浜岡原発見学ツアー(第2回)は無事終了しました。以下ご報告です。
4月17日(日)、雨のふり始めた八王子を出発。途中、霧が濃くなり雨も激しくなる中を一路浜岡へ。中型バスと乗用車一台に乗り、総勢29人での浜岡見学ツアー。バスの中で、二宮さんに浜岡原発の原子炉の解説をしていただきながら浜岡へ。
今回は雨のため、砂丘公園は割愛し、PR館を見学。昨年と違い、随所に「再稼働」へ向けて「工夫」が凝らされている感あり。火力発電、原子力発電、水力発電、太陽光発電、風力発電などのCO2排出量を比較。(それも虫眼鏡で見ないと見れない仕掛け! そういう風にしてみると強く印象に残るのです!) なんと、原発のCO2排出量は水力発電に次いで2番目に低く、環境に良い!との結論へと導く仕組み。
その後、現地で反対運動をされている方たちとの交流会。伊藤夫妻に加え、9人もの方でいろいろ、現地ならではの話をしていただく。中部電力は、地元の新聞に批判的な記事を書かせないために(?)、全面広告をしたり、原発はCO2を出さないから環境に良いという結論に誘導するアンケートをしたり、さまざまな攻勢をかけていること。 原発に関連する仕事で生計を立てている人も多いため、「反対」と言いにくい空気。その為、反対運動にもさまざまな工夫が必要だという、地元ならではの話が聞けました。最後に、「いい日旅立ち」の替え歌が絶品で、「使用済み核燃料はどこへ行くの~」と言う歌で笑いも。
2時半には雨もやみ(しかし、強い風で、波はそそり立ち恐ろしい海でした!)、5号機のすぐ傍まで行き、原発がどこに建っているのかを実際に見学。遠浅の砂浜に建つ原発。 取水口は海の中に在る原発。 学校や病院が1キロ余の地点にある市街地と隣接している原発。 おまけに活断層が敷地内に通っている原発。1,2号機は廃炉作業中ですが、3,4号機を再稼働申請中です。
その後、相良地層を見学。砂岩・泥岩とのことで、その上に、浜岡原発が建っているとのこと。
帰りの車中では感想を言い合いながら、7時ぴったりに帰着しました。
2回目でしたが、地元で反対運動をされている方たちと交流し、現地ならではの貴重な実践に基ずくお話を聞け、とても実りの多い見学ツアーになりました。浜岡の伊藤様ご夫妻をはじめ浜ネットの方たち、本当にありがとうございました! 私たちも微力ながら、「原発立地の当事者」として、浜岡原発の再稼働を絶対にさせないよう、現地の方とつながって活動していきたいと強く思いました。