1月14日(木)、八王子市長選に立候補された、いがらし仁さんが市民活動の実態を見たいとハカルワカル広場に見学に来られました。放射能測定の様子や、八王子の汚染の状況、ハカルワカル広場の活動について熱心に質問。10人ほどのボランティアと和気あいあいで懇談されました。またボランティアからは子どもの給食や介護の市政の不十分さについても話しが出ました。有意義な1時間半でした。
カテゴリー: ボランティアの雑談
1月16日(土)10時よりお茶会です。
1月の定例お茶会を、1月16日(土)10時~12時開催いたします。
今回はいつものように、先月の測定データの学習と、「福島帰還政策」について学習します。 各地の原発が次々と再稼働を予定、許可されていく厳しい現状ですが、最終的には脱原発しか道はないと確信し、諦めずに放射能の危険性を訴え続けていきたいと思います。ご一緒に、情報を共有し、学習していきましょう。
ぜひご参加ください!
ハカルワカル広場
明けましておめでとうございます。1月12日(火)より開室します
明けましておめでとうございます。この一年が皆様にとってより良き年でありますように!
暖かな年明けとなりましtた。昨年に引き続き、ハカルワカルは 原発の無い社会を目指して、放射能測定、イベント、お茶会、デンキエラベル勉強会などの活動を続けてまいります。測定は1月12日(火)より始めます。
今年もよろしくお願いいたします。
2016年正月
ハカルワカル広場
12月22日~1月11日まで閉室します。
ハカルワカル広場は12月22日(火)~1月11日(月)は冬季休業とさせていただきます。来年は1月12日(火)より開室です。よろしくお願いいたします。
多難な一年でした。悲惨な事故を起こしたにもかかわらず、政府は次々と原発を再稼働しようとしています。ハカルワカルは来年も引き続き、原発と放射能の危険性をより多くの方に知ってもらうために、活動を続けます。
皆様良いお年をお迎えください。
ハカルワカル広場
六ケ所再処理工場延命決定についてのパブコメを出しましょう!
六ヶ所再処理工場延命が決定され、次のパブコメをぜひ出しましょう!1月5日が締め切りです。
再処理拠出金にかんするパブコメが 始まりました
(下がパブコメ送り先サイト)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620215019&Mode=0
電力・ガス事業分科会原子力事業環境整備検討専門
ワーキンググループ中間報告
「新たな環境下における使用済燃料の再処理等について(案)」
に対する意見募集について
締め切りは 来年1月5日です
7日の 毎日新聞の社説も このことを 取り上げていました
核燃料再処理 矛盾を拡大する延命策
http://mainichi.jp/articles/20151207/k00/00m/070/090000c
毎日新聞2015年12月7日 02時30分
ナミビアウラン採掘ラッシュ・日本語字幕付きビデオ
ナミビアウラン採掘ラッシュ はナミビアのウラン採掘の状況や抱えている問題点について、とてもわかりやすくまとめてくれている30分程度のビデオドキュメンタリーです。
私達はその優れた内容を是非日本にも紹介したいと思って日本語字幕を付けました。
すでに、11月のお茶会に集まったみなさんには見ていただいているのですが、この度原作者と連絡がとれてyoutubeの公式ビデオで私達が作成した日本語字幕を出せるようにしていただきました。
リンク先のyoutubeビデオに行って、設定アイコン(右下の歯車マーク)をクリックすると、「字幕」という項目を選べます。そこで「日本語」「英語」を選ぶことができます。字幕を大きな字で見たい方は、さらに「オプション」を選んで、字幕サイズを拡大(150%,200%,300%から選ぶ)できます。
ウラン採掘現場は日本から遠いところにあるので、何がそこで起こっているのか私達に情報として入ってくるものは極僅かです。ですから、このドキュメンタリービデオは非常に貴重な教材と言えます。是非みなさんで活用してください。多くの人達に紹介していただけるとありがたいです。
字幕付け作業を担当してくれたハカルワカル広場の西田さんと鵜飼さん、そして日本語字幕を公式ビデオに付けることを快く引き受けてくださった原作監督のMarta Condeさんに感謝します。
12月5日(土)は定例お茶会です。
12月の定例お茶会は12月5日(土)10時~12時です。ハカルワカル広場で行います。
いつものように前月の測定結果をおさらいしたのち、11月29日のハカルワカル映画会「核分裂過程」」の反省会を行います。(映画会はほぼ満員の盛況で、熱気に満ちたよい映画会になりました。ご協力ありがとうございました!)
