9月になって少し涼しくなりましたね。 今日は、窓全開でエアコン無しで大丈夫な一日でした。 私は土曜日になった「ぎっくり腰」のせいで、今日はあまり体を動かさない作業に終始しました。そのように協力してくださった今日のボランティアのみなさんありがとうございました。 また、巨峰の差し入れもあり、みんなでおいしくいただきました。 返信
今日、バズビー氏が東京のビルのフィルターから3000Bq/kgのウランが検出されたと言っている、ということが話題になりました。 インターネットで検索すればすぐ出てきます。例えば http://ameblo.jp/junichi-raelian/entry-11323376762.html これとかですね。 セシウム13万ベクレルに対して福島由来のウランが3000ベクレルというのは、ちょっとありえないレベルで高い数値ですが、バズビー氏の言っていることをもう少し詳しく説明すると、以下のようなことだろうと思います。 トリウム234が3000Bq/kg存在するということは、それと同じ量ウラン238が存在するのであろう、ということになります。 ここでこれが天然ウランであれば、放射平衡状態になっているからウラン238の崩壊物がすべて存在しているはずです。鉛210になる前にはビスマス214を通ります。だからビスマス214が存在するはずです。 しかし、それが存在していないということは、放射平衡にない、ということなります。原子炉の燃料のウランは平衡状態にはなくて特別にウランが多いわけです。そこから飛び散って出てきたウラン238であれば、その下流の崩壊物がまだたくさんできていません。 したがって鉛210はウラン238とは無関係のラドン222由来ということになります。 すなわち、もし天然ウラン由来なら、 U238 -> Th234 -> …. -> Ra226 -> Rn222 -> … -> Bi214 -> … -> Pb210 このようにつながっているはずですが、 原子炉からのウランなら U238 -> Th234 -> …. まだ下流に届いていない Rn222(天然ウラン由来のラドンガス) -> … -> Bi214 -> … -> Pb210 と2本の別の流れになります。 ここでは「Rn222(天然ウラン由来のラドンガス) -> … -> Bi214 -> … 」の部分が崩壊が早いので、ラドンガスの供給が止まると早い時間で消えてなくなりBi214は検出されません。 したがって、3000Bq/kgのほとんどは福島由来ということです。 理屈は通っている感じなんですが、セシウムに対するウランの比率があまりに高いので、どこかに何か違っているところがあるのではないかと疑わざる得ません。 トリウムの測定精度も気になります。また、Ra226 -> Rn222となる時、そのラドンのうちのどのくらいが散逸現象でフィルター外に飛び出てしまうのかも気になるところです。 とにかく、セシウム対ウラン(福島由来)の比率が3000/130000=2.3%などということは、一人の人の測定だけでそう簡単に受け入れられることではないでしょう。 返信
プルトニウムと違って、ウラン238は使用済核燃料の中でも桁違いに多い成分だから、飛ぶのが少なくても割合としては高くでるということで、「2.3%はありえないほど大きい数値」という風に考えたらいけないのかもしれない、という疑念が少しあります。 気になり始めたので、福島原発が爆発した時の核燃料の成分に関して調べようとしたのですが、よくわかりませんでした。 核燃料中のウラン238がとてつもなく比率が大きい場合、ものすごく小さな比率で飛んできてもそこそこの比率で出てくるということなのかもしれません。そのうちにまた調べてみます。 もし、本当にウラン238がたくさん飛んできているということであれば、後はウランの有害性評価になるわけですが、これが劣化ウラン弾被害を巡る論争にあるようなちょっとややこしい話です。 いずれにしても、もっとデータが必要ですね。 返信
二宮さん 昨日はお疲れ様でした。腰は良くなりましたか? バズビー氏のフィルターの件、よく分かりました。 科学者は色々なデータから理路整然に判断すべきと感じました。 これからも解説宜しくお願いします。 返信
ありがとうございます。腰はまだ相変わらずで、まいっております。ちょっと、今回は過去に経験したことのないひどいやつに見舞われたようです。 土曜にボランティアに入る時までには、きっと回復してくれると信じます。 返信
