えていく、そんなビジョンを描くために、私たちに力を与えてくれる映画を上映します。
たくさんの方々とつながり、より良い未来を描きたいと私たちは願っています。どうぞご参加ください。

■シェーナウの想い
この映画は、ドイツ南西部の小さな街シェーナウ市(人口2500人)の住民グループが、

チェルノブイリ原発事故をきっかけに「自然エネルギー社会をこどもたちに」という
想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力会社を誕生させる
までの軌跡をたどるドキュメンタリーです。(62分)
http://www.youtube.com/watch?v=KD_2CAAA9gs&feature=related

●日時:2012年5月19日(土)
●場所:八王子市民測定室「ハカルワカル広場」にて

●プログラム:
 9:30 受け付け開始
 10:00 上映開始(上映時間1時間1分)
 11:05 エネルギーに関するレクチャーbyリプトンさん
 11:30 休憩10分
 11:40 意見交換(ワールドカフェ)
 12:40 終了

 ※お昼ご飯持ち込み自由。
  プログラム終了後軽食を取りながら歓談できます。
●参加費(資料代+測定室へのカンパ)500円です。

●保育あります。
 小さなお子様連れの方は別室で託児を受けつけています。
 申し込み時にお申し込み下さい。
 離れられない小さいお子さんは、会場に同伴可能です。
 お昼にかかるプログラムですので、こどものおやつ、
 軽食をご持参ください。

●お申し込みはこちらから
http://kokucheese.com/event/index/36284/
●主催:トランジションタウン高尾
   トランジションタウンたま

●問い合せ
 Mail : inawai@s6.dion.ne.jp (縄井)

測定ボランティア・初期研修を行います!

全てがボランティアの手によって運営されているハカルワカル広場では、ボランティア測定スタッフを随時募集しています。

*作業内容はとても簡単(3回も作業すればマスターできます)
*お子さん同伴でも大丈夫です。(子どもの遊ぶスペースがあります)
*ご都合の良い日時を選べます。2.5時間という短時間のお手伝いでも大丈夫です。

6月4日(月)15時から16時過ぎまで、ボランティア測定講習会を行います。
ご興味のある方は是非ご参加ください(お子さんが一緒でも大丈夫です)。

【研修会日程】
●日時: 6月4日(月)15時~16時過ぎ
●場所: ハカルワカル広場(八幡町5-11 八中ビル2F) 
*駐車場はありませんので、近くのコインパーキングをご利用ください。
●予約不要: 上記の時間に直接お越しください。
 
子どもたちを内部被ばくの危険から守るには、多くの食品を測っていくしか方法はありません。
現在の国や自治体の検査方法では不十分で、これからは各地で市民が測っていくしかないのが現実です。
どうか皆さんのご協力をお願いします!

親子えいご遊びの会

「ハカルワカル広場を勝手に応援!・親子えいご遊びの会」は今回で3回目です。

*「勝手に応援!」企画とは・・・ハカルワカル広場測定スペースの隣のフリースペースを使って趣味やサークル活動を行い、その参加費をハカルワカル広場などへカンパする、という「○○を応援するための企画」です。

*今回いただいた参加費は経費を除いて全てハカルワカル広場へカンパします。

★5月22日(火) 11:00~​11:40
★場所: ハカルワカル広場内フリースペース
★参加費:500円
★対象:0歳~3歳の子どもと保護者​5組(先着順)
★内容の紹介:
 ・マザーグースのわらべ歌(英語の童謡)を聞きながら、指遊び、手遊び、体を使ったリズム遊び、
  英語絵本の読み聞かせを通して、楽しく遊びながら親子のコミュニケーションをはかります。
 ・講師(ポンキチ)は南大沢や北野で​3年以上親子遊びサークルを主催しています。
★お申し込み:
 ・hachisoku@gmail.comへメールでお申し込みください。

 ・必ず件名を「5月22日親子えいご遊び参加希望」としてください。

6月から土曜の午前中運営開始します

かねてから要望の大きい土曜日運営を、いよいよ6月から開始する予定です。

予約サイトの方は6月の第二土曜から予約が可能になっています。
ボランティアのみなさんはボランティア登録もできるようになっていますので、よろしくお願いします。

第一土曜日は定例お茶会と運営委員会を行う予定になっているのであけています。

よろしくお願いします。