先日から食育フェスタ参加の件でいろいろとご報告してきましたが、私たちが、「測定デモ(実演)を通しして広く市民に測定とはどんなものか知ってほしい」と希望してきたことに対して、保健所の方から(正式には、食育フェスタ実行委員会)、「測定デモは認められない」と言う回答を頂きました。下のサイトが回答文書です。→ http://hachisoku.org/blog/?p=729
事務局で検討の結果、「今回は参加を辞退する」ことに決め、今朝、保健所にお伝えしましたので、ご報告します。
保健所が測定デモを認めない理由は 簡潔に言うと、
『フェスタと同時に「農業祭」も開催しており、その近くで測定デモをする必要があるのか、もし、数値が出たら風評被害が発生しかねない』 というものです。
食育フェスタ実行委員会名での回答ですが、事務局は保健所です。 保健所はわたしたちの考えでは『数値が検出されたら風評被害がでるから、測定は困る」ではなく、「数値が出たら、それを市民に知らせて、市民の健康を守るところ」と、思っていました。立脚点が違いますから、交渉は平行線でした。
測定デモが困る理由は最初は→ http://hachisoku.org/blog/?p=668 参照
1、屋外では正しい測定ができない恐れがあるので、不正確な数値を市民に示すべきではない。
2.測定している検体(作物)が、汚染されているのではないかとの疑念を持たれるかもしれない。
3.測定は国の基準に沿ってやらなくてはならない。
4.測定に関し、市民には測定にバイアス(偏見)のかかった人がいるかもしれないので、測定デモは止めて欲しい。
5.測定の数値が独り歩きするかもしれない。ハカルワカルで責任が持てるのか。
6.電源がない。
でした。これに対しては、全て対応し、誠意を持ってお答えしましたので、保健所の方は、「では帰って検討します』と応えて、帰られました。
そして今回の回答文書でした。
展示パネルだけなら参加は認めると言うことでしたが、「広く市民に測定とはどのようなものか」を知って欲しくて、測定デモをしたい。そのために、食育フェスタ参加を希望しましたので、展示パネルだけでは当初の目的が果たせないと考え、今回は参加見送りを決めました。
今回の件で、「測定を何のために行っているのか。」が、なかなか理解されない現状があることを知りました。
3.11以降、食の安全は放射能測定抜きには考えられないと思っています。子供や市民の健康、命を守るために私たちは測定をしています。市民の健康を守るのが仕事の保健所と連携して行きたいと考えましたが、理解を得ることができませんでした。
非常に残念ですが、私たちは食育フェスタ以外にもやるとがあり、運営にも精魂こめて行かなければならない弱小団体ですので、参加を見送りました。ご報告です。
担当 西田照子