youtubeでたまたまこんな映像を見ました。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gIsl4vFJ-Ec カルマキッチンとかカーマキッチンとか呼ばれているものです。 彼らのホームページは http://www.karmakitchen.org/index.php これです。 日本語文章では、 http://sunpico.blog87.fc2.com/blog-category-9.html このページが丁寧に紹介しています。 私は、カリフォルニア・バークレーの「おハイソ」で「プログレッシブ」な連中のやることには、「あの連中のやることだから…」と、すんなり素直に受けとめてないところもあります。「カルマ…」なんてネーミングが、いかにも「あの連中」ですし、…。 しかし、何か非常に先進的な試みを他の場所に先駆けて本当にやってしまう、そのエネルギーというか行動力というか、そういうものにはやはり感嘆させられますね。 それで、このカルマキッチンのことをここで紹介したくなったのは、このレストランが先駆け的に試みようとしているギフトエコノミー的要素が私たちの測定室にもあると感じるからです。 測定室が存在する、測定室で測定してもらえる、ということは多くの人たちからの「ギフト」であるわけなんですが、それはそう感じてくれる人たちが会員になったりボランティアしてくれたりとまた「ギフト」を返してくれることによって成り立っているわけです。 よりカルマキッチンが目指しているギフトエコノミー的な運営にするなら、 「測定料 0円」にして、「好きな金額を封筒に入れてもらう」というシステムにできれば完璧ですね。 そこまで追求していくかどうかは置いておいても、従来のマーケットエコノミーではくくりきれないシステムの一つとして存在し続ける意義は大きいですね。 返信
giftの思想。私も測定室の基盤がそれによって成り立っていると感じます。維持会員による財政的サポート。ボランティアによる運営、測定サポート。直接の見返りを望むわけでなく、「贈与」という形で市民や、次世代を支えている。坂口恭平も、「独立国家の作り方」の中で贈与の思想を説いています。また、柄谷行人も、1年前くらい前の「世界」で説いていました。千円を料金としていただくことで、完ぺきとは言えないけれど、部分的には、私たちもささやかながら、マーケットエコノミーと違うところで、営みをしている。お金を、労力を無償で提供していることで成り立っているのが、私たちのハカルワカル広場なんだと、実感しています。そして、単なる金銭的な利益以上のものを生み出していると思います。難しいことはわからないけれど、実践してるんですよね。(西田) 返信
9月12日に文科省から出たストロンチウムに関する調査結果が気になっている人は多いだろうと思います。 http://t.co/OYry4C2x 最後のグラフを見て、最初ちょっと気になりました。 Cs137の汚染量が少ない地域でストロンチウムの比率があまり減っていなくて、むしろ増えている感じがあります。 これは結局、事故前から核実験由来の汚染が一定量あって、セシウム汚染が減ってくるとその分の割合が上がってしまうことから来るのでしょう。 ここでは、事故前からの核実験由来のストロンチウム汚染が、本当に文科省の言っている様な量存在したのかどうかということがポイントになるでしょう。 文科省の調査結果が平方メートルあたりの数値なんですが、文科省はこれもセシウムと同じように5センチで採取して65倍というのを使っているのでしょうか。それが非常に疑問です。文科省の資料に載っている担当者に教えてもらおうと思って電話してみましたが、話し中でした。 in-situ測定法というのがミソの様な気がしたので、調べると http://goo.gl/oeWik こういうのがあって、いろいろ書いています。今これを読む時間がないのでとりあえずパスです。誰か読んだ人いたら教えてください。 それで、 http://psv92.niaes3.affrc.go.jp/vgai_agrip/soil_samples 私が頼りにできるのはこの資料しかないので、とりあえずこれを調べます。 畑作土で2010年の調査結果が 資料数7, 最高2.05Bq/kg, 最低0.09Bq/kg, 平均1.1±0.7Bq/kg ということです。 平方メートルあたりすると二桁Bq/m2という数字になるというのと、あまり矛盾はない気がします。 今まで、福島原発からある程度の距離以上離れたところでは、ストロンチウム90の量はセシウム137に対して1/1000程度以下だろうと思ってきたのですが、その見方を変更する必要はないような気がします。 返信
