昨日、みかさんが雪を測ってくれました。 「鉛214,ビスマス214が出る」というのは知っていたものの、実際に自分たちで測ってみるとその「出具合」が実感できますね。 http://goo.gl/XwdMS このスペクトルをぜひみなさん見ておいてください。 (インターネットエクスプローラー8を使っている人は見れなくてすいません。他のブラウザを試してください。) こういう風にきれいなピークが出てくるものなんですね。 返信
スペクトルのグラフを見ていて、「1100kevのちょっと上のあたりが盛り上がっているなぁー」と思って調べてみたら、ビスマス214の609kevの次に大きなスペクトルは1120kevで、明らかにこれが出ているようです。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=171&spoint=150 グラフを見るときに、上のように”&spoint=150″というようなパラメータを付け足すと、グラフの横軸のスタートポイントが変わって、後ろの方だけ拡大されます。これでみると1120kevと1460kevの山がよくわかります。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=171&spoint=40&epoint=140 このように、spointとepointの両方を指定すると、ある範囲だけを拡大して表示できます。 グラフ表示の裏技紹介でした。 返信
測定データの 12030204 炭(竹主体を焼いたもの),町田市,342g,1000cc, Cs137:167.0±38.0Bq/kg,Cs134:144.0±32.0Bq/kg に注目してください。 スペクトルは、 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=183 これです。 これと、雪を測ったときのスペクトル http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=171 これを見比べてみてください。 似てるでしょう。 242kev,295kev,352kevのPb214の3つのピークがあるのが特徴的です。 Bi214の609kevのピークも強く出ています。 炭と雪の違いは、800kevのちょっと下あたりの盛り上がりと、609kevのBi214のピークがそのまますーっと下がらずに途中でもう一回盛り上がりそうになって山が広がっている点です。 これは、炭の方だけにセシウム134/137が含まれているからです。 私が表にコメントしているように、炭の測定値はPb214,Bi214のせいで2倍程度以上は大きめの数値が出ている感じで、実際の炭の汚染はずっと低いです。 Pb214,Bi214があるということは、ラジウム226が入っているということを疑いますが、しかし竹がラジウムを吸収するという話もありそうにないです。 だとすると、竹炭は強くものを吸着するから、ひょっとしてラジウムの崩壊物のラドンを吸着しているのかも? と思って調べてみたら https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2Fwww.biochar.jp%2FCarbonizingTemp.pdf こういう記事もありました。 どうやら、その説が一番ありそうです。 返信
二宮さん、在原です。(最近ボランティア不参加状態です。) 雪や雨のPb214、Bi214、ラジウム226ですが、半減期としては、どれぐらいなのでしょうか?サンプルを密閉長期(半年程度)保管して半減期の差でCs134,137と区別することはできるのでしょうか? 返信
Pb214は27分、Bi214は22分の半減期です。ですから、これらのものしかふくまれてない場合は、5時間程度で1/1000以下に減ります。実例として、2月に測った雪は溶けた水を後3日ほどしてから測っています。その時の結果は http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=184 これです。雪の時にあったピークが消えているのがわかります。 Pb214の上流になるラドン222が溶けている場合は、半減期3.8日ですから、数週間置く必要があります。その上流のラジウム226は半減期が1600年ですから、こいつが入っていたら、それと同じ量の放射平衡状態になった後はもう減りません。例えばラジウム226が100Bqあって鉛214が500Bqある場合、数時間後に鉛214は100Bqまで減りますが、その後はいくら待ってももう減りません。 返信
昨日「検出」になっている 12030504の小松菜 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=188 12030505の玄米 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=189 こういう感じでなぜかウラン系列の自然放射能らしきスペクトルが出ている食品がたまにあります。 2月の測定では、 12022005のにんじん http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=131 がそうでした。 ブラジルナッツのようにラジウムを濃縮する植物なら不思議はありません。 炭の様なものはラドンを吸着したと考えれば説明がつきます。 しかし、野菜や玄米では疑問です。 一度、測定器のふたを全開にして長時間測定をして、あの部屋の自然放射能によるスペクトルを見ておこうと思っています。 返信
昨日から今日にかけて測定器の蓋を開けた状態で16時間の測定をしてみました。 結果のスペクトルはこれです。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=217 あいにく、昨夜から今朝にかけてはずっと雨で、その影響がかなり出てしまっているのであろうと思われます。 私の調べたかったのは、ラドンガスの影響でした。 測定室の壁はほとんどコンクリートで、こういう建物の内部はラドンガスがたまりがちです。その影響がどの程度かということを、蓋を開けての測定を、窓を閉めて内部の空気がたまっている状態と、窓を開けて換気をした状態で行い違いを見ようと思ったのでした。しかし、雨の影響という別の要因が入ってしまうとだめです。もう一回やり直しですね。 他に、 http://goo.gl/pKD8A この写真の様な容器に薄く水をはって床にまる一晩放置しておいて、その水を測るのと、水道の蛇口から出た直後の水を測るのを調べてみました。前者の水はラドンが溶け込んでその影響が出ているかもしれないと思ったのでした。 放置した水の測定結果のスペクトル http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=218 水道の蛇口から出た直後の水の測定結果のスペクトル http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=219 蛇口から出た直後の水は明らかに何もない感じです。一方、放置した方の水は、鉛214の352kevがかなりはっきり出ています。そのせいで、測定結果ではI131をわずかに誤検出しています。 「やはりラドンが入ったか」と思いたいところなんですが、これも蛇口から出た直後の水を測るころにはかなり雨が止んでいたので、その影響が気になります。こちらの方は蓋を開けているわけではないので、外部から放射線の影響はかなり小さいとは言えるのですが、スペクトルの違いの方も微妙なので、やはり安易な結論は導けません。 せっかく土日をかけて実験したのですが、天候のせいでなんとも言えない結果しか出なくて残念でした。再度、晴れた日にやり直してみたいです。 返信
新しく、スペクトルグラフを重ね合わせて見る機能を付け加えました。 例えば http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=127,160,164,137 このように、’fnum=’の後ろに見たいグラフのナンバーをカンマ区切りで並べます。 見たいグラフのナンバーというのは、測定結果公開シートのUの列にある数字です。 微妙な違いがありそうなスペクトルを比べてみたい時に便利です。 少し上のコメントで、炭と雪が似たようなスペクトルを示していることを述べたのですが、これなんかも http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=183,171 これでみると、すごくよくわかります。 返信
今日の午後の3つの測定スペクトルを重ねて表示すると http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=236,238,237 こうなります。 お茶のスペクトルがオレンジのラインで、これがしっかりセシウム134,137のスペクトルを示しています。605,662,796の3つの山がしっかりあります。 赤いラインの白米、これは汚染がほとんどない様子がよくわかります。 問題は、青いラインの玄米です。600付近に山がありますが650あたりでもう落ちて普通のラインに戻ってきています。662あたりは、ややまだふくらみがあるかもしれませんが、非常に微妙です。796あたりも非常に微妙ではっきり山があるとは言い難いです。一方で352あたりに小さな盛り上がりが見られます。 これは、Bi214,Pb214が出ている時の特徴です。例によって、なぜ玄米に出てくるのだろうかという疑問が残ります。環境の条件は白米を測っている時とほぼ同じはずです。 Bi214,Pb214は半減期が短いのでこれらが出てくるということは、ラドンかラジウムが入っていることになります。ラジウムが入っていくのはブラジルナッツとか特殊なものだけということで、またラドン吸着説を考えてみるしかないのですが、うーーむ、という感じですね。 ちなみに、この玄米とブラジルナッツのスペクトルを重ねてみると http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=236,162 玄米はブラジルナッツほとPb214がはっきりは出てないのですが、少し似てますね。 返信
昨日、夏みかんの測定が3つ続きました。 非常に興味深く、いろいろ参考になるデータになっています。 最初の館町のみかんの皮 Cs137:17.1±5.8Bq/kg Cs134:12.0±4.6Bq/kg 次のみなみ野のみかんの皮 Cs137:17.3±5.3Bq/kg Cs134:16.6±4.6Bq/kg これだけ見ると、どちらの方が高く汚染されているか何とも言えないのですが、スペクトルを比べてみると、 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=239,240 みなみ野の方が高く汚染されていることは明らかな感じですね。みなみ野の分のCs137の測定値は少し低い目に出てしまっているのでしょう。 みなみ野の夏みかんは実だけの測定値もあります。 Cs137:6.7±3.4Bq/kg Cs134:10.0±3.3Bq/kg ここでもCs137がやや低い目に出てしまっている感じで、そのせいでCs137とCs134の比率が現実離れした値になっています。 皮と実のスペクトルを比べてみましょう。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=240,241 皮の方が高く汚染されている傾向がはっきり見られます。2倍よりやや小さい目の比率で、1.7~1.8倍くらい皮の方が高いようです。 昨日夏みかんの測定を依頼していただいた方、大変ありがとうございました。おかげさまで貴重なデータがとれました。 返信
昨日の夕方から再度10時間の蓋を開けた測定を行いました。今朝方からまた雨という天気予報を見て、雨の影響を避けるために時間を少し短くしました。 結果のスペクトルは、これです。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=249 前回の16時間とよく似ている感じなので、重ねてみると、これです。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=249,217 ほとんどぴったり一致してしまいました。 雨が降っていることによる影響はほとんどないということですね。蓋を開けているとかなりあるだろうと思っていたのに意外なことでした。 同じことを窓を開けて十分換気して測定したらどうなるか、鉛やビスマスが崩壊してしまう時間を十分とるたために換気開始後2時間くらいはおきたかったのですが、時間不足で15分くらいしかおけませんでした。それでも多少は違いがでるかと思ったのですが、その結果を上のグラフにさらに重ねたものが、これです。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=249,217,251 換気しての測定は時間が30分なので少しノイズが大きい感じですが、ほとんど同じ線の上を走っています。 結局これらの3つの測定結果がほぼ同じということで、雨の影響も、ラドンガスの影響もあまり受けてないということになります。自然放射能として強く出ているもの、特にBi214らしき610kevのところの小山は、壁や天井から直接来ているものの可能性が大です。蓋を開けていても側壁と底壁はしっかり鉛があるので、放射線は上方からくるのがメインのはずです。だとしたら、蓋を閉めた状態での測定への影響はほとんどないであろうと考えられます。 とりあえず、わかったことはそれだけでした。 返信
今日は、やさしおのカリウムも測ってみました。 K40が8620Bq/kgという結果が出たのですが、やさしの成分表から計算した値は8390Bq/kgなのでずいぶんそれに近い値が出たものです。 スペクトルはこれです。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=250 「8400Bq/kgなどというものを塩の代わりに使っても大丈夫なのか」と思われるかもしれませんが、カリウムの場合、人体にはホメオスタシスなるものが働いて、人体内の量は常に一定にコントロールされるらしいです。ですから体の中には常に4000Bq程度のK40があって、たくさん食べたらたくさん排出して、その量は増えも減りもしないわけです。 ホメオスタシスが働かないセシウムの場合は摂取量に比例して体内に蓄積する量も変わるので、話はカリウムとでは全然違ってきます。 では、ホメオスタシスが働かないまでも、4000Bq程度まで人体に蓄積することは、K40と同程度からかまわないと考えてもいいのか。というと、これもまたそんな単純な話ではないはずです。そこのところはいろいろと論争があるようです。 返信
今日測っている八王子の竹炭は3月2日に測った町田の竹炭と違って、ほとんど汚染がないように見えます。町田と八王子でそんなに汚染状況が大きく違うことはないと思うのですが、何かの条件が違うのでしょう。本当に測ってみないとわからない世界です。 干し芋の8割は茨城産らしいですが、今日測ったものもそうですね。 http://goo.gl/uyRUk このページを見ると茨城産でも、たまに微量に出ていることはあるようです。 返信
昨日の伊達市の玄米は合算で46Bq/kg程度出ていて、スペクトルでも非常にはっきりセシウム汚染の傾向が確認できました。伊達市あたりだと、かなり汚染度の高い地域もあるので、しょうがない結果なのだろうと思いますが、みなさんが非常に気にされているお米から汚染値が出てくるのはつらい結果です。 一昨日の国分寺の生椎茸はさらにショックな結果でした。国分寺の原木を使ったというのに100Bq/kg出ているわけですから、椎茸は関東圏のものでも注意が必要ですね。 高い測定結果が出る毎に、それを作り育てた人の気持ちを考えると、なんとも言えない悲しい気持ちになります。でも目をそむけないでその悲しさと向き合うことが大事だと思うと、測定室の存在意義を感じます。 返信
今日は、合わせて1万に迫るウルトラホットスポットらしきところの土が計測されていますね。八王子のお隣の日野市ですよ。こういところがところどころにあるようなので怖いですね。 明日スペクトルを見てから、コメントを入れるようにします。 返信
昨日の日野の土は、雨樋の下のような場所のようです。こういう場所がけっこうあるのにただ見つかっていないだけではないかと思います。大量の雨水が集まってゆっくりしみこむ条件というのは、それほど超まれにしかないというわけではないでしょうから。 今まで必ずと言っていいほど検出されていた11年産静岡茶ですが、昨日のほうじ茶の玄米茶では出ていません。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=283 こういうスペクトルと見るとき、最後に,0というのを付け足してやるとバックグラウンドとの比較ができます。 http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=283,0 こういう感じです。 バックグランドの上をなぞるような感じであれば、ほとんどセシウム汚染はないということが言えます。「ほとんど」と言っても、測定器の感度の範囲での話ですが。 お茶に関して、玄米茶なんかだと、茶葉の比率が少なそうな感じがしますから多少低くなりそうな気はしますが、煎茶なんかで200Bq/kg程度も出ていてこちらは20以下とかだと、その比率を大きく越えて低いです。やはり、たまたま使っている茶葉があまり汚染されていなかったということなんでしょう。 返信
昨日、みかさんが雪を測ってくれました。
「鉛214,ビスマス214が出る」というのは知っていたものの、実際に自分たちで測ってみるとその「出具合」が実感できますね。
http://goo.gl/XwdMS
このスペクトルをぜひみなさん見ておいてください。
(インターネットエクスプローラー8を使っている人は見れなくてすいません。他のブラウザを試してください。)
こういう風にきれいなピークが出てくるものなんですね。
スペクトルのグラフを見ていて、「1100kevのちょっと上のあたりが盛り上がっているなぁー」と思って調べてみたら、ビスマス214の609kevの次に大きなスペクトルは1120kevで、明らかにこれが出ているようです。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=171&spoint=150
グラフを見るときに、上のように”&spoint=150″というようなパラメータを付け足すと、グラフの横軸のスタートポイントが変わって、後ろの方だけ拡大されます。これでみると1120kevと1460kevの山がよくわかります。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=171&spoint=40&epoint=140
このように、spointとepointの両方を指定すると、ある範囲だけを拡大して表示できます。
グラフ表示の裏技紹介でした。
測定データの
12030204 炭(竹主体を焼いたもの),町田市,342g,1000cc,
Cs137:167.0±38.0Bq/kg,Cs134:144.0±32.0Bq/kg
に注目してください。
スペクトルは、
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=183
これです。
これと、雪を測ったときのスペクトル
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=171
これを見比べてみてください。
似てるでしょう。
242kev,295kev,352kevのPb214の3つのピークがあるのが特徴的です。
Bi214の609kevのピークも強く出ています。
炭と雪の違いは、800kevのちょっと下あたりの盛り上がりと、609kevのBi214のピークがそのまますーっと下がらずに途中でもう一回盛り上がりそうになって山が広がっている点です。
これは、炭の方だけにセシウム134/137が含まれているからです。
私が表にコメントしているように、炭の測定値はPb214,Bi214のせいで2倍程度以上は大きめの数値が出ている感じで、実際の炭の汚染はずっと低いです。
Pb214,Bi214があるということは、ラジウム226が入っているということを疑いますが、しかし竹がラジウムを吸収するという話もありそうにないです。
だとすると、竹炭は強くものを吸着するから、ひょっとしてラジウムの崩壊物のラドンを吸着しているのかも?
と思って調べてみたら
https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2Fwww.biochar.jp%2FCarbonizingTemp.pdf
こういう記事もありました。
どうやら、その説が一番ありそうです。
二宮さん、在原です。(最近ボランティア不参加状態です。)
雪や雨のPb214、Bi214、ラジウム226ですが、半減期としては、どれぐらいなのでしょうか?サンプルを密閉長期(半年程度)保管して半減期の差でCs134,137と区別することはできるのでしょうか?
Pb214は27分、Bi214は22分の半減期です。ですから、これらのものしかふくまれてない場合は、5時間程度で1/1000以下に減ります。実例として、2月に測った雪は溶けた水を後3日ほどしてから測っています。その時の結果は
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=184
これです。雪の時にあったピークが消えているのがわかります。
Pb214の上流になるラドン222が溶けている場合は、半減期3.8日ですから、数週間置く必要があります。その上流のラジウム226は半減期が1600年ですから、こいつが入っていたら、それと同じ量の放射平衡状態になった後はもう減りません。例えばラジウム226が100Bqあって鉛214が500Bqある場合、数時間後に鉛214は100Bqまで減りますが、その後はいくら待ってももう減りません。
昨日「検出」になっている
12030504の小松菜
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=188
12030505の玄米
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=189
こういう感じでなぜかウラン系列の自然放射能らしきスペクトルが出ている食品がたまにあります。
2月の測定では、
12022005のにんじん
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=131
がそうでした。
ブラジルナッツのようにラジウムを濃縮する植物なら不思議はありません。
炭の様なものはラドンを吸着したと考えれば説明がつきます。
しかし、野菜や玄米では疑問です。
一度、測定器のふたを全開にして長時間測定をして、あの部屋の自然放射能によるスペクトルを見ておこうと思っています。
昨日から今日にかけて測定器の蓋を開けた状態で16時間の測定をしてみました。
結果のスペクトルはこれです。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=217
あいにく、昨夜から今朝にかけてはずっと雨で、その影響がかなり出てしまっているのであろうと思われます。
私の調べたかったのは、ラドンガスの影響でした。
測定室の壁はほとんどコンクリートで、こういう建物の内部はラドンガスがたまりがちです。その影響がどの程度かということを、蓋を開けての測定を、窓を閉めて内部の空気がたまっている状態と、窓を開けて換気をした状態で行い違いを見ようと思ったのでした。しかし、雨の影響という別の要因が入ってしまうとだめです。もう一回やり直しですね。
他に、 http://goo.gl/pKD8A この写真の様な容器に薄く水をはって床にまる一晩放置しておいて、その水を測るのと、水道の蛇口から出た直後の水を測るのを調べてみました。前者の水はラドンが溶け込んでその影響が出ているかもしれないと思ったのでした。
放置した水の測定結果のスペクトル
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=218
水道の蛇口から出た直後の水の測定結果のスペクトル
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=219
蛇口から出た直後の水は明らかに何もない感じです。一方、放置した方の水は、鉛214の352kevがかなりはっきり出ています。そのせいで、測定結果ではI131をわずかに誤検出しています。
「やはりラドンが入ったか」と思いたいところなんですが、これも蛇口から出た直後の水を測るころにはかなり雨が止んでいたので、その影響が気になります。こちらの方は蓋を開けているわけではないので、外部から放射線の影響はかなり小さいとは言えるのですが、スペクトルの違いの方も微妙なので、やはり安易な結論は導けません。
せっかく土日をかけて実験したのですが、天候のせいでなんとも言えない結果しか出なくて残念でした。再度、晴れた日にやり直してみたいです。
新しく、スペクトルグラフを重ね合わせて見る機能を付け加えました。
例えば
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=127,160,164,137
このように、’fnum=’の後ろに見たいグラフのナンバーをカンマ区切りで並べます。
見たいグラフのナンバーというのは、測定結果公開シートのUの列にある数字です。
微妙な違いがありそうなスペクトルを比べてみたい時に便利です。
少し上のコメントで、炭と雪が似たようなスペクトルを示していることを述べたのですが、これなんかも
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=183,171
これでみると、すごくよくわかります。
今日の午後の3つの測定スペクトルを重ねて表示すると
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=236,238,237
こうなります。
お茶のスペクトルがオレンジのラインで、これがしっかりセシウム134,137のスペクトルを示しています。605,662,796の3つの山がしっかりあります。
赤いラインの白米、これは汚染がほとんどない様子がよくわかります。
問題は、青いラインの玄米です。600付近に山がありますが650あたりでもう落ちて普通のラインに戻ってきています。662あたりは、ややまだふくらみがあるかもしれませんが、非常に微妙です。796あたりも非常に微妙ではっきり山があるとは言い難いです。一方で352あたりに小さな盛り上がりが見られます。
これは、Bi214,Pb214が出ている時の特徴です。例によって、なぜ玄米に出てくるのだろうかという疑問が残ります。環境の条件は白米を測っている時とほぼ同じはずです。
Bi214,Pb214は半減期が短いのでこれらが出てくるということは、ラドンかラジウムが入っていることになります。ラジウムが入っていくのはブラジルナッツとか特殊なものだけということで、またラドン吸着説を考えてみるしかないのですが、うーーむ、という感じですね。
ちなみに、この玄米とブラジルナッツのスペクトルを重ねてみると
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=236,162
玄米はブラジルナッツほとPb214がはっきりは出てないのですが、少し似てますね。
昨日、夏みかんの測定が3つ続きました。
非常に興味深く、いろいろ参考になるデータになっています。
最初の館町のみかんの皮
Cs137:17.1±5.8Bq/kg Cs134:12.0±4.6Bq/kg
次のみなみ野のみかんの皮
Cs137:17.3±5.3Bq/kg Cs134:16.6±4.6Bq/kg
これだけ見ると、どちらの方が高く汚染されているか何とも言えないのですが、スペクトルを比べてみると、
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=239,240
みなみ野の方が高く汚染されていることは明らかな感じですね。みなみ野の分のCs137の測定値は少し低い目に出てしまっているのでしょう。
みなみ野の夏みかんは実だけの測定値もあります。
Cs137:6.7±3.4Bq/kg Cs134:10.0±3.3Bq/kg
ここでもCs137がやや低い目に出てしまっている感じで、そのせいでCs137とCs134の比率が現実離れした値になっています。
皮と実のスペクトルを比べてみましょう。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=240,241
皮の方が高く汚染されている傾向がはっきり見られます。2倍よりやや小さい目の比率で、1.7~1.8倍くらい皮の方が高いようです。
昨日夏みかんの測定を依頼していただいた方、大変ありがとうございました。おかげさまで貴重なデータがとれました。
昨日の夕方から再度10時間の蓋を開けた測定を行いました。今朝方からまた雨という天気予報を見て、雨の影響を避けるために時間を少し短くしました。
結果のスペクトルは、これです。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=249
前回の16時間とよく似ている感じなので、重ねてみると、これです。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=249,217
ほとんどぴったり一致してしまいました。
雨が降っていることによる影響はほとんどないということですね。蓋を開けているとかなりあるだろうと思っていたのに意外なことでした。
同じことを窓を開けて十分換気して測定したらどうなるか、鉛やビスマスが崩壊してしまう時間を十分とるたために換気開始後2時間くらいはおきたかったのですが、時間不足で15分くらいしかおけませんでした。それでも多少は違いがでるかと思ったのですが、その結果を上のグラフにさらに重ねたものが、これです。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=249,217,251
換気しての測定は時間が30分なので少しノイズが大きい感じですが、ほとんど同じ線の上を走っています。
結局これらの3つの測定結果がほぼ同じということで、雨の影響も、ラドンガスの影響もあまり受けてないということになります。自然放射能として強く出ているもの、特にBi214らしき610kevのところの小山は、壁や天井から直接来ているものの可能性が大です。蓋を開けていても側壁と底壁はしっかり鉛があるので、放射線は上方からくるのがメインのはずです。だとしたら、蓋を閉めた状態での測定への影響はほとんどないであろうと考えられます。
とりあえず、わかったことはそれだけでした。
今日は、やさしおのカリウムも測ってみました。
K40が8620Bq/kgという結果が出たのですが、やさしの成分表から計算した値は8390Bq/kgなのでずいぶんそれに近い値が出たものです。
スペクトルはこれです。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=250
「8400Bq/kgなどというものを塩の代わりに使っても大丈夫なのか」と思われるかもしれませんが、カリウムの場合、人体にはホメオスタシスなるものが働いて、人体内の量は常に一定にコントロールされるらしいです。ですから体の中には常に4000Bq程度のK40があって、たくさん食べたらたくさん排出して、その量は増えも減りもしないわけです。
ホメオスタシスが働かないセシウムの場合は摂取量に比例して体内に蓄積する量も変わるので、話はカリウムとでは全然違ってきます。
では、ホメオスタシスが働かないまでも、4000Bq程度まで人体に蓄積することは、K40と同程度からかまわないと考えてもいいのか。というと、これもまたそんな単純な話ではないはずです。そこのところはいろいろと論争があるようです。
今日測っている八王子の竹炭は3月2日に測った町田の竹炭と違って、ほとんど汚染がないように見えます。町田と八王子でそんなに汚染状況が大きく違うことはないと思うのですが、何かの条件が違うのでしょう。本当に測ってみないとわからない世界です。
干し芋の8割は茨城産らしいですが、今日測ったものもそうですね。
http://goo.gl/uyRUk
このページを見ると茨城産でも、たまに微量に出ていることはあるようです。
昨日の伊達市の玄米は合算で46Bq/kg程度出ていて、スペクトルでも非常にはっきりセシウム汚染の傾向が確認できました。伊達市あたりだと、かなり汚染度の高い地域もあるので、しょうがない結果なのだろうと思いますが、みなさんが非常に気にされているお米から汚染値が出てくるのはつらい結果です。
一昨日の国分寺の生椎茸はさらにショックな結果でした。国分寺の原木を使ったというのに100Bq/kg出ているわけですから、椎茸は関東圏のものでも注意が必要ですね。
高い測定結果が出る毎に、それを作り育てた人の気持ちを考えると、なんとも言えない悲しい気持ちになります。でも目をそむけないでその悲しさと向き合うことが大事だと思うと、測定室の存在意義を感じます。
今日は、合わせて1万に迫るウルトラホットスポットらしきところの土が計測されていますね。八王子のお隣の日野市ですよ。こういところがところどころにあるようなので怖いですね。
明日スペクトルを見てから、コメントを入れるようにします。
昨日の日野の土は、雨樋の下のような場所のようです。こういう場所がけっこうあるのにただ見つかっていないだけではないかと思います。大量の雨水が集まってゆっくりしみこむ条件というのは、それほど超まれにしかないというわけではないでしょうから。
今まで必ずと言っていいほど検出されていた11年産静岡茶ですが、昨日のほうじ茶の玄米茶では出ていません。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=283
こういうスペクトルと見るとき、最後に,0というのを付け足してやるとバックグラウンドとの比較ができます。
http://yoyaku.hachisoku.org/spectrum/show_spectrum.cgi?fdir=d2012&fnum=283,0
こういう感じです。
バックグランドの上をなぞるような感じであれば、ほとんどセシウム汚染はないということが言えます。「ほとんど」と言っても、測定器の感度の範囲での話ですが。
お茶に関して、玄米茶なんかだと、茶葉の比率が少なそうな感じがしますから多少低くなりそうな気はしますが、煎茶なんかで200Bq/kg程度も出ていてこちらは20以下とかだと、その比率を大きく越えて低いです。やはり、たまたま使っている茶葉があまり汚染されていなかったということなんでしょう。