微量がしぶとく残る柑橘類、検出された食品
二宮 志郎
10月25日~1月31日 測定結果
検体種類 | 検体数 | Cs137 | Cs134 |
土・砂 | 40 | 38 | 38 |
土混じり植物 | 4 | 4 | 4 |
土・その他 | 0 | 0 | 0 |
泥、泥水 | 0 | 0 | 0 |
池水、川水 | 0 | 0 | 0 |
雨水・雪 | 0 | 0 | 0 |
水・その他 | 1 | 0 | 0 |
葉菜 | 0 | 0 | 0 |
根菜 | 3 | 0 | 0 |
果実・果菜 | 33 | 8 | 10 |
穀類 | 33 | 7 | 4 |
きのこ類 | 8 | 5 | 3 |
魚介類 | 7 | 1 | 1 |
肉類 | 1 | 0 | 0 |
卵類 | 1 | 0 | 0 |
水産加工品 | 1 | 0 | 0 |
肉類加工品 | 0 | 0 | 0 |
野菜・果実類加工品 | 1 | 0 | 0 |
穀類加工品 | 3 | 0 | 0 |
飲料 | 3 | 0 | 0 |
食品混合 | 0 | 0 | 0 |
茶葉 | 3 | 2 | 1 |
ペットフード | 0 | 0 | 0 |
芽・茎野菜 | 0 | 0 | 0 |
海草類 | 1 | 0 | 0 |
食品・その他 | 1 | 0 | 0 |
植物葉 | 3 | 1 | 2 |
植物茎・枝 | 0 | 0 | 0 |
植物根 | 0 | 0 | 0 |
木質ペレット | 0 | 0 | 0 |
植物・その他 | 3 | 1 | 1 |
灰 | 2 | 2 | 2 |
炭 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 7 | 6 | 6 |
総計 | 159 | 75 | 72 |
測定データの集計表は2013年10月25日〜2014年1月31日分になります。
【微量がしぶとく残る柑橘類】
ハカルワカルだより第4号で、柑橘類に関して「2013年産になると大半は不検出になるのではないか」と書きました。確かに2013年産で検出されるものはかなり減っていますが、まだ微量に検出されるものが残っています。八王子産では特に柚子の微量汚染が目立ちました。いずれもセシウム137と134の合算で10Bq/kg前後で、数値にあまり信頼性がない限界値すれすれあたりの検出値でしたが、スペクトルの観察からははっきりセシウムの傾向が出ていました。
1年目30Bq/kg,2年目20Bq/kg,3年目10Bq/kgという感じで来ていることを考えると来年こそは不検出になるでしょうか。
【検出された食品】
この期間中に検出された食品のリストを次ページに載せます。
汚染値の高いお茶は2011年産ですから、驚くにはあたりません。Cs137の半減期が30年と長いせいで、保存しておいても減ってくれないことを示しています。
南相馬の玄米で多少出るのは仕方がないところでしょう。むしろ、あれだけの汚染があってこのレベルに抑えられていることが驚きです。農家の人達の並々ならぬ努力のたまものでしょう。
白米だと一桁ですから、検出限界スレスレです。ぬかになると100Bq/kgを超えてきています。玄米と白米の差の部分が濃縮されているわけですから、当然と言える数値でしょう。ぬか漬けをつけるとした場合、ぬか漬け用のぬか床は100%ぬかではない分薄まるでしょう、そこからさらに漬けられた野菜への移行率(これはかなり高いらしい)が効くので、結果的には食べるぬか漬けそのものが100Bq/kgを超えることはないでしょう。しかし、数十Bq/kgには行くと思っておいた方がいいでしょう。
ワカサギは一部の湖では依然として高い数値の検出が続いている魚です。水の入れ替わりが遅い湖で特に汚染が長引いて続いているようです。
湖の生き物で、我が家のペットとして最近やってきたカメのことがふと気になりました。カメを殺してカメ肉を測るようなことをした人はいないだろうと思いますが、はたしてカメたちはどのくらいの汚染を被っているのでしょうか。カメに癒されながらも、人類の罪深さを感じずにはいられません。