昨日、9月27日(木)、このホームページへのアクセス数が新記録を達成しました。 一日のアクセス数が2353でした。 今月は保健所関連と金八デモ関連でかなりの盛り上がりがあったため、先月までに比べてかなりアクセスが増えていました。それでも一日平均にすると500程度だっただけに、2000を越えるというのはすごい数字です。 食育フェスタ実行委からの正式回答文書のあまりにひどい内容に、多くの方が怒りを共感してくれたことによるものと思います。 私はあの文書をもらった時に、「これ、私たちのホームページで公開させてもらいますから」と念を押したのですが、食育フェスタ実行委の人たちは「ええどうぞ」という感じで何も気にかけてないようでした。 食育フェスタ実行委の人たちの感覚はどうなっているのでしょうね。 返信
八王子保健所(食育フェスタ事務局)の人たちは、インターネット情報についてあまり活用されていないようでした。「Twitterやってますか?」と尋ねてみましたがだれも(4人共)「やっていない」そうです。 日本で一番有名な保健所になっているのに職員はその現実に気が付いていない。 情報の伝達はすでに新聞やテレビだけのものでは無くなっているのにまだそれに気が付いていないのですね。 市民感覚を持って仕事ができるようになるにはまだかなりの意識改革が必要なようです。是非早く視野を広げてもらいたいものです。 返信
大田区に市民放射能測定室が11月にオープンとか。 測定機情報はないのですが、大田区民なら無料測定だそうです。 しかも時給850〜1000円でスタッフ募集中です。 http://ootaku-savechild.info/job.html ページを引用します ——–ここから——– この測定所は、「大田区の子どもの健康を放射能から守る会」の測定に特化したチーム「あんしんプロヴィジョン」が、大田区と行う協働事業です。 (略) あくまでも中立的な立場に立って、区民の安心と行政だからできることを融合させて、信頼できる測定サービスや放射能に関する悩み相談業務を運営することにあります。 ——–ここまで——– とあり、相談要員がいる事が特筆すべきですが、自分で調べて時給850円じゃ、割りが合わんぞと思うのは私だけ? 返信
皆さま ご無沙汰しています!! 私もゆきのさん同様、毎度パスワードが見つからず 書き込みできないままきてしまったので 二宮さんが設定を変えてくださって本当にありがたいです(^^ゞ お陰さまで、引っ越しをして2カ月が過ぎこちらの生活にもすっかり慣れました。 そして、なんと、やっとパソコンのネットが繋がりました(長かった・・・) なので、やっと西田さんが書いてくださった私の送別会のことや、通信の引っ越しのお知らせが今、見られました。 本当に本当にありがとうございました!!! 西田さんの書き込みにコメントをのこしましたので、西田さん読んでくださいね。 これからは時々書き込めたらと思いますので、よろしくおねがいします!! 返信
ホームページのヘッダーのグラフィック部分を少し圧縮しました。 ノートパソコンなど画面の縦方向に十分の大きさがないと、ヘッダーグラフィックに取られる部分が大きすぎてやや見にくい感じがありましたから、それを解消するのが主な目的です。 今回、またりりいさんに頼んでデザイン上の同じ感じを残しつつ圧縮したものを作ってもらってのですが、ちょうどいい感じの大きさになってのではないかと思っています。 古いヘッダーグラフィックがまだ見えている人は、一度「再読み込み」ボタンをクリックしてみてください。更新されるはずです。 返信
今日、少し「カリウム欠乏土壌だとセシウムが植物に移行する率が高くなるようだ」という話をしました。そこで、「だったら肥料をどんどん入れればいいのか?」という疑問がでるわけですが、そこにはいろいろあります。 これはカリウム肥料の話ではありませんが、リン酸肥料にはそれがU238(天然ウランの主成分)をかなり含んでいるということがあります。以前から気になっていて、肥料の銘柄ではっきりウラン含有量がわかるような資料を探しているのですが、それが見つかりません。 http://goo.gl/K5sFP http://goo.gl/CsTcK このあたりの資料から、多いものだと1000Bq/kg程度あるらしいことはわかります。 http://goo.gl/pBFz1 このページには、「リン酸肥料を農地等に散布する作業者やその散布地周辺に居住する住民は、散布時の拡散もしくは地表からの舞い上がり等を経路としてこれらの放射性核種を吸入摂取することがある。ただし、こうしたリン酸肥料による内部被ばくが生じる状況は限定され、日本人全体の被ばく線量への相対的な寄与は小さい。」とあります。 