この映画を上映するにあたり、「なぜドイツは脱原発ができたのか?」という問題意識がありました。なぜドイツにできて、日本ではできないのか。そこをこの映画から学び、今後に少しでも生かしたいと思いました。お茶会では、ドイツの脱原発の歴史や、この映画の背景、また、再処理工場が中止になった真の理由について学習を深める予定です。
皆様、ぜひご参加ください。(会員だけでなくどなたもご参加いただけます)
ハカルワカル広場
広場だより15号 巻頭寄稿文 自然エネルギーを「選び取る」社会へ
自然エネルギーを「選び取る」社会へ、一般家庭の電力自由化を考える
佐々木晃介
あの歴史的な地震・津波、原発事故の大災害から、4年が経ちました。国民一般の意識の中で、福島原発災害は忘れ去られようとしていますが、原発事故はまだ終わっていません。放射能の影響はこれからもずっと続きます。放射能は目に見えないばかりでなく、放射線の人の健康に及ぼす影響や汚染の拡散は私たちを言い知れぬ不安に陥れています。
東京電力福島第一原発事故は、日本のエネルギー政策の積もりに積もった「過ち」の結果といえます。軽んじられた安全規制や核廃棄物問題、意味もなく続けられる核燃料サイクルなどさまざまな「宿題」が置き去りにされ、国の原発への固執こそが、エネルギー安全保障や気候変動問題、電力システム改革などを阻害する要因となっています。
私たちは、過酷な原発事故により、目覚め、その「過ち」に気づきました。
この10年、世界では、環境エネルギー分野は「大転換」の時を迎えています。
資源的に石油がすでに「生産ピーク」を超えつつあり、他方で、世界の風力発電は原発の設備容量と肩を並べ、太陽光発電は原発の半分に達し、3年後には追い越す勢いです。「自然エネルギーは高い」は、すでに過去のものとなりつつあります。
もう一つの「大転換」は、大規模・集中・独占から、小規模・地域分散・ネットワーク型へのエネルギー体制のシフトがあります。本来小規模分散技術である自然エネルギーが低コスト化するにつれて、ご当地エネルギー会社や個人/地域でエネルギーを生み出し、自立する動きが出てきています。どの国でも電力会社は独占巨大資本なので、この大転換は構造変化を伴う大きな社会変容となります。
いよいよ2016年4月には電力小売り自由化、誰でも電力会社を選べるようになります。
2000年から始まった電力自由化がやっと一般家庭にまで及ぶことになります。
原発事故により目覚めた私たちは、どのようなエネルギー社会を目指すのでしょうか。
(1)原子力発電所を全廃する
(2)エネルギー大量消費社会から脱却する
(3)自然エネルギーを飛躍させ、分散型エネルギー社会を作る
(4)化石燃料依存から脱却し、気候変動を抑止する
(5)日本や世界の様々な環境破壊やエネルギー紛争の解決を目指す
一般家庭で電力会社が選べる、これは初めての画期的な出来事です。
それに備えて、原発の電気を買いたくない人に自然エネルギーを届けようと、小売電気事業を準備している会社や生協があります。ところがここに来て、自然エネルギーの電気だと言って売ってはならない、自然エネルギーも原発の電気も石炭火力の電気も、電気は電気、どれも同じものとして扱うという制度を国(経産省)が作ろうとしています。
私たちは、脱原発に向けて自然エネルギーを「選び取る」社会にしなければなりません。
ハカルワカル広場では「自然エネルギーのデンキエラベル勉強会」を7月と9月に行いました。
大勢の方に参加いただき、質問も活発で自分で「選び取る」強い意思が感じられました。
第3回は、12月12日(土)10:00~12:00を予定しています。
小売電気事業者登録状況、自然エネルギー会社紹介、料金システム、制度の問題点を勉強します。
- 小売電気事業者は電気契約の際に電源構成の内訳の説明義務があります
- 再生可能エネルギーなど、環境に優しい電力の購入ができます(小売電気事業者に確認)
- 電源表示は、「FIT電気(固定価格買取制度で交付金を受けた再エネ電気)」は可、「グリーン電力」、「クリーン電力」、「きれいな電気」等の表示は不可
登録小売電気事業者 10月26日現在 48社(資源エネルギー庁ホームページより)
自然エネルギー供給をめざす電力会社紹介 5社(パワーシフトホームページより10/13現在)
自然エネルギーへの転換のために
- 規模別太陽光発電や洋上風力発電などに対して新たな調達価格の区分を設ける。
- 小売電気事業リスクを低減し資金調達や小売事業の運用を容易にするために制度を改善する。
- 調達価格を定めるために必要なコストデータを着実に集積し情報公開を行う。
- バイオマス発電について、規模や使用する燃料種別等によるきめ細かい条件を定める。
- 発送電分離や電力取引を視野に、公共インフラとしての送電網への自然エネルギーの優先接続や優先給電を実現し、系統の増強・出力変動への対応などを積極的に行う。
