X年後の映画を主催する方は、少しは核実験のことを勉強しておくべきだと思うのですが、宣伝とかでいろいろ忙しく動き回っているうちに時間は過ぎていくものです。
定例のお茶会で核実験の影響に焦点を当てることも考えたのですが、あいにく2月は総会があるので、定例お茶会はありません。
というわけなんですが、とにかく「何かしら事前勉強する機会を作りたい」という思いで、夢の島にある第五福竜丸展示館見学ツアーを2月2日の日曜日に行いたいと思います。
ツアーと言っても、単に向こうでみんなで会って一緒に見学するだけという話です。
「勝手に行って見学しておきましょう」では、なかなか夢の島まで実際に行く気力が湧かない場合もあるので、「ツアーと銘打つことで本当に行くぞ」ということになるのではという期待です。
第五福竜丸展示館のホームページ
を見れば場所等の詳しい情報はあります。
午前10時半ごろに現地でみんなで会うことにしようと思っています。
見学ツアーに参加します! :)
3月1日(土)ハカルワカル映画会
「放射線を浴びたX年後」紹介ページはこちら。
http://hachisoku.org/blog/?p=1819
今日見てきていろいろ勉強になりました。展示館はよくまとまっていて、昔の水爆実験の影響がどういうものだったのかよく理解できます。
第五福竜丸の乗船員達の苦しみを日本の多くの人達が他人ごとではないこととして真剣に考えていたことがよくわかります。60年たった今、そういう思いはどこへ行ってしまったのか、あの時に亡くなった久保山さんを始め多くの人達の「放射能のせいで苦しむ人が出るのはこれで最後にして欲しい」という願いを、今生きている私達がさんざんに踏みにじっているような気がして何とも悲しい思いでした。
中学生・高校生くらいの子どもたちに是非行って学んでほしい場所ですね。
八王子からはちょっと遠いですが、となりには熱帯植物園もありますし、みなさん是非一度足を運んでみて下さい。
正確には、久保山さんが残した言葉は
「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」
http://hachisoku.org/blog/wp-content/uploads/2014/02/IMG_20140202_114755.jpg
です。
「原水爆と原発は違う」という事で「核の平和利用」が促進されて、それを許してしまったのでしょうが、その過ちが福島の事故を招いてしまいました。
1954年から60年たった今、核兵器保有論が話題に上がるほどで、「核と人類は共存できない」という共通認識に向かうにはまだまだ時間がかかりそうです。
展示館で「核の海の証言」という、山下正寿さん(X年後の映画に出てくる高校の先生)の著書を買って帰ったのですが、これはX年後の映画を補足するものとしてとても参考になります。
アマゾンにも売っています。 http://goo.gl/UGvjlA
私はX年後を見た時に私が知らなかったことが一杯あって、核の歴史に対する自分の無知を痛感したのですが、この本を読んでまだまだ知らないことがあることを再び思い知らされました。
久保山さんが亡くなる前に、第7清寿丸漁船員の吉岡さんという方が犠牲になっていたことなど、私が全く知らなかったことの一つです。
こういう事実を次の世代に伝えていくということがどうしてできてこなかったんだろうか、どうしてそんなに難しかったのだろうか?
今私達が直面している状況を眺めた時、深く考えさせられるものがあります。
X年後を見る前、見た後、どちらかは問いませんが、是非一度読んでおくといい本だと思います。
今度のハカルワカル映画会(3月1日)でも、山下さんのその本、「核の海の証言」は、書店さんが売りに来てくれる予定になっています。
第五福竜丸元乗組員、大石又七さんがマーシャル諸島を訪れるというニュース
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014022302000112.html
高齢者にとってはきつい旅を、熱い使命感で実行しようとする姿に頭が下がります。
「原発を再稼働すれば、悲劇はまた起きる。政治には期待できない。一般の人が核兵器や原発について考え、反対する大きな流れをつくらないといけない」
という大石さんの言葉に頷くばかりです。
ビキニデーに向けて、第五福竜丸関連の報道が少しでも増えてくれるのはありがたいです。X年後の映画にも興味を持ってくれる人が増えることに期待しましょう。