確かに限定されているのでしょうが、その「限定」の中に入ってしまったらそのリスクはどんなもんになるのでしょう? ICRPの預託実効線量係数表では、口から食べた場合、U238の危険性はCs137の約3.5倍です。しかし、鼻から吸い込んだ場合は、約200倍です。 ECRRでは、この鼻から吸い込んだ場合の比率が1万倍(微粒子の場合は10万倍)というとてつもなく大きな数字になります。酸化ウランがDNAとの親和性が高いこと、ウランの様な大きな原子はガンマ線を吸収して有害な電子を放出しやすいこと、などがその大きな数字の説明なんですが、それがどこまで現実の危険性を反映しているかどうかはかなり疑問を持たれているようです。実際問題、そんな大きな数字だとリン酸肥料を扱う農家の人たちの被害が疫学調査で出てくるレベルになるのではないかと思うのですが、そういう話はないようです。(調査してないだけなのかもしれません。)この数字は劣化ウラン弾被害による白血病やガンの増加をよく説明するらしいということはあるようです。 とにかく、ICRPの資料を見たところで、同じベクレル数に対する吸引の危険性は、U238の方がCs137よりはるかに高いという点では同じです。 だとしたら、セシウム汚染が500Bq/kg程度の畑に、U238を1000Bq/kgで含むリン酸肥料をまく場合、U238によるリスクをどう見ればいいのでしょう。もちろん、畑にまく肥料の量はそれほど大量ではないでしょうから、実際に畑にまかれた後に畑の土のウラン濃度をあげる度合いは限定的でしょう。しかし、肥料をばらまいている時の舞い上がりは、1000Bq/kgの肥料がそのままの濃度で舞い上がっている可能性がありますから、それはかなりの危険度になるでしょう。ICRPの200倍説をとるなら、20万Bq/kgの放射性セシウム土壌をばらまいているのと同じ危険度合いということになります。 こういうことを考えると、リン酸肥料を散布するという作業はかなり怖いことなのではないかという気がしてきます。 舞い上がった肥料を吸い込むことさえなければ、U238およびその崩壊元素が植物に吸い上げられる率はかなり小さいようなので、農作物を通して摂取してしまう危険性はセシウムに比べるとかなり低いようです。 http://goo.gl/Huils ここに、各種元素の白米への移行係数のグラフがありますが、それを見てもU238はかなり低いところにあるのがわかります。 返信
英語の記事もいろいろ検索していてこういう記事を見つけました。 http://www.orau.org/ptp/collection/consumer%20products/fertilizer.htm リン酸の原材料で U-238: 22 – 140 pCi/g (800 – 5,200 mBq/g) とあります。mBq/gはBq/kgと同じ数字になりますから、800~5200Bq/kgという数字です。 実際の商品になる肥料だと、これの10~50%程度になるというから、だいたい1000Bq/kgという線でそれほどずれてないようです。 ちなみにこのページに出ている写真の肥料、私はアメリカに住んでいたことがあるので非常に馴染みがあります。芝生にみんなガンガンまいていたし、私自身もまいたことがあります。そのそばで平気で子供が遊んだりしているのを何も気にしていませんでしたが、はたしてあれは問題なかったのでしょうか? いろいろ危険なもの中で暮らしている毎日なのでしょう。 だからと言って、「原発事故由来の放射能なんかもその一部だからそんなに気にするな」という風には断じてなりません。もちろんです。 返信
リン酸肥料の原料がウランを含んでいるんですね。1000Bq/kgと聞いて驚き、そして、それを吸引することがいかに恐ろしいことか、、、、原発由来のセシウムも気をつけなくてはなりませんが、こういった種類の肥料の散布にも、(吸引しないように)気を付けるべきなんですね。資料をたくさんつけてくださって、すごいです! ありがとうございました! 返信
11月5日の東京新聞朝刊に次のような記事がありました。 風評防げ 放射能数値全て公開 農作物『見せる課』始動 農作物の放射性性物質の検査、除染の取り組み、畑の状況などすべて見せます--。福島県いわき市は先月、『見せる課』を新設し、農作物の風評被害を食い止めるための活動を始めた。判断材料が少ないことが風評を呼ぶ。同市は「透明性が大切だ」と都合の悪いものも含めて情報を発信していく。 隠ぺいすることが疑惑を呼び、風評を招くと理解した自治体があったのです! 私たちもきちんと測ること、公開していくこと、それが信用を得る道だと考えます。(西田) 返信
