11月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できま す。汚染水漏れ、福島第一原発四号機の燃料棒取り出しのことなど、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないでしょう。どうぞ、奮ってご参加くださ い!
11月定例お茶会 : 11月2日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
ハカルワカル広場
11月の定例お茶会(前月の測定データについて学習し、さまざまの問題を考えます)。ボランティア、維持会員はもちろん、それ以外の方も参加できま す。汚染水漏れ、福島第一原発四号機の燃料棒取り出しのことなど、決して原発事故は終わっていません。むしろ深刻さを増していると言っても過言ではないでしょう。どうぞ、奮ってご参加くださ い!
11月定例お茶会 : 11月2日(土)10時~12時 ハカルワカル広場にて
資料を公開してあります。
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AmA6-2fM0q0vdFRGODZuVjZkNVBoMUJNN0NXWWU3Q0E&usp=sharing
この日もICRPが出しているいる生体半減期について少し話しました。
こういう話はあちこちで聞くことがあると思います。
例えば、 http://radi-info.com/q-1219/ こういうページもあります。
「WBCでの測定との整合性などから、預託実効線量係数などよりは信頼できる数値であろう」という話をいつもしてはいるのですが、若干の疑念がないわけではありません。
異なる人体組織が、それぞれ異なる排出の仕方をするとすれば、それぞれの組織が固有の生体半減期を持つのがイメージできるのですが。そうなると、人体全体に関しては、異なる半減期を持つ指数関数の和の様な形になり、単純に一つの半減期では表現できません。それをどんぶり勘定で一つの半減期があるように表現していいものなんだろうか?
という疑問がつきまといます。
https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2Fwww.mhlw.go.jp%2Fstf%2Fshingi%2F2r9852000001cyyt-att%2F2r9852000001cz7c.pdf
この資料を見ても、コンパートメントのモデルでは、それぞれのコンパートメントが固有の指数関数で表現されていて、それが複雑に積と和で組み合わさるようですから、コンピュータによる数値計算でしか手に負えない世界であろうと思います。
「どれかの臓器が非常にしっかりセシウムを蓄えて離さない」というようなことがもしあって、その臓器の部分の生体半減期が非常に長いというようなことがあると、微量になってからはなかなか減らないということがあり得るわけです。
しかし、ICRPは最終的に
R(t) = 0.1e-0.693/T1+0.9e-0.693/T2 (T1=2 days,T2=110 days)
この2項の指数関数の近似式にまとめて結論しています。
この式はどのくらい検証されているのでしょうか。
専門家はICRPが言っているからと言って鵜呑みにするのではなくちゃんと調べているのでしょうか。かなり疑問ですね。(調べようと思っても並の情報入手では調べがつかないのであろうとは思いますが。)
わからないところ、大雑把な類推でしかないところ、そういうところの限界をちゃんと言ってくれる人はまだ信用できるかもしれませんが、「これで絶対間違いない」というような言い方をする人はまず信用に値しないでしょう。
いずれにしても、私にはよくわかりません。「微量領域においてはICRPの生体半減期が正しくないかもしれない」ということはちょっと考えるようにするつもりです。
もっと根本的には、化学的反応が支配的になる領域で、存在量の微分値が存在量に比例するという世界が、しきい値なしで微量領域まで成り立つのかどうかかなり疑問に思えるところです。
やや難解な話をしてしまってすいません。ちょっと気になったところを書いておいただけですので、適当にスルーしてください。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150810-OYT1T50080.html
この読売記事の記事にある「セシウム排出、予測より遅い」ということが事実であれば、私が上記コメントで心配していたことがやっぱりありそうだということになります。
ICRP説を鵜呑みにしてはいけないと、新たに思い直した次第です。