- 中長期的な自然エネルギー導入の目標を掲げ、実効的な自然エネルギー政策を行う。
最後に、公害による環境問題に関心を寄せ、成長優先の政策を批判し、効率重視の過度な市場競争は格差を拡大させ社会を不安定にすると論じた経済学者の宇沢弘文さんの「豊かさを支える社会システムとは」を掲げておきます。
ハカってワカった話15号 減っているのかセシウム土壌汚染
減っているのかセシウム土壌汚染
二宮 志郎
ハカルワカルの呼びかけに応じて、身近な場所で土壌の定点測定を継続してくださっている人達がいます。おかげで、原発事故の影響が継続していることを実感するための貴重なデータ採取が可能になっています。今回はそのようなデータに注目してみたいと思います。
上のスペクトルは八王子市小比企町の2012年
5月(赤線)と2015年10月(青線)の比較です。この間に約3.4年が経過しており、それはセシウム134の半減期の1.7倍になります。その場合のセシウム134の減衰量を計算すると31%になります。796keVのピークは赤線の盛り上がりに比べて青線の盛り上がりは3割程度に減っているように見えます。また605keVのピークは赤線の方ではふたこぶになっている山の左側の位置ですが、青線の方ではこぶが見えなくなっています。3割程度に減って、右側の山の斜面に隠れて見えにくくなっているのだと理解できます。
一方セシウム137の方を同じ期間での減衰量を計算すると92%ということになります。1割程度減るかどうかというところですが、662keVのセシウム137ピークの場所で赤線の盛り上がり部分と青線の盛り上がり部分のヘリ具合はちょうどその程度に見えます。
結局この地点の放射性セシウムの減衰はほぼ物理的な半減期に従っているように見えます。この調子で行くと、現在2000Bq/kg程度あるセシウム137の汚染は30年後にも1000Bq/kg程度残ることになります。
上のスペクトルは千代田区の公園の土を毎年測っている4年分のデータを重ねています。
緑→黄→赤→青 の順で1年間隔で経過しています。数値変遷を括弧内前年比とともに示すと
Cs137:377→286(76%)→208(73%)→194(93%)
CS134: 302→166(55%)→92(55%)→63(68%)
のようになります。物理半減期に従うならCs137は毎年98%に、Cs134は71%に減っていきます。
最初の3年間は物理半減期よりかなり早いペースで減ってくれていたのに、去年から今年にかけては物理半減期に近いペースに減速しています。
おそらく、細かい粒子に付着していたセシウムは雨水が流れる度に細かい粒子の流れと共に少しずつ持って行かれて、そのおかげで物理半減期より早く減っていたのでしょう。そういう細かい粒子が流れ尽くしてしまって、残った付着分は雨水の流れで減ることがほとんどなくなり、物理半減期に近づいてきているのではないかと思われます。
こういう現象があちこちで起こっているのではないかと思うのですが、それを調べることができたのは4年間の定点測定のおかげです。
もう一箇所データを見てみます。
上のスペクトルは新宿区の公園の土で、去年の7月(赤線)と今年の9月(青線)の比較です。ほとんど重なるスペクトルですが、セシウム137を示す662keVのピークは青線の方がむしろ上に来ています。去年に比べて増えているということになります。
測定値でも
Cs137:333→394, Cs134:130→108
となっています。Cs134の数値は減っていますが、物理半減期に従うと1年2ヶ月経過すると130→87程度に減っているはずで、108との差の21は、その程度増えたと考えるのが妥当でしょう。
「増える」ということはあり得るのでしょうか。
それは、私達が「微量放射能漏れ監視プロジェクト」で雨樋の下に置いたゼオライトが毎月汚染値を増やしていることを考えれば、十分あり得ることだと理解できるでしょう。
再浮遊・再降下という形で日々降り注いでいる放射性セシウムは微量ではありますが、集積させて吸着させていくとかなりの量になっていきます。
「再降下の影響で新たに集積する分」ー「再浮遊で出て行く分」ー「流出による減少分」ー「物理半減期による減少分」
この結果がプラスになれば増えることになります。
おそらく新宿区公園の検体を採取した場所は少し窪地になっているとか、何か再降下してきたものを集積しやすい状況になっているのでしょう。
結局、全体で考えれば、物理半減期で減る分以外は単に移動しているだけです。物理半減期より早く減ってくれるところがあれば、早く減った分はどこかに移動しただけの話です。その移動した分を引き受けた場所では、物理半減期より遅く減っていったり、場合によっては増えたりするということになるわけです。
生み出してしまった放射能との付き合いは決して逃れられないですね。
11月29日(日)『核分裂過程』上映会のお知らせ(東京新聞で紹介されました!)