ちょっと試しに、誰でもコメント入れられる設定にしてみます。
ほとんどの人がログインなどしないようなので、「ログインしてコメントしてね」というのに無理がある気がします。
この方法すごくいいです。これまでもコメント入れたかったのですが、パスワード(?)とかあり「私のって何?」とそこから先に進めませんでした。(聞けば良かったのですが・・・)
Yukinoさんみたいな人がいるのではないか、と思って「ログインなしコメント解禁」にしてみたのですが、早速に反応していただきうれしいです。
問題がでなければ、このまま継続します。
9月になって少し涼しくなりましたね。
今日は、窓全開でエアコン無しで大丈夫な一日でした。
私は土曜日になった「ぎっくり腰」のせいで、今日はあまり体を動かさない作業に終始しました。そのように協力してくださった今日のボランティアのみなさんありがとうございました。
また、巨峰の差し入れもあり、みんなでおいしくいただきました。
今日、バズビー氏が東京のビルのフィルターから3000Bq/kgのウランが検出されたと言っている、ということが話題になりました。
インターネットで検索すればすぐ出てきます。例えば
http://ameblo.jp/junichi-raelian/entry-11323376762.html
これとかですね。
セシウム13万ベクレルに対して福島由来のウランが3000ベクレルというのは、ちょっとありえないレベルで高い数値ですが、バズビー氏の言っていることをもう少し詳しく説明すると、以下のようなことだろうと思います。
トリウム234が3000Bq/kg存在するということは、それと同じ量ウラン238が存在するのであろう、ということになります。
ここでこれが天然ウランであれば、放射平衡状態になっているからウラン238の崩壊物がすべて存在しているはずです。鉛210になる前にはビスマス214を通ります。だからビスマス214が存在するはずです。
しかし、それが存在していないということは、放射平衡にない、ということなります。原子炉の燃料のウランは平衡状態にはなくて特別にウランが多いわけです。そこから飛び散って出てきたウラン238であれば、その下流の崩壊物がまだたくさんできていません。
したがって鉛210はウラン238とは無関係のラドン222由来ということになります。
すなわち、もし天然ウラン由来なら、
U238 -> Th234 -> …. -> Ra226 -> Rn222 -> … -> Bi214 -> … -> Pb210
このようにつながっているはずですが、
原子炉からのウランなら
U238 -> Th234 -> …. まだ下流に届いていない
Rn222(天然ウラン由来のラドンガス) -> … -> Bi214 -> … -> Pb210
と2本の別の流れになります。
ここでは「Rn222(天然ウラン由来のラドンガス) -> … -> Bi214 -> … 」の部分が崩壊が早いので、ラドンガスの供給が止まると早い時間で消えてなくなりBi214は検出されません。
したがって、3000Bq/kgのほとんどは福島由来ということです。
理屈は通っている感じなんですが、セシウムに対するウランの比率があまりに高いので、どこかに何か違っているところがあるのではないかと疑わざる得ません。
トリウムの測定精度も気になります。また、Ra226 -> Rn222となる時、そのラドンのうちのどのくらいが散逸現象でフィルター外に飛び出てしまうのかも気になるところです。
とにかく、セシウム対ウラン(福島由来)の比率が3000/130000=2.3%などということは、一人の人の測定だけでそう簡単に受け入れられることではないでしょう。
プルトニウムと違って、ウラン238は使用済核燃料の中でも桁違いに多い成分だから、飛ぶのが少なくても割合としては高くでるということで、「2.3%はありえないほど大きい数値」という風に考えたらいけないのかもしれない、という疑念が少しあります。
気になり始めたので、福島原発が爆発した時の核燃料の成分に関して調べようとしたのですが、よくわかりませんでした。
核燃料中のウラン238がとてつもなく比率が大きい場合、ものすごく小さな比率で飛んできてもそこそこの比率で出てくるということなのかもしれません。そのうちにまた調べてみます。
もし、本当にウラン238がたくさん飛んできているということであれば、後はウランの有害性評価になるわけですが、これが劣化ウラン弾被害を巡る論争にあるようなちょっとややこしい話です。
いずれにしても、もっとデータが必要ですね。
二宮さん
昨日はお疲れ様でした。腰は良くなりましたか?
