測定室でテクノエーピーのTC300S, TC200Sを購入しました。
これから貸し出しルールを決めて希望者には貸し出しできるようにする予定です。
高価な測定器なので借用書のようなものをきっちり書いてもらってから貸し出しということになると思います。
次回の測定室お茶会(5月11日)に、使い方研修をやるつもりでいますので、興味のある方は是非この日にお越しください。
ハカルワカル広場
測定室でテクノエーピーのTC300S, TC200Sを購入しました。
これから貸し出しルールを決めて希望者には貸し出しできるようにする予定です。
高価な測定器なので借用書のようなものをきっちり書いてもらってから貸し出しということになると思います。
次回の測定室お茶会(5月11日)に、使い方研修をやるつもりでいますので、興味のある方は是非この日にお越しください。
これは非常にテクニカルな話なので、一般の人は無視してください。
TC300S, TC200S についてくるプログラムはWindowsでないと動きません。
Microsoftを使わない私としてはこれではパソコンにデータを取り込めなくてくやしいので、少しリバースエンジニアリングというやつをやってLinuxでデータを読めるようにしておきました。
git clone https://github.com/shirosf/tcdose.git
で’tcdose.py’というpythonプログラムを公開しておきました。
データさえ読めれば後は好みに合わせて料理すればいろいろ遊べるでしょう。
gitとかpythonとか何のことかわからないけど勉強する意欲はある人がいたら、土曜日に測定室に来ていただければ時間の許す限りで説明します。
二宮さん、僕にも何のことやら、さっぱりです。:(
ところで、TC200S上でスペクトル表示にしたとき、LGとLNの表示がありますが、これはどのような違いがあるのでしょうか?
そもそもスペクトル表示は、どのように読み解けばいいのでしょうか?
LGはlog scale, LNはlinear scaleを意味します。
普通はLGにしておいた方が見やすいだろうと思います。
スペクトルはTC200S/TC300S上の小さな画面では大変見にくいですね。それでもあるとないとでは大違いですが。
TC200S/TC300Sは0〜3Mevのエネルギーレンジを512chに分割してスキャンしています。
各chのエネルギーは単純に3Mevを512分割したところのポイントです。パソコンの画面でカーソルを動かすと多くの点で0.006MeV単位で増減しますが、たまに0.005MeVで増減します。3/512が0.00586というような数字になるので、小数点以下3桁で丸めているせいでそう見えます。
パソコンの画面であればカーソルを0.662MeV(662KeV)付近に持っていくことで、そのあたりのカウント数を調べることができます。
スペクトルの画面はクリアされるまでどんどん積算されるようなので長時間かけて測定すると、その分はっきりしたスペクトルがわかりやすくなります。
つまりは、長時間測定すると、その地点での放射性物質の核種が推定できる、ということなのですか?
それが、いくら長時間測定しても、バックグランドに対して突出する比率が高くないとそのエネルギー帯が本当に突出しているのかどうか判断が難しいです。
その比率が十分大きければある程度で推測はできます。センサーの分解能の限界があるので、自然放射能のとの見分けがつきにくいということはあります。
線量率が高く出て、0.662MeVあたりにふくらみのあるスペクトルが出たらまず間違いなくCs137のせいでしょう。
なるほど、だから遮蔽が大切になってくるのですね。ところで、11日までに作成するマニュアルですが、スペクトルについての説明も含んだ方がいいでしょうか?
そうですね。
表示パネル上で、スペクトル表示のエネルギーレンジをいろいろに変えて見ることができますが、あれの変更の仕方を簡単に説明しておいていただけると助かります。
スペクトルの見方と理屈の部分は私が講習会で説明するようにしますから、その部分に詳しく突っ込んで説明する必要はないです。
ひょっとするとGPSと組み合わせて、いま話題のホットスポットファインダも行けるかもしれないじゃないですか?
http://www.ponyindustry.co.jp/product.html?pid=131
TC300使えば、24ccのCsI(Tl)のシンチなので1秒おきは難しいかもしれませんが、そこそこの速度で読むことが可能ではないでしょうか。
ホットスポットファインダは130万円するようなので、もし実現できたらハードルはかなり低くなりますね。
Android deviceで読み込むツールのRadilogWalkerのソースコードをGPL v3ライセンスで公開しておきました。
以下のコマンドで入手できます。
git clone https://github.com/shirosf/RadilogWalker.git