「日々の測定結果、2012年7月」への6件のフィードバック

  1. 先月、jirochoさんからの質問にあったトリウム系列ですが、今日の山梨県北杜市の土でもかなり強く出ています。山梨、長野の県境周辺の土壌にはトリウム系列の自然放射能が多いのでしょうか?
    3つのスペクトルを重ねると
    http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=662,637,668
    こうなります。

    トリウム系列というのはTh232が出発点となる自然放射能で、質量数が232から4の倍数で変わっているのが特徴です。Pb212,Tl208,Ac228,Ra224など、この系列の自然放射能の質量数は232との差が4で割り切れます。

    一方、雨水などでおなじみのBi214,Pb214などのウラン系列は、出発点がU238で238との差が4で割りきれます。

  2. 昨日、千葉産のイナダを測定して不検出でした。
    ブリの小さいのをイナダというのは私には馴染みがないのですが、これは地方によってずいぶん違うようですね。
    http://goo.gl/Mkhm

    わたしが一番なじみがあるのはヤズですが、私の実家は愛媛県ですから、wikipediaでは九州北部になっている呼び方が実際はもう少し広いのでしょう。

    魚介類の測定数が少ないのが少し弱点であったのですが、こうやって一つでも二つでも実際に測ってみることが大事です。

    巷の情報では「検出」というのだけが流れてきますから、それだけ注目しているとあたかもほとんどの魚があぶないような錯覚をもちがちです。実際のところどうなのか、私たちの手に入ってくるものを測定してみて私たちの感覚を修正する必要がありますね。そのためには、数を測らないといけないのですが、魚に関してはなかなか難しいです。

  3. 7月10日までの全データを単一シートにまとめた公開シートを作りましたので、共有しておきました。個別データの単一シートは検体種類別にまとめてあります。

    http://goo.gl/bp5mp

  4. 今日は、恩方のブルーベリーを測定したのですが、「放射能が出やすい」という話もあるだけに、少し緊張しましたが、結果は不検出で現場にいたもの一同でほっとしたした次第でした。
    測定に持ってきたブルーベリーの半分をいただいたので、みんなおいしいブルーベリーをいただきました。
    生のブルーベリーの様な酸味を楽しむタイプのフルーツが苦手な人もいて、
    「なぜそんなにバクバク食べられるの」
    「こんなおいしいものがどうして食べられないの」
    と、そういう話で盛り上がりました。

  5. 昨日の枝豆のスペクトルですが
    http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=744,0
    これです。
    鉛214の295keV,352keV, ビスマス214の609keVがかなりはっきり出ている感じがします。662keVや796keVにはほとんど何の盛り上がりもありません。
    K40は若干高い目ではあるものの、これで、なぜCs134の検出値がでてしまったのか不思議なところです。
    とにかく、スペクトルで判断して「誤検出」とみるのが妥当でしょう。

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