バズビー氏のフィルターの件、よく分かりました。
科学者は色々なデータから理路整然に判断すべきと感じました。
これからも解説宜しくお願いします。
ありがとうございます。腰はまだ相変わらずで、まいっております。ちょっと、今回は過去に経験したことのないひどいやつに見舞われたようです。
土曜にボランティアに入る時までには、きっと回復してくれると信じます。
youtubeでたまたまこんな映像を見ました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gIsl4vFJ-Ec
カルマキッチンとかカーマキッチンとか呼ばれているものです。
彼らのホームページは
http://www.karmakitchen.org/index.php
これです。
日本語文章では、 http://sunpico.blog87.fc2.com/blog-category-9.html このページが丁寧に紹介しています。
私は、カリフォルニア・バークレーの「おハイソ」で「プログレッシブ」な連中のやることには、「あの連中のやることだから…」と、すんなり素直に受けとめてないところもあります。「カルマ…」なんてネーミングが、いかにも「あの連中」ですし、…。
しかし、何か非常に先進的な試みを他の場所に先駆けて本当にやってしまう、そのエネルギーというか行動力というか、そういうものにはやはり感嘆させられますね。
それで、このカルマキッチンのことをここで紹介したくなったのは、このレストランが先駆け的に試みようとしているギフトエコノミー的要素が私たちの測定室にもあると感じるからです。
測定室が存在する、測定室で測定してもらえる、ということは多くの人たちからの「ギフト」であるわけなんですが、それはそう感じてくれる人たちが会員になったりボランティアしてくれたりとまた「ギフト」を返してくれることによって成り立っているわけです。
よりカルマキッチンが目指しているギフトエコノミー的な運営にするなら、
「測定料 0円」にして、「好きな金額を封筒に入れてもらう」というシステムにできれば完璧ですね。
そこまで追求していくかどうかは置いておいても、従来のマーケットエコノミーではくくりきれないシステムの一つとして存在し続ける意義は大きいですね。
giftの思想。私も測定室の基盤がそれによって成り立っていると感じます。維持会員による財政的サポート。ボランティアによる運営、測定サポート。直接の見返りを望むわけでなく、「贈与」という形で市民や、次世代を支えている。坂口恭平も、「独立国家の作り方」の中で贈与の思想を説いています。また、柄谷行人も、1年前くらい前の「世界」で説いていました。千円を料金としていただくことで、完ぺきとは言えないけれど、部分的には、私たちもささやかながら、マーケットエコノミーと違うところで、営みをしている。お金を、労力を無償で提供していることで成り立っているのが、私たちのハカルワカル広場なんだと、実感しています。そして、単なる金銭的な利益以上のものを生み出していると思います。難しいことはわからないけれど、実践してるんですよね。(西田)
9月12日に文科省から出たストロンチウムに関する調査結果が気になっている人は多いだろうと思います。
http://t.co/OYry4C2x
最後のグラフを見て、最初ちょっと気になりました。
Cs137の汚染量が少ない地域でストロンチウムの比率があまり減っていなくて、むしろ増えている感じがあります。
これは結局、事故前から核実験由来の汚染が一定量あって、セシウム汚染が減ってくるとその分の割合が上がってしまうことから来るのでしょう。
ここでは、事故前からの核実験由来のストロンチウム汚染が、本当に文科省の言っている様な量存在したのかどうかということがポイントになるでしょう。
文科省の調査結果が平方メートルあたりの数値なんですが、文科省はこれもセシウムと同じように5センチで採取して65倍というのを使っているのでしょうか。それが非常に疑問です。文科省の資料に載っている担当者に教えてもらおうと思って電話してみましたが、話し中でした。
in-situ測定法というのがミソの様な気がしたので、調べると
http://goo.gl/oeWik
こういうのがあって、いろいろ書いています。今これを読む時間がないのでとりあえずパスです。誰か読んだ人いたら教えてください。
それで、
http://psv92.niaes3.affrc.go.jp/vgai_agrip/soil_samples
私が頼りにできるのはこの資料しかないので、とりあえずこれを調べます。
畑作土で2010年の調査結果が
資料数7, 最高2.05Bq/kg, 最低0.09Bq/kg, 平均1.1±0.7Bq/kg
ということです。
平方メートルあたりすると二桁Bq/m2という数字になるというのと、あまり矛盾はない気がします。