今年のハカルワカル映画会は1987年製作のドイツ(当時は西ドイツ)映画『核分裂過程』を上映いたします。毎回、一般公開されていない、隠れた名作を上映すると好評をいただいているハカルワカル映画会。今回は『再処理工場建設を止めた南ドイツの村人たちの記録――核分裂過程』を上映します。ドイツの政策を脱原発へと転換させるきっかけとなったヴァッカースドルフ村の闘いを描いたドキュメンタリー作品です。ぜひご覧ください!
【記】
上映映画タイトル:『核分裂過程』〜再処理工場を止めた人々
原題 “SPALTPROZESSE” 1987年 西ドイツ 95分
日時:11月29日(日)開場13:00
映画上映前にワークショップあり(自由参加)13:00〜13:45
ワークショップ①「放射能測定について」
ワークショップ②「電力自由化&ソーラークッカーについて」
映画上映開始 14:00〜 (終了後に意見交流会を予定 16:15頃終了予定)
場所:北野市民センターホール(きたのタウンビル8F)(京王線北野駅下車徒歩3分)
会場案内図(下のリンクをクリック)
http://www.hachiojibunka.or.jp/center/kitano/map.pdf
入場料:前売り 800円 当日 1000円(障害のある方、高校生以下無料)
託児あり:10日前までにハカルワカル広場(電話042-686-0820)まで、ご相談ください。
上映会ボランティアスタッフ募集中!
ハカルワカル広場では、現在、上映会のボランティアスタッフを募集中です。
興味のある方は、このフォームに必要事項をご記入下さい。
後ほど、こちらから詳しい内容を折り返しお伝えいたします。
チケットのお求め方法:ハカルワカル広場で販売中ですが、お電話(042-686-0820)でも前売券をお申し込みになれます。
(当日、前売り券を会場でお渡しします。そこで代金をお払いください)
(注:11月28日の午後3時をもって前売り券の申込みは締め切ります。当日券をお求めください)
11月26日(木)の東京新聞朝刊多摩版で紹介されました!!!
『核分裂過程』公式ホームページはこちら
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/kook/sub1.html
ドイツ版予告編(ドイツ語のみ)
測定室でボランティアをされてる方の知人でドイツ語を理解できる方が、ドイツ語版予告編の一部を日本語に訳してくださいましたので、以下に紹介します。
他の部分もお知りになりたい方は、是非、11月29日のハカルワカル映画会にお越しください。この予告編で紹介されている部分は、本編に全て含まれています。
バイエルン州政府は、80年代初めに核燃料再処理工場を計画したとき、カトリック(保守的)で当局に従順な南部の住民がまさか反対に立ち上がるとは思っていなかった。(弾圧される過程で民主主義とは何かを考えるようになり、チェルノブイリを経て、いろんな人たちが反対運動に参加するようになり、1989年に中止に追い込まれた) 核分裂が村分裂を引き起こした。
バイエルン州政府当局の責任者(シュトラウス首相)「ヴァッカースドルフで起こっている衝突は、核エネルギーに賛成・反対の問題でもなければ、民主主義社会における賛成・反対のデモの自由の問題でもない。暴力的で犯罪的な共産主義的・無政府主義的集団が、その3~4倍の共謀者を隠れ蓑にして、その上、さらにその周囲に女・子どもをタテに市民戦争を仕掛けてきている。国家体制を笑いものにして、自分たちが主人になって事を起こそうとしている」
「警官の人と話したら、『あんたはまともだけど、前線にいる連中は、柵を壊す等とんでもない破壊的な連中で、平和的なデモ隊とは言えない』と言ったので、その様に判断するんだったら、私たちがまえに行こうじゃないの。あの柵に私だって何をするかわかりませんよ」
「もはや生活や健康への脅威などを越えて住民の意思を無視して自分たちの意向を通そうとする体制の問題。彼らは警察をまえに押し出して、自分たちはその背後に隠れている」