皆様、2025年3月2日、「311子ども甲状腺がん裁判・講演会」は西念京祐弁護士を講師にお迎えし、130人の方のご参加を得て成功裏に終了いたしました。ご報告いたします。
講演は、裁判のそもそもの特異性を説明するところから始まりました。多くの公害裁判では、被害は認められており被害範囲の拡大を争うものだが、この裁判では被害そのものを認めさせるところから始めなくてはならないということでした。
そして若者の健康を奪うことは原発事故の被害の最もコアなものではないかという問題意識。そこからこの裁判が始まっているということでした。また詳しくは会報に講演のまとめを掲載させていただきます。(2025.3.3記)
ああなたは知っていますか?
311子ども甲状腺がん裁判を……。
いつもなら、ハカルワカル広場は3月のビキニデーの頃に映画会を開催するのですが、今回は映画でなく、上記のタイトルで講演会を行います。
いきなり「あなたは知っていますか?」と問うて驚かれたことでしょう。でもそれほど世間に知られていないこの裁判、どうしても皆さまに知ってほしくて、企画いたしました。
福島に現在、391名の子ども甲状腺がん患者がいます。通常100万人に1~2名しか罹患しない希少な病気です。それが福島の38万人の18歳以下の子どもに現在は391名の患者が出ています。この多発は福島原発が原因と考えるのが通例だと思われますが、東電側は過剰診断、過剰治療だと主張しています。
この甲状腺がん患者の内の6人の若者が東電を相手取り、訴訟を起こし係争中です。その裁判について、裁判の弁護士の西念京祐弁護士を講師に迎え講演いただきます。
とき;3月2日(日)午後13:30~15:30
(開場 13:00)
ところ:北野市民センターホール(京王線北野駅前)
参加費:資料代として500円
西念京祐(さいねんきょうすけ)弁護士プロフィール:
梅田新道法律事務所(大阪)。1975年生まれ、石川県金沢市出身。薬害肝炎弁護団、ノーモア・ミナマタ弁護団等の公害、薬害事件の弁護団で活動してきた。2022年4月、311子ども甲状腺がん裁判弁護団に加入。同弁護団では主に、疫学や低線量被ばくによる健康影響等の知見を担当している。
詳細は下記のチラシをご参照ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
お問い合わせはハカルワカル広場まで
電話:042-686-0820 メール:hachisoku@gmail.com
ハカルワカル広場 2024.12.24
はじめまして
本日は、被爆による甲状腺被害に関わる貴重な講演会とのことで、参加は残念ながら出来ないのですが、貴グループのみなさまに敬意と、質問をお伝えしたいと思います。
私は、新潟県長岡市在住の市民です。新潟県では、「柏崎刈羽原発再稼働」の是非が花角県知事の同意と県民による理解によって決められるという段階に有ります。
県民の意志を確認する方法を知事は明言しておりませんので、県民の意志を問う「住民投票条制定の請願」を出す為、必要数の4倍15万筆を集めることができました。
そして、4月の県議会に提議題として出する前に県議への働きかけをしているところです。
前置きが長くなりました。
議員との対話でとても気になることが、原発放射線は気にすることはない!という認識が有ることです。
ある小さな子供持つ女性県議は、フクシマでは避難したことで関連死が増えたのだ。UNSCEAR 2020報告では、放射線関連の癌発生率上昇は見られない。というのです。
2024年3月2日柏崎市で元規制委員長の田中俊一氏の講演会が有りました。
市のホームページに動画も文章も見ることが出来ます。
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/kikikanribu/bosai_genshiryokuka/1/28/1/39560.html
この影響は大きいと思いますが、先日の資源エネルギー庁規制委員会「屋内退避」では、
被爆前提の「避難」「屋内退避」が公然と語られ、異論さえない議論に恐ろしさを感じました。
新潟県技術委員会でも、避難委員会が問題提議していましたが花角知事によって議論することなく突然終了となりました。
相変わらず原発からの同心円上30キロの地点で、「被爆前提」の放射線測定所が設置されるそうです。
今日の講演会は、子どもたちだからこそ受けた甲状腺被害について、闘っておられる先生のお話しです。
もし、情報が有れば、講演終了後でも、公開していただけると有り難いです。
私のことで恐縮ですが、息子家族が八王子で暮らしております。
いざとなれば、自分の避難先となるかもと考えます。
今後のみなさまのご活躍を心から応援させてください。
中村康子様
コメント、ありがとうございます。
ハカルワカル広場です。
柏崎刈羽の再稼働問題、本当に地元の方は大変な思いで闘っておられると思います。住民投票の必要数の4倍を集められたこと、敬意を表します。
。
コメントに、「原発放射線は気にすることはない!という認識が有ることです」はとても気になりました。これこそ、今推進側が「放射能は怖くない」キャンペーンをしていることの効果ではないでしょうか? その若い女性県議が言われる避難が関連死を増加させたどいうのは、そうでしょうか? 放射能被ばくを避けるためには避難することは必要です。
この小児甲状腺がん裁判の原告たちは、原発事故の時に、もっと放射線が危険という警告をしてくれていたら甲状腺がんにかからなかったと言っています。必要なことは、しっかりと事実を伝えて、放射線は人体に危険ということをきちんと伝えることではないでしょうか?そうでなければ、自分の健康を守ることができません。子どもも知っておくべきだと思います。
資料をお送りいたしますので、ハカルワカル広場(hachisoku@gmail.com )あてにメールを頂けますでしょうか? お送りいたします。
八王子に息子さんが住んでいらして、近しく感じてうれしく思います。
ハカルワカル広場・西田