今まで、福島原発からある程度の距離以上離れたところでは、ストロンチウム90の量はセシウム137に対して1/1000程度以下だろうと思ってきたのですが、その見方を変更する必要はないような気がします。
昨日、9月27日(木)、このホームページへのアクセス数が新記録を達成しました。
一日のアクセス数が2353でした。
今月は保健所関連と金八デモ関連でかなりの盛り上がりがあったため、先月までに比べてかなりアクセスが増えていました。それでも一日平均にすると500程度だっただけに、2000を越えるというのはすごい数字です。
食育フェスタ実行委からの正式回答文書のあまりにひどい内容に、多くの方が怒りを共感してくれたことによるものと思います。
私はあの文書をもらった時に、「これ、私たちのホームページで公開させてもらいますから」と念を押したのですが、食育フェスタ実行委の人たちは「ええどうぞ」という感じで何も気にかけてないようでした。
食育フェスタ実行委の人たちの感覚はどうなっているのでしょうね。
八王子保健所(食育フェスタ事務局)の人たちは、インターネット情報についてあまり活用されていないようでした。「Twitterやってますか?」と尋ねてみましたがだれも(4人共)「やっていない」そうです。
日本で一番有名な保健所になっているのに職員はその現実に気が付いていない。
情報の伝達はすでに新聞やテレビだけのものでは無くなっているのにまだそれに気が付いていないのですね。
市民感覚を持って仕事ができるようになるにはまだかなりの意識改革が必要なようです。是非早く視野を広げてもらいたいものです。
大田区に市民放射能測定室が11月にオープンとか。
測定機情報はないのですが、大田区民なら無料測定だそうです。
しかも時給850〜1000円でスタッフ募集中です。
http://ootaku-savechild.info/job.html
ページを引用します
——–ここから——–
この測定所は、「大田区の子どもの健康を放射能から守る会」の測定に特化したチーム「あんしんプロヴィジョン」が、大田区と行う協働事業です。
(略)
あくまでも中立的な立場に立って、区民の安心と行政だからできることを融合させて、信頼できる測定サービスや放射能に関する悩み相談業務を運営することにあります。
——–ここまで——–
とあり、相談要員がいる事が特筆すべきですが、自分で調べて時給850円じゃ、割りが合わんぞと思うのは私だけ?
皆さま
ご無沙汰しています!!
私もゆきのさん同様、毎度パスワードが見つからず
書き込みできないままきてしまったので
二宮さんが設定を変えてくださって本当にありがたいです(^^ゞ
お陰さまで、引っ越しをして2カ月が過ぎこちらの生活にもすっかり慣れました。
そして、なんと、やっとパソコンのネットが繋がりました(長かった・・・)
なので、やっと西田さんが書いてくださった私の送別会のことや、通信の引っ越しのお知らせが今、見られました。
本当に本当にありがとうございました!!!
西田さんの書き込みにコメントをのこしましたので、西田さん読んでくださいね。
これからは時々書き込めたらと思いますので、よろしくおねがいします!!
ホームページのヘッダーのグラフィック部分を少し圧縮しました。
ノートパソコンなど画面の縦方向に十分の大きさがないと、ヘッダーグラフィックに取られる部分が大きすぎてやや見にくい感じがありましたから、それを解消するのが主な目的です。
今回、またりりいさんに頼んでデザイン上の同じ感じを残しつつ圧縮したものを作ってもらってのですが、ちょうどいい感じの大きさになってのではないかと思っています。
古いヘッダーグラフィックがまだ見えている人は、一度「再読み込み」ボタンをクリックしてみてください。更新されるはずです。
今日、少し「カリウム欠乏土壌だとセシウムが植物に移行する率が高くなるようだ」という話をしました。そこで、「だったら肥料をどんどん入れればいいのか?」という疑問がでるわけですが、そこにはいろいろあります。
これはカリウム肥料の話ではありませんが、リン酸肥料にはそれがU238(天然ウランの主成分)をかなり含んでいるということがあります。以前から気になっていて、肥料の銘柄ではっきりウラン含有量がわかるような資料を探しているのですが、それが見つかりません。
http://goo.gl/K5sFP
http://goo.gl/CsTcK
このあたりの資料から、多いものだと1000Bq/kg程度あるらしいことはわかります。
http://goo.gl/pBFz1 このページには、「リン酸肥料を農地等に散布する作業者やその散布地周辺に居住する住民は、散布時の拡散もしくは地表からの舞い上がり等を経路としてこれらの放射性核種を吸入摂取することがある。ただし、こうしたリン酸肥料による内部被ばくが生じる状況は限定され、日本人全体の被ばく線量への相対的な寄与は小さい。」とあります。
確かに限定されているのでしょうが、その「限定」の中に入ってしまったらそのリスクはどんなもんになるのでしょう?
