ハカルワカル広場で出た話題

ハカルワカル広場で測定活動をする中で出てきた話題についていろいろ書きます。

意見・質問もご自由にコメントしてください。

「ハカルワカル広場で出た話題」への2件のフィードバック

  1. 昨日(11月30日土)、タチアナ・アンドロシェンコさんが衆議院議員会館で講演したという話が出ました。「1.1Bq/kgで危ないらしい」という話が出てきたりしたので、ちょっと気になって調べてみました。

    私は、放射線被曝は避けられるものなら極力避けるのがいいと思っていますし、どうしても妥協しなければいけない許容量を考えるときでも、ICRPよりも100倍近く厳しい目の数値をベースに考えています。しかし、それはいろいろ未解明の部分、学説が分かれている部分などが多々あり、そういう部分を安全サイドに見ようとしているからで、論争点になるような線量で「何か劇的に明白な症状がある」とは思っていません。ですから、こういう話を聞くとまず疑問に思うことが先立ちます。

    例によって、センセーショナルな話だけが飛び交っているようで詳しい情報はすぐには見つかりませんでしたが、タチアナ・アンドロシェンコさんを呼んだ「食品と暮らしの安全基金」を検索して、以下のページに行き着きました。
    http://tabemono.info/report/chernobyl.html
    ウクライナ調査報告上・中・下の3つのpdfファイルで詳しくレポートされています。

    この「上」のファイルの最初のページの写真を見ただけで普通なら私は引きます。怪しい健康食品の宣伝パンフレットみたいです。

    我慢してもうちょっと読み進んでみましたが、頭痛や足の痛みの原因を放射能と決めつける根拠が全く不明で、ただ「汚染されてない食品に切り替えたら治った」という症例を列挙しているだけです。

    後は「頭痛・足の痛みは放射能のせい」という決め付けの前提で、そういう症状が消えるところの線引きになる汚染量を調査して、1.1Bq/kgというのを出してきています。

    最初から放射能のせいにすることが目的で調査をすれば、こんなレポートはいくらでも作れるでしょう。
    全く考慮するに値しない情報だと思います。

  2. 二宮さん、わざわざ調べて頂きありがとうございます。実は、僕もこの件について気になっていました。
    教えて頂いた資料を全部読んだわけではありませんが、パッとみたところ、怪しい新興宗教の宣伝のような感じがしました。
    こうした情報を何も考えずに真に受ける人がいるので、放射能に対する正しい知識がなかなか一般の人に受け入れられないのかも知れません。
    ツイッターでは、食品のセシウム汚染は、セシウムが土壌に浸透し根に吸収されやすくなってきている今頃からが本番であるという人もいます。
    こうした情報が正しいかどうか確認するためにも、ハカってワカル活動の継続が大切だと痛感しました。

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