ICRPの預託実効線量係数表では、口から食べた場合、U238の危険性はCs137の約3.5倍です。しかし、鼻から吸い込んだ場合は、約200倍です。
ECRRでは、この鼻から吸い込んだ場合の比率が1万倍(微粒子の場合は10万倍)というとてつもなく大きな数字になります。酸化ウランがDNAとの親和性が高いこと、ウランの様な大きな原子はガンマ線を吸収して有害な電子を放出しやすいこと、などがその大きな数字の説明なんですが、それがどこまで現実の危険性を反映しているかどうかはかなり疑問を持たれているようです。実際問題、そんな大きな数字だとリン酸肥料を扱う農家の人たちの被害が疫学調査で出てくるレベルになるのではないかと思うのですが、そういう話はないようです。(調査してないだけなのかもしれません。)この数字は劣化ウラン弾被害による白血病やガンの増加をよく説明するらしいということはあるようです。
とにかく、ICRPの資料を見たところで、同じベクレル数に対する吸引の危険性は、U238の方がCs137よりはるかに高いという点では同じです。
だとしたら、セシウム汚染が500Bq/kg程度の畑に、U238を1000Bq/kgで含むリン酸肥料をまく場合、U238によるリスクをどう見ればいいのでしょう。もちろん、畑にまく肥料の量はそれほど大量ではないでしょうから、実際に畑にまかれた後に畑の土のウラン濃度をあげる度合いは限定的でしょう。しかし、肥料をばらまいている時の舞い上がりは、1000Bq/kgの肥料がそのままの濃度で舞い上がっている可能性がありますから、それはかなりの危険度になるでしょう。ICRPの200倍説をとるなら、20万Bq/kgの放射性セシウム土壌をばらまいているのと同じ危険度合いということになります。
こういうことを考えると、リン酸肥料を散布するという作業はかなり怖いことなのではないかという気がしてきます。
舞い上がった肥料を吸い込むことさえなければ、U238およびその崩壊元素が植物に吸い上げられる率はかなり小さいようなので、農作物を通して摂取してしまう危険性はセシウムに比べるとかなり低いようです。
http://goo.gl/Huils
ここに、各種元素の白米への移行係数のグラフがありますが、それを見てもU238はかなり低いところにあるのがわかります。
英語の記事もいろいろ検索していてこういう記事を見つけました。
http://www.orau.org/ptp/collection/consumer%20products/fertilizer.htm
リン酸の原材料で
U-238: 22 – 140 pCi/g (800 – 5,200 mBq/g)
とあります。mBq/gはBq/kgと同じ数字になりますから、800~5200Bq/kgという数字です。
実際の商品になる肥料だと、これの10~50%程度になるというから、だいたい1000Bq/kgという線でそれほどずれてないようです。
ちなみにこのページに出ている写真の肥料、私はアメリカに住んでいたことがあるので非常に馴染みがあります。芝生にみんなガンガンまいていたし、私自身もまいたことがあります。そのそばで平気で子供が遊んだりしているのを何も気にしていませんでしたが、はたしてあれは問題なかったのでしょうか?
いろいろ危険なもの中で暮らしている毎日なのでしょう。
だからと言って、「原発事故由来の放射能なんかもその一部だからそんなに気にするな」という風には断じてなりません。もちろんです。
リン酸肥料の原料がウランを含んでいるんですね。1000Bq/kgと聞いて驚き、そして、それを吸引することがいかに恐ろしいことか、、、、原発由来のセシウムも気をつけなくてはなりませんが、こういった種類の肥料の散布にも、(吸引しないように)気を付けるべきなんですね。資料をたくさんつけてくださって、すごいです! ありがとうございました!
11月5日の東京新聞朝刊に次のような記事がありました。
風評防げ 放射能数値全て公開
農作物『見せる課』始動
農作物の放射性性物質の検査、除染の取り組み、畑の状況などすべて見せます--。福島県いわき市は先月、『見せる課』を新設し、農作物の風評被害を食い止めるための活動を始めた。判断材料が少ないことが風評を呼ぶ。同市は「透明性が大切だ」と都合の悪いものも含めて情報を発信していく。
隠ぺいすることが疑惑を呼び、風評を招くと理解した自治体があったのです!
私たちもきちんと測ること、公開していくこと、それが信用を得る道だと